終わらない夏
夏の太陽が気持ちいい。
そう思えるくらい気温が下がった。
昨日までの耐えがたい湿度と蒸し暑さはどこかにいってしまい、今日、町を吹く風は乾いている。
わたしはこの乾いた季節が大好きで、このくらいの時期になると永遠の夏の中に閉じ込められていたいと思う。
エンドレス・サマー。
いつか美術館の中でボナールの絵の前から離れられなくなってしまったのも、夏のひかりに魅了されたからだった。
今日プールから帰ってバスタオルを洗濯機に放りこむと、すぐさま相棒(X30)を連れて外に出た。
連日の暑さでもうてっきり枯れてしまったかと思ったけれど、向日葵は待っていてくれた。
わたしを。
わたしの背よりはるかに大きな向日葵は、夏のエナジーをたっぷり蓄熱したあったかいハートで
やさしくわたしを見下ろしてくれたんだ。
蝉はまだ一心に鳴いてる。
一心という意味では、人間なんか到底かなわない一心さで。
それは命を生ききるとはどういうことかをわたしにわからせてくれる。
わたしのハックルベリーフレンドがもう背中を向けようとしているのはわかっているけど、、、
でも、いまはまだ夏だ。
どう考えてもね。
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