今日のおいしいもの♪

2017年7月 5日 (水)

ふるい友達と ・・・

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年々気候がおかしくなって、年々夏を越すのが大変になっているけど、夏のいいところは仕事を終えて家を出ても、まだ明るいうちに着けることだと思う。5時なんてまだ昼間、6時だってまだまだこれからだ、7時になってさえうっすら明るい。
冬になるとそんなことを思いだして懐かしく、さみしい気持ちになるんだ。
そういういわたしは夏好き。

今日も湿度が高くて暑かったけど、30年来の年上の友達ふたりと落ちあってジェロニモ。
ふだんはステーキなんて食べないわたしも、ここでばかりは食べる。
ここには男ふたりの若い頃の思い出がたくさん詰まっているらしい。
今日も食べてる途中でTちゃんが、「あのときオレの言葉をJがただの社交辞令と思って広島に来なければ、この関係もなかったわけで、人間の縁ってほんとに不思議だね」といった。
そもそも事のはじまりは、家の近所にカメラ屋さんがあって、年じゅうフィルムの現像に出しに行くもんだからそのうち店主のIさんとよく話すようになって、隣りの喫茶店から珈琲をデリバリーしてごちそうしてもらうような関係になって、いっぽう東京で浪人生活をしていたTちゃんは大学受験に失敗してついに広島に帰ることになって、明日広島に帰るという日に珈琲を飲みに入った喫茶店でJちゃんに会った。そこで話をするうちにJちゃんが広島カープファンだということで意気投合して盛り上がり、思わずTちゃんは「そんなにカープが好きなんだったら広島に遊びにおいでよ」といった。そのときはTちゃんも、まさかJちゃんがほんとに広島に来るなんては思ってなかったのだそうだ。でもJちゃんはほんとに広島に行った。そして、ふたりは親友になった。

その数年後のある日、喫茶店のカウンターで珈琲をのんでたわたしが帰ろうとすると、厨房からJちゃんが「そうきち、もう帰るの? もう少しでオレのクォーターの弟が来るから、よかったら紹介したいんだけどな」といった。「クォーターの弟?! ってことはJちゃんもクォーターなの?」と、わたしが驚いて訊くと、「そうだよ。あれ、まだ言ってなかったっけ?」とJちゃんはしゃらっと言った。
なんたってその頃のJちゃんときたらカーリーヘアでアフロみたいにでっかい頭をしてたもんだから、てっきりわたしは騙されてしまった。そして、やってきたのがTちゃんというわけだ。Tちゃんは当時クロード・チアリに似ていて、髪がくせっ毛のくりくり長髪で丸眼鏡をかけてて、クォーターといわれたら実際そう見えないこともなかった。もう帰るつもりだったわたしはそこで初めて会った、自称シャイで人見知りでふだんは無口だというTちゃんが喋りまくるのにつきあって、最後は「おまえ、気に入った! 珈琲代払ったる!」というTちゃんに2杯分の珈琲代をゴチしてもらって帰った。夕飯をとっくに過ぎた家に帰るなり鬼のようにこわい母に「アンタは家出たらほんとに鉄砲玉ね!」と怒られたのはいうまでもない。
それ以来のつきあいなのだから、ほんとに人の縁ってわからない。
母が生きてたらきっと「まだつきあってるの?!」と驚くことだろう。

でも、もうじき40年にもなろうというのに、みんな昔とたいして変わってないような気がするな、と I さんがいう。うん、ほんとだね。まだあの喫茶店にみんなして行ってる気がするよ、とわたしがいう。
・・・・・・
でもほんとにそうだろうか?
彼らにいちばん最初に会ったときまだふわふわしたティーンエイジャーだったわたしはいまや結婚して離婚して、自立してない子供をふたり抱えてこの歳になってもまだ毎日あくせくしてる。これまでは苦労がルックスに出ないタイプだと散々いわれてきたけど最近じゃ寄る年波でそうともいえない。わたしより遅く結婚した彼らはやっと子供が学生じゃなくなって、ひとりは銀婚式をとうに過ぎ、もうひとりは今年、銀婚式だって。銀婚式にはともに奥さんにエルメスの腕時計を贈る(贈った)んだそうだ。つまり、もう彼らはお金も経験もなくて頼りなかった若者じゃないし、酸いも甘いも経験してきた大人、押しも押されもせぬ熟年世代ってことだ。それに何よりわたしたちをくっつけたJちゃんの顔を見なくなってどれくらい?
わたしたち、もうずいぶん遠いところまできちゃったみたいだよ・・・・・・。

我々の関係がこんなに長くつづいたのは縁もあるだろうけど、それ以上に若いときに出会ったのがよかったんだろうな。
なんの利害関係もない、無邪気で無防備な若いときに。
それに時代性もある。
昔はインターネットはおろか携帯もなかったから、誰かとコンタクトするには直接会うか電話するしかなかった。声っていうのは人が思う以上にほんとのことが出ちゃうからウソがつけないし、おかげでずっと正直な関係をやってこられた。
何より全てがいまよりずっとシンプルだった時代。
SNS時代のいまは人の本心がますます見えなくなった時代だと思う。
直接本人にいえばいいようなことをいわずに、かわりにどうでもいいよな心情吐露や毒を吐いてる。人は蜘蛛の巣みたいな網目上にきっちり繋がっているようでいて、実はタンポポの綿毛みたいにバラバラに飛んでるんだ。そんな気がする。
我々の関係を世間的にいうなら『ただの友達』だ。
男女関係でよくいうところの、ただの友達。
でも、これがいいんだと思う。
誰とでもやれるとは限らない。
誰にでもできるとは思わない。
ただの友達、されど特別な友達。
一過性の男女関係なんかよりずっとありがたい関係。

でも、ジェロニモもオーナーが変わってずいぶん様変わりした。
我々は長いこと、ステーキをオーダーすると最後に出てくるキャンプで飲むようなシャビィなアルミのマグカップに入った薄い珈琲に、お砂糖を入れて飲むのが好きだったのだけれど、それがいつの間にかきれいな陶器のカップ&ソーサーに入った比較的まともな珈琲に変わり、そしていまや珈琲はメニューからなくなっちゃったんだって。残念!

「さて、そうきち。これからどうしようか」
と I さんが落ち着いた声で言う。
暑いし、ちょっと疲れてるからわたしは今日はごはんを食べたらお茶でもして帰ろうと思ってたのだけれど、そう言われていきおいTちゃんと近所のライブハウスやJAZZバーを探した。でもあいにく近所にはなくて、けっきょく前に行ったことのある大久保のBoozy Muse に行くことになったのだけれど、思いがけなくこれがとてもよかった!!!

ピアノのNori Ochiaiさんが率いるRhythm Challenge というトリオ。
その名の通り、ひとつの曲を何分割化して次々と違う変則リズムで演奏してゆく、という、まるでエッシャーのだまし絵みたいな音楽。

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もともとはドラムの安井鉄太郎さんがやっていたことをピアノのオチアイさんが気に入ってやりはじめ、今日の曲のセレクトもアレンジもほぼみんな安井さんによるものだという。
「こういう変わったことをやっている人はJAZZの世界でもほとんどいない、だから今日みたいな演奏も滅多に聴けない演奏だと思います。安井さんはワン・アンド・オンリーのドラムニスト。で、この安井さんのアレンジがまためちゃめちゃ難しいんです」といいながら、一見やすやすと弾いてるみたいに見えるオチアイさん。一貫して姿勢を崩すことなく、頭をリズミカルに振りながら飄々と複雑なリズムを弾きつづける。

そしてトリオの中ではいちばん年上で落ち着いてて静かに見える安井鉄太郎さんなんだけど、そのプレイは熱くて激しい。複雑難解な変則リズムを正確にピンポイントのカタイ音で鋭く刻んでゆく。こういうひとの頭の中っていったいどうなってるのか、もしかするとすっごく数学的なのかもしれない。
安井鉄太郎さん。素晴らしかったです。

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そしてこの中ではいちばん若いベーシストの寺尾陽介さん。
実はわたしがJAZZのライブに行くようになって最初いちばん聴き分け難かったのがウッドベースなんだよね。それは若い頃からさんざん聴いてる、たとえばポール・マッカートニーの『Don't let me down』なんかで聴けるムーヴィングな音ともちがうじゃない。なんていうか、変な言い方だけど、もっと弦楽器。もっと無骨で不器用な弦楽器。ソロはともかくバッキングとなるとほかの楽器の強い音に紛れてしまいやすいし、ほかの楽器とくらべると地味な感じ。でもなくてはならない。リズムとテンポとピッチが正確ならそれでいいのかといったら、それだけではないでしょ。
うちの息子はJAZZギターにおいて自分固有の(オリジナルの)音色をつくるのはとても難しい、というんだけど、わたしはそれをウッドベースにもっと感じる。
でも今日も耳を凝らして音を追って聴いていたら、だんだん寺尾さんの音、歌が聴こえてきました。

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でもって、そうやってある意味辛抱強く音を追える耳がないと、こういうJAZZは聴けないんじゃないかと思う。そういうのを楽しめる人じゃないと。
ひたすら変幻してゆく変則リズムが延々つづいて、ピアニストの右手から美メロが流麗に弾き出されることもない。一見地味ともいえる演奏なんだけど、わたしはそれが面白かった。
で、そこにいた人みんな面白かったみたいです。
今夜もすごく盛り上がった。
拍手喝采、アンコール!

そんな今夜はファーストのラストから聴いたから、セカンドのセットリスト。
ちゃんと思いだせるかな?

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2nd. 

1.Blues For Alice(チャーリー・パーカー) 

2.Hey, It's Me You're Talking To (ビクター・ルイス) 

3.Footprints(ウエイン・ショーター) 

4.All the Things You Are(ジェローム・カーン) 

5.Yes or No(ウエイン・ショーター) 

アンコール:Isotope(ジョー・ヘンダーソン)

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選曲もとてもよかった!
欲をいえば途中でかっちょいいメロの爆発があってもよかったかな、と。
それで、いやあ~、思いがけなくめちゃめちゃいいもの聴いたねえー!と気分よく帰って来たのだけれど、あの変則リズムの感じは直さんとやってもいいんじゃないかなと思って帰宅してちょっと調べたら、もうすでにやってました。安井鉄太郎さんのカルテットで、去年。
さすが。
そんなわけで、またひとつ聴いてみたいブッキングが見つかりました。

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2017年6月26日 (月)

本日ミーティングにつき

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今日の仕事のミーティングの待ち合わせ場所はここでした。
江古田、茶平(チャペイ)。
チャイニーズレストランン。
中華料理屋さんといっても店内はこんなに明るくゆったりしていてお洒落な感じ。
いわゆる中華屋さんとはちょっとちがう。

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お料理も、中華料理って野菜が多くてヘルシーといいつつ、けっこう油っぽくて味が濃かったりするけれど、ここはあっさり。
ここに来たのはまだ2回めだけれど、野菜の炒め方がすごくうまくておいしいと思いました。
今日はもうランチタイムも終りの時間だったからこんなにガラガラだけど、いつもはすごく混んでて、しばらく待たなきゃならないほどです。
お料理の写真はないけど、まずは今日はゆっくりごはんを食べながらお互いの近況など話しつつ・・・・・・
なんたって今日の相手はいっつも大きな時計ぶらさげて息を切らせて駆けずり回ってるアリスのうさぎみたいな人なので、いきなり用件に入るとお互い一気にテンションが上がって疲れちゃうからです。
待ち合わせの時間を過ぎて走ってやって来た彼女、今日はいつになくやけに落ち着いてるなと思ったら、今月ものすごく忙しくてまいってて、それがやっと昨日で一段落したので自分としてはホッとして、今朝はいつもよりたくさん眠ってOKたと思ったのに、朝ごはん作ってるときに俎板の上で野菜切ってたはずの包丁が何故か左手首の上に落ちてきて(?)朝から流血してしまってsadnessだったというわけでした。
前に会ったときは前日、自転車で電柱に激突して転んだという直後だったし、もうほんとに気をつけてくれえーーーーー!

そして、仕事の話は彼女と同郷の人がはじめた店だから応援してるという、ぐすたふ珈琲さんへ。
わたしはグァテマラをいただいて、ここからはいつものように二人でわあわあブレインストーミングがはじまったのだけど、中盤あたりでヴィエイユの大山さんがふらっとやってきて。こちらは仕事のミーティングだったのに珈琲ごちそうしてもらっちゃいました。
というわけで、ぱん屋の定休日でのんびりコーヒータイムにやってきた大山さんと、ぐすたふ珈琲の店主の茅根さんのツーショット。
サイコーに笑顔が素敵なお二人です。
大山さんは今日会った彼女の旦那さん。

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そう、今日のミーティングの相手は誰あろう、美人(とか書くと嫌がられるのかな)ヴォーカリストで、ベテラン・ボイストレーナーの小林貴子さんでした。
今日もいいお話いっぱいできました。
今年2回めにして、ラスト12月10日(日)のPowerVoice東京セミナーの準備も着々とはじまっています!
音楽を愛し、歌を愛し、自分の声を愛する全ての人のために。
詳細決まりしだい、PowerVoiceサイトにアップします。
乞う、ご期待

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2017年3月30日 (木)

得たもの失ったもの

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いまの会社に入ってわたしは家で仕事をするようになり、それで得たものは多い。
物理的には毎朝毎晩すし詰めの満員電車に揺られてのストレスフルな通勤時間がなくなった。お昼の外食代がかからなくなった。外食費ばかりか毎日の通勤のための服飾費もかからなくなった。それに何よりわたしにとっていちばん大きいのは、子供と一緒にいられる時間が長くなったこと。この仕事に就くまでわたしは毎朝いちばん早く家を出ていちばん遅く家に帰ってくる人だったからだ。やっと子供に「行ってらっしゃい」と「お帰りなさい」をいえるようになった。
そして自分で作ったごはんを家族と食べる時間。子供のこころにじっくり向き合い、辛抱強く話し合う時間。これまでわたしは自分のできる限りにおいてよくやったと思う。子供が小さかったときの家庭での自分の不在を取り返すように。
実際、そういう時間がなかったら、いまくらいの子供との関係さえ構築できていなかったかもしれない。少なくとも、わたしは自分の子供ほども自分の親のことを知らずに育った。
父はいつも仕事で忙しかったし、大人になるまでずっと口うるさかった母親だって、いつもわたしに興味があるわけじゃなかったから。
だから、わたしに子供とのそういう時間を与えてくれたいまの仕事にはとても感謝している。

でも、いまの仕事から得たものばかりかというとそうでもなくて、何かを得ようとしたら何かを失うのがこの世の摂理であるように、失ってしまったもの、損なわれてしまったものもあるのはたしかだ。
たとえば一緒に顔つき合わせて仕事する仲間。それがいなくなって一日コンピュータの前で仕事するようになって会話の必要がなくなり、顔の表情筋が衰えて顔が変わった。つまり加齢に拍車がかかったということ。衰えたのは顔の筋肉だけじゃなくて身体の筋肉もしかり。かろうじてつづけているスイミングスクールで週に1回泳ぐくらいじゃそれはもうカバーしきれなくなってる。もっと筋肉に負荷をかけないことには。それから健康な肩と目。
わたしの慢性的な肩関節の痛みは最近、肩だけじゃなくて肘や手の関節にまで及び、わたしに『関節リウマチ』の恐怖を思い起こさせるようだし、おなじく慢性的な眼精疲労はひどい飛蚊症となって近々眼科を受診しなければと思っているところだ。
でも、わたしにとってそれ以上にストレスなのは1人の時間がなくなったこと。
それがいちばんツライ。
この仕事に就いたばかりのころはよかった。
収入は少なかったけどまだ子供が学生だったから。
朝、子供を送りだしたら子供が帰ってくる夕方までマイペースで仕事ができた。
いま二人の子供はフルタイムで働いているわけじゃないから家にいる時間も多くて何かと手間がかかる。仕事をする合間に家事をする合間に仕事をして家事をする・・・・・という、延々つづくループ。
そこから逃れるには家を出るしかない。
そして家で仕事をしていると時々とんでもないことが起きる。
今日がそれだった。
わたしにとっては災難としか思えないことによって仕事が中断された。
人に脅威を与える人というのは言葉の暴力にせよ、それがどれほど相手のこころに衝撃を与えるか全然わかってない。本人にとっては何がしかの理由があるにせよ烈火のごとく激情に駆られて自分をく失ってるから。
こちらとしては心臓がばくばくして手の先がしびれ、思わず机の上にあったレスキューレメディーをコップの水に入れて飲んだほどだった。
大げさじゃなく、寿命が縮まった。
一生のうちで、こういうことを一度も経験しないで済む人もいるのに、いったいわたしはいつまでこういう思いをしないとならないのかな。
すこし落ち着いてからもう無理だと思って机をかたして家を出た。
もう夕方近いのにまだ昼ごはんも食べてなかった。

今日、唯一よかったことはもう行けないと思ってたインド富士に行ってカレーを食べれたことだ。最初、店の前まで行ったときには夕方の開店まであと1時間のときだった。駅前のスターバックスで時間をつぶして開店5分前に行ったら開店時間が30分伸びていて、またしても時間をつぶしに近所を歩き回った。3回めに行ったときやっと本日のカレーの看板が外に出ていて開店待ちの人がひとり。彼女もまたどこかで時間をつぶして来たらしい。
ようやく開店時間になってドアが開き、前の人につづいてカウンターに通された。
店内には陽気な音楽がかかっていて、それがよかった。
高いカウンターに肘をついて眠りそうになりながら時折り見上げた店主は、羽こそ付いてなかったけれどレンブラントみたいなピタパンみたいな大きなベレー帽をかぶっていて、料理の火で温められたのか、頬がポッと赤らんでいた。ちょっとどこか何かが絵描きの宮城さんに似ているなと思った。
わたしが食べたのは、カレー2種にアチャールが付いたインド富士セット。
カレーは、チキンカレーに野菜のサンバル。
メニューには『辛いチキンカレー』と書いてあって、食べてるときはそれほど辛くないと思ったけど、食べ終わったら胃の辺りが温まっていたからそれなりに辛かったのかもしれない。
家を出るときには冷えてた身体がすっかり温まった。
店は明日で閉店で、しかもカウンターで店主が誰かと話すのを聞いてたら通常営業は今日までで明日はパーティーだというから、ほんとにこれが最初で最後。
前からなんとなく行ってみたいなーと思っていたここが今月で閉店だと知ったとき、ほんとは東小金井に住む友人と来るつもりだった。それが忙しさにまみれてついに来るタイミングを失っていたのが、今日ふいに起きたアクシデントのせいで来れたのも、それも失ったものと得たもののうちかな。
カレーもアチャールもとてもおいしかったです。
ボリュームもあって、お腹いっぱいになった。
こんどはインド富士子に行ってみよう。

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今日、時間をつぶしているときに古本屋で買った本。

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What I Wish I Knew When I Was 20
20歳のときに知っておきたかったこと

スタンフォード大学 集中講義 ティナ・シーリグ。

ちょうど今日、娘に、一度しかない20代を大切にしたほうがいいよ!
といったからかな。
古本屋に入って棚を見た瞬間にこの本が目に入った。
わたしが20歳までに知りたかったことはたくさんある。
とくにお金について。お金の知識。
働くことや税金のことや保険のことや、この日本という国の社会の仕組み。
健全な家計を維持するための節約の工夫や貯蓄やお金の増やし方など。

見開きに『ジョシュヘ。20歳の誕生日に』と書いてあったのにもやられた。
きっと息子の名前。
母親というのはいつ、どんなときだって子供のことを考え心配しているものだから。
それが滅多に報いられることはないのだけれど。

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2017年2月19日 (日)

最後のくるみパフェ

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飲食店が提供する、あるひとつのメニューができあがるまでにも、いろんなストーリーがあるんだなあ、と思う。
それはそうか。
人が作ってるんだものね。
たとえばクルミドコーヒーさんの『くるみパフェ』は、『長野県東御市で出会った「胡桃の木」のどっしりとしたたたずまいが忘れられず、そんな景色が思い浮かぶような、まるごとくるみづくしのパフェが作りたい!』と思って作ったそうです。
その絶品くるみパフェが諸事情により、これまでのかたちで作れるのは今年限りになりそう、というのを知って、なくなっちゃう前にもういちど食べたい! と娘とクルミドコーヒーに行ってきました。
待つこと必至なので家を出る前に電話してウェイティングリストに名前を載せてもらって。

そのおかげでスムースに店に入ることができて席に着いてみると・・・・・・
みなさん思いは一緒。
ほとんどの方がくるみパフェを食べていて可笑しかった。
この寒いときにパフェ! 
と思うかもしれないけれど、これがほんとにおいしいんです。
くるみがたっぷり入った自家製くるみアイスに、くるみのはちみつ漬け、くるみのタフィ、くるみのリキュールを使ったプリンに生クリームにナッツとドライフルーツともう、くるみ好きにはたまらないくるみ尽くしのパフェ!
黙々と無言で夢中で食べて、わたしより遅く食べ終わった娘が「これ、もうひとつ食べたい」といいました。たしか前もおんなじこといった!
さすがにわたしはこれひとつでじゅうぶんだけど、その気持ちはわかります。
歩いてこられる距離だったら間違いなくあと1回は食べに来てしまいそうです。
来年からはまたかたちを変えて趣向を変えて作られるかもしれないけれど、これを食べられるのは今年が最後。
しっかり味わいました。
今年もおいしかった!!!

くるみパフェは期間限定で、今月26日(日曜)まで。
そしてニュースは、3月20日、国分寺北口に姉妹店の『胡桃堂喫茶店』がオープンするそうです。
会計のときスタッフに、「クルミドコーヒーとおなじコンセプトですか?」と訊いたら、名前の通り、もうすこし和風寄りの感じで、店内に古本屋やワークショップスペースなどもあり、『自分の足もとを見る』というようなこともコンセプトに盛り込んだお店になる予定です、と丁寧に教えてくれました。
国分寺のほうが乗り換えがひとつなくて近いし、珈琲と手のかかった自然な味の軽食とデザート、それに本にモノづくりスペース、となったら願ったりかなったりなので、こちらもオープンが楽しみに待ちたいです。
徐々にひとりの自由な時間を増やしたいわたしにとって、わりとよく行く国分寺にあたらしい喫茶店ができるって最高!

さて、いつもは動物のことが多い会計票がわりの木製おもちゃ。
今日はマトリョーシカ(ヒゲあるけど)みたいな人形でした。

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2017年1月20日 (金)

小雪の舞う日、サーカスで。

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お昼を食べそこねて、もうランチより夕飯が近いころにサーカスに行った。
知樹さんに道順を教えてもらって。
でも、時間が遅かったのがよかったみたい。
前に友達とはじめて来たときは50分くらい待ったけど、今日は待たずに入れた。
店内も、わたしのほかにお客が3人。
とても静か。

お腹がペコペコなので定食を頼む。
しばらく揚げ物の音がして、でてきたのはこんなの。

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って、またやってしまった。
この撮り方じゃなんだか全然わかりませんね。真上から撮らなきゃ。
左上から、ベトナム春巻き、お漬け物、カレー風味のポテトサラダと、切り干し大根とにんじんのきんぴら、干しエビとタケノコとパクチーとはんぺんの入ったスープ、それにごはん。
みーんなおいしかったけど、どくにこの揚げ春巻きが!
めちゃめちゃおいしかったです。
揚げたてアツアツで。
揚げ春巻きって家で作ってもおいしいし、いっぱい食べれていいんだけど、面倒なので滅多に作らない。ロールキャベツとおなじくらい滅多に作らないかなあ・・・・・・
なので、そういうのを外で食べられるのはうれしい。
そしてサーカスさんはデザートもおいしいと評判なので、いつもはごはんのあとにデザートまでは食べないのだけど、滅多にないこと今日は頼んでみた。

こんどはカタカタカタ・・・・・・と包丁で何かを切る音がして、出てきたのは刻んだいちごがのったニューヨークチーズケーキと珈琲。
チーズケーキに刻んだいちごかあ。
それに生クリームがささっと。
こういうこともあまり家ではしないね。

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手作りのチーズケーキも珈琲もとってもおいしかったです。
ほんとはパフェにも惹かれたけど、なんたって外は小雪がちらつきはじめて、みるみる傘をさす人が多くなってきたので今日はあきらめた。冷えちゃいそうだから。
わたしがデザートを食べるころには誰もいなくなって、これから帰って夕飯をつくらなきゃならないわたしは自分一人だけお腹いっぱいで・・・・・・。
今日は知樹さんのお皿も買ったし、おいしいごはんにデザートに珈琲までいただいたし、サーカスのてるよさんはいつもながら感じよく美しく、もうなんだか誕生日が終わった気分。

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2016年8月19日 (金)

懐かしのプアハウスで

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今日は懐かしの江古田プアハウスで仕事のランチ・ミーティングをした。
20代のころによく行ってた店がいまでもあるなんてびっくりだけど、店の前まで行って当時とぜんぜん変わらぬ店の佇まいを見てまたびっくり!
見るからに昔ながらの喫茶店、という感じのここは喫茶店が二軒ならんでて、お隣の『林檎』はいまはどうかわからないけど、当時はクラシックの流れる武蔵野音大生御用達のお店だった。どちらも懐かしい。

カランカラン、と音がしたかどうかは忘れたけれど、ドアを開けて中に入ると手前に大きなカンバセーションテーブルがあって、奥がカウンター席。「わあ、プアハウスだ。ぜんぜん変わってない!」と思わず声に出していってしまった。まるで昔にタイムトリップしてしまいそう。

このときちょうどお昼どき。
でも気の合う人ってどこまでも感覚が一緒らしくて、「先に食事しますか? それより先に話しちゃいませんか? 食べながら話すってのもなんだし・・・」とTさんがいうので、「そうしようそうしよう」とお互いノートを広げた。いつも彼女と会うといくら時間があっても足りないほど話が尽きなくて、あっという間に数時間が過ぎ・・・。店の人にも呆れられそうだし、そろそろごはん食べようか、と頼んだのは、プアハウス名物極辛カレー。もうよく憶えてないけど、当時もきっとこれ食べてたんだろうなあ。
これ、辛さは選べないんです。極辛のみ!
なんたって相手の彼女がヴォーカリストだから喉に悪いんじゃないかと気になったけど、「医師曰く、咳き込まなきゃいいんです」ってと。

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シャバシャバした感じの、見るからに辛そうな濃い色をしたチキンカレー。
それにトッピングのチーズ、スライスしたキュウリとレーズン。ライスにはゴマがかかってて。
最初のひと口めこそ、あれ? そうでもないかな、と思ったものの、いーえ、ぜんぜん辛かったです。ゆえに途中でライスにチーズかけたりキュウリとレーズンのせて食べました。でも辛いけどおいしい! 
ちゃんと丁寧につくられた、熟練した味。
辛さでいうと、これも辛いけど国分寺ほんやら洞のラビさんのつくるチキンカレーのほうがもっと辛い。いつか娘と「こんなに辛くしなくっても・・・」といいながら泣き泣き食べたもんね。今日はTさんと鼻をすすりながら食べた。テーブルの上にティッシュの箱が2箱置いてあるのは素晴らしい。
また、店内でかかるジャズのCDがいいのばかりなんだよね。
いちいち何か確認したかったくらい。
ライブラリにはきっといいのしかないんだと思うけど。
こういうところで聴くジャズのスタンダードはあらためていい。しみじみ。

セットのお茶は先にいただいちゃったから、わたしは食後はマンデリンを。
食後も話していると厨房で珈琲をいれるいい香りがふわっとしてきて、運ばれてきたコーヒーカップのソーサーの上にはカシューナッツがひとつ。
Tさんが「何ゆえにカシューナッツがひとつ」というから、「ナッツって珈琲にあうのよ。チーズもあうけど。食べてから珈琲飲むとカフェオレみたいな味になるよ」と話してたら、マスターがカシューナッツが入ったマカロンだという、お菓子がのったお皿をサービスで持ってきてくださった。そういえば昔は夜来くるとワインにチーズなんかも出していて、お酒が飲めないわたしは珈琲頼んでもチーズつけてもらったりしてたなあ、名前はプアハウスだけどちっともプアじゃなかった、と話すと、いまはチーズは出してない、とマスター。珈琲もおいしかった。
当時はどうだったのかわからないけど、いまはマスターと奥さん、アルバイトの方と3人でやってらっしゃるのかな。すっかり白髪になったマスターは、あたりまえだけど当時はまだずいぶんと若かった。また何かの縁あってここに来られるとは思ってもなかったけれど、こんなにも長く、おなじ場所で昔と変わらず店をつづけていられるってほんとうにすごいことです。

けっきょく昼ごろ入って、4時間近くも長居してしまいました。
ごはんに珈琲で、こんなに居心地よく長居できる喫茶店っていまは滅多にないからすごく貴重。Tさんもとても気に入ってまた来るといってたし、わたしはこんどは当時の音大生で親友のMちゃんと来たい。

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2016年7月 8日 (金)

松庵文庫で

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自分ひとりだったらもちろん、気心知れた相手とだったらランチする場所にそんなに迷ったりはしないのだけれど、それがはじめてマンツーマンで会う相手(とくに女性)だったりすると、やっぱり考えちゃいます。
なんでも最初って大事だから。

自然豊かな土地で育った都会嫌いの彼女とは、できるだ緑いっぱいのところで会いたいと思った。それに緊張しないでリラックスして話せるところ。
それで、いろいろ考えてて、ふいにぽん! と浮かんだのがここだったのです。
前から一度行ってみたいと思っていた『松庵文庫』。
閑静な住宅街にある古民家カフェ。
ここの成り立ちからして音楽をやってる彼女にぴったりだと思った。

西荻窪の改札前で待ち合わせてスムースに行ったつもりが、近くまで行ってちょっと迷っちゃった。それで予定していた時間よりちょっと遅れてたどり着いて、案内された席は窓際の庭に面して横並びの席でした。
それを見るなり彼女が「向かい合わせのテーブル席よりこっちのが全然いい!」っていった。わたしとおんなじです。そのほうがだんぜん気楽に話せる!
こういう感覚的なことが合うってのも大事です。
そして彼女が「せっかくだからこれにします!」と選んだランチは、こんな素敵な二段になった『つつじ御膳』でした。
これ、とってもおいしかった。
見た目にもうつくしく、素材を活かした薄味で、からだによさそうな味。

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自分ひとりだったらぜったいこんなリッチごはんは選ばないけど、スペシャルな相手とだったら格別ってもんです。
二人でひと口たべるごとに「おいしい、おいしい」といいながらいただきました。
食後は小さなカップに並々と注がれた珈琲が。
珈琲もおいしかった。

なぜ『つつじカフェ』で『つつじ御膳』かというと、写真には写ってないけれど、お庭に大きなつつじの木があるからです。
その庭を向いて二人して並んでたせいで、お互いすごくリラックスして話せた。
ふだん、あんまり人に話さないようなことまでぶっちゃけて話した気がする。
彼女はわたしとは真反対というか、見るからに華やかで外交的でアグレッシブな人で、実をいうとわたしとはあんまり合わないんじゃないかと思っていた。
それがなんで会ってみようという気になったかというと、彼女がどこかに書いていた文章の中に『もうすっかり限られたこの世時間。わたしは喜びも哀しみも共感して行ける人達だけと関わりたい。というか、あえてそういうふうに関わらないと、 生きる虚しさに負けちゃうよね』という言葉があったからで、わたしは『生きる虚しさ』みたいなものを全然感じないような人とはやれないんだよね。
で、そういう感覚もわたしにとってはとても大事なことで、どこかで直感が働けばそれまで抱いていた印象なんかはやすやすと払拭されてしまう。

結果、とってもいいミーティングになりました。
背がすらっと高くてナイスバディーで派手な顔立ちで、でっかい目(しかも垂れ目!)をした彼女がわたしとおなじ早生まれの水瓶座、というのにも驚いたけど・・・・・・。

実はこの松庵文庫。
その名のとおりブックカフェなのです。
カフェ併設のショップには趣味のよい雑貨や本がたくさん並んでいて、それも見ていきたかったけど、今日はなんたって朝9時からここに来るギリギリまでボイトレの仕事、このあとも帰ってすぐ次の仕事、というハイパーアクティブでぜんぜん時間のない人と一緒だったから、それはまたこの次、ということにして見ないで出てきました。

お店の方たちの感じもよかったから、この次は休日に本好きの娘と来て、ゆっくりお茶しながら本でも読みたい。
松庵文庫は西荻の南口、アーケードのある商店街を抜けたらまっすぐ歩いて、右手に『印南建設』のある角を右に曲がって、しばらくまっすぐ歩くと左手にあります。
入り口の大きな『モチの木』が目印。
時間があってゆっくりしたいときにはおすすめです。

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2016年7月 3日 (日)

アンジャリさんでカレーを食べた。

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いつも国立新美術館に行った後って、どこでランチをするか悩むのです。
いちど美術館の中でランチしたことがあるんだけど、高いだけで最悪だったので。
それで先日、PEPEPEさんがTweetしていたカレー屋さんとのアクセスを調べてみたら、乃木坂と下北沢って意外と(って、わたしが土地勘ないだけなんですが)近い。
暑くなってきたことだし、PEPEPEさんの絵を見がてらカレーもいいね、ってことになって、いま国立新美術館でやっている『ルノワール展』を観た帰りに行って来ました。

下北沢の南口を出て、すぐ前にあるマクドナルドの道を道なりにまっすぐ行って、左にダイソーのあるT字路を右に曲がってすぐのビルの半地下にあるアンジャリ。
カレー屋さんていうと独特の濃ゆいムードの店もあるけど、ここは思いのほか入りやすい感じのお店で、わたしたちが入ったときはちょうど店主さん以外、誰もいなかった。カウンター脇の2人席をすすめられて席に着くと、なんだか妙に落ち着く。

実はわたしは下北沢って若いころからあんまり縁がなくって、駅前のごちゃごちゃしたアジアンな雰囲気がちょっと苦手だったりするのだけれど、ここは路地裏にちょこっと入っただけで外の喧騒がウソみたいに静かで、閑静な住宅街にいるようなのです。
店内に適度な音量で流れるライブ音源(洋楽)もくつろげた。
店主さんはなかなかセンスのいい方のよう。

PEPEPEさんの絵もほんとに自然に店の雰囲気となじんでました。
店主さんに承諾をもらって撮らせてもらった写真。
じゃーん! (あんまりうまく撮れてないけどね。)
いつもの変な鳥(すみません)と草花の絵。

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サイドにも水仙とちょうちょの絵が描かれてたりして。
店内はラブ&ピースな感じでしたよん。

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そして待つこと10分くらい、かな。
ふいに、ふわああぁっとコリアンダーの香りがして、うわー、なんだかカレーのいい匂いがしてきたー! と思っていたら、運ばれてきました。

娘が頼んだのは冬瓜とオクラのカレーで、わたしが頼んだのはカレー2種セットで、チキンカレーと天然海老カレーです。

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カレーには3種とも刻んだパクチーがのってて、ライスの上には揚げたてのタパスと野菜の付けあわせが3種。この付けあわせがどれもおいしいんだけど、ものすごく細かく刻んだキュウリと小さな豆のサラダにニンジンのラペ、それにココナツ味のは、ココナツと豆をゆでてつぶしたのにほうれん草を入れたの、だそうです。どれもあんまり食べたことない味。

そして娘の頼んだ野菜カレーはごくごく優しい味でインパクトには欠けたけど、エビカレーは濃厚なエビのうまみが出た絶妙な味で、チキンカレーも複雑なスパイスが絡みあう独特な味と鶏肉のやわらかさが癖になりそうなおいしさでした。
辛さはほどほどで、繊細で上品な味。
すごくヘルシーなカレーだと思う。
一見、ごはんの量が少なめかなあ~とも思ったけれど、付けあわせと一緒に食べ終わるころにはほどよく満腹で、食べ過ぎた感もなくちょうどいい感じ。この適度さってのがけっこう大事だったりします。
食後に娘はラッシーを、わたしは温かいチャイをいただいたんだけど、ラッシーはすごく濃厚でおいしかったって。ランチに飲みものが100円で付くのもいいです。

たしかにPEPEPEさんがいうとおり、初めて行ったアンジャリさんは、オープンで落ち着ける店の雰囲気といい、店主のソフトでやさしい雰囲気といい、料理の味といい、あ、それから壁の絵といい、4拍子揃ったナイスなお店でした♪
わたしが住んでる町にもなぜかカレー屋が多くて、インド人がやってる店が何軒かあるけど、こんなにおいしいカレーじゃなかったし、あんまり入りたいようなお店ってない。こういうカレーだったらときどき食べたいし、こんなお店が近くにあったら行くのにねー、と娘といいながら帰ったのでした。

というわけで、これから新国立美術館に行った後はアンジャリさんに決定です!

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2016年4月10日 (日)

85歳を祝う

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去年の父の誕生日のお祝いは吉祥寺の美登利寿司に父と妹、わたしと息子と娘の5人で行った。ものすごい長蛇の列で、なんと2時間以上も待たされてやっと豪華なお寿司にありつけたのだった。
今年、父の85歳を祝う誕生会は妹がみつけた阿佐ヶ谷の中華料理屋へ。
といっても円卓を囲むような豪華なのじゃなくて、ごくごくカジュアルなランチ会。
なんたって肝心の父がもう小鳥程度しか食べられないのだからしかたがない。
店は上海台所というだけあって、賑やかな食堂みたいなところ。
ここは昼も夜も混んでるのだそうで、店内は賑やかだった。

ランチタイムでもメニューに書いてあるものは何でもできる、ということだったけれどランチが手頃でおいしそうだったから4人で別々のものを頼んでシェアすること。
それ以外に一品料理を何品か。
ランチはメインのお皿がひとつに、ごはんに中華スープにパスタのサラダ。
ごはんはおひつでやってくる。
出てきた料理は近頃のランチにしてはめずらしく皿にあふれんばかりのボリュームで、みんなでシェアするのに十分な量。ただし、日本料理と違うのは、こちらの食べるペースに関係なく、できた順にどんどん持ってこられてしまうことで、瞬く間に狭いテーブルがいっぱいになった。

いつものことなのだけど父は変わった人で、どこに行っても付きだしに出てきたなんてことない料理やスープばかり食べていて、そんなことしてるとそれだけでお腹いっぱいになっちゃって肝心の料理が食べられなくなるから、と妹がいくらいっても聞かない。
きっと家でもいつもそうなのだろうけど、妹はちょこちょこまめに世話を焼くけど父にはそれが鬱陶しいらしく、父は人がどう食べようがいいじゃないか、いちいちうるさい、といっている。今日は家を出る前にすでに父が不機嫌になるようなことがあったらしく、いちど不機嫌になったら一日駄目なんだよね、と妹。

その不機嫌な顔で口いっぱい頬張って食べているわがままジーサンの顔を見ていたら感謝の気持ちなどからはほど遠く、せっかくの日曜にみんな時間つくって集まってるのにやれやれ、という気持ちになった。
(今日は息子は来なかったけどこれだもん、しかたがない。)
よほどタイミングでも合って体調もよく、気分でもよくない限り父にとってはもう食べることすら楽しみではなく、まるで仕事か義務のようだ。
そういう人と一緒に食事をしても楽しいわけもなく、ただひたすらテーブルの上の皿を温かいうちに片づけるのに集中してお腹いっぱいになった。
どれも四川料理というほど辛くはなかったけど、エビチリも白身魚の甘酢ソースも大根餅も小龍包もスープもおいしかった。

怒涛のランチタイムが終わってテーブルが片づき、もうお腹いっぱいだったけどさっぱりしたくて女三人だけ食後に杏仁豆腐を頼んだ。
でもこれはさっぱり、というよりまったり濃厚で量もたっぷりすぎた。
おいしかったけど食後はフルーツと一緒にシロップに浮かんだあっさりのがよかった。

帰りはまた来た通りみんなでバスに揺られて近くのバス停まで帰り、実家で妹に頼んで録画してもらっていたデヴィッド・ボウイのドキュメンタリーを見た。すごく面白かった。
とくに往年のヒット曲がどんなふうに作られたかというところ。
当時のプロデュサーやミュージシャンがまるで昨日のことのように話すエキサイティングな口調や、実際に再現してみせる音や、何より何十年も経ったいまでも彼らがミュージシャンでありつづけていることに圧倒された。
唯一無二の、不世出のアーティストでありながら自ら戦略的にビジネスに参戦していくところや、多面的な人格を演じて他人に正体を掴ませないところがウォーホルにすごく似てると思った。
父は最初こそ真剣な顔でテレビの画面を見つめていたけど、すぐにうとうとしはじめた。

それを見ながら昔、わたしがまだティーンエイジャーだったか20代の前半だったころ、テレビ中継されたシンディ・ローパーのライブを夢中で見ていたら父も一緒になって最後まで見て、見終わるや「この人の歌いいね。感動した!」というので、「シンディ・ローパー聴いて感動するなんて父センスいいよ!」といったことを思いだした。
あのころは父もまだ若かった。
父はもともと気が長くて穏やかな性格の人だった。
母は年じゅう怒りんぼだったけど、父は基本いつもにこにこしていた。
でもすべては歳月の向こうに消えてしまった。

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上海台所 鍋家(KOYA)
ランチタイムは11時から午後3時までで、ランチのメニューはマーボ豆腐の770円からエビチリソースの900円まで6種類。ごはんはおかわりし放題。
お味とボリュームからしてこのお値段はリーズナブル。
阿佐ヶ谷駅からはすこし歩くけど、また機会があったら行ってみたい。

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2015年10月31日 (土)

『旅する星☆カルマ』で。

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カレンダーも残すところあと2枚ともなると、にわかに今年まだ会ってない人

のことが気になってくる。私の場合、会いたい人はそんなにいない。

だから、ほんとうに会いたい人には会えるときに会っておかなきゃ、と思う。

今年が終わるからってそれで世界が終わりになるわけじゃないけど、そんな

こといってると新しい1年もまた瞬く間に終わってしまうから。

2年ぶりに会う彼女が指定してきたのはラッキーなことに第5週めでプール

のない土曜日だった。しかも気になっていたイベントのある日。先日、坂本

千明さんの個展を見に行ったときに壁に貼ってあった『旅する星カルマ』の

日だ。せっかく久しぶりに会うんだもん、私とおなじ面白がりの友達だから、

何か発見があったほうがいいじゃない。ってことで遅いお昼を目指して阿佐

ヶ谷で待ち合わせた。暖かかった昨日と違って今日は寒い。11月を目前に

してやっと初冬の気配。だからって緊張したわけでもないのだけれど、い

つになく30分も早く着いてしまって、しょうがないので時間つぶしに中杉通

り沿いを歩いた。

けやきの並木道にはいろんなお店が並んでて、見てるだけで面白い。

やっぱり美しい木のあるところに人は集まってくるんだな、なんてことを思う。

パンダ珈琲、博多うどん、それに路地をちょっと入ったところにお洒落なお

店をふたつ発見。もしコンテクストがいっぱいで入れなかったらここに来れ

ばいいや、なんてことを思いながら駅に戻ってぶじ友達と落ちあったのだけ

れど、いざコンテクストに着いてみればお客はTちゃんと私の二人だけ。

なんてことでしょう。せっかく素敵な企画なのにね。

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古い日本家屋って寒いものだけど、ストーブに火がついてしっかり暖房して

あってほっとした。

ごはんのメニューはカルマカレーとオムライスのふたつだけ。

それでカレーにしたんだけれど、実をいうとカレーって割とどこでもやってるか

らそんなに期待してなかったというか「カレーか」くらいに思ってたんだけれど

このカルマカレーはかなりおいしかったです。

カレーはとろみのついてないシャバシャバ系。骨付きチキンが2個入って上に

ゆで卵が半分のってて、スパイシーだけどそんなに辛くない。ありそうでない

個性的な味。小皿にのった温野菜のサラダもおいしかった。

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でも、なんたって2年ぶりに会うものだから近況だけでもお互い話すことは

山ほどあって(こういう場合、私はたいてい聞き役で合いの手入れてるだけな

んだけど)、話の途切れめにハッと気づいたように私たちちょっと声が大きくな

い? というTちゃん。

けっきょく、私たちが食事しているあいだお客は私たちだけなのでした。

2年会ってないあいだに当然のことながらお互いの子供は想像もしなかった

ような歳になっていて、つまりイコールそれは自分たちが年をとったということ

で、そりゃ話すことはいくらでもありますわね。食事のあと私はここでそのまま

チャイも飲みたかったけど、あまりにもインティメートな狭い空間でプライベート

なことを話しつづけるのもなんだかなので、お茶は別なところでしよう、という

Tちゃんの声で店を出ることにした。

今日お店にいたのはこのあいだもお会いした陶芸家の駒ヶ嶺三彩さんと似顔

絵イベントもやってるペペペの渡辺知樹さん。二人ともいい感じだったし、私は

ここ阿佐ヶ谷CONTEXT-sって大好きです。ごはんもおいしかったし、『旅する

星カルマ』は11月4日までやってるので、ぜひたくさんの人に行ってほしい。

そしてコンテクストを出て向かったのは、さっき見つけたお洒落なカフェ。

最初はこの猫が目に入ってきたんだけど・・・・・・

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この店はガッターロ。

イタリアンレストランみたいです。

そして、その横のカフェ・スパイル。

このシンプルな外観からして好み。

スパイルって変わった名前だなあ~と思ったら、『spice for smile 』からの造語

みたいです。笑顔のためのスパイス。

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通りに面した窓が大きいので店内は適度に明るく、私の好きな木のテーブル

で、あちこちにセンス良く置かれたブロカントもお洒落な感じでした。

お店の人も感じいい。

私はここで初めてフレンチプレスで珈琲をいただいたのだけど、薄くて酸味が

あるけど嫌な酸味ではなくフルーティーでとても飲みやすかった。いつも家で

はフルシティローストのあまり酸味のない複雑で濃厚な味の珈琲を好んで飲

んでいるのだけれど、たまだったらこういうのもいいなと思った。

珈琲豆は、名前は忘れちゃった、たしかエチオピアのシングルオリジン。

友達はソイラテをオーダーし、小さないちじくの焼き菓子をお味見程度に2人

でシェアして食べてみたら、焼き菓子のクオリティも高くておいしかった。ここ

はお昼は玄米採食系のランチもやっているみたいだから、いつかまた機会が

あったら来てみたい。またひとつ、いいお店をみつけました。

ここでも時間が足りないくらい話しつづけたTちゃん。

2年前に会ったときは、いままでバケモノみたいに元気だと思ってたTちゃんも

さすがに寄る年波かな、と思うくらいちょっと疲れていたけど今日会ったらとん

でもない、相変わらず好奇心のアンテナは360度ビンビンで、志は地球再生

にまっしぐら、ちっともお金にはならないけどね、といいつつあっちこっち飛び

回る生活をいまでもしているのだった。今日も外は冬日というのに上着の下は

半袖。相変わらずエネルギッシュ。

エネルギーの高いものを食べ、エネルギーの高い服を着て、エネルギーの高

い人とつきあう。私も彼女のポリシーを実践しよう。

今日は会えてよかった。駅前で雑踏に消える前、ふわっと抱きついてきた彼女

とハグして別れた。

See you again!

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