今日のおいしいもの♪

2020年4月25日 (土)

本日はメキシカン・ディナー

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昔観たジム・ジャームッシュ監督の『ストレンジャー・ザン・パラダイス』っていう映画の中に『TVディナー』ってのがでてきたけど、ちょっとあれみたいだ。で、TVディナーはテレビを見ながら食うメシのことだったけれど、うちにはテレビはない。いや、正確にいうと、ある。86の叔父が「いまだにこんなものを置いてるうちがあるなんて!」と呆れる、後頭部のでっかいブラウン管テレビなら。でも、あれはいまやもっぱら映画を見るためのモニターであって、テレビじゃないから。
今日の夕飯はわたしが『久米川の至宝』と呼ぶメキシカンレストラン、ポサダ・デル・ソルのメキシカン・ディナー・ボックスを買ってきた。ディナーは2種類あって、ミートボールと、ポークのグリーンソース煮込みだって。1000円。TAXなし!
今日選んだのはミートボール。
ランチで定番のメニューで、メキシカンライスにスパイスの効いたソースで煮込んだミートボール、それにじゃがいものペーストと豆のペースト、炒めた玉ねぎがついて。メキシコ料理って全体的に色が茶色いから写真で見るとおいしそうに見えないかもしれないんだけど、食べるとこれが実にうまいの!
とくにミートボールのソースの中に添えられたじゃがいものペースト。
何これっ! ってうまさです。ほかの料理では食べたことのない味。
豆のペースト、リフライドビーンズも、これが豆かと思うほど、複雑で深い味。
また炒めただけの玉ねぎも、セルヒオさんが炒めた玉ねぎは別物の味なんだよね。
メキシコ料理って日本とまったく違う文化のせいか、何食べてもすごく新鮮な感じがするし、それでいてどこか懐かしい、ハマる人にはハマっちゃう味です。

今日の夕方、買い物帰りにポサダデルソルに行くと、マスクをしたマスターがわたしの顔を見るなり「なんだか大変なことになっちゃいましたね」という。マスクに帽子という、いささか怪しい風体のわたしも「うん、ほんとに。しかも日本だけじゃなくて世界中だからね。もう、しょうがない」と相槌を打つ。それで、ディナーボックスを予約するつもりで行ったのが、15分でできるというのでできあがるのを待つあいだマスターと話していたのだけれど、外国人から見ると日本の国民は国に文句を言いすぎに見えるのだそうだ。他の国に比べたら日本政府はよっぽどよくやってると。国民のほうが国に甘えてるように見えると言うんだね。そうかなあ? といろいろ話したけれど、ま、たしかに日本人は電車が5分遅れたくらいで遅れた遅れたっていうからね、と言ったら、そうなんですよ! ちょっと(他人に)完璧を求めすぎるんだと思います、ってことだった。たしかに文脈も考えずにワンセンテンス、ワンワードだけとらえて揚げ足取りみたいにちまちま細かいことをしつこく突っつきつづけるよなあ、というのは常々感じてるけど。とくにSNS全盛になってからは特にそう。
マスターはおととしあたりかなりひどい気管支炎をやって、肺炎になる手前までずいぶん長いこと治らなかったから、新型肺炎についてはハイリスク者で嫌だよね、と言ったら「そうなの。また痰がでてくるようになっていやなんだけど医者にも行けない」という。「医者にはよっぽどじゃないかぎり行かないほうがいいよ。かえってやばい。それより、この時期だけでもいいから煙草とお酒を控えたほうがいいかもね」と
言ったら、わたしはそんなに煙草吸うほうじゃないからだいじょうぶ、なんていうマスターなんでした。
マスターのアルマンド・バレンシアさんの話すスペイン語の響きは、やわらかくて温かい。セルヒオさんは厨房できびきびと身体を動かしてる人らしく、もうちょっと鋭く、エッジが利いてはっきりしてる。そのふたりのやりとりを聴いていると、単調な日本語と違って音楽的でさえあって、言葉はコミュニケーションツールだから意味がわかってなんぼなんでしょうけど、言ってる意味がわからないだけに音の響きだけで癒される、ってことがあるんじゃないかと思ったりした。

夕飯の後は先週同様、大好きなミュージシャンのオンラインライブのテストモニター。いつも生演奏を生業とするライブハウスやミュージシャンたちはインターネットを使ったオンライン配信を模索しはじめたし、ポサダデルソルはテイクアウトをはじめた。
みんながんばってる。
世界は刻々と変わってるし、誰しも今までと同じじゃいられない。
誰しも変わるときがきた。
いまを生き延びるために。

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2020年3月28日 (土)

久米川の至宝☆

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まだ咲いているセルリア、ブラッシングブライド。
今日は空がどんよりしてるけど、大気がなんだか妙になまあったかい。
予報では明日は警報級の大雪だっていうけど、今日このあったかさで明日大雪って、ちょっと考えられない。
今日のランチは近所のポサダデルソルへ。
自粛中とはいえ、ここは歩いてすぐの近さだし、混むこともない。
お昼担当の娘もたまには外に出たいだろうし、わたしも昨日からやっと珈琲断ちから解放されたってことで。
店の近くまで行くと店の外から中をうかがっているシニアのご夫婦。
気になるなら入ってみればいいのになぁーと思うんだけど、入らずに行っちゃった。
最初わたしたちもなかなか入れなかったけど、日本人って異文化、異人種に対して保守的だと思う。特に年齢が上がれば上がるほど。
ってことで今日も貸し切りのランチタイム。
4週間ぶりに来たらテーブルクロスの色が黄色に変わってた。
最初にでてくるのはいつもサラダと今日のスープ。

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セルヒオさんがつくるこのスープがじっつにバリエーションがあっておいしいんです。
今日のは豆のスープみたいなんだけど自分ではつくったことのない、食べたことのない味だから、何を使ってどうやってつくってるのかはわからないんだけど、今日のスープも濃厚でおいしかった。メキシカンって一年中いつ食べてもおいしいです。それはマスターがいうとおり、ここが『メキシコのおかあさんの味』だからだと思う。
今日の日替わりランチが何かも聞かないで頼んじゃったけど、今日のメインは『ピカディージョ』だそうです。
セルヒオさんいわく『ピカ』は『細かくする、刻む』の意だとか。
ひき肉と野菜の煮こみ料理、メキシカンライスとチップス、わたしの好きなリフライドビーンズ添え。

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いつもどおり今日もおいしかったです。
セルヒオさんのお料理は素材の切り方ひとつとっても繊細で丁寧で、これに食後のシナモン入りメキシカンコーヒーが付いてAランチ700円って、安くないですか?
わたしはこの日替わりランチが(何が出てくるかわからなくて)大好きなんだけど、たくさん食べたい人はBランチかCランチのほうがいいかもしれない。もっとボリューミーだから。
久しぶりに来たのと珈琲解禁ってことで、今日はデザートも頼みました。
うちの息子と娘が大好きなコーヒーとナッツのアイスクリーム。
ふだん甘い珈琲は飲まないんだけど、ここで最後にメキシカンコーヒーを飲むといつもほっとします。
もともと外食をするほうじゃないけど、ここを知るまで地元ではほとんど外食することがなかった我々。
で、地元ではいまはここだけ。
ポサダデルソルは間違いなく久米川の至宝だと思う。
あの知樹さんも来てくれたらきっと気に入るんじゃないかな。
気に入ってこの店にも絵を描いてくれないかなあ。
お会計のときレジで「ふたりとも元気ですか?」って聞いたらセルヒオさん、いつものはにかんだような笑顔で「まだ、いまのところは」っていうから「だいじょうぶ。ずっとだいじょうぶだからだいじょうぶだよ!」と、わけのわからんことをいったわたし。
外に出ると、いつもより車通りの少ない車道に大量に桜の花びらが落ちてて、風が吹くたび花吹雪。
なんとかそれを撮れないかなとカメラを向けたけど、撮れなかった。どんより暗くて。
でも大気はどこまでも生暖かい。
家に帰って、このところ娘が料理にはまってるのをよそにわたしはあまりやる気がなかったのだけれど、今日はひさしぶりに力入れて本格ボロネーゼと、前から作ってみたかったお菓子を焼いた。
そして夜、ずっと気になっていた妹にメールしたら、妹が勤めるクリニックにはまだコロナ患者は来てないけれど、感染者はもう近隣にまで及んでるから、もう時間の問題じゃないかと。そうは言いつつ、ハイリスク環境にあると思える妹が元気そうなのと勇ましいのにほっとした。
あらためて自分や自分の家族も含め、これをいま読んでくださっているみなさんが難なくこの緊急時を逃れ、また感染媒体にもならないことを心から祈ります。

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2019年2月 9日 (土)

エンフリコラーダス!

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目が覚めたときもう9時半で、起きてカーテンをあけると思いのほか雪は積もっていなかった。家々の屋根がうっすら白くなっているくらいで。それで今日のプールはどうするかな、と思った。昨日の天気予報でさんざん大雪だというから、すっかり万事休すって気持ちになっていたんだ。寝たのも遅かったし。
それで遅い朝ごはんを作って食べ終えたらもう11時過ぎで、先週も先々週も食べてそれほど間もない時間にプールに行ったら、アップを泳ぎはじめたとたんにお腹が痛くなったことを思い出して、今日はもうやめた、と思った。それから娘が仕事に行ったあと、北側の壁のカビ取りとバスルームの掃除をはじめた。
この住宅の建物にはあきらかな構造上の欠陥があって、冬のあいだはどの部屋の窓も結露がひどく、とくにバスルームと洗濯機置き場のある北側の壁は冷えすぎるため何度カビ取りをしても真っ黒になってしまう。そのたびにシャワーキャップにゴーグルにマスクにゴム手袋、というすごい格好でカビ取りをするのだけれど、ほんとに冬のあいだ何度するかわからない。ほんとうにいやになる。いまはもう引っ越してしまった下のおばさんは「カビ取りの有機溶剤は身体に悪いから、わたしは壁が黒くなっても放っておく」と言っていたけど、有機溶剤とカビのびっしり生えた壁とどちらが身体に悪いのやら。わたしはとくべつな2月を黒い壁とともにすごしたくないから、やっぱりきれいにするしかない。
黒い壁とバスルームの掃除を平行でやって、やり終わったら、すっかり全身ハイター臭くなった。目もちょっと痛い。そのときもう1時過ぎ。それでそこから自分に巻きを入れて髪をゆすぎ、身支度をしてバタバタと家を出た。こんな日はやっぱりポサダ・デル・ソルだ。
店の前まで行くと、中から出てきた店主とでくわした。
自分はもう帰るところだって。
中に入ると今日も客はわたしひとりで、何かも聞かずに日替わりを頼んだ。
最初に出てきたのはサルサドレッシングのかかったサラダとじゃがいものスープ。
ビーフのスープにしてもこの皮付きのじゃがいものスープにしても、火であぶったような芳ばしさがあるのはどうやって作ってるんだろうなあ、と思う。
そしてサラダを食べ終えるころ出てきた今日の一皿。

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「これは何ですか?」と訊くと、シェフすぐに答えてくれるんだけどいつも1回で聞き取れない。訊き返すと、最初よりもゆっくり「エンフリコラーダス」、と。次いでわたしがおなじように言うと、 シェフ「もう一度」という。それで大きな声で「エンフリコラーダス!」と言うと、まるで「OK!」とでもいうように奥に引っ込んでいった。
笑える。いっそわたしにスペイン語を教えてくれないだろうか。
で、食べはじめたエンフリコラーダス。
ドライミートみたいなのがのったトルティーヤにソースがかかって、メキシカンライスが添えられているのだけれど、例によっておいしいおいしいと食べてるうちにトルティーヤに何がはさまっていたかも覚えてない、という有様なのです。
でもいいんだ、おいしいんだから。
それでいつものように食後のメキシカンコーヒーを飲むころにはすっかり身も心も温まってました。息子は平日に仕事場近くで食べるランチを節約しても週末ここに来たい、ってくらいめずらしくここが気に入ってる。わたしはここに来るたび、どうにかしてここが流行るようにできないかなって考える。そして月曜からまたがんばって働こう、と思う。つまりそういう味です、Posada del Sol。
この連休は大雪だっていうから昨日おでんの材料をたくさん買ったのに、雪が降るどころか雨もやんで、わたしは来たときとおなじように白い息を吐きながら駅前に向かった。1年中ドンスカドンスカ陽気にサンバを流してるお茶屋の前を通って。
この町、なんにもないつまんない町だとずっと思っていたけど、意外とおもしろい、変な町なのかもしれない。
夜、ベランダから見下ろしたら、雪がまたうっすら積もりはじめていました。

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2019年1月18日 (金)

はじめて『離婚した卵』を食べた日。

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今年はじめの仕事のミーティングは、なんとポサダ・デル・ソルで。
はじめてTakakoさんに家の近所まで来てもらった。
席に着くなり「今日の日替わりはなんですか?」とシェフに訊くと、「HUEVOS DEVORCISDOS」と一言。スペイン語わかりません、というと、こんどは日本語で「離婚した卵」って。「離婚した卵? どんな料理?」と訊いたら、「料理見たらわかる」と。それで、店にわたしたちよりほかいなかったのをいいことに、「じゃあ、離婚したわたしはそれにする!}といったらシェフに笑われた。すかさず「今日が結婚記念日らしいわたしもそれにします!」とTakakoさん。「結婚記念日に離婚した卵を食べるTakakoさん」といったら、シェフまた笑い。
でてきたのはこれ。
トルティーヤの上に半熟目玉焼きがのってて、緑と赤のサルサソースがかかってる。色の違うソースがかけ分けになってるところが名前の由来?
これ『ウエボス・ランチェロス』といって、メキシコではよく朝食に食べるみたいです。
それに、グリンピースの入ったライスと、わたしの大好きなフリホーレス(豆のペースト)が添えられて。今日のスープはビーフのスープ。これがまたどうやって作っているのか、炭火で焼いた肉のようなすごく芳ばしい、いい匂いのするスープでおいしかった。
「う~ん、これが離婚した卵って、けっこう深いかも」とブツブツいいながら食べるわたし。外では卵(特に半熟卵)は食べないようにしているわたしなんですが、これはおいしかったです。(おなかもだいじょうぶだった。)
彼女とのミーティングはいつも直接仕事と関係ない話からはじまって、徐々に話の流れからシンクロニシティにつぐシンクロニシティ、連想につぐ連想で仕事の核心に入ってゆくことが多いです。で、もっちろん、今日も相当に広い領域の深い話をたくさんして、あっという間に2時間が過ぎました。で、これって稀有なこと。
たぶん、彼女とはきっと今生以外のどこかでも縁があったのだろうと思うのです。
今年も声を愛する人のためのいいセミナーができそうです。
・・・・・・それにしても、Takakoさんは今日、いい結婚記念日になったかな?
今日は相棒を連れてゆくのを忘れたので、写真は彼女のiPhoneで撮ったもの。

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2018年8月14日 (火)

夏を感じに。

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今日も朝からとびきり陽射しが強くて、外は暑い。
暑いけれど、でも一日クーラーをつけた家にいるより外で暑い夏を感じたくて、娘を誘ってでかけた。国立へ。
ほんとは前から行ってみたかったお店があって、そこのランチに間にあうように出てきたのに、うっかり営業日を見間違えちゃったみたいだ。店の前まで行ったら明日までお盆休みの張り紙があった。
それで2番めに行くつもりだったロージナ茶房へ。
ここにはパフェを食べに。
これまでここには何度も来ていたのに、ロージナ茶房にパフェがあるって知らなかった。しかもメニューを見たら思った以上にいろいろあってびっくり。チョコバナナパフェなんかはどこにでもある、それでいつ食べてもハズレのないパフェの王道として、いましか食べられない季節のパフェを頼んだ。
メロンパフェ。
ウェイトレスの女の子がパフェをトレーに乗せて2階に上がってきたら、みんなの視線が釘付けになった。思わず「おお~♪」といってしまいそうな、なんとも素敵なルックス。なんたってこのメロンの盛り方が豪華!
食べたらめちゃめちゃおいしかった。
なんとこの日使われていたメロンは夕張メロン。
グラスの中もありがちなフレークとかスポンジとかブラウニーとかよけいなものがぜんぜん入ってなくて、アイスクリームと生クリームとシロップだけという、シンプルで理想的な組みあわせ。
メロンのおいしさと生クリームとアイスのおいしさを堪能した。
それが850円で食べられるなんて。
こんなの食べちゃったらあたしゃもう、めちゃめちゃ高い癖にホイップクリームなんか使ってる某フルーツパーラーなんてもうぜったい行かない、と思ってしまった。
高いだけで、あれはほんとにがっかりだった。
よけいなものが入ってないから妙に甘すぎたりすることもなく、後味はさっぱり。
このあと遅いランチにアンチョビと玉ねぎのピザをシェアして珈琲も飲んだのだけど、どちらもおいしかったです。ひとつお隣りのテーブルのカップルが食べてたカスタードプリンも大きくてカラメルソースたっぷりですごくおいしそうだった。
で、ここの名物として昔から国立は学生街だから、お腹すかせてビンボーな学生のためになんでも超大盛り、というのがあって、お隣りの女の子が食べてたスパゲティの量がハンパじゃなかった。とうてい自分じゃ、ひとりでは食べきれない量。
でも、どこに行ってもせちがらい今日び、昔ながらの大盛りをみんなに提供してるなんて、すごい心意気だと思う。
店の中には往年の客とおぼしきインテリゲンチャ風のおじさまもいて、ボスがいたらきっと、ボスもここ好きだろうな、と思った。そうしたらすぐに新宿3丁目の『エルザ』にいたころの若かりしボスが新聞広げて近くの席に座ってるのが見えて、ハンチングかぶった元気そうな顔のホセさんもいて、まさしく異人たちの夏・・・・・・
昔、ここに連れてきた某氏に「君がここを気に入ってる理由がちっともわからない」なんていわれたことがあったけど、彼って全然あたしとは感覚あわなかったな、なんて思いだしてる。
客がいなくなった部屋のまんなかで、テーブルの上に乗って汗かいてるレトロな銀のポットもナイス・ビュー。

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2018年8月 3日 (金)

夏の驟雨

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3回めの整体のあと、ビルを出たら舗道がすっかり濡れていて、雨が降ったらしい。
夏の驟雨。
まだポツポツと小雨の残るなか、熱いアスファルトの上を雨が通り過ぎていったあとの乾いた匂いを感じて、おあつらえ向きだな、と思いながら坂道をのぼった。
ちょうどモンスーンカフェに行こうとしていたから。
店内は空いていたけど、ひとりだったせいかカウンターに通された。
お冷はふつうの水とスパークリングウォーターとありますがどちらになさいますか、と聞かれて、スパークリングウォーターとこたえると、ぶくぶく泡のたったグラスが目の前に置かれた。
フロアの席には若い、きらきらした女の子やカップルのほかに、おばあさんが悠々とひとりで食事をしていたりして、そっか、都会ではおばあさんもモンスーンカフェでごはんを食べるのか、と思ったけど、今日びこの国じゃどこに行ってもおなじなのかも。昔行った代官山のモンスーンカフェは、もっと活気があってカジュアルな雰囲気だったような気がするけれど、ここは客あしらいがとっても丁寧でスマートで洗練されてて、つまり都会的。お客の女性たちがみんな女王様みたいにふるまってるのが印象的だった。でも、もうこの歳になると、もっと素朴でカジュアルな、そう、昨日家族で入ったメキシカンレストランのシャイな店主みたいなのほうが好みだな、と思う。
わたしが今日ここに来たのは野菜たっぷりの生春巻きが食べたかったからだった。
ごくふつうの生春巻きと鶏のフォーを食べた。
スパイスは効いていたけど、どちらもあっさりした味で量もちょうどよかった。

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整体はまた2週間後。
相変わらず、基本できるだけ安静に。
重いものは絶対に持ってはいけない。
何をするにも無理はしないように。
今日も外はサウナみたいに暑かった。
プール無しの灼熱の夏がゆっくり過ぎてゆく。

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2018年7月 8日 (日)

絶品Cocomoカレー

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定期的に友達に会う習慣がないわたしにとって、毎月東京に来るたびに連絡をくれるNさんはいままで自分のまわりにはいなかったタイプの人。今日は見事ホメオパスの試験に受かった彼女とランチをした。東高円寺にある、彼女お気に入りのベジタリアンレストラン、『野菜キッチンCocomo』で。
いつも外でカレーなんかぜったい食べない息子が前に「めちゃめちゃおいしくてびっくりした。癖になる味!」と絶賛してたCocomoカレー。たしかにとってもおいしかった。ココナツミルクが入ってるんだけどココナツミルクの味が前面にでてなくて、まろやかなんだけどスパイシーで、素材の調和がとれた深い味。ライスの上にのってる大きなパパドを割ってふりかけて・・・・・・。
サラダ付きで1000円とリーズナブル。

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彼女と会うのはこれで4回めだけど、まだ友達みたいな気がしないのは彼女が送ってくるメールがすごくかしこまったお堅い文体だからか。
昔、ティーンエイジャー最後の頃に(中学の頃はバカにしていた)サガンの小説を読んだら、『チュトワイエ』ってのがでてきて、それに憧れた。わたしは東京っ子だから、というわけでもないと思うけど、ちょっと乱暴な話しかた(わたしのいう『乱暴』は逐一ぜんぶいわなくてもわかる、って意味デス)で通じる相手がいちばん好き。年の差、男女関係なく。で、そんな相手がいちばんありがたかったりする。会った最初からそんなふうに話せる相手だと、瞬く間に友達になってしまう。でもそういう相手は滅多にいない。そういう友達がこれからもできるかといったら、この性格だからきっとできるんだろうと思うけど・・・・・・
さて、このCocomoキッチンについて書くと、近くにあったらちょくちょく行きたいと思えるくらい何食べてもおいしいレストランです。
食後に食べた紅茶のパンナコッタもおいしかった!

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2018年2月 8日 (木)

ユロカフェさんのきれいでおいしいごはん

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なぁーんかどっかまだわたしは完全じゃないみたいで、駅に着いてホームに降りちゃってから忘れ物に気づいて家まで戻ったりして、予定よりずっと遅れて着いた。
吉祥寺にじ画廊、渡邊知樹個展『鳥の形を借りて線を引く』。
何度も書いてるけれど知樹さんの絵をはじめて見たのはここ、にじ画廊での『花、花、ギガンテス、花』のとき。まだたったの2年前。
あのときはピンクという色のパワーが圧倒的だったし、とにかく勢いがあって魅せられた。その後につづく『食卓のある風景』では爽やかで新鮮な食卓を見せ、『言葉になってしまう前に』では頭の中で何かがフィックスする前の自由で幻想に満ちたドローイングを展開し、『そして空について語り合う』では到底想像することもできない絵描きの視点、頭んなかを垣間見せた。記憶にあたらしいところで『静寂に抗う』では自分の中の沈黙と向き合い、ひしめき、はみでようとするものを端正で美しい世界として描いた。
知樹さんの絵は、いつもちがっていつも新鮮。
今回の絵を見ながら、いまはこんな繊細なエネルギーなんだなあーと思った。
タイトルどおり、鳥が降ったばかりの雪の上を、町を俯瞰しながら飛んでるような絵。ギャラリーに入ってすぐの左の壁にあったいちばん大きい絵がよかった。
でもね、今日はなんだか飛蚊症がひどくて目の前がチラチラするのと、ほかに写真を撮ってる人がいて邪魔したくなかったのと絵を見ているうちにボーっとしてきちゃったのとで、相棒と一緒に行ったのに1枚も写真を撮らずに出てきてしまった。
でもいつもたいてい知樹さんの個展は最低2回は行くことになってるし、今回は会期が今日から20日までとちょっと長いから、時間を変えてまた何度も行こうと思う。
そこに行きさえすれば好きな絵が見られるってほんとにとくべつなことです。

ボーっとしながらギャラリーを出たあとは、西荻のたすカフェさんにユロカフェさんのランチを食べに。時間ぎりぎりに間にあってよかった。
ユロカフェさんのつくるごはんは見た目もきれいでオリジナリティーあふれるおいしいごはんです。
アートを見た後に食べるにはサイコーなんじゃないかな。
今日のランチのメニューも変わってて、最初に出てきたのは『いちごとビーツ、赤い実のサラダ、いちごとチョコレートとドレッシング』。
メニューを見ただけでバレンタインだってわかる。
いちごとチョコレートのソースでサラダを食べるのなんてはじめてだったけど、チョコに浸してからりと焼いた薄切りのバゲットも入ってて、このサラダおいしかったです。
そしてメインは前に食べておいしかったからまた食べたかったボルシチ。

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牛肉がとろけるおいしさ。
といって、ビーフシチューよりさっぱりしてて。
これ自分でも作りたい。
娘が食べてたのもおいしそうだった。
写真はないけど、『ココアのパスタ、くるみソース』。
ココアの板パスタはユロカフェさんの手作り。
手がこんでます。
デザートには『ショコラショー』や『ゴルゴンゾーラ入りベイクドチーズケーキ』なんかもあって、ここ珈琲もおいしいからお茶もしていきたかったけど家にまだ息子が買ってくれたフィナンシェがあるからグッと我慢して帰ることに。
今日もたすカフェは時間がゆっくり流れてて、わたしほんとにここ好きだなあ。
きれいに片づきすぎてなくてきっちりしすぎてなくて明るすぎなくて本がいっぱいあっていろいろちょうどよくて、うっかりすると自分の部屋みたいにくつろげて、パトリス・ジュリアンの『カフェは第2の部屋』なんて言葉を思いだす。この感じは東京っ子は好きだと思うな。
チョコホリックのわたしはユロカフェさんのバレンタイン・メニュ―目当てにここにもまた来ようと思います♪
あっという間の2分の1ホリデー。

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2017年12月12日 (火)

ティモケさんのアップルサモサ

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今日の朝ごはん。
オーブンで温めなおしたティモケさんのアップルサモサと、昨日レモンを買い忘れたのでりんご酢で夜な夜な作ったりんごジャム入りカスピ海ヨーグルト、それに今日はめずらしく紅茶。
つまり今日はりんごの日です。
アップルサモサはティモケさんがお砂糖を使ってないといってたとおり、あんまり甘くなくて全粒粉のザクザクした感じとりんごのフィリングがマッチして自然な味。
紅茶に合う。
昨日食べたサモサは葉っぱでできた面白い器に入ってて、「これ何でできてるんですか?」と訊いたら、「沙羅双樹、菩提樹の葉っぱです」って。インドでは食べた後にその器をポイッと道端に捨てるんだそうです。すると牛がやってきてそれを食べる。だからゴミにならない、エコってわけだけど、でももうインドでも沙羅双樹の葉はだんだんなくなってるのだとか。
なんでも限りある資源であることにかわりはない。
大量消費するだけだといつかはなくなる。
食べながら、「これカボチャでもいいんじゃない?」と娘がいいました。
うん。きっとあるんじゃないかな。
お芋系ならなんでも合いそう。
サモサ、わたしも作ってみたくなりました。

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2017年12月11日 (月)

ぺぺぺ/ティモケ/アミ

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イベントって、当日までの地味で手間のかかる作業あって成り立つことで、今回はなんだかひどく疲れてしまって、滅多にないこと代休をもらった。でも哀しいかな、在宅ワークってPCひらけばやることあってそのまま夕方まで持ち越しそうだったから、PCの電源切ってたまたまバイトが休みだった娘と家を出た。
ペペペ・ティモケ・アミ。
なんだか何かのおまじないか呪文みたいだけど、前に三彩さんから教えてもらってずーっと行きたいと思っていたカレー屋さん、Indian Canteen Amiへ。
昨日と今日の2日間はサモサをつくるティモケさんと絵描きのぺぺぺさんがコラボでイベントやってるっていうので、それはいいタイミングだってことで。
でもほとんど縁のない世田谷線と田園都市線。
ぜんぜん土地勘がないせいで駒沢大学駅から徒歩10分、というところを迷いに迷って20分は歩いただろうか。最後に道を訊いたスイミングクラブの人からいわれたとおりに行ったらピンポンでした。
噂通りのかわいい外観。
はじめて来た人も臆させない店主の人懐こい笑顔。
カウンターに座ってぼぉっと目に映るものを眺めていると、なんだか映画の中にいるみたいです。
やっと来られた、アミカレー。
それに今日はティモケさんのサモサもある。

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カレーは、チキンカレーと本日の野菜のクートゥーの2種プレート。
それに、じゃがいもと赤ピーマンのサモサ。
カレーは見た目からしてカラフルでかわいい盛りつけ。
お味はぜんぜん尖ったところのない、やさしくて丁寧な味。
食べててやっぱりどうやって作ってるのかぜんぜんわからないところにすごく興味が湧いった。これどうやって作ってるんだろう?
最初にそれぞれ単体で食べて味わって、それからパパドを割ってふりかけ、添えられたサラダなんかも混ぜ混ぜして食べる。
おいしい!
娘が頼んだのは、さつま芋のゴザンブとレンコンのクリャングだったかな。
このときすでにまたしても夕方だったし、さんざん歩いてお腹がすいてたから二人とも黙々と食べました。
ティモケさんのサモサは硬めの皮。
油で揚げているみたいなのに手で持ってもぜんぜん油がつかないほど脂っこくなくて、訊けば全粒粉を使っているからなのだそう。ベイクドのサモサもあるけど、やっぱり油で揚げたほうが味にコクがあっておいしいんだそうです。
サモサもとってもおいしかった。
そしてこのサモサが4種類あって、それぞれ形が違ってかわいいんだけど、作ってるティモケさん自身も着ているコスチューム以上にエキゾチックな雰囲気で、繊細さとワイルドさをあわせ持ったとてもきれいで素敵なひとでした。エキゾチックな美人。
カレーの2種プレートとサモサを食べたらお腹いっぱい!
もうチャイも飲めない。
そしてまた来たい、Amiカレー!

下の写真は我々より先に席に着いて、いままさにカレーを食べんとするペペペさんこと渡邊知樹画伯。このあとティモケさんと楽しそうにお喋りする声が後ろから聞こえてきましたよ。帰りは知樹さんに駅まで最短の道を教えてもらったので難なく10分で帰れました。
道もバッチリわかったことだし、こんどは友達と行こう、Amiカレー♪

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