no music,no life!

2018年1月12日 (金)

DOMINGO

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去年の12月といい今月といい、どうして同じ日に予定がいくつも重なっちゃうのかな。今日は直さんと翠さんのライヴ、それに『ボサノヴァの詩を読む講座』がブッキングしてた。それで今日に関しては当然のごとく翠さんのライヴに行くことを予定していたのだけれど、昨日カフェイリブロスから今月のテーマが送られてきて、それを見た瞬間、心が躍った。
なんと今月のテーマは、カエターノ・ヴェローソの『ドミンゴ』。
送られてきた楽譜は『コラソン・バガボンド』。
(いつも翠さんの歌で聴いてるコラソン・バガボンド!)
講師はなんといっても日本で最も美しくポルトガル語を日本語に訳すといわれる福嶋伸洋先生。となったら、もう行かないって手はないでしょう。
即決してしまいました。(ごめんよ、翠ちゃん。)

でも何に限らず、即決してしまうときって正しいんだと思います。
それこそ宇宙タイミング。
今年も心のままに動きたいです。
気をつかわずに愛をつかって。

さて、このドミンゴ。
講座では隣の方にうっかりうろ覚えで間違って教えてしまったけど、1967年、カエターノ・ヴェローソ25歳、ガル・コスタ22歳のときのアルバムで、ふたりにとっては初のLPアルバム。時代的にはブラジルに軍事政権が敷かれて3年、ビートルズが『サージェント・ペパーズ・・・』をリリースする半年ほど前のことだそうです。
ブラジル音楽って国内盤が出てないものも多いのだけど、これはライナーも訳詩も付いていて、このライナー・ノーツがまたとってもいいんです。すごくエッジの効いた文章。これを読むだけで1967年がボサノヴァにとってどういう年だったかがわかる。カエターノのデビューアルバムにしてボサノヴァ最期の時代。

そして今日、講座に行って先生のアナライズを聞きながら歌詞を追っていて驚いたのは、4回めにしてはじめてのときよりも活字(言葉)が音に変換されるようになってきたこと。べつだん、家で勉強したわけでもないのにね。
だから音楽で語学を学ぶのってやっぱりいいんだと思います。とっかかりとしては。
あらためてひとつづつ言葉を追って読み解いていったカエタノの歌世界は、音楽そのものから受ける印象よりずっと憂鬱で、ある意味いまの気分にぴったりで、なんだかすごくしみじみした。
講座のなかで先生の弾くギターで『コラソン・バガボンド』と『アヴァランダード』をみんなで歌って、最後に先生が「家でも練習してみてください」とおっしゃってたけど、『コラソン・バガボンド』は練習してみようかな。さんざん聴いてメロはほぼ完ぺきに頭に入ってるし、そのうち鼻歌くらいだったらポルトガル語で歌えるようになるかもしれない。

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2017年12月24日 (日)

クリスマスの贈りもの *

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あたらしい年のはじめに何を聴くか何を見るかっていうのはわたしにとってはけっこう大事なことで、ちょっと大げさにいうとその1年のムードを決めてしまうようなところがある。それで来年、2018年の最初に聴く音源はこれにしようと決めていたのだけれど、我慢しきれずにいま聴きはじめた。


 CAETANO VELOSO e JOS・ MIGUEL WISNIK /  ONQOT

 

カエターノ・ヴェローゾとゼー・ミゲル・ヴィズニキが世界的に知られたダンス・カンパニー『グルーポ・コルポ』のために共作で書き下ろしたという、ダンス演劇のサウンドトラック。
昔っからカエタノは大好きだけど、ゼー・ミゲル・ヴィズニキは今年わたしが最も心掴まれた音楽家のひとり。
もうずーっと長く大洋レコードのお気に入りにブックマークしておきながら完売で買えないままだったのを、このあいだ再販されてるのをみつけてコンピュータのスピーカーから流していたら、それを自分の部屋で聴いた息子が即座に気に入って、わたしへのクリスマスプレゼントに買ってくれた。
だから今日これを聴くのもそれほど悪くないと思う。

今朝起きたとき、空は雪でも降りそうな天気だった。
そのときはこれを聴く感じじゃなかったけれど、さっきから陽が射して明るくなってきて、俄かにこれを聴く気分になった。

アマゾンの精霊たちの息吹き。
たおやかな人間たちのいとなみ。
それらを包みこむ広大な宇宙のエナジー。
自然と人間がどこまでも調和したうつくしい世界。

Merry Christmasxmas

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2017年12月14日 (木)

麗しのリッキー・リー ♡

Rickie_lee_jones

朝ごはんを食べながら先日会ったティモケさんのことを考えてたら、頭のなかに『ラッキー・ガイ』が流れだして、とってもひさしぶりにリッキー・リー・ジョーンズが聴きたくなって、『パイレーツ』をかけた。
長い髪をしてた若いころ、男の人から「パッと見、小林麻美に似てる」なんていわれた。あくまでパッと見の話。
その小林麻美さんが「わたしの宝物」といっていたのが、リッキー・リーのデビュー・アルバム。ずいぶん後になって、それを知った。発売当初、わたしのまわりの男の子たちにはウケが悪かったけど、つまりそれは彼らのほうがわたしより子供だったってこと。(たぶん。)

いま聴いてもドキドキしちゃうグルーヴ。
この歳になって聴くからこそ、沁みる歌詞。
歌の世界には歌うことの細かいテクニックとかいろいろあるけど、そんなことより何より、これだけ自在に思いきり歌える歌手って、この現代にはそういない。
つまりそれだけ自分の言葉で言いたいことがあるってことよ。
それだけ。
本来、音楽は不良たちのものだった。
いつだって。

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2017年10月 1日 (日)

UFOPIA ☆

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ほんとうにごめんなさい。
わたし先入観や偏見はそれほど強くないほうだと思うんだけど、でもでも音楽だけは好き嫌いがはっきりしてて、ピンポイントでしか好きなものが存在しないから、正直言ってこのCDを聴くのがこわかったんです。
でもそれでもこのCDを買ってしまったのは、YouTubeでプリミ恥部さんの歌いかたを見てすごく驚いたから。それはそのまま、音声の専門家である医者の友人がいつも言うところの、喉の奥(声帯)が大きくひらいた発声で、それはプリミ恥部さんが自ら歌を歌っているというよりは、何か背後からもっと大きな力に突き動かされているような、歌というより、喉から圧倒的なエネルギーが放出されいているような感じに見えて、「これは本物だ」と思った。それで歌を、音楽を聴くというよりは、そのパワー全開の圧倒的なエネルギーを、まるでシャワーを浴びるみたいに浴びたら気持いいだろうなあ、と思ったからでした。
このCD、届いたのは実は宇宙マッサージをうけた翌日なのだけど、自分ひとりになって聴ける時間を待っていた。なぜならうちの人たちはわたし以上に好き嫌いのはっきりした、容赦ない人たちだから。

でも今朝、娘が「(プリミ恥部さんの)CDまだ届いてないの?」とわたしに訊くので、「昨日届いたよ」といったら、じゃあ聴いてみよう、ということになって、いまわたしのBOSEくんがまたヘソ曲げているのでPCのトレイに入れてまずYouTubeで聴いたとき一番好きだった『ウィリートゥミー!A1tz Crybaby Mix』を聴いたら、これがびっくりするくらいいんだ。
UFOPIA
まず音質が素晴らしい!
単にクリアーな音質というだけじゃなくて、空気感のある録音。
アコースティックとエレクトリックがいい感じに調和した洗練されたサウンドと、プリミ恥部さんの透明な声が今日の晴れた秋空高く、どこまでも広がってゆくようで、とても気持ちがいい。
もしかして秋の空って最も宇宙と繋がってるんじゃないかと思ったほど。
1曲聴き終わって息子が「すごくクォリティが高いね」といい、娘には「なんだ、全然ふつうに聴けるじゃん。もっと気持ち悪いのかと思った」なんて言われてしまった。すみません!すみません! まわりに妙な気を遣っていたのはわたしでした。

それでアルバム1枚まるまる通して聴いたのだけど、とてもよかった。
まずPCのおまけみたいなスピーカーで聴いたのにすごくきれいな音で聴けたのにびっくり。つまりサウンドクリエイターとかエンジニアがいいんですね。
プリミ恥部さんの歌、声には欲とか我、エゴみたいなものがぜんぜん感じられなくて、すごく透明でピュアで、かといって神さまの啓示みたいに強いというわけでもなく、ふつうの人間としてよわくはかなく、一過性の若さも見せていて、聴いててめずらしく嫌じゃなかった。
息子いわく、いまのJポップみたいに商業主義的なところがないのはもちろん、宗教だったりスピリチュアル的な偏りがなくてポップスになってるところがいい、と。
で、一緒にやってるひとたちのセンスがすごくいいんだと思う。
プリミ恥部さんの曲も歌詞もとてもいいんだけど、おなじことをセンスのない人たちとやったらこうはならなかっただろうと思うから。
それはサウンドだけじゃなくてアートワークもそうで、すごく凝ってるんだよね。
デザイン全部に意味がある。
UFOPIAというタイトルは誰でも一見してわかるように、UFO×UTOPIAの造語なんでしょうね。プリミ恥部さん目指すところの、調和のとれた光しかないノン・バーバルな愛の世界。
でも愛憎ふくめて幸不幸、喜怒哀楽ぜーんぶあるこの三次元空間だからこうゆう歌がつくれるんじゃないかとわたしは思うんだけど、どうなんでしょうね?

UFOといえば子どものころに、親が家にいないので母親のかわりに夕方洗濯物をとりこんでたら、あけた窓から小さな円盤が部屋の中にシュルシュルシュルっと入ってきて、部屋の隅の服の下に潜りこみ、こっそりあけて見たら小指ほどの墨みたいな宇宙人が乗っているのでものすごくびっくりして飛び上がり、ドキドキしながらもう一度めくってみたらいなくなってた、という経験を持つわたしなのだけれど(初めて他人に話した)、いまとなっては単にそれが空想癖のひどかった子どもの幻想なのか、妄想なのか、はたまた白昼夢(夕方だけど)だったのか、まーったくわからないわたしです。

今日は息子と娘が出かけてから、もう1枚買ったプリミ恥部さんのジャケ無しファーストアルバム、『supervielle』(シュペルヴィエル)も聴いてみたんだけど、プリミ恥部さんのコアというかエッセンスというか原点というか、そんな初期のナイーブな輝きが詰まった音源ではあるけどUFOPIAよりインディーズっぽい感じで、わたしはサウンドデザインされたUFOPIAのほうが好きだった。
聴けば聴くほど洗われていくような音楽。
いろんな先入観とっぱずして聴いてみる価値あり! です。

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purimichiv / supervielle

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2017年9月23日 (土)

Rebirth of the soul ☆

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朝起きたら携帯にアラートがふたつ入っていた。
明け方3時に強い雨、3時半に激しい雨の予測。
窓をあけると大気がいきなりひんやりしている。
ちょっと離れたところで組んでる足場の金属音が鋭くここまで響いてくる。
音の聴こえかたが変わった。
秋分。

しばらく連絡がなくて気になっていた友達から、新作ミニアルバムと手紙が届いた。
厳しい闘病生活をしながらギリギリのところで彼が精一杯つくった音楽。
あたらしいユニット名は『Riberth of the soul』。
このあいだの嵐の夜、ふと思いだしてひさしぶりに聴いたのは、オリジナルラブの『SOUL LIBERATION』。
魂の解放と、魂の再生。

なぐりを生業とする彼が自分で作った木製のピクチャーレールを小脇に抱えて、勇ましく家にやってきたのは去年の9月。
あれからもう1年あまりが過ぎた。
残念ながら今月みんなで『PINK FLOWERS記念日』をすることはできなかったけど、この1年、彼はよく生きた。よくがんばった。
そしてこれからも生きる。
好きな音楽をつづけるために。
魂を再生するために。

今日の、秋分の空。
いちめんのうろこ雲。

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去年のいまごろも空がきれいだったなあ!
そしてやっぱりさびしいんだよ、秋って。

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Rebirth of the soulの曲はTune Core Japanで聴けるそうです。

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2017年9月 2日 (土)

はじめてのポルトガル語

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いろんな会社からヘッドハンティングされてきたという、男ばかり8人のベンチャー会社に入るとき、トップの男性から「いろんな学歴・経歴のひとがいるけどあなたは何も気にしなくていいから。萎縮しないで自由にやりなさい」といわれたことがあった。彼はけっきょくのところとんだ山師で、エセフェミニストではあったかもしれないけれど、直感だけで気に入った、何ができるかわからない女にそういうことをいえる素敵なひとではあったのだ。

そしてそれよりもっとたしかな、素敵な女性からの紹介で、昨日はじめて参加した『ボサノヴァの詩を読む講座』は、聞いていたとおりのなかなかにおハイソな紳士淑女の集まりでした。なんたって講師は複数の著書もある東大出の先生だし、とてもお上品な女性が世話役をやっていて、長くブラジルに住んだ経験のある方や本を出版されている方、何度もブラジルを行き来している歌手の方やギターを弾いて歌える方、ポルトガルで書かれたテキストやボサノヴァの譜面を渡されて、すぐに歌詞も譜面も読めて歌える人が大半を占めているという、そんなハイレベルな人たち。講師の先生を除けば年齢は高め。
最近、わたしはどこに行ってもおんなじなので、こういう場に来ても前ほど緊張することもなくなったけど、ちょっと心強かったのは昨日あたらしく来た人がわたしのほかに2人いたこと。エライなと思ったのは2人とも年配の男性で、うち1人は『ビニシウス・ヂ・モライス』で検索してここに来たという人と、もうひとりは最近、ギター弾いてボサノヴァを歌うのを先生について習いはじめて、先生にやっぱり言語は大事だからといわれてポルトガル語を勉強しようと決心して来た、というひと。常日頃からどこに行っても女の人ばかり目立つなかで、年配の男の人ってほんとに自分からあたらしいことはじめるのも、コミュニティに入っていくのも苦手だよなあ、と思っていたから、その二人がインターネットで検索してここに来たというのはすごいと思った。

講座は1時間半。
あらかじめ配られた譜面は2曲だけど、実際はぜんぶで6曲あるのでサクサクいく。ほとんどがポルトガル語を読める人たちだから先生が詩を読む口調も早くて、わたしなんてカタカナでルビをふるのもぜんぜん間にあわないのです。
でも、ひとおおり曲のアナライズが終って実際に曲がかかれば自然に身体が動いてノリノリです。経歴や立場のちがい、ふだん何をやっていてどこに住んでるかなんてことが全然わからなくても共に共通の興味で集まった人たち。ブラジル音楽大好きの人たちだから、とても楽しくすごせた。
昨日はカルロス・リラの曲がテーマで、そのなかに『Se é Tarde, Me Perdoa』(遅かったらごめん)という曲があって、講師の先生はこの歌詞のことを「ロナウド・ボスコリの詩だからか、ちょっと浮気な感じの歌ですね、ビニシウス・ヂ・モライスはこういう詩は書かない」とおっしゃってたんだけど、わたしは歌ってるのがジョアン・ジルベルトで、ジョアンがとても朴訥と丁寧に歌っていたから、そんなにひねらずそのまま素直に聴けてしまって、個人的にはしびれました。(このあたりにわたしがダメンズにやられる質があるのか、まあ、いいや、そんなことは。くわばらくわばら!)

昨日いただいた音源と、じゃーん! ポルトガル語入門の本と辞書。
これ買ったのいったい何年前かなあ?
やっと使えるときがきた! うれしい!

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そして、カフェ イリブロスってなんでこう書くのかなあと思ったら、『Café y Libros』ってスペイン語で『コーヒーと本』って意味だったんですね。今日知った。そのダブルミーニング。
実際この講座にはたっぷりの珈琲と手作りらしいお菓子が用意されていて、珈琲もお菓子もおいしかったです。
これからも月1の講座が楽しみ♪

して、本日のおやつは最近になってやっと知った、近所にできた『おやつ屋Sunset』のスティックチーズケーキ。
涼しくなってきたとたんにこんなお菓子がおいしく感じられるようになりました。
わたしもまたチーズケーキ焼こう!

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2017年7月 3日 (月)

You And The Night And The Music ♪

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それまでずっと気になりながらやれないままでいたこと、やらずにいたことがある日あるとき何かのきっかけでぽん! とやれてしまうことがあって、自分でもなんだか目の覚める思い。
それがどんなに些細な、つまらないことであっても。
それで昨日は自分のなかですごくはっきりしたことがあって、今日ここに来ました。
今日の夜ごはん。

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スミノフレモネードとトマトとアンチョビのピザ。
これ1杯くらいでちょうどいい、アルコールだめなわたし。
そしてけっきょく2ヶ月ぶりのサムタイム、竹内直カルテットの今日のメンバーは、竹内 直(sax) / 片倉 真由子(p)/ 須川 崇志(b)/ ジーン・ジャクソン(ds)。
ベースの須川崇志さんとドラムスのジーン・ジャクソンさんを聴くのはわたしは今日が初めてかな。
月曜日のジャズバーはふつう、あんまり入らない。
なんたって仕事はじめの月曜だし、『毎日が日曜日』って人でもないかぎり月曜の夜から飲もうって人は少ないから。
でも月曜から入るのが直さんのすごいところ。
知った顔も近くの席に座って、はじまった今夜の最初の曲は『Dedicated To You』。
いつもの直さんの音が鳴りだして、心底ほっとするひととき。

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そして今日は2曲めに行く前に、今日誕生日のお客さん二人のバースデー・タイムがあった。バンドのメンバーがバースデー・ソングを奏で、キッチンからローソクの立ったバースデー・ケーキが運ばれてきて、知らない人の誕生日をみんな笑顔で拍手でお祝いする。
こういうのもなんて平和でしあわせなひとときなんでしょうね。
自分だったらこんなの恥ずかしくてパスですけどね。

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そして2曲めのタイトルを直さんがMCしたとき、「やった!」って思った。
まるで以心伝心みたい。直さんの音でこのメロディーがずっと頭に流れてて、昨日から今日書く記事のタイトルをこれに決めてたから。
『You And The Night And The Music』。
もう、片倉真由子さん飛ばす飛ばす。それでウッドベースの須川さんも忙しい忙しい。激しく動く感度のいいベース。でもってジーン・ジャクソンさんのドラムはあかるくって楽しい! 軽いけど音がカタくて芯があって底力があってパンチが効いてる。リズム隊が盤石だと音楽はまるで生きものみたいにグルーヴィーでダイナミックでサイコーにたのしい。でも、この曲を強力に牽引してるのは片倉真由子さんのピアノ。この曲で一気に体温が1、2度上がったような。ミュージシャンの顔にはすでに汗。でも聴いてるほうも熱い熱い!
これで今夜が約束されたようなもの。

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そのとおり、今夜はひっさびさに直さんのハードボイルドな音も聴けたし、それに直さんはもちろんだけど、今夜は片倉真由子さんの歌に酔いしれましたねえ・・・・・・
ジーン・ジャクソンさんとの相性がすごくいいんだと思うけれど、彼女のピアノがこれほど入ってきたのは初めてかもしれない。素晴らしかったです。
ジーン・ジャクソンさんは笑顔がとってもチャーミング。
そして須川さんは梅雨時の湿度とは無縁の爽やかさ。
すってきな人でした。
そして今日は選曲、曲の並び共とてもよかった。
メリハリが効いていて。
直さんがやる曲はアレンジしたのもオリジナルも変則的なリズムを多用した複雑な曲が多くて聴いてるだけでも難しそうなんだけれど、それについてけるだけじゃなくてリードして時に激しく煽って、それでアンサンブルがカチッと決まるんだからバンドのメンバーもすごいもんです。
今日もファースト、セカンド大盛り上がり。
みんな「イエー!」言いまくり。
「ほかのメンバーは全員聴いてるけど直さんだけは聴いたことがなかったの」とおっしゃってた、わたしのふたつ隣りの女性も大いに盛り上がってた。
きっと今夜の1回で直さんのファンになったことでしょう。
そんな今夜のセットリストを記憶のままに。

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1st.

1.Dedicated To You
2.You And The Night And The Music
3.You Must Believe in Spring
4.Dream Dancing
5.Lost In The Stars (Kurt Weill)
6. Hello,Saunders(直さんオリジナル)

2nd.

1.I Concentrate On You
2.All The Things You Are
3.You Are So Beautiful
4.This is new (Kurt Weill)
5.What Kind of Fool Am I?
6.Kokiriko(直さんオリジナル)

アンコール:Take the "A" train

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件の女性は直さんがアレンジした(しまくった)『All The Things You Are』が、「わたし史上最高のAll The Things You Areでした」といってらしたけど、それもほんとうにめちゃめちゃかっこよかったけど、わたしはクルト・ワイルの2曲がよかった。
とくに『This is new』の真由子さんの凄まじいピアノ!
彼女をじっと見ていて、すごいピアニストって冷静と情熱の間にいる猛禽類みたいだって思いましたよ。
それで実はセカンドの5曲めのタイトルがよく聴きとれなくて、終わったあと直さんに訊いたら、「What Kind of Fool Am I? わたしってどういう種類のバカ?、って意味だよね」というので、「それってそのまんま直さん?」と言ったら(相変わらず失礼ですみません!)、直さんいわく、「みんな!!!」と。
それで、「バカっていいよね。音楽バカ、絵描きバカ、女バカ」と言って帰ってきたのでした。バカになれるもの、つまりバカになれるほど好きなもの、寝食忘れて熱中できるものがあるって、ほんとうに素晴らしいことです。それで、それくらい音楽が好きで精進しなかったら今夜みたいな演奏はできないってことだ。
いやあ~、今夜も最高でした。
行ってよかった!

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2017年6月11日 (日)

Like the song of Michael Franks.

Sleeping_gypsy_2

もう夜の7時をまわったころ、フラワーエッセンスのトリートメントボトルを作ろうとしてミネラルウォーターがなかったことに気づいて買いに出て、暗がりを歩きながら自然とマイケル・フランクスの曲を口笛で吹いていて、それでものすっごく久しぶりにマイケル・フランクスが聴きたくなった。
買いものをすませた後もずっと口笛を吹きながら家に帰って、『Don't be blue』が入ってたアルバムはどれだったっけかな、とCDラックの中を探したら、そうだ『sleeping gypsy』だった。マイケル・フランクス、ジョー・サンプル、ウィルトン・フェルダー、デヴィッド・サンボーン、レイ・アルマンド、ラリー・カールトンにマイケル・ブレッカー、トミー・リピューマ ・・・・・・。最初の曲は『The Lady Wantos to Know』。もう何度書いたか知らないけれど、昔からこの曲の歌詞が大好きだった。特に、

Daddy plays the ashtray.
Baby starts to cry.
The Lady wants to know
The reason why.
Daddy's just like Coltrane.
Baby's just like Miles.
The Lady's just like heaven
When she smiles.


っていうところ。
だから最初の子供が生まれて、それが男の子だったときは、まさにこれが現実になった! って思ったな。すごくしあわせな気持ち。猫もいいと思うけどね、わたしは子供のほうがずっといい。子供が小さかったころも、大きくなったいまも、これからも、ずっと。
この歌の感じは、子供のいる人にしか、特に息子がいる人母親じゃなくちゃわからないんじゃないかな。
子供のころは頑として「ぼくは音楽はやらない」と言ってた息子は、「ぼくは音楽をやる人以外の何物にもならない」と言うまでに変わって、いまとなっちゃ、ますますこの歌みたいじゃない? と思う。(コルトレーンとマイルスみたいじゃないことだけはたしかだけど。)
イカレた父親。
イカレた母親に、そのイカレた息子。
悪くないじゃない? 
人間って、どこまでいっても不完全な生きものみたいだよ。
どこで何を失くしたかなんてもう考えない。
この最低で最高の三次元をあともう少し楽しもう!
元気をださなくちゃ。

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2017年4月18日 (火)

Birthday Live@sometime♪

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3月18日夜。サムタイム。
今日のことは2ヶ月以上も前からカレンダーにまる付けてたのに、ここのところいろいろ詰まってたもんだからうっかりしちゃって、今朝になってまだ予約もしてないことに気づいた。
ランチで混みあう時間を避けて午後サムタイムに電話をしたら、やっぱりもう席はほとんど埋まっちゃっててカウンター席はとれなかった。いつも前日電話しても取れないんだから、当日だったら当然か、と思う。さすが直さん。しかも今夜はバースデー・ライブときてるんだから。
「失敗した」とブチブチいいながら遅いランチをすませ。
物事をつつがなくやれるときと全然だめなときと、このムラのある自分ってなんなんだろうと自嘲しつつ、でもそれでも気持ちは今年初めて聴く直さんの音への期待感にあふれ、やっぱり今日もバタバタで家を出た。

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して、厨房前のカウンター・バーからの今日のビュー。
店に着いたときこそまだ人もまばらだったけど、はじめるころにはお客さんで満杯!
3ヶ月ぶりに見る直さんは、今日は白いシャツに黒のスーツとシックないでたちで渋かったです。
最初の曲は『ハロー・サンダース』。
オープニングからすごい疾走感。
それに反応してわっと湧く観客。
その最初の音を聴いた瞬間、ああ、またここに帰ってきた、帰って来られた、と思ってほっとするのと同時にふつふつと喜びが湧いてくるのは(そういう音は)直さんだけだなって思う。つづくミシェル・ルグランの『You Must Believe In Spring』もこの時期だけに沁みる。そしてわたしにとっての今夜のファーストセットの白眉は、ビル・エヴァンスのアレンジでやったという『You And The Night And The Music』でした。
このカルテットにおける真骨頂ともいうべきか。
めちゃめちゃかっこよかった!

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演奏してるあいだも次々お客さんが来るんです。
ぎゅうぎゅう詰めで、その熱気で中は汗かくくらい暑い。
ファーストセットは直さんのオリジナル『カリプソ24』まで全6曲、ピアノの片倉真由子さん、もう淀みなく弾きまくる、それあわせてドラムの大阪昌彦さんも叩きまくる、でも上手いドラムってどれだけハードに叩いても固く締まった音で全然うるさくないのがすごい。
ファーストセットから大盛り上がりで終りました。
そして思わず狭い厨房前のバー・カウンターで並んだ、お隣の今日が初直さんだという男の人に「いやあ~、めちゃめちゃよかったですねー!」というと、彼も「いや、ほんとにすごかったですね!」という。
でもさすがにバーカウンターの高いスツールに長いこといると腰が痛くなりそうだったので、ファーストセットで帰ったお客さんをいいことに席を変わらせてもらった。
して、ビューが変わってセカンド。

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直さんをこの背中越しに見るのも好きです。
そして、これだとかろうじてメンバー全員見えるかな?

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今夜のメンバー、左からピアノの片倉真由子さん、テナーサックスの竹内直さん、ウッドベースの須川 崇志さん、ドラムスの大阪昌彦さん。
セカンドの曲は知らない曲が2曲つづいて、1曲めも2曲めもすごくよかったんだけど相変わらずMCの直さんがボソボソいうので(すみません)よく聞き取れず。3曲めの『竹田の子守唄』はいつも書いてるけどこういう曲をかっこよくジャズでやれるのは直さんくらいじゃないかと思う。渋い。日本のノスタルジー。懐かしさとさみしさと、繭玉に包まれるような温かさと。そしてその後のバラードではこれも曲名がわからなかったのだけど、片倉さんがたっぷり長めの前奏を弾いて、それがすごく美しくてイマジネーティブで素晴らしかった。
セカンドのラストは『I Concentrate on You』。
もちろんセカンドも大盛り上がりで拍手喝采。
となったらアンコールは必至のことで、最後の最後といったら『Kokiriko』でしょ!
っちゅーわけで、今夜も全員手拍子のなか調子っぱずれの直さんの歌で終りました。
でも今夜はサプライズなつづきがあった!
厨房からスタッフの女の子がローソクの立ったバースデー・ケーキを静々と直さんのもとに運んできたの。(実はわたしはカウンターにいたとき、店の男の子が黄色い袋に入った四角い物を外から持って帰って冷蔵庫に入れるのを見逃さなかったんだけど!)

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さあ、こういうの苦手なシャイな直さん、困りましたねえ・・・・・・
「えー、じつは今夜は最初からバースデーライブをするというようなつもりは全然なくて・・・たまたまブッキングした日がそういう日だったものですから、あのお店の人が・・・思えばサムタイムに出させてもらうようになってもう30年くらいになりますでしょうか・・・」と、お店の人やら今日来てくれたお客さんやらメンバーへのお礼やら、喋る喋る、、、、、、

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全方向に向けてあっちを向いたりこっちを向いたり、、、、、、
こういう誰にでも平等なところが直さんのいいところなのだけれど、一体その間わたしは何枚シャッターを切ったことでしょう。

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最後はケーキをずっとかかげつづけてる女の子がかわいそうになってしまったわたしなのでした。そして最後は自分にハッピー・バースデーの歌を歌う直さん。

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ついにローソクの火をふっ!!!

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ふたたび満場の拍手!!
ぶじに今夜のすべてのイベントが終わりました。

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それで今日もわたしは帰り際に直さんとちょこっとだけ話して、「いやあ~、今日も楽しかったー♪」としあわせな気持ちで帰ってきたのだけど、サムタイムでこれをずっと見ているあいだも、この記事をアップするために写真を見ているあいだも、直さんを囲む観客もメンバーもお店の人もみんな実にいい顔して笑ってて、ダブルでしあわせな気持ちになりました

直さん、お誕生日おめでとう!
人生は降る日も晴れる日も、ハレもケもシケもあるけど、降っても晴れてもいつも直さんの音楽があるように、そして直さんがいつも音楽と共にあるように願います!
いつも最高の演奏をありがとう!!

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2017年1月26日 (木)

ジョビン、ヴィニシウスを歌う

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午前中、カッターマットの上で延々切り張り・・・ という、単純だけど意外と集中力のいる仕事をやらなきゃいけなくて、しばらく黙々とやってたけれどだんだん疲れて飽きてきて、そうだ、昨日聴けなかったCDを聴こう、とかけたら、スピーカーから音が流れてきた瞬間、こころが震えた。
ジョビンの弾くピアノの音色の美しさに。
『天上の声』といわれるパウラ・モレレンバウンのこころが洗われるような声に。
曲の間にはさまれる、まるで詩の朗読をしているようなMCのジョビンのポルトガル語の深い響き。どこにも力んだところのない、からだの中から自然に、自在に生まれてくるスキャット。

なんて・・・・・・。
なんてすばらしいアルバムなんだろう!
と、そう思うそばから、わたしはこれを聴かせたい人の顔が次から次へと頭に浮かんでいっぱいになる。(そのあいだもちゃんと手は動いているのだけれど。)
つまり。いつまでたってもわたしはお節介焼きなのよ。
そしてその気持ちをストレートに汲んでくれる人は滅多にいないのね。
残念ながら。
わたしのハートはいつでも愛でいっぱいなんだけど。
でも今日はこれが聴けたからもういいや!

と、そんなつまらないわたしのつぶやきはともかくとして、いまこのアルバムが気になった人のために、めずらしく国内盤のこのCDに付いていた帯の言葉を書いておこう。以下、CDに付いていた帯から転載。

ボサノヴァ代表曲のほとんどを生み出したアントニオ・カルロス・ジョビン。
パフォーマーとしては『WAVE』などCTI期の作品が有名だが、ファンの間で最も愛されてきた晩年の人気作が待望の再発。本作はかつてのパートナーであり、『イパネマの娘』『フェリシダージ』などの名曲をともに作り上げた詩人ヴィニシウス・ヂ・モライスの作品集で、没後10年目の1990年に行われたメモリアル・コンサートの貴重な録音。ヴィニシウスが作曲を手がけた楽曲も多く、詩の素晴らしさはもちろん、これまであまり語られてこなかったメロディメイカーとしてのその魅力を浮き彫りにした重要作。バックの布陣も、カエターノ・ヴェローゾの音楽監督や、坂本龍一とのユニットMorelenbaum2/Sakamotoで知られるジャスキス・モレレンバウンをはじめ、陰影に富む最高の演奏。フェイバリットに挙げるアーティストも多い文句なしのマスターピースだ。

ちなみに、昨日聴いてたCDがジョビン54歳のときの録音で、これが63歳のときのなんだけど、こっちのアルバムのほうがよく声が出てる。
つまり昨日のは単純に体調でも悪かったか、前日に酒でも飲み過ぎて身体(声帯)が浮腫んでた、とかね。そんなことなのかもしれない。
まあ、とにかく文句なし、買って間違いなしのアルバムです!

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