Good Swim♪

2018年10月13日 (土)

リハビリプール

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スイミングクラブを出たら秋の匂いがした。
湿った土の上に落ちた、落ち葉の匂い。
大気がしんと冷えていて、いつも泳いだ後は薄着でちょうどいいくらいなのに、自転車で走ってたらTシャツから出た腕がすぐにつめたくなってきた。何より半袖Tシャツを着てるのは自分くらいで、町ゆく人たちがすっかり着こんでいるのを見て逆にちょっと驚いた。
ちょっとヤワすぎやしないか?
今日もリハビリのつもりでプールに行ったけど、先週よりはまだマシになった。
身体がやっと、泳ぐってこういう感じだったか、と思いだしたような感じ。
で、こうなればきっとあとはだいじょうぶ。
とにかくこれからは正しい姿勢を身につけて、身体の軸をいつも意識し、肩甲骨と股関節の可動域を上げてゆくこと。それしかない。
今日は更衣室で下のクラスで泳ぐ書道の先生に声をかけた。
このクラブでわたしがいちばんお世話になったコーチが来年の3月についに退職してしまうっていうから、有志でコーチを囲んでお食事会でもしないかって。
わたしがそんなこといいだすのは滅多にないことだけど、そのコーチにはほんとうにお世話になったから、ある日、気づいたらかいなくなっちゃってた、みたいなのは嫌だなと思って。最後にちゃんとお礼を言いたいと思った。
そのコーチのおかげで、入ったときクロール25すら完泳できなかったわたしがなんとか(3泳法のテストをパスして)ここまでつづけてこられた。わたしがそう言ったら、彼女なんて、ぜんぜん水に浮けないところからはじめたんだから、っていう。「水に浮けないってどういうこと?」って訊いたら、そのまんま「沈むんだよ」って(笑)
きっと全身ガチガチに緊張してたんだろうなあ。
人ひとりの力、人ひとりが醸しだすムードみたいなものってほんとにとても大きくて、いなくなった瞬間にその場の空気は変わってしまう。
これまでにもたくさんコーチは辞めていったけど、来年の3月以降、プールはどんな感じになるんだろうなあ・・・・・・
それでそれは、スイミングクラブに限った話じゃない。
職場だってそうだ。
いまはいろんなものが終わっていくとき。(らしい。)
終わりは始まりでもあるけど、いまはきっとその端境期。
今日も水道道路を走ったら、このあいだも見たけど台風で倒れた木がさらにたくさん伐採されてて、切り倒された太い桜の木があちこちにゴロゴロ転がっててかなしかった。
空は曇天。
深まる秋。

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2018年7月 7日 (土)

「塗る」グルコサミン

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今日は泳ぎはじめる前にコーチに、「50肩のひどいのになっちゃったみたいで、いま右肩が痛くてたまらないので腕が回るかどうかわかりません」といってしまった。「無理のないように、ゆっくり泳いでください」とコーチ。
レッスンが終ってから「どうですか?」と聞かれて、「泳ぐ前よりはいい感じです。でも水の中って陸と違って痛くても動いちゃうんですよね、不思議と。でも泳いだ後はまたすごく痛くなっちゃうから、今夜はもう湿布して寝ます」とわたしがいうと、「湿布はやめたほうがいいです」と即答された。「なんでですか?」と聞くと、「冷えるから。やめたほうがいいです」という。「じゃ、温湿布は?」とさらに聞くと、うーん、、、と考えて、「それでもやめたほうがいいです」という。「ああ、つまり鎮痛剤が皮膚から入るからね?」といったら、「そうです」と。
チッ、やっぱりそうか。そうだよな。さすがコーチ。わかってる。
鎮痛剤は飲むのも肌に貼るのも一緒だからこれまで我慢してきたんだもんね。
でもいまみたいに暑いときに痛みで夜眠れないってすごくキツイのよ。だから今日はもう我慢しないで湿布貼っちゃおうと思ったんだけどなあ・・・・・・
「MSMクリームみたいなのはどうですか? 塗るとあったかくなるやつ」といったらコーチ、「それならまだいいです」っていうから、自分のは前に父にあげちゃったから今日帰りにドラッグストアでこれ買ってきた。
「塗る」グルコサミン。KIDA。
エミューのオイルが入ってるんだそう。
エミューじゃないけどアフリカではダチョウに遭った。
すっごく脚が長くて大きくて、かわいい顔の割には凶暴そうでビビった。
夜のバーベキューではダチョウのステーキを食べた。
硬くてあんまりおいしくなかったけど。
きっと広い草原を走り回ってるから筋肉質なんだと思う。
エミューオイル、効くかなあ?
どこも痛いところのない身体に早くなりたい。

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2018年6月16日 (土)

今日、プールで。

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今日スイミングクラブに行って更衣室に入ったら「早苗ちゃん、早苗ちゃん!」と呼びとめられて、Fさんから紙袋に入ったジャガイモをもらった。「なかなか会えないから渡せなかったけど、これ除草剤も農薬も使ってないからすごくおいしいよ」って。最近、我が家はだんだん菜食傾向になってるから、こういうのがいちばんうれしい、といってもらった。長年プールに通ってると時々こんなことがあって、結婚しててもしてなくても、子供がいてもいなくても女同士、みんな生活者だから身近なものをあげたりもらったり。気の置けないつきあいは気楽でいい。

でもそのいっぽうで、ずっとプールで顔をあわせていた人がふと気がつくといつの間にか姿を見せなくなっていることがよくあって、平泳ぎがうまいことからわたしが『カエルのおじさん』(といっても年齢的にはもう、おじいさん)と呼んでいた男の人をしばらく見ないことに今日、はっとした。
おなじレーンで泳ぐHさんに訊くと、なんでも去年の暮れあたりプールで会ったときには、吐いたりもどしたりして近所の病院に行ったら胃からくる風邪だといわれた、と言っていたのだけれど、今年になって下のフロントで会ったら、いま休会届を出したところだって。どうしたの? と訊いたら、食道がんで黄だん症状が出ちゃって、手術もできないから抗がん剤をすることになった、抗がん剤でがんが小さくなったらまた来るよ、と言っていたという。でも、そのしばらく後に娘さんが来て退会届を出していったから、いま元気でいるんだかどうだか・・・。でも元気だったら、あの人のことだからプールに泳ぎに来ないわけはないしね、というので、びっくりしてしまった。
カエルのおじさんは毎朝5時に起きて10キロ近く歩いた後、家で朝ごはんを食べ、午後は月曜から土曜日まで毎日プールで泳ぎ、日曜は朝から一日野球の審判をしている、という人だった。背中が曲がっているのに器用に4泳法を泳ぎ、痩せているのにいったいどこからそんなエネルギーが出てくるんだろうと思うほど元気だった。
年をとった男の人はたいていひどく無口だったり気難しかったりして人とのコミュニケーションが下手な人が多いけれど、カエルのおじさんはその見た目に反してオープンで明るかった。わたしの後ろで泳いでるときはよく平泳ぎが苦手なわたしのキックの欠点を指摘してくれたものだ。キックが左右均等じゃないとか、ときどき煽り足になってるとか、キックした後にドルフィンをひとつ打つ癖があるとか。言われるたびに直しながら、わたしは、よく見てるよなあ、と思った。それだけ余裕があるってことだ。食道がんで黄だん症状が出ていて手術もできないといったら、それはもうあんまりよくない状況だろう。あんなに元気で明るかったカエルのおじさんがいったい何故・・・・・・。思わず考えないではいられないけど、おじさんの場合はちょっとやりすぎ、頑張り過ぎだったのかもしれない。自分では、こんなことこれまでずっとやってきたことなんだからちっとも大変じゃない、とか思ってたかもしれないけれど、身体のほうは徐々に疲れを溜めて、もう完全に回復できないところまでいってしまっていたのかもしれない。
わたしが読んだ免疫学の大家である阿保先生の本によれば、人ががんになる原因は『低体温と酸素不足』だということだ。また、昨日知ったばかりのエドガー・ケイシーの本によるとそれは『血液の質の劣化と、酸素供給能力の低下』であるそうだ。どちらもそのメカニズムを理解していればこのふたつの説が共通していることがわかると思う。そして、そこから逆算して、がんにならないためには何をすればいいかというのもいくつかサッと思い浮かぶけれど、いかにいい健康習慣を持っていたとして、それさえ人間の感情、ストレスと深く関わっていて、ストレスをうけるとすぐにぶれてしまう人間の感情のことを考えると、やっぱりそんなに簡単じゃないか、とも思う。

カエルのおじさんとわたしにはひとつ共通点があって、それは共にブレスに問題があるせいで背泳がいちばん好きで、得意だということ。男の人は背泳が苦手な人が多いからちょっとめずらしいけど、単純にずっと上を向いているから呼吸を意識しなくてすむからだ。特にクロールのように規則正しく、1、2、(まで息を止めて)3(で鼻から息を吐ききり)パアー(で顔を斜め横に傾けて息を吸う)ができないと、いつまでたっても長く、楽には泳げない。それを左右おなじようにできておなじピッチで泳げるようになればベストなのだけれど、何年やっててもいっこうにできるようにならない。たぶんそこにもフィジカルなことだけじゃなくてメンタルなことが関わってるんだと思う。
そんな似た者同士だからというわけじゃないけれど、食道がんなんて考えただけでも苦しそうで、元気だったときのカエルのおじさんの屈託ない笑顔が浮かんで、心底かわいそうになってしまった。もしいま病院に入院しているならお見舞いに行きたいところだけど、そんなとき他人の見舞いなんて返って迷惑なんだろうか。出産以外で入院したことのないわたしはそこがわからなくって、プールの帰り道、ひたすらホ・オポノポノしながら帰った。スーパー・マーケットで今季はじめて桃を買ったら、おいしい桃を買ってお見舞いに行きたくなった。

プールに通っているだけでもいろんなことがある。
毎回いろんなことを感じる。
何をしたところでいつ、どうなるかわからないのはおなじでも、できる努力はしないとならない。
今日も梅雨寒だったけど雨にならなくてよかった。
雨だったら重たいプールバッグを肩にかけて20分も歩かなけりゃならなかったから。そうじゃなくても肩が痛くてしかたないのに。
もらったジャガイモで今日はジャガイモとワカメのお味噌汁をつくる。
明日はジャガイモの入ったチキンカレーをつくろう。ゴメンナサイ、ドウカワタシヲユルシテクダサイ、アリガトウ、アナタヲアイシテイマス・・・・・・

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2016年10月 1日 (土)

Starting over *

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今日は気持ちよく目覚めた。
それで昨日の夜の感じじゃ自分も含めて誰もわたしがプールに行けるなんて思ってなかったけれど、勢いプールに行くか行かないか考えはじめちゃって・・・・・・。
まだ咳をするとゼロゼロいうし、ことによっちゃまた風邪がぶり返す可能性もあるけど、でもけっきょく行くことにした。泳いで吉と出るか凶と出るかは行ってみなくちゃわからないし、それに人が努力して長く続けてきたことをあっさり続けられなくなってしまう理由なんていくらでもあるから。そういういのをずっと見てきたし、それに3週間も泳がなかったらますますプールに行けなくなる。

更衣室でさんざん鼻かんでからプールサイドに出て行くと、今月もコーチは人が変な泳ぎすると指さしてゲラゲラ豪快に笑ってくれるSコーチだ。人によっちゃ笑うのは失礼だという人もいるみたいだけど、わたしはこの人にゲラゲラ笑われるとむしろ一緒に笑いたくなるね。
アップの50を2本泳ぐとき、「すみません。風邪ひいて治ったりぶり返したりで、また2週間ぶりです」といったら「だいじょうぶなの?」と訊くから「今日もイチかバチかです」といったら、「やめてよ~」といわれた。
ま、自己責任ってことで、といって泳ぎだす。
息子がよくいうのは、(ギター弾いてて)どうやっても変な手癖がついて取れなくなってしまったら、しばらくはもう弾かずにいるのがいいんだってこと。
たまに水泳でもそれを体感することがある。
病み上がりだと無理して頑張る気持ちはハナからないし、そのぶん余計な力も身体についた変な癖も抜けて、自然に身体がまっすぐに伸び、ラクに泳げることがある。
でも、いかんせん今日は身体がペラペラで体幹ブレまくり。
途中ゴホゴホ咳をしながら、それでも50分泳いだ後には呼吸がずいぶんラクになった。
やっぱり身体はときどき日常の動き以外の運動で活性化しないといけない。
そういうことを全くせずに年をとるなんて、わたしにとってはもうありえない。
今日もおなじレーンで泳いでいたMさんは、定年退職する60になる少し前に水泳をはじめたそうだ。そのときはカエル泳ぎしかできなかった。(カエル泳ぎと競泳の平泳ぎはまったく別物)。それから21年つづけて、81になったいまは4泳法ぜんぶ泳げる。前は苦手だったクロールで、今日は過去最高の25を21ストロークで泳げたって。81で・・・・・・。
すごいことです。

これは水泳に限ったことではないけれど、水泳の面白さと難しさは頭(脳)と身体をどう連動させるかってこと。頭を使う。それと水中でのブレスと、水の重力に負けずに左右対称の動きをしなければならないこと。難なくクリアできる人もいるけど、わたしにとってはどちらも難しい。気持ちのデカさと肺活量、筋力と体力がいる。

わたしが水泳をはじめたのは40のときで、それから数年はメキメキ上達したし、筋肉もついて姿勢も良くなり、脚もまっすぐになってぴったりつくようになった。そして何より一年通してまったく風邪をひかなくなった。
それがいつのころからか泳力のほうはさっぱり頭打ちになって、最近じゃ上手くなるどころか自分の劣化スピードのほうが速すぎて前できていたことすらできなくなる始末。そして久しぶりにこんなひどい風邪をひくと、もはやかつての保険も切れたんだなって思う。
つまり、いままでのやりかたではもうだめってこと。

今朝、目覚めるなり目に入った書棚の本、『水泳の科学』を布団の上でおもむろに開いてみたら新鮮だった。そして水泳をはじめたころは通勤電車の中でもどこでも水泳のことばっかり考えていたことを思いだした。
もういちど、あのころの真摯な気持ちになって1からやり直さないとね。

街はどこもかしこも金木犀の匂い。
またこの季節がはじまった。
きょうもなんだか冴えない曇りだけれどよしとしよう。
今日、天秤座の新月。

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2014年1月11日 (土)

初泳ぎ

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雲ひとつない快晴。

朝は寒かったけど午後は風もなく暖かい。

12月28日に泳いで以来だから2週間ぶりのプール。

今月もKコーチだ。やった!

さすがにコーチも今日は休養明けということで身体をならすことが中心。

それでも自分の泳ぎの欠点が2ヵ所わかって今日は収穫。

相変わらずアップはキツかったけど、ダウンになったらとても気持ちよく、きれいな

フォームでスムースに泳げた。

いつでもこんなふうにクロールが泳げたらいいんだけどなあ。

終わるころになったらバリバリに凝ってた身体がやっとほぐれてきて、終了のチャ

イムが鳴ったあともう30分くらいよけいに泳げればもっといいのになあ、と思う。

ジャグジーで身体を温めて、更衣室の鏡の前でみんなと賑やかに喋って、晴れ晴

れとした気持ちで自転車飛ばして帰って来た。

やっぱりプールはいい。



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2013年11月 9日 (土)

カンタン平泳ぎ

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ついに買っちゃった。

トータルイマージョンスイミングのDVD。

先週、久しぶりに平を泳がされたらあまりに進まなかったことに愕然として。

クロールで25完泳できない状態でスイミングクラブに入って、クロール、背

泳とすぐにパスして2班に上がってから平泳ぎをパスするのに2年もかかっ

た。最初のころからお世話になったKコーチにあれだけ手取り足取り教えて

もらって2年もかかって次のクラスに行ったから、いっときは平が得意のとき

さえあったのに、いったいどうしてここまでできなくなるかな。

水泳は自転車と同じで一度完全に覚えたら一生泳げるという。

つまり私の場合は完全に泳ぎが身体にたたきこまれる前に、やらずにいる

あいだにできなくなってしまったんだと思う。いまのクラスになってからはバ

タフライ中心で平泳ぎはほとんどやらなかったから。

何もわからなかったころと違ってもう何をどうしたらいいか理論的なことは

だいたい頭に入っているわけだから、あとは細かな調整の積み重ねだと思

うのだけれど ・・・・・・

10年以上やってるといっても、月曜から土曜までマックス週6、少なくとも

週2、3回は泳ぐという人にくらべたら私の10年なんて密度にしたら彼らの

わずか数年にも及ばないのはよくわかってる。それでもときどきこれだけや

っててこれかと思うと心底自分にがっかりして、いつまでこんなことやってて

もしかたがないからもうやめちゃおうかと思うときもしばしばあって。

でも、たいていの場合、そんな風に思うのも束の間で、いつの間にかまた

水泳のことを考えてるから、向いてる向いてないにかかわらず、自分は水

泳が、プールが好きなんだなと思う。

今日プールに行く前のわずかな時間、食事をしながらこのDVDをちょこっ

と見た。DVDが流れ出したら開口一番、創始者のテリー・ラクリンが「私は

平泳ぎが苦手でした」といった。そしてこの泳法は55になってから自分が

体得したものなのだと。TIスイムの売りは、個々の体力や持って生まれた

素質、年齢に関係なく、誰でも、いつから始めても習得すればラクに美しく

泳げるメソッドなのだというところ。このプレゼンは強いよね。

実際、ビフォア・アフターの映像を見るとその差は歴然。

そういえば絵描きの宮城さんは、TIスイムのサイトにアップロードされてる

映像を死ぬほど眺めて自主トレでTIのやり方をマスターしたといっていた。

それもすごいと思うけど、まさか銀座のギャラリーで個展をやってる絵描き

さんとTIスイムの話で盛り上がれるとは思わなかった。瓢箪から駒ってこと

もあるから、あのとき一緒に合宿に行く約束でもしちゃえばよかったかな、

とかとか。

今日のスイミングスクールはめずらしくバックと平。

相変わらず私の平はぜんぜんだめだったけど、あとはこのDVD見て実践

するしかない。いつも思うことだけど、あきらめないこと。もともと持ってる

要素を別にしたって、テリー・ラクリンの歳までまだあるのだから。

自転車で走っていて見える季節の色はこの1週間でさらに深まった。

家に帰ってキッチンに立つのに何か聴きたいと思ってBOSEの前に立った。

このところ私のアンプは調子が悪い。なんたってこれを買うのを半分手伝

ってくれたボスが死んじゃったくらいだからこのアンプもロートルなのだ。

でも君もがんばれ。私には君が必要なんだ。といったのがよかったのか、

今日は一発でかかった。ものすごく久しぶりにクラプトンのレプタイル

暗くなって寒くなった部屋にあたたかいガットギターの音が広がった。

これを初めて聴いたのもたしかいま時期だったと思う。新宿のヴァージン

レコードで。

これを聴こうと思ったのはこのあいだ翠ちゃんが『Don't Let Me Be Lonely

Tonight』を歌っていたからなんだけど、彼女がいうようにジェイムス・テイ

ラー自身が歌ってるのもいいけど、私はこのクラプトンのが好き。ちょっと

悪そうで、いい歳した酔っぱらいの駄々っ子みたいな、だめ男風のところ

が泣ける。いまさらながら、不良ってかっこいい、と思う。そして、この歌を

翠ちゃんが歌うと猫みたいですごくかわいい。コケティッシュで。

ここ何度か翠ちゃんのライヴに行って、水泳が翠ちゃんにもたらしたもの

は実に大きいな、と思った。感情の浮き沈みがなくなってブレなくなった。

前みたいに簡単に風邪もひかなくなって元気そうだし、声もよく出てる。

なんたって足にプルブイつけて片手クロールで泳いでも体幹がブレない

ってくらいだから、身体を鍛えて軸がしっかりするっていいことなのだ。

あのときもコリンさんと3人で水泳の話をした。

私と同じ、ブレスが苦手なコリンさんも背泳ぎが1番好きだって。

最近、仕事でPowerVoiceセミナーの動画をYouTubeにアップするのに

動画をよく見ているのだけれど、あれによれば腹式呼吸のときはお腹を

出せば自然に息が吸えるって。それって水泳のときも一緒なんじゃない

かと思った。翠ちゃんは歌を歌うのに腹式呼吸が完璧にできているから

いいのかな。

ともあれ、私のへなちょこスイミングライフはつづく ・・・・・・



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2013年8月31日 (土)

スピードの水着

13speedo

このあいだものすごく久しぶりに泳力検定1級を持つ異色のジャズヴォーカ

リストMと電話で話していて、今年は海で泳いだか聞いたら「泳いでない」と

いい同様の質問を向けられたから、子どものころは海水浴大好きだったけど

基本、わたしはヤワな東京っ子だからオープンウォーターで泳ぐのはあまり

好きじゃない。ベタベタする海水が嫌いだし、それにゴーグルしないと目が痛

くなっちゃうしね。いまや競泳水着にスイムキャップにゴーグルつけないと泳

げないから、泳ぐならプールが1番! と答えた。

それで思い出したのだけれど、スイミングクラブで隣りのレーンで泳いでる

おばさまがハワイでニューオータニなみのホテルに泊まったときのこと、い

つもクラブで着ている競泳水着にスイムキャップにゴーグル、という姿でプ

ールに出て行ったら、プールサイドにいた人たちが彼女を一目見るなりビビ

ッて蜘蛛の子散らすようにいなくなってしまった、という。プールでかっこよく

バタフライを泳いでたお兄さんまで逃げ出したというから笑ってしまった。

彼女の水着姿がそんなに強者に見えたのだろうか。

彼女でそれなら私なんかもっとだろうなあ、と思う。12年やって見た目だけ

はそれなりだから。で、泳いだら全然どってことなかったりして。

ちょっと前までほとんど水泳中毒(実際に精神病にそういうのがあるらしい、

本で読んだ)じゃないかと思うくらい馬鹿ほど泳いでた件のヴォーカリストほ

どじゃないにしろ、週1(へなちょこ)スイマーにとってさえ水着とスイムキャッ

プとゴーグルは必需品にして消耗品だ。

私は長年ナイキスイムの水着を愛用してきたけれど、08年にスピードに

白旗を揚げてナイキが競泳水着から撤退してしまってからはジュニア用

のスクール水着とフィットネス水着しか作らなくなってしまって困っている。

上級クラスでセパレートタイプのフィットネス水着を着ている人もいるけれ

ど、私はどうもあれが苦手で、手持ちの水着が劣化して着れなった後は

どうしようかと前から悩んでいた。

そんなおり、水着のネットショップのセール案内のメールがきて、いつもは

見ないで捨てるのにたまたまショップに飛んでみたところ、最初に見たス

ピードの水着がなんだかよさそうだった。セールでほぼ半額。安い!

水着は下着と同じくらい試着しないで買うのはリスキーだけど、オーダー

フォームの備考欄に「着たことのないメーカーでサイズ感がわからないか

ら試着してもしだめだったら交換、もしくは返品していただけるでしょうか」

と書いて注文したら、いつもはしないけど到着後すぐ申し出ていただけた

ら承ります、と返事がきたからオーダーした。

それが昨日届いて、お風呂上りにおそるおそる試着してみたら、やった!

ぴったりだ。

それで今後の私の選択肢に『スピード』という名前が加わったのでした。

いつもは黒とかブルーばかりだったけど、余ってたのがこれだけだったか

ら今回はピンク。カラーにはポップピンク、とあった。

ちょっと派手なんじゃない? と息子。

これが? おば様たちなんかもっとめちゃめちゃ派手なの着てるよ。

いままでが地味すぎたのよ、と私。

あたらしい水着、というだけでも気分が上がるけど、ヴィヴィッドなピンク

は元気になれそうな色。へなちょこスイマーだけど、私いつだってやる気

だけは満々なのです。うまくなることをあきらめない。私にとって水泳がう

まくなる、とは、ラクに美しく泳げるようになることです。そしてそれはクラ

ブに来ている誰にとっても目標とするところなんじゃないかなあ、と思う。

水着がピンクなら、スイムキャップもピンクにしたいところ。

今日も朝から夏日で絶好のプール日和だけれど、今日は第5週でプール

のない土曜日。

横に置いたゴーグルはナイキの、なんていったかな、装着後にパンダ跡

がつきにくいゴーグル。

たしかにちょっとはマシかもしれない。



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2013年6月15日 (土)

梅雨の晴れ間

130615sky

天気予報通り、今日もまた朝から雨なのかと思ったら降ってない。

相変わらず空には雲が多いけど、雲の切れ間からわずかに青空も見えだした。

そうなると忙しい。

昨日、生乾きだった洗濯物を外に出して、それから何回も洗濯機を回す。

家を出るころにはまたあやしい黒雲が見えはじめたけど降ることはなく、おかげで歩い

てプールに行かずにすんだ。

今日のレッスンで特記すべきことは、キャッチアップクロールで25×4本泳ぐあいだに

いかに身体が前に滑るようになるかを体感したあと(それはちょっと横に置いておいて

とコーチはいった)次に水中に深く潜るドルフィンと浅く潜るドルフィンキックを25×2本

づつやり、それから先ほどのキャッチアップクロールに戻って、片手が入水するタイミ

ングでドルフィンキックを1回打つ、というドリルをやったことだ。

こうすることで(つまりバタ足の代わりにドルフィンキックを打つことで)キャッチアップク

ロールはさらに前に進むようになる。それを25×4本やったあとでいつもの自分のタ

イミングでクロールを泳いだら、アップでクロールを泳いだときとは明らかに違う、なめ

らかに前に滑るようなクロールになったのを体感した。これは凄い。いかに掻かない

ほうの手(待ちの手とも我慢の手ともいわれる)を水面上でまっすぐにキープすること

が大事かを痛感した。これはアップを泳いでいて、今日はなんだか身体が重くてちっ

とも前に進まないな、というときにやってみると、左右の切り替えのタイミングと重心移

動が改善されていいかもしれない。

お隣りの下のクラスのレーンを見ていて面白かったのは、背浮きした人の両手と両

脚を二手に分かれたみんなで反対方向に引っぱりあっていたこと。なんだかすごく

気持ちよさそうで、私もやってもらいたかった。(できれば首も。)そのあと何をするの

かと思ったら背泳で、「なんだか背が3センチくらい伸びた気がした」とおばあさんが

嬉しそうにいっていた。みんな身体を引っぱられる前よりも背筋をまっすぐ伸ばして

気持ちよさそうにバックを泳いでいた。スポーツにおいて自分の身体で実感する、体

感することってほんとに大事。

こう暑くなってくると泳いだ後にジャグジーに入る人はほとんど全く、といっていいほど

いないけど、私はプールの後はジャグジーで筋肉をほぐしながらボーっとするのが好

きだ。今日も夕方から雨という予報のせいか、みんな蜘蛛の子散らすように慌てて帰

って行ったけど、家に帰ったら帰ったでまた青空が見えはじめた。

けっきょく今日はぜんぜん降らなかった。

おかげで5日ぶりに洗濯物もさっぱりと乾いた。

太陽ってほんとに偉大。

真冬と梅雨の季節のお陽さまほどありがたいものはない。

そしてプールは素晴らしい。



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2012年11月17日 (土)

冬空

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重くたれこめるグレーの堆積。

冬空。

今朝は昨日までより気温が下がった。

いつもの土曜日は娘は家にいるのだけれど、セツのシステムって変わっていて、入学

してから半年までの1級生の授業は月・水・金・で、2級生から上はずっと火・木・土に

なる。つまり2級生から初めて上級生に混じっての授業になるというわけ。

それで今日は娘は私がバスルームにいるあいだに出かけて行った。

それから30分後、私も雨がポツポツと降りはじめたなかを自転車で出かけた。

風もあって、スイミングクラブまでの行きの道は常に向かい風だから、かなり一生懸命

こがないと自転車がちっとも前に進まない。一生懸命こぐとかなり息が切れる。それと

同様、冬のプールは泳ぎ続けてないとすぐにからだが冷えてしまう、でも泳ぎ続けるに

は私には体力がなさすぎる。

今月第3週めは平泳ぎ。

まずコーチから、スタートキックをしてからひと掻きひと蹴りをするときにドルフィンを入

れるようにいわれる。北島康介がやったのが始まりで、いまでは公的にOKになった

テクニックだそうで、ひと掻きするとき、水を後ろに押すタイミングでドルフィンをすると

いう、たったそれだけのことなのだけれど、これがなかなかタイミングがうまく合わな

い。自分の身体能力のなさに嫌になる。この10年で私の瞬発力は見事に落ちた。

でも今日はアフタープールに収穫があった。

ジャクジーで同じクラスの人と今日のレッスンについて話しているとき、私が「すべて

は重心移動がうまくいくかどうかだと思う」と話したら、彼女はかつて、いまはもう辞め

てしまっていない コーチに別の場所で習ったことがあって、そのときに「全ては臍下

三寸だ」と教えてもらったという。つまり、どの泳ぎをするときにも腹筋に力を入れるこ

とで自然に重心が前に行き、上半身の力が抜けて楽に泳げるようになるのだそうだ。

コーチのところに行ったばかりのころは、ひたすら腹筋に力を入れてプールの中を歩

くことばかりを延々やらされて、「自分は泳ぎを習いに来たのに、プールを歩かされる

ばっかりでこれってなんなんだ!」と思ったけれど、後ろから見ているコーチに注意を

されながらしっかり歩いていたら、泳ぐときも常に腹筋を意識して泳ぐことができるよう

になり、すごく楽に泳げるようになったのだという。

「それってすごいね。いいこと聞いた! ありがとう!」と私はいった。

Iコーチには私も以前クラブで習ったことがあるけれど、独特な考え、独特な教え方を

する人だった。それというのも彼女自身はリウマチで片脚が完全に湾曲してしまって

いて脚の長さも違い、陸上では明らかに身障者なのだけれど、水泳のコーチなので

当然といえば当然のことながら、水中ではそんなことをもろともしない素晴らしい泳ぎ

をする。だから彼女の教え方は、ハンデのある人が人並み以上に泳げるようになるま

でに体得した、その自身の経験に基づくからだに無理のないノウハウなのだと思う。

そして、もうひとつの収穫は、いつも草原で草を食んでるロバみたいな顔をして、最近

じゃ泳ぐ前のプールサイドでカバさんのような大あくびをしている彼女が、実はとても素

敵な人だとわかったこと。本好きの彼女は大学の図書館で30年働いたあと退職して

そのあとも本が好きだったからとにかく本に関わることがしたくて、市のボランティアで

本の朗読、読み聞かせとストーリー・テリングをしながら月に一度、自宅の本棚のある

部屋を近所の子どもたちに開放して『絵本の日』というのをやっているという。子どもは

もちろん、大人が読んでも素敵な絵本がたくさんあって、それを気に入ってよく来てく

れたのが Iコーチで、それで知り合いになったのだそうだ。

大あくびのカバさんがそんなことをやっている人だったとは。びっくり。

それで昔から私も、自分に何かできるボランティアがあるとしたら本の朗読をテープに

録音することくらいじゃないかと思っていたから、大いに彼女のやっていることに興味を

持って、こんど彼女の家を教えてもらうことにした。すぐに空想が始まる私だから、『絵

本の日』に子どものお客さんで賑わう彼女の家に、子どもが喜びそうなウサギやリス

のかたちのクッキーをいっぱい焼いて訪問する日をいまから思い浮かべたりして、帰り

も雨に降られながら楽しい気持ちで帰って来た。

「人は見かけじゃわからないね」っていう発見は、実は私にとってはささやかだけれど

最高のギフトかもしれない、と思う。

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2012年10月20日 (土)

プライベート・レッスン

121020sky

先週行けなかったから、またもや2週間ぶりのプール。

なんだか今日は水に入ったとたん、からだが重たくて、いつもにもまして泳げない。

おまけに天気がよくて秋の行楽日和だからか、いつもは11人はいるメンバーが半分

もいない。「今日は人数が少なくて1人1人見られるのでフォーム中心でいきましょう」

とコーチ。クロールを何本か泳いだあとプールを歩いているときに、コーチが私に平

とバックのどちらがいいか聞くから、このクラスになってずっとバッタの練習ばかりで

ほとんど平をやらなくなってからすっかり平が駄目になってしまったので平がいいです

と答えたら、その後は平泳ぎのフォーム練習になる。

キック、プル、別々にやるとそれぞれの駄目さが歴然で、いかに自分がふだんスイム

のバランスだけでごまかして泳いでるかがよくわかる。私は平をパスするのに2年も

かかってるから、それだけじっくりコーチに教えてもらって一時は平が1番得意だった

ときもあるのに、いったいどうしたもんかな、ぜんぜん進まない。同じクラスの人の泳

ぎを見ててもわかるけど、平で両手を前にして浮いたとき、左右均等に力がかかって

(あるいは力が抜けて)なくて、不安定に揺れている人をよく見かける。つまり、左右

均等、左右対称に泳ぐのが最も難しいのが平泳ぎなんじゃないかな、と思う。

今日もいろいろ直されたけど、なかなかうまくならなかった。後半はいつものようにバ

タフライ。いつもは泳ぎ終わるとプールサイドに上がって体操が終わるなりストレート

に帰るところを、今日はコーチに呼びとめられた。「4泳法で1番気になるのは平です

ね。クロールとバックはきれいに泳げてると思います。からだの軸を使って泳ぐのは

うまい。でも平は首の角度と脚を直したい。たぶん、ほんのちょっとのことですごくよく

なると思います。プライベートレッスンなんかどうですか?」というので、「コーチもやっ

てるの?」と聞くと、「私もやってますよ! どうですか? 平の脚だけひたすら30分。

よろしくお願いします!」といわれてしまった。

この若い女の子のコーチ、まだ二十歳なの。

自分の娘と同じ年のコーチに教えてもらうようになるとはね。

でも、コーチになる人だけあって若くてもしっかりしてるしコミュニケーション能力も高

い。それに人の泳ぎをよく見てる。

ジャグジーに行ったら最上級クラスの『カナリア』というニックネームの女性がいつも

のように泳ぎについて喧々諤々と賑やかに喋ってたから、「プライベートレッスンなん

か受けたことある?」と聞いたら、「あるわよぉ。いつもやってるわよ。いいわよ!」と

のことだった。

プライベートレッスンか。

プライベート・レッスンなんて上級者のためのものだと思っていたからいままで考えた

こともなかったけど、そういう手もあったか。と思った。

10年もやっててもういまさら聞けない、というか、いまだにできなくて困ってることもあ

るから、それを集中してやるにはいいかもしれない。

そう思いながら家に帰って、中学生のころテニスをやってた息子に「プライベートレッ

スンなんか受けたことある?」と聞いたら、「あるよ。2回くらい。KコーチとMコーチの」

といまでは懐かしい人気コーチ2人の名前があがったから「ふぅ~ん、中学生の癖に

生意気だね。ってか贅沢だね」といったら、なんでもふつうのスクールの振り替えでや

ってくれたのだという。それってふつうだったらありえないことなので、やっぱりそこで

働いてた私の息子だから優遇してくれたのかな、なんてことをいまさらながら思った。

年をとるごとに年々体力も筋肉も運動能力も落ちていくから、10年前と同じことをや

ってても体力の維持すらできないことはわかっていて、なんとか週1スイマーから脱却

したいと思いつつ、なかなかそうできない。ならば週1から週2にするまでのあいだ、

月1程度でプライベート・レッスンを受けるというのもありかもしれない。

できないことを徹底的に。

なんちゅーことをバスルームでお湯につかりながら大真面目に考えている私は、ジャ

グジーでいつも熱心に泳ぎについて語ってるあのオバチャンとなんら変わりないのか

も。空にはそんな私を笑っているような今日の三日月。

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