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2020年10月 3日 (土)

花とケーキ

20bourgeois
今日は1週間遅れの息子の誕生日パーティーをするのに、プールを休んで娘と午後、買い物に行った。
プールに行ってると準備がいろいろ間に合わないから。
まず、何はなくても花とケーキ。
いつも息子の誕生日は赤いばらと決まっているのだけれど今日はいい赤いばらがなくて、大輪の濃いピンクのばら。
名前は『ブルジョア』ですって。
イブ・ピアッチェの枝変わりのばららしい。
どうりでいい香り。
息子もわたしと同様、貴族乞食みたいなもんだからぴったりじゃないかな。
ケーキは息子が好きなムッシュMのガトー・フレーズ。
3時ごろ来るといって、5時過ぎくらいになってやっと来るのもいつもどおり。
息子に会うのは4ヵ月ぶりだ。
かわいそうに案の定、息子はまたしても痩せて疲れた感じだった。
今年の夏はいろんな意味でほんとに苦しかったから。

3月からとつぜん片道2時間かかる職場で働くことになった息子は毎朝6時半に起きて緊急事態宣言下も関係なく、ゴールデンウィークも1日の休みもなく働いた。中小企業どころか零細の制作会社では潤沢な資金でもない限りどうしたって働き方はブラックにしかなりようがなく、少数精鋭の名のもとに個人の負担は重くなる。なんの保障もない個人事業主契約で自分のやりたいこともやれずに安月給の長時間労働では、早晩いやになるのは当たり前かもしれない。そうじゃなくても駅まで30分も歩くのに、今年の梅雨の長雨にゲリラ豪雨、真夏の猛暑はどれだけキツかっただろう。おまけにコロナで常にマスクだ。一人暮らしまだ10ヶ月の初心者の男としては仕事と生活のルーティンを回すだけでも大変だっただろう。
自分が4月以降、ほとんど家から出ていなかっただけによけい、そう思えた。
単純に肉体のキツさだけではない。
まるで世界が止まってしまったかのような重たい空気。
マスクをしているだけじゃない息苦しさ。
ざわざわと落ち着かない不穏な日々。
心臓をじかにぎゅっと握られるようなショックな訃報の数々・・・・・・。

だからもう一緒に暮らしてない母としては自分たちの不安のほかに会えない息子に対する心配もあったけれど、日々眺めるYouTubeの動画の中で『不安や心配は脳の錯覚』というクリティカルな言葉をもらって、なんとか心配ではなく信頼のこころで息子を見守れるようになった。もう過ぎてしまった過去でもなく、まだ起こってもいない未来でもなく今日、『いま』にできるだけフォーカスすることで。
他人から見たらちっとも変わってないように見える娘とわたしだって、日々着実に変わっているんだ。
それに他人から見てどうかなんて、もうほんとうにどうだっていいよ。
もう誰が離れていこうが誰に嫌われようがかまわない。
古い価値観ではかる友達はいらない。
孤独はうけいれる。
そうとっくに決めたんだ。
そのうえであたらしい関係をつくっていこうと思う。

息子はほんとうによくがんばった。
昔の息子からは信じられないくらい。
つまりどんどん進化してるってことだ。
それをまず自分で認めないとね。
アダマスもいってるけど、(大事なのは)無条件に自分を信頼すること。
いったい、母親にとって息子がどれほど大事かなんて、きっと君にはわからないだろうなあ!
笑い上戸のぼくが笑い方を忘れるなんて、、、と息子は今日の自分の表情を気にするけれど、そんなこと全然気にすることはないんだ。だって今日は君の1週間遅れの誕生日なんだから。君は今日の神だ。どんなときだってそのマジックは有効なんだ。
花とケーキさえあれば。
20birthdaycake-01

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