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2021年1月24日 (日)

雨の週末

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今日も雨。
予報では昨夜から今日にかけて大雪になる可能性が高いとのことだったけれど雪は降らなかった。よかった。
そのまま見ることはないけど、朝起きてPCを立ち上げ、YouTubeに上がっている動画のサムネイルを確認するのはJB氏の就任式が終わった後もつづいている。それをさらっと見るだけでも毎日いろんなことが起きているのに驚く。いま世界中でものすごいことが怒涛のように起こっている。まるでドミノ倒しのように・・・・・・。この不思議な物語は最終的にはどこに行き、何がでてくるのか。最終的にはアレがでてくるんじゃないかなあ、自分のその直感はたぶん当たってる、と思ったりはしているけれどここには書かない。頭がおかしいと思われるだけだから。でも最終的にでてくるもののことを考えるとドキドキわくわくしてしまうこの人間の本性。未知のものに対する興味と、怖いもの見たさと。大人の理性はこわがり疑うけれど、子供の見たいって気持ちは止められないから。
そしてまさしくいま地球に生きている人たちがここを目指して生まれてきたってことは間違いない。できるだけエネルギーを高く保って、オープンでいること。
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娘が昨日焼いたパンはクリームチーズとレーズンのパン。
今日はサラダではなく、スープと。 
目下気になっているのは、この最も寒い時期にとつぜん自分の部屋のホットカーペットが壊れてしまって、すぐに買い替えなきゃならないかなっていうのと、ここ数日、隣人の気配がまったくないこと。この寒いのにエアコンが入っている様子がないし、夜になってもトイレやバスルームの電気も点かない。彼は先日、警察の事務所で泊まって帰ってきて以来、自分が知る限り一度も部屋の外に出ていない。その間、簡単な食事の差し入れをしたのは3回。75歳のおじさんがこういうスープが好きかどうかはわからないけど、あとであんぱんでも買ってきて一緒に届けるかな。
息子には他人の世話を焼きすぎると釘を刺されているけれど、黙って見過ごせない、無下にできない自分の性格ゆえにやっていることだからしょうがないんだよ。

それにしてもどっかからお金が降ってこないものかなあ?
自分たちのためだけじゃなくて、いくらでもひとのために使うのにね。
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2021年1月23日 (土)

Saint Cup が返ってきた ☆

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去年の11月、阿佐ヶ谷の古民家ギャラリー CONTEXT-s で行われた毎年恒例の渡辺知樹さんと駒ヶ嶺三彩さんのコラボ展に娘と行ったとき、ギャラリーの中をしばらく眺めてからわたしはひとつのカップを手にとって、近くにいた知樹さんに「わたしはこれにした。もう名前もつけたよ。せいじんカップ。せいじんっていっても、アダルトのほうじゃないから^^」といって、「セイントね」「Yes!」なんて会話をしたのだった。その日はお昼を食べそびれて帰るころにはすっかりお腹が空いたていたから、ドーナツを買って帰ってさっそくこのカップでコーヒーブレイクを楽しんだ。もう夜で、うちはいまだに電球のランプシェードを使っているからあんまり明るくなくて、そのときはぜんぜん気づかなかったのだけど翌朝キッチンの水切りカゴに洗って伏せてあったカップをとったら縁が小さくチップしているじゃないか。がーーーーん!!!
昨日買ったばかりの知樹さんの大切なカップなのに!
もしかしたら娘が昨日洗ったときにうっかりやっちまったのかなあ、、、と思って後から起きてきた娘に何気に聞いてみたところ、娘は大事なカップだから気をつけて洗った、欠けるようなことはしてない、という。あわてて、まあ、誰が触ったって壊れものは壊れるときは壊れるからね~。三彩さんに金継ぎしてもらえないか聞いてみるよ、といったものの、娘には朝から泣かれる始末。まいった。
それで三彩さんにメールしようとPCの前に行って昨日撮った写真をカメラからダウンロードしていて、、、あ、と思った。昨夜、記念にドーナツと一緒に撮った知樹さんのカップの写真。暗いながらもそのときすでにチップしていたのがはっきりわかる。どうやら最初からチップしていたのを選んでしまったらしい。指でなぞってみないとわからない程度の小さなチップだったから、きっと誰も気づかなかったんだ。
さっそくメールすると展示中だったけど三彩さんは快く金継ぎをひきうけてくれて、わたしはとくに急いでないし、展示をしてなくても彼女がお父さんの介護で忙しいのはよくわかっていたから、気長にのんびり待つことにした。ただ、ほんとに小さな欠けだったから簡単に直せるだろうと思ったわたしの考えは素人の誤りで、実際はずいぶん苦労させてしまったみたいだ。
なかなか返ってこないけどどうしたかなあ、、、とふと思った12月の終わりころ、ちょうどクリスマスイヴに「クリスマスまでに間に合わせようと思ったけど漆が厚いとなかなか乾かなくて・・・。失敗繰り返しててなかなかうまくいきません。できあがったらお送りしますのでもうしばらくお待ち願います」と三彩さんからメールがきた。とりあえずそのメールは見たものの、わたしはわたしでそのころやっていたケーキ屋のアルバイトがピークで1日ほぼ9.5H超の仕事を終えて帰ってくるともうボロボロのくったくたで、そんなメールの返事くらいもできないまま年を越してしまった。そうして、遅ればせながらようやっと三彩さんにメールしようと思ったまさにおとといの夕方、買い物から帰ってポストをあけたら四角いダンボールの小包が入っていて、見覚えのある三彩さんの書き文字。
ようやくわたしの聖人カップが返ってきたというわけなのだった。
何ゆえに聖人カップかといったら見てのとおり!
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頭に水瓶をのせた天使。
左横は頭に書物(バイブル)をのせた聖人。
下はマントを着た聖人。
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頭に十字架をのせた聖人もいる。
カップに描かれた知樹さんの絵は点を線でつないだタッチで、それはそのまま光の粒子を線でつないだようだ。
エネルギーが見えるものには人間もまた数多の星々からなる銀河のように見えるそうだ。
人の姿をした星々の銀河。
なんてうつくしい。
つまり個体ではなく、ビット。スカスカの流動体。空間。
カップと一緒に入っていたカードには漆は湿度が高くて気温も20度以上ないと固まらず、自分の部屋が極寒のため何度も失敗して遅くなったこと、仕上がりにも満足いってないようなことが書いてあったけど、わたしにはじゅうぶん、きれいに見えました。自分の仕事になかなか満足いかないのは誰に限ったことではないのかもしれない。わたしが国分寺のくるみギャラリーでエポキシパテを使ったナンチャッテ金継ぎワークショップに参加したとき、講師の和佳さんからは「初めての割にはうまい!」といわれたけれど、自分ではぜんぜん納得いかなくて持って帰っても使う気にならなかった。しばらくたって使いだしたら経年変化もあって目も慣れたのか、ぜんぜんオッケーになりました。ひとの感覚なんてそんなものかもしれない。
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買ってすぐに手元から離れてしまったカップだけど、写真を撮っていたらにわかに愛着が湧いてきて、やっぱりこのカップは自分のもとに来るべくして来たカップなんだ、と思えてきた。
モノもヒトもきっとすべてそうなんだと思います。
それで、形あるものだからいつかは壊れるかもしれないけれど、そのときはお礼をいってあっさり別れよう。
このカップでは祝福された水を飲む。三年番茶を飲む。ハーブティーを飲む。たまーに珈琲も飲むかもしれない。
今日はせっかくだから大好きなチーズケーキ(濃厚なチーズの味がサイコーに珈琲にあう『ミロワール』)を買ってきて珈琲をいれた。
このケーキを食べ終わったらしばらく(娘の誕生日まで)甘いもの断ちをするつもり。
とくに理由はない。
身体から砂糖を追い出したいだけ。
さて。いっただっきまーす!
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2021年1月17日 (日)

今日のマイルス

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人の感情は揺れやすくて、たいていの場合、気持ちはしょっちゅう上がったり下がったりしている。とくに朝の気分はデリケートで、デリケートなだけにその時間をどれだけ心地よく過ごすかは大事なことで、それには音楽を聴くのがいいといわれている。
でも、自分みたいに繊細な感覚をしていると、毎日決まった時間に決まった音楽を聴くのがいいとは全然いえなくて、できるだけ今日の、いまの気分に最もフィットする音楽を聴きたいと思うのだけれど、あいにくそれがなかなかみつからない日もある。
今朝がそれだった。

息子は昨日はけっきょく泊っていった。
我々がひさしぶりに会うといつも会った瞬間から話が止まらなくて、昨日もやっぱりそうで、あっという間に時間が過ぎて夜遅くなってしまったからだ。それで息子が後になっていうには、今回は来てもとくに話すこともなく、すぐに帰ることになるかもしれないと思っていたそうだ。なぜなら、わたしと娘がすでに『古く』なっていて、自分とはまったく話が合わなくなってしまったんじゃないかと思っていたとか。
息子が来るときはきまって好物をつくって歓待しているこちらとしては随分な言われ方だと思うけど、息子のいわんとすることはよくわかる。自分の周波数が上がってしまうと、もう低い周波数の人とは全然あわなくなってしまうから。
暮れに労働に疲れ果てながらも自分に必要な情報を追っていたとき、とつぜん知り合いから、いまTVを見ていたらお笑い芸人がどうたらとかいうつまらないLINEが入ってきて、「わたしにくだらないLINEをするのはやめてくれ。いますぐ消えろ」と思ったことがあったけど、まあ、それとおなじようなこと。
そんなわけで昨夜は自分のお風呂の順番が回ってきて寝たのがもう3時で、なぜかわからないけど布団に入った瞬間、寝る前に最も考えないほうがよいこと、最も現実的なネガティブな思考に思いが及んでしまって、ちょっとまいった。何をやってもなかなか無くならない自分の奥に潜む岩のごときネガティブ・ビリーフがあるのがわかって。
だからこそ今朝は起きるとすぐに自分を心地よくさせる音楽が必要だったわけだけれど、今朝は何をかけてもピンとこなかった。CDをトレイに置いてちょっとかけては止め、違うのに入れ替えては止め、そんなことを何度も繰り返した。
朝8時半に起きた窓の外は白っぽくて、異常に暖かかった昨日とは打って変わって一転、雪でも降りそうな冬景色で、部屋の中は暗くて寒かった。
「明日もゆっくりしてられないんだ、ひとと会う約束をしているし、それにそれまでにいちど家に帰って音楽の課題をやらなくちゃ。だから明日は9時には起きる」といっていた息子は10時半になっても起きてこず、「朝ごはん(といってももうほぼ昼)を食べよう」といって襖をあけるとようやく眠そうに起き上がってきた。けっきょく一度家に帰って音楽の課題をやる時間なんてものは全然なくなって、ここからまっすぐ今日会うことになっている友達との待ち合わせ場所に行くことになったってわけだ。

それで食事を終えた息子がバスルームに消えたとき、ふいに思い立ってかけたのがこのアルバムだった。
マイルス・デイヴィスの『The Man With The Horn』。
これは息子がまだ家にいたとき、よく彼の選曲リストから流れていた音楽で、あまりにいいので息子が家を出たあと探して買った。
そしてこれをかけた瞬間、ああ、今日はこれだったか、と思った。
今日の自分の気分は外の天気と同様、けして明るく軽快なものじゃなかった。
このアルバムもそういうはじまりじゃない。
でもそれがいまの気分とぴたっとハマって「おお!」と気分が上がったのだ。
するとバスルームから出て支度を終えた息子がカーテンの向こうで何かいった。よく聞こえなくて聞き返すと、「このマイク・スターンの音、最強だよね!」という。そしてカーテンをあけて飛びだすように出てきて「それにマイルスの音ってほんとにブルーだよね。今日みたいな暗い日によくあう。ビル・エヴァンスが『Blue in Green』をマイルスとやりたかった気持ちがよくわかる」と満面の笑顔でいった。「うん。けして明るいわけじゃないんだけど気持ちが落ちない」。わたしがいうと息子は「それはすごくソリッドな音だからだよ」といい、「しかもいろんなブルーがある。ま、『Kind of Blue』ってくらいだから。で、秋山さんの音もブルーだよね。ブルーで、すっごくブルージィ。このアルバムを聴いて秋山さんがやってる音楽、秋山さんが何をやりたかったかがわかったんだ」とわたしはいった。(これはあくまでわたし個人の考えで、当たってるかどうかわかんないけどね。)
「これ聴いてるといつも海底から神殿がガーっと浮かび上がってくるような映像が浮かぶんだ。ジャケットもそんな感じだしね」と息子はさらにいい、「まさに『ラー』って感じ。黄金の神殿。The Man With The Horn は荘厳で壮麗。で、気分がすごく上がる」とわたしはいった。それから、秋山さんはどうしてるかな。「そうきちには悪いけど、俺のカレンダーから2月を消してしまいたい」という秋山さんだから、きっと今時期はあんまり調子よくないんだろうね、と話した。日本が真冬の頃には冬が苦手な人たちと毎年みんなでブラジルに行く、なんてことができたらどんなにいいだろう。

Blue × Blue = Gold。かどうかはわからないけど少なくともわたしの気分は朝起きたときよりはだいぶましになり、外もだんだん陽射しがでてきて明るくなってきて、そのあと息子とは気分よく別れた。ちっちゃなことかもしれないけれど、ひとと会うときの気分も大事なら、別れるときの気分も大事だ。ひとは誰だっていつどうなるかわからないし、仮にどうかなった後、相手のこころにできるだけHAPPY な印象を残したいから。
建物の前で息子は手を振りながら右の道を行き、わたしと娘は左に曲がって公園に行って、また縄跳びをした。
今日はつづけて100回跳べた。
でも何回かやったらすぐに息が上がって、わたしよりも先に疲れてしまう娘と10分もたたないうちに家に入った。我々はへなちょこだけど微々たることでも毎日やりつづけていればきっと全然やらないよりはだんだんよくなる。
たぶん。

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