no music,no life!

2017年9月 2日 (土)

はじめてのポルトガル語

17cafe_y_libros

いろんな会社からヘッドハンティングされてきたという、男ばかり8人のベンチャー会社に入るとき、トップの男性から「いろんな学歴・経歴のひとがいるけどあなたは何も気にしなくていいから。萎縮しないで自由にやりなさい」といわれたことがあった。彼はけっきょくのところとんだ山師で、エセフェミニストではあったかもしれないけれど、直感だけで気に入った、何ができるかわからない女にそういうことをいえる素敵なひとではあったのだ。

そしてそれよりもっとたしかな、素敵な女性からの紹介で、昨日はじめて参加した『ボサノヴァの詩を読む講座』は、聞いていたとおりのなかなかにおハイソな紳士淑女の集まりでした。なんたって講師は複数の著書もある東大出の先生だし、とてもお上品な女性が世話役をやっていて、長くブラジルに住んだ経験のある方や本を出版されている方、何度もブラジルを行き来している歌手の方やギターを弾いて歌える方、ポルトガルで書かれたテキストやボサノヴァの譜面を渡されて、すぐに歌詞も譜面も読めて歌える人が大半を占めているという、そんなハイレベルな人たち。講師の先生を除けば年齢は高め。
最近、わたしはどこに行ってもおんなじなので、こういう場に来ても前ほど緊張することもなくなったけど、ちょっと心強かったのは昨日あたらしく来た人がわたしのほかに2人いたこと。エライなと思ったのは2人とも年配の男性で、うち1人は『ビニシウス・ヂ・モライス』で検索してここに来たという人と、もうひとりは最近、ギター弾いてボサノヴァを歌うのを先生について習いはじめて、先生にやっぱり言語は大事だからといわれてポルトガル語を勉強しようと決心して来た、というひと。常日頃からどこに行っても女の人ばかり目立つなかで、年配の男の人ってほんとに自分からあたらしいことはじめるのも、コミュニティに入っていくのも苦手だよなあ、と思っていたから、その二人がインターネットで検索してここに来たというのはすごいと思った。

講座は1時間半。
あらかじめ配られた譜面は2曲だけど、実際はぜんぶで6曲あるのでサクサクいく。ほとんどがポルトガル語を読める人たちだから先生が詩を読む口調も早くて、わたしなんてカタカナでルビをふるのもぜんぜん間にあわないのです。
でも、ひとおおり曲のアナライズが終って実際に曲がかかれば自然に身体が動いてノリノリです。経歴や立場のちがい、ふだん何をやっていてどこに住んでるかなんてことが全然わからなくても共に共通の興味で集まった人たち。ブラジル音楽大好きの人たちだから、とても楽しくすごせた。
昨日はカルロス・リラの曲がテーマで、そのなかに『Se é Tarde, Me Perdoa』(遅かったらごめん)という曲があって、講師の先生はこの歌詞のことを「ロナウド・ボスコリの詩だからか、ちょっと浮気な感じの歌ですね、ビニシウス・ヂ・モライスはこういう詩は書かない」とおっしゃってたんだけど、わたしは歌ってるのがジョアン・ジルベルトで、ジョアンがとても朴訥と丁寧に歌っていたから、そんなにひねらずそのまま素直に聴けてしまって、個人的にはしびれました。(このあたりにわたしがダメンズにやられる質があるのか、まあ、いいや、そんなことは。くわばらくわばら!)

昨日いただいた音源と、じゃーん! ポルトガル語入門の本と辞書。
これ買ったのいったい何年前かなあ?
やっと使えるときがきた! うれしい!

17first_portugal_words

そして、カフェ イリブロスってなんでこう書くのかなあと思ったら、『Café y Libros』ってスペイン語で『コーヒーと本』って意味だったんですね。今日知った。そのダブルミーニング。
実際この講座にはたっぷりの珈琲と手作りらしいお菓子が用意されていて、珈琲もお菓子もおいしかったです。
これからも月1の講座が楽しみ♪

して、本日のおやつは最近になってやっと知った、近所にできた『おやつ屋Sunset』のスティックチーズケーキ。
涼しくなってきたとたんにこんなお菓子がおいしく感じられるようになりました。
わたしもまたチーズケーキ焼こう!

17oyatsuya_sunset

| | コメント (0)

2017年7月 3日 (月)

You And The Night And The Music ♪

170703sometime

それまでずっと気になりながらやれないままでいたこと、やらずにいたことがある日あるとき何かのきっかけでぽん! とやれてしまうことがあって、自分でもなんだか目の覚める思い。
それがどんなに些細な、つまらないことであっても。
それで昨日は自分のなかですごくはっきりしたことがあって、今日ここに来ました。
今日の夜ごはん。

170703sometime01

スミノフレモネードとトマトとアンチョビのピザ。
これ1杯くらいでちょうどいい、アルコールだめなわたし。
そしてけっきょく2ヶ月ぶりのサムタイム、竹内直カルテットの今日のメンバーは、竹内 直(sax) / 片倉 真由子(p)/ 須川 崇志(b)/ ジーン・ジャクソン(ds)。
ベースの須川崇志さんとドラムスのジーン・ジャクソンさんを聴くのはわたしは今日が初めてかな。
月曜日のジャズバーはふつう、あんまり入らない。
なんたって仕事はじめの月曜だし、『毎日が日曜日』って人でもないかぎり月曜の夜から飲もうって人は少ないから。
でも月曜から入るのが直さんのすごいところ。
知った顔も近くの席に座って、はじまった今夜の最初の曲は『Dedicated To You』。
いつもの直さんの音が鳴りだして、心底ほっとするひととき。

170703sometime02

そして今日は2曲めに行く前に、今日誕生日のお客さん二人のバースデー・タイムがあった。バンドのメンバーがバースデー・ソングを奏で、キッチンからローソクの立ったバースデー・ケーキが運ばれてきて、知らない人の誕生日をみんな笑顔で拍手でお祝いする。
こういうのもなんて平和でしあわせなひとときなんでしょうね。
自分だったらこんなの恥ずかしくてパスですけどね。

170703sometime06

そして2曲めのタイトルを直さんがMCしたとき、「やった!」って思った。
まるで以心伝心みたい。直さんの音でこのメロディーがずっと頭に流れてて、昨日から今日書く記事のタイトルをこれに決めてたから。
『You And The Night And The Music』。
もう、片倉真由子さん飛ばす飛ばす。それでウッドベースの須川さんも忙しい忙しい。激しく動く感度のいいベース。でもってジーン・ジャクソンさんのドラムはあかるくって楽しい! 軽いけど音がカタくて芯があって底力があってパンチが効いてる。リズム隊が盤石だと音楽はまるで生きものみたいにグルーヴィーでダイナミックでサイコーにたのしい。でも、この曲を強力に牽引してるのは片倉真由子さんのピアノ。この曲で一気に体温が1、2度上がったような。ミュージシャンの顔にはすでに汗。でも聴いてるほうも熱い熱い!
これで今夜が約束されたようなもの。

170703sometime03

そのとおり、今夜はひっさびさに直さんのハードボイルドな音も聴けたし、それに直さんはもちろんだけど、今夜は片倉真由子さんの歌に酔いしれましたねえ・・・・・・
ジーン・ジャクソンさんとの相性がすごくいいんだと思うけれど、彼女のピアノがこれほど入ってきたのは初めてかもしれない。素晴らしかったです。
ジーン・ジャクソンさんは笑顔がとってもチャーミング。
そして須川さんは梅雨時の湿度とは無縁の爽やかさ。
すってきな人でした。
そして今日は選曲、曲の並び共とてもよかった。
メリハリが効いていて。
直さんがやる曲はアレンジしたのもオリジナルも変則的なリズムを多用した複雑な曲が多くて聴いてるだけでも難しそうなんだけれど、それについてけるだけじゃなくてリードして時に激しく煽って、それでアンサンブルがカチッと決まるんだからバンドのメンバーもすごいもんです。
今日もファースト、セカンド大盛り上がり。
みんな「イエー!」言いまくり。
「ほかのメンバーは全員聴いてるけど直さんだけは聴いたことがなかったの」とおっしゃってた、わたしのふたつ隣りの女性も大いに盛り上がってた。
きっと今夜の1回で直さんのファンになったことでしょう。
そんな今夜のセットリストを記憶のままに。

170703sometime04

1st.

1.Dedicated To You
2.You And The Night And The Music
3.You Must Believe in Spring
4.Dream Dancing
5.Lost In The Stars (Kurt Weill)
6. Hello,Saunders(直さんオリジナル)

2nd.

1.I Concentrate On You
2.All The Things You Are
3.You Are So Beautiful
4.This is new (Kurt Weill)
5.What Kind of Fool Am I?
6.Kokiriko(直さんオリジナル)

アンコール:Take the "A" train

170703sometime07

件の女性は直さんがアレンジした(しまくった)『All The Things You Are』が、「わたし史上最高のAll The Things You Areでした」といってらしたけど、それもほんとうにめちゃめちゃかっこよかったけど、わたしはクルト・ワイルの2曲がよかった。
とくに『This is new』の真由子さんの凄まじいピアノ!
彼女をじっと見ていて、すごいピアニストって冷静と情熱の間にいる猛禽類みたいだって思いましたよ。
それで実はセカンドの5曲めのタイトルがよく聴きとれなくて、終わったあと直さんに訊いたら、「What Kind of Fool Am I? わたしってどういう種類のバカ?、って意味だよね」というので、「それってそのまんま直さん?」と言ったら(相変わらず失礼ですみません!)、直さんいわく、「みんな!!!」と。
それで、「バカっていいよね。音楽バカ、絵描きバカ、女バカ」と言って帰ってきたのでした。バカになれるもの、つまりバカになれるほど好きなもの、寝食忘れて熱中できるものがあるって、ほんとうに素晴らしいことです。それで、それくらい音楽が好きで精進しなかったら今夜みたいな演奏はできないってことだ。
いやあ~、今夜も最高でした。
行ってよかった!

| | コメント (0)

2017年6月11日 (日)

Like the song of Michael Franks.

Sleeping_gypsy_2

もう夜の7時をまわったころ、フラワーエッセンスのトリートメントボトルを作ろうとしてミネラルウォーターがなかったことに気づいて買いに出て、暗がりを歩きながら自然とマイケル・フランクスの曲を口笛で吹いていて、それでものすっごく久しぶりにマイケル・フランクスが聴きたくなった。
買いものをすませた後もずっと口笛を吹きながら家に帰って、『Don't be blue』が入ってたアルバムはどれだったっけかな、とCDラックの中を探したら、そうだ『sleeping gypsy』だった。マイケル・フランクス、ジョー・サンプル、ウィルトン・フェルダー、デヴィッド・サンボーン、レイ・アルマンド、ラリー・カールトンにマイケル・ブレッカー、トミー・リピューマ ・・・・・・。最初の曲は『The Lady Wantos to Know』。もう何度書いたか知らないけれど、昔からこの曲の歌詞が大好きだった。特に、

Daddy plays the ashtray.
Baby starts to cry.
The Lady wants to know
The reason why.
Daddy's just like Coltrane.
Baby's just like Miles.
The Lady's just like heaven
When she smiles.


っていうところ。
だから最初の子供が生まれて、それが男の子だったときは、まさにこれが現実になった! って思ったな。すごくしあわせな気持ち。猫もいいと思うけどね、わたしは子供のほうがずっといい。子供が小さかったころも、大きくなったいまも、これからも、ずっと。
この歌の感じは、子供のいる人にしか、特に息子がいる人母親じゃなくちゃわからないんじゃないかな。
子供のころは頑として「ぼくは音楽はやらない」と言ってた息子は、「ぼくは音楽をやる人以外の何物にもならない」と言うまでに変わって、いまとなっちゃ、ますますこの歌みたいじゃない? と思う。(コルトレーンとマイルスみたいじゃないことだけはたしかだけど。)
イカレた父親。
イカレた母親に、そのイカレた息子。
悪くないじゃない? 
人間って、どこまでいっても不完全な生きものみたいだよ。
どこで何を失くしたかなんてもう考えない。
この最低で最高の三次元をあともう少し楽しもう!
元気をださなくちゃ。

| | コメント (2)

2017年4月18日 (火)

Birthday Live@sometime♪

17birthday_livesometime

3月18日夜。サムタイム。
今日のことは2ヶ月以上も前からカレンダーにまる付けてたのに、ここのところいろいろ詰まってたもんだからうっかりしちゃって、今朝になってまだ予約もしてないことに気づいた。
ランチで混みあう時間を避けて午後サムタイムに電話をしたら、やっぱりもう席はほとんど埋まっちゃっててカウンター席はとれなかった。いつも前日電話しても取れないんだから、当日だったら当然か、と思う。さすが直さん。しかも今夜はバースデー・ライブときてるんだから。
「失敗した」とブチブチいいながら遅いランチをすませ。
物事をつつがなくやれるときと全然だめなときと、このムラのある自分ってなんなんだろうと自嘲しつつ、でもそれでも気持ちは今年初めて聴く直さんの音への期待感にあふれ、やっぱり今日もバタバタで家を出た。

17birthday_livesometime01

して、厨房前のカウンター・バーからの今日のビュー。
店に着いたときこそまだ人もまばらだったけど、はじめるころにはお客さんで満杯!
3ヶ月ぶりに見る直さんは、今日は白いシャツに黒のスーツとシックないでたちで渋かったです。
最初の曲は『ハロー・サンダース』。
オープニングからすごい疾走感。
それに反応してわっと湧く観客。
その最初の音を聴いた瞬間、ああ、またここに帰ってきた、帰って来られた、と思ってほっとするのと同時にふつふつと喜びが湧いてくるのは(そういう音は)直さんだけだなって思う。つづくミシェル・ルグランの『You Must Believe In Spring』もこの時期だけに沁みる。そしてわたしにとっての今夜のファーストセットの白眉は、ビル・エヴァンスのアレンジでやったという『You And The Night And The Music』でした。
このカルテットにおける真骨頂ともいうべきか。
めちゃめちゃかっこよかった!

17birthday_livesometime04

演奏してるあいだも次々お客さんが来るんです。
ぎゅうぎゅう詰めで、その熱気で中は汗かくくらい暑い。
ファーストセットは直さんのオリジナル『カリプソ24』まで全6曲、ピアノの片倉真由子さん、もう淀みなく弾きまくる、それあわせてドラムの大阪昌彦さんも叩きまくる、でも上手いドラムってどれだけハードに叩いても固く締まった音で全然うるさくないのがすごい。
ファーストセットから大盛り上がりで終りました。
そして思わず狭い厨房前のバー・カウンターで並んだ、お隣の今日が初直さんだという男の人に「いやあ~、めちゃめちゃよかったですねー!」というと、彼も「いや、ほんとにすごかったですね!」という。
でもさすがにバーカウンターの高いスツールに長いこといると腰が痛くなりそうだったので、ファーストセットで帰ったお客さんをいいことに席を変わらせてもらった。
して、ビューが変わってセカンド。

17birthday_livesometime06

直さんをこの背中越しに見るのも好きです。
そして、これだとかろうじてメンバー全員見えるかな?

17birthday_livesometime07

今夜のメンバー、左からピアノの片倉真由子さん、テナーサックスの竹内直さん、ウッドベースの須川 崇志さん、ドラムスの大阪昌彦さん。
セカンドの曲は知らない曲が2曲つづいて、1曲めも2曲めもすごくよかったんだけど相変わらずMCの直さんがボソボソいうので(すみません)よく聞き取れず。3曲めの『竹田の子守唄』はいつも書いてるけどこういう曲をかっこよくジャズでやれるのは直さんくらいじゃないかと思う。渋い。日本のノスタルジー。懐かしさとさみしさと、繭玉に包まれるような温かさと。そしてその後のバラードではこれも曲名がわからなかったのだけど、片倉さんがたっぷり長めの前奏を弾いて、それがすごく美しくてイマジネーティブで素晴らしかった。
セカンドのラストは『I Concentrate on You』。
もちろんセカンドも大盛り上がりで拍手喝采。
となったらアンコールは必至のことで、最後の最後といったら『Kokiriko』でしょ!
っちゅーわけで、今夜も全員手拍子のなか調子っぱずれの直さんの歌で終りました。
でも今夜はサプライズなつづきがあった!
厨房からスタッフの女の子がローソクの立ったバースデー・ケーキを静々と直さんのもとに運んできたの。(実はわたしはカウンターにいたとき、店の男の子が黄色い袋に入った四角い物を外から持って帰って冷蔵庫に入れるのを見逃さなかったんだけど!)

17birthday_livesometime08

さあ、こういうの苦手なシャイな直さん、困りましたねえ・・・・・・
「えー、じつは今夜は最初からバースデーライブをするというようなつもりは全然なくて・・・たまたまブッキングした日がそういう日だったものですから、あのお店の人が・・・思えばサムタイムに出させてもらうようになってもう30年くらいになりますでしょうか・・・」と、お店の人やら今日来てくれたお客さんやらメンバーへのお礼やら、喋る喋る、、、、、、

17birthday_livesometime09

全方向に向けてあっちを向いたりこっちを向いたり、、、、、、
こういう誰にでも平等なところが直さんのいいところなのだけれど、一体その間わたしは何枚シャッターを切ったことでしょう。

17birthday_livesometime10

最後はケーキをずっとかかげつづけてる女の子がかわいそうになってしまったわたしなのでした。そして最後は自分にハッピー・バースデーの歌を歌う直さん。

17birthday_livesometime11

ついにローソクの火をふっ!!!

17birthday_livesometime12

ふたたび満場の拍手!!
ぶじに今夜のすべてのイベントが終わりました。

17birthday_livesometime16

それで今日もわたしは帰り際に直さんとちょこっとだけ話して、「いやあ~、今日も楽しかったー♪」としあわせな気持ちで帰ってきたのだけど、サムタイムでこれをずっと見ているあいだも、この記事をアップするために写真を見ているあいだも、直さんを囲む観客もメンバーもお店の人もみんな実にいい顔して笑ってて、ダブルでしあわせな気持ちになりました

直さん、お誕生日おめでとう!
人生は降る日も晴れる日も、ハレもケもシケもあるけど、降っても晴れてもいつも直さんの音楽があるように、そして直さんがいつも音楽と共にあるように願います!
いつも最高の演奏をありがとう!!

17birthday_livesometime17

| | コメント (0)

2017年1月26日 (木)

ジョビン、ヴィニシウスを歌う

17tom_canta_vinicius

午前中、カッターマットの上で延々切り張り・・・ という、単純だけど意外と集中力のいる仕事をやらなきゃいけなくて、しばらく黙々とやってたけれどだんだん疲れて飽きてきて、そうだ、昨日聴けなかったCDを聴こう、とかけたら、スピーカーから音が流れてきた瞬間、こころが震えた。
ジョビンの弾くピアノの音色の美しさに。
『天上の声』といわれるパウラ・モレレンバウンのこころが洗われるような声に。
曲の間にはさまれる、まるで詩の朗読をしているようなMCのジョビンのポルトガル語の深い響き。どこにも力んだところのない、からだの中から自然に、自在に生まれてくるスキャット。

なんて・・・・・・。
なんてすばらしいアルバムなんだろう!
と、そう思うそばから、わたしはこれを聴かせたい人の顔が次から次へと頭に浮かんでいっぱいになる。(そのあいだもちゃんと手は動いているのだけれど。)
つまり。いつまでたってもわたしはお節介焼きなのよ。
そしてその気持ちをストレートに汲んでくれる人は滅多にいないのね。
残念ながら。
わたしのハートはいつでも愛でいっぱいなんだけど。
でも今日はこれが聴けたからもういいや!

と、そんなつまらないわたしのつぶやきはともかくとして、いまこのアルバムが気になった人のために、めずらしく国内盤のこのCDに付いていた帯の言葉を書いておこう。以下、CDに付いていた帯から転載。

ボサノヴァ代表曲のほとんどを生み出したアントニオ・カルロス・ジョビン。
パフォーマーとしては『WAVE』などCTI期の作品が有名だが、ファンの間で最も愛されてきた晩年の人気作が待望の再発。本作はかつてのパートナーであり、『イパネマの娘』『フェリシダージ』などの名曲をともに作り上げた詩人ヴィニシウス・ヂ・モライスの作品集で、没後10年目の1990年に行われたメモリアル・コンサートの貴重な録音。ヴィニシウスが作曲を手がけた楽曲も多く、詩の素晴らしさはもちろん、これまであまり語られてこなかったメロディメイカーとしてのその魅力を浮き彫りにした重要作。バックの布陣も、カエターノ・ヴェローゾの音楽監督や、坂本龍一とのユニットMorelenbaum2/Sakamotoで知られるジャスキス・モレレンバウンをはじめ、陰影に富む最高の演奏。フェイバリットに挙げるアーティストも多い文句なしのマスターピースだ。

ちなみに、昨日聴いてたCDがジョビン54歳のときの録音で、これが63歳のときのなんだけど、こっちのアルバムのほうがよく声が出てる。
つまり昨日のは単純に体調でも悪かったか、前日に酒でも飲み過ぎて身体(声帯)が浮腫んでた、とかね。そんなことなのかもしれない。
まあ、とにかく文句なし、買って間違いなしのアルバムです!

| | コメント (0)

2017年1月25日 (水)

ジョビンの誕生日 *

17125toms_birthday

今日はアントニオ・カルロス・ジョビンの誕生日だから、ジョビンのCDを聴いている。
わたしとおなじ水瓶座のジョビン。
生きていれば今日で90歳だった。
亡くなったのは意外と早い、わたしの母とおなじ67歳。
でも、そのくらいでちょうどいいかもしれない。

いま聴いているのは抽象画のジャケットの、1981年にミナス・ジェライスで録音されたライブCD『Antonio Carlos Jobim live at Minas』。
つまり、いまから36年前、ジョビン54歳のときの録音。
でももうあんまり声が出てなくて、その歌声はためいきをつきながらやっとこさ走る、ふるい車のよう。
ジョアン・ジルベルトが80過ぎても完璧なリズムでギターかき鳴らして朗々といつまでもどこまでも歌いつづけたことを思うと、やっぱりこのひとは歌い手というよりは作曲者、編曲者、ピアニストなんだな、と思う。
でも、そのかすれた声で歌う、歌の味わい深さ。
人生の年輪を感じさせる色っぽさ。
ダンディーなんて言葉は現代ではもう死語なのかもしれないけれど、ダンディーとしかいいようがない、その声。
ボサノヴァはジョビンの弾く、このどこか物憂いピアノと、対照的に無邪気にささやくようにつぶやくように歌うジョアンの歌から生まれた。

NO MUSIC, NO LIFEを謳いながら、家で音楽を聴くのはひさしぶり。
ずっとNO MUSICでいたなんて。
わたしの相棒、いまやボスの形見でもあるBOSEくんが、1日にたった1枚しかCDをかけてくれなくて、それもなかなかかからないものだから、すっかり音無しの生活に慣れちまった。わたしの肩関節がこんなに痛むようになったのも、もしかしたら音楽なし終日コンピュータ生活のせいなのかもね。

ほんとは左上のCDを聴きたかったんだけど、残念ながらさっきはみつからなかった。なんたってCDアンプが1枚しかCDをかけてくれないものだから・・・・・・
ごちゃごちゃになったCDラックも早く片づけなきゃ。

| | コメント (0)

2017年1月20日 (金)

黄色い鳥の二人

17kiroitoriutuwaten

雪が降りそうな寒い日、黄色い鳥器店に知樹さんの個展を見に行ってきた。
去年から楽しみにしていた個展だから、もう家を出る前からわくわく。
こんなにわくわくするのって、知樹さんの個展がいちばんじゃないかな。

DMの地図を見ながら行ったそこは、ずいぶん前に友達に連れられて入ったときの印象とはなんだか全然ちがってた。立地も、店の感じも。まるで場所が変わったみたいに。と思ったら、やっぱり前の場所から移転したみたいです。
前は路面店だったと思うけど、いまは建物の2階。
鉄の外階段を上がってガラスドアをあけると、左手にキッチンのある明るい空間がひろがって、それだけでほっとする。店の雰囲気は素朴さとスタイリッシュが入り混じった感じで清潔感がある。通り沿いが全面ガラス張りのせいで光がいっぱい!
はじめて行く店で緊張しないでリラックスできるっのて、素敵なことです。

たくさんの陶器や伝統工芸のうつくしいかごや民芸品などに囲まれて、2階は知樹さんのカラフルな鳥のオブジェと、三彩さんコラボの器の展示。
この二人がつくるお皿はほんとにたのしい。
三彩さんがつくる端正で正統派の器の上に、ありったけ自由に描かれた知樹さんの絵。
カラフルなのありシブイのあり、使えるお皿を選ぶもよし、飾るお皿を選ぶもよし。
うーん・・・、と思いながら眺めていると、店主らしき方から「3階で絵の展示をしています」といわれる。

17tomoki_watanabe_exhibition_02

また鉄の階段をのぼってゆくと、部屋の中から何やら知樹さんが絵について誰かに熱く語っている声が聞こえてくる。ジャマしちゃ悪いので、わたしはしばしこれを撮っている。

そして一歩踏み入れた部屋はそれほど広くない空間。
そこに17点くらいの新作絵画が飾られていて。
パッと目に飛び込んできたのはすごくきれいな黄色の花の絵。
細いペンで描かれた繊細な花のかたち。
今回の絵は前回のとも前々回のともまったくちがう。
たぶん毎回ちがうんだと思う。
知樹さんと目が合ったので、「前回とくらべると『線から面へ』って感じだね」といったら、「いきなり謎かけですか?」といわれちまった。
いえいえ、言葉通りです。一見しての感想です。

毎回、知樹さんの個展に行くたびに、絵描きの頭の中ってどうなってるのかな? 
と思う。
自分でも何が出てくるかわからないんだって。
出てくるままに描いてると。
そこに意図や計算はないのかな、と思う。
もちろん、あるときはあるし、ないときはまったくないんでしょうね。
よく、ひとつの絵がすごくうまくいくと、延々バージョン違いでおなじような絵を何枚も(きっと自分の気の済むまで)描きつづける画家もいるけど、知樹さんはそういうのともちがうみたいです。
話してたらそこに三彩さんがやってきて、お店の方が熱いお茶を持って来てくださって、「みかん食べよう、みかん食べよう」という知樹さんと3人でテーブルに座ってした雑談もたのしかった。
それから、どれにしようか迷っているお皿を三彩さんにお見立てしてもらって。

(知樹くんに合わせて)自分の持っている服の中で一番豹柄っぽいのを着てきた! という、お茶目な三彩さん。
思わず記念写真撮らせてもらいましたよ。
黄色い鳥の豹柄の二人。
めっちゃ、いいお顔で撮れました。
いつ会ってもおんなじように気楽に話せて、わたしが自分のままでいられる人たち。
それってとても貴重なこと。
貴重な人たち。

17misaitomoki

「ここで写真を撮ってもいいですか?」と訊くと、いつも「撮って撮って!」という知樹さんなのだけれど、三彩さんとのお喋りがたのしくてぜんぜん撮れなかった。
唯一今日のいちまい。

17tomoki_watanabe_exhibition_03_2

オーナーの高橋千恵さんのディスプレイのセンスが随所に光ってました。
3枚選んだうちからどれにするか悩んだ末(なぜか二人に向かって『このお皿のいいところ』をそれぞれプレゼンさせられ)、やっとこさ1枚選んで買ってきました。

とくになんにも考えてなかったのに、ふと気づいたらまたしてもうちの家族みたいな三羽の鳥の皿!
黄色い鳥器店で買った黄色い鳥の皿。
お皿を買ってもうちにはもうしまうところもないので、イギリスからわざわざ輸入しているという、絵皿立ても買ってきた。
ふだんは玄関に飾っておいて、使うときだけ取ってきて使う!
これ、すごくいいアイディアだと思う!

17misaitomoki_02

いつもの知樹さんの手描きの絵がついた手提げ袋の中から、好きなのを選んで。

17tomoki_watanabe_exhibition_04

いやあ~、ひさしぶりにたのしかったなあー

| | コメント (0)

2016年12月30日 (金)

はじめてセッションに行ったある夜の。

16hakuraku_bluesette

暮れにやることぜんぶ投げだして行った、白楽BLUESETTE。
もちろん誰から誘われても行くってわけじゃない、誘ってくれたのが翠さんで、大好きな直さんがセッションリーダーを務めるセッションだったからなんだけど。

ジャムセッションなんて初めて行きました。
そりゃそうだ。わたしはミュージシャンじゃないもの。
店に入っていくなり、ステージにいた直さんに「なんで~?!」といわれました。
そりゃそうだよね。
ベテラン・ヴォーカリストと、ミュージシャンでもなんでもないわたしが一緒に行ったら、そう言われてもしかたがない。
案内されるまま席に着くと、すぐにチャージとドリンクの会計をしに女性がやってきて、名前(ニックネーム)を書くボードを渡され、わたしも書けといわれたけれど書きません。名前を書いちゃったら何かやらなきゃならなくなるから。
あとで見ていたらボードを持って来たその女性もジャムセッションに参加するミュージシャンでした。

みんながセッションしているところを見ながら、前に息子が言ってたことを思いだした。息子もいっときセッションに行ったりしていたから。
ごくごく数えるほどのことだったけど。

今日よかったのは、初めて直さんと翠さんが一緒に演奏するところを見られた(聴けた)ことかな。My Favorite Things。
バックはどうあれ、翠さんの歌は圧倒的だった。
自然に身体がどんどん前に出てきて・・・・・・
今日、残念に思ったのは、いまプレイしてない人たちがスマートフォンの画面ばかり見ていて人の出す音をまるで聴いてなかったこと。おつきあいでピンポイントでだけ拍手して。
いったいお金を払って何をしにきたの、と思った。
でも、人の音を聴いてなかったのはステージの外にいる人だけじゃなかったかもしれない。

それからもうひとつは、そこに集まった人たちがオープンマインドじゃなかったこと。
音楽ってオープンじゃないとできないと思うのに、すごく閉じてる人たちだと思った。
もっとも、それは見たことのない新参者がいたからかもしれないけれど。
(でも本番のステージではいつだって知らない人ばかりだよ?!)

いつでも人に教えることって、人と理解しあうことって、とても時間のかかる、面倒なことだと思います。
おなじことをいっても相手の理解、受けとり方が常におなじとは限らない。
そこにうんざりすることなく、細かく修正をかけていく。
わかるまでいろんなアプローチをする。
相手を尊重しながら、愛情を持って。
だから、そういう面倒なことをやりつづけられる人というのは、とても我慢強い、愛情の深い人だと思います。
竹内直さんはそういう人だと思います。
そしてわたしも少なくとも子供の親という部分でだったら、そういう人だと思います。

わたしはふだん仕事で人に教えている人をサポートする人間として、彼の言葉が間違って人に伝わらないようにほんとうに細心して、時間をかけて丁寧に仕事をしてきたつもりなのだけれど、それでも激しく誤解する人がいるんだな、っていうのを今日知って、とてもショックだった。
そういう意味では仕事でもなんでもなく、人にわかってもらうための言葉ではない詩っていうものは、わたしにとってはとてもいいものです。
それは絵描きが「絵に付けたタイトルには何の意味もないです」っていうのと、ちょっと似てるかもしれない。器楽奏者のフリーのソロにも似てるかも。
よけいな説明なんかいらない。説明なんかしたくもない。
大体において、意味がわかるから絵や音楽や詩を好きになるわけじゃないものね。

諸々いろいろ考えさせられた夜。
ひどくうちひしがれて帰った夜。

|

2016年11月 9日 (水)

昨日の馬場さん。

161108tbkanmachi

昨日は出がけまでバタバタしていて、6時過ぎにあわてて家を出て電車に乗ったら東横線で急病人が出て、ちょっとのあいだ電車が止まってしまう騒ぎがあって、焦ったけどなんとかスタート時間ぎりぎりに間に合った。
ここ東京の西から横浜までの夜の行き帰りはちょっとでもぼんやりしたりアクシデントが起きたりすると間に合わなかったり帰れなくなったりするから、けっこうスリリングです。これからどうしたって酔っ払いが増える年末は気持ち早めにバーを出たほうが無難かもしれない。

というわけで昨日の上町63
月1の清水翠×馬場孝喜のデュオ。
写真はファーストステージが終わって休憩中も練習に勤しむ馬場さんの姿。

毎回ギタリストの創意に満ちたアプローチ、チャレンジってすごいです。
聴いてて思わず笑っちゃう。
そこまでやるか、って。
みんな、にこにこして聴いてる。
なんというか、大人の世界。
それで、馬場さんが変化に富んだこと複雑なことやればやるほど、けしてヴォーカリストは歌いやすいわけではないと思うんだけど、そこはベテラン、翠さんも面白がって笑いながら、いかようにも歌いこなしちゃう。これまたすごい。
だからふたりのデュオでもう何度聴いたかわからない曲でも退屈しないで聴いていられる。
わたしが移ろう季節を実感するのは大気や樹木や空の色なんかのほかに音の聴こえかたもそのひとつで、昨日はいまの季節にぴったりな選曲ばかりだったのだけれど、とちゅう曲名がわからない曲もあってメモするのを断念してしまった。
でも昨日の馬場さんのギターで1番よかったのは『Mercy Street』。
あの曲のミステリアスで重層的な世界を一本のギターから出てきてるとは思えない複雑な音で表現してた。それで初めて聴いたときは全然よくないと思った翠さんの『All or Nothing at All』は余分なものがそぎ落とされてウソみたいにクールでかっこよくなった。
そしてもう何十回となく歌って翠さんにぴたっとハマって血となり肉となった曲はもう誰にも真似できない世界を体現してる。
聴いてていつも思うのだけれど翠さんのファルセットヴォイスの美しさはたぶん、日本のヴォーカリストの中ではピカイチで、前にも書いたけど例えば『Kiss of Life』なんかもう原曲を超えたなって思う。
シャーデーの声は温もりのあるアーシーでセクシーな声なんだけど、翠ちゃんの声は鳥の羽根のようにエアリーな声で、シャンパンの泡のように、青空の高いところ、高いところへと上ってく感じ。
その生きる歓びにあふれた幸福感において、もう超えたなって思うのです。

そしてこれまでずっと翠さんの歌を聴いてきたわたしとしてはいまの馬場さんとのデュオがベストマッチングで、こんなに毎月楽しそうに歌う翠さんを見るのは初めてなんだよね。
だから、このブッキングを考えてくれた上町63のマスターと馬場さんには、実は内心ふかーく感謝しているのです。
こんなこと言葉にだしていったことはないけれど。
(そんなことわたしにいわれても困るだろーけど。)

ただひとつ。
問題があって、本人はすっかり解消した気になってるけど、このあいだも傘持たずに行って上町出たら雨だったし、昨日なんかめちゃめちゃ冷たい雨が降ってた。
もう翠ちゃんの雨女ーーーーー!

| | コメント (0)

2016年11月 4日 (金)

昨日の直さん。

161103naosan

上町63は、演奏中の写真撮影は基本NGです。
このあいだの横浜ジャズプロムナードのときは撮らせてもらっちゃったけど、ふだんはたいていダメ。
最近はそういうところが多くなった気がします。
新宿ピットインは前は写真撮影OKだったのに、いまはしっかりダメと書かれたフライヤーが壁に貼ってある。それというのもいまはスマートフォンで写真どころか演奏内容まで簡単に盗み録りできちゃう時代だし、iPhoneはカメラみたいにマナーモードにできないから動作のたびにいちいち光るし音は出るわで、それをよしとしてたら演奏にさしさわりがあるからだと思う。
というわけで、これは演奏前、いつになく厳しい顔で譜面をチェックする直さんです。

昨日はわたしがまだ一度も聴いたことのないブッキング、なんと直さんと馬場さんだったので、もうこれは行かないわけにはいかない! と行って来ました。
そして直さんと馬場さんにとってもベースの小牧良平さんとは昨日が初めてだったそうで、いろんな意味でスリリングで緊張感のあるステージ。わたしは翠ちゃんと演ってる以外の馬場さんの音を聴くのは初めてだったし、選曲もこれまで聴いたことのない曲ばかりだったから、いろいろ発見があって面白かった。

そんな昨日のセットリストを思いだせる限りのところで。

********************************************************

ts.竹内直 gt.馬場孝喜 b.小牧良平

1st

1.Bud Powell / チック・コリア

2.Palha'o / エグベルト・ジスモンチ
  (MCで『パレヤソー』と聞こえたのでこれかなと思ったけど違うかも。)

3.M.E. / ビリー・グリーン
  (エルヴィン・ジョーンズの『ヘヴィ・サウンズ』に収録されている曲。)

4.Melancholia / デューク・エリントン

5.Chckin dog / ジョン・スコフィールド

2nd

1.Marionette / ラーシャ・ヤーソン

2.ミシェル・ペトルチアーニの曲(曲名聞き取れず。)

3.Send on your love / スティーヴィー・ワンダー
  (・・・と聞こえたんだけどちょっとあやしいな。)

4.Deep River / ゴスペル

5.Dream Dancing / コール・ポーター

*********************************************************

個人的には『チキンドッグ』が一番よかった。
馬場さんのギターと直さんのサックスの絶妙な掛け合いが。
そしてわたしは直さんがスティーヴィー・ワンダーの曲をやるのがすごく好きです。
ラストの『ドリーム・ダンシング』はいつもサムタイムで竹内直カルテットで聴いてる曲で、あの出だしのなんともいえないニュアンスとか、すごく懐かしい、というか、ああ、サムタイムにもしばらく行けてないけどまた行きたいな、と思った。
これからの冬のあいだは深夜の行き帰りは寒いけど、好きな音楽のためならそんなこともいってられない。
そして帰りの電車の中で、制限を受けることで鍛えられる筋肉と、限りなく解放されることで磨かれてゆく感覚とがあるんじゃないかな、なんてことを考えつづけた。
バーでの直さんとの会話から。

じっつにまとまりのない文章だけど、好きな女の子とうまく口がきけない男の子みたいに、好きなミュージシャンの音楽を聴いたあとそんなに饒舌にぺらぺら喋れないよ、ってな話でした。

昨日の馬車道!

16basuamichi150

『馬車道150』って何かな、と調べたら、慶応3年(1867年)に60フィートの計画道路に整備されて『馬車道』と呼ばれるようになってから、来年で150年を迎える、ということだそうです。
わたしは文字通り馬車に乗ってこの道を走ってみたい。
プルーストの小説のワンシーンみたいに。

| | コメント (0)

より以前の記事一覧