令和の朝、五月の食卓。
このあいだ友達の誕生日に、緑のスノーボールと淡いピンクのライラックと『シェドゥブルー』というロゼット咲きの白いバラでつくってもらった四月の花束が、自分の家にもひとつ持って帰りたいくらい素敵だったのです。
その日はよく晴れた初夏の陽気で、花束を抱いてホームに立っているわたしのところにも陽射しは降り注ぎ、瞳の中で色彩が揺れ、さんざめく光がすべてはこの一瞬だといっているような日でした。
それで月曜日にコトリ花店に行ったとき、ライラックとビバーナムをみつけて我が家にも買ってきました。
花屋によると、ビバーナムとスノーボールはおなじものみたいです。
ライラックとビバーナムにあわせてくれたのはアルストロメリア。
最近、無農薬のアルストロメリアをつくっている栽培家を知って、すっかりアルストロメリアが好きになったのだという店主。
たしかに淡いレモンイエローにグリーンのストライプが入ったこのアルストロメリアはとっても繊細で、これまで見たこともないような花、とってもきれいです。
欧米にくらべて日本では贈りものに花を選ぶことは少ないように思うけれど、それは花がすぐに枯れてしまうからでしょうか。
それよりも記念に残るモノのほうがいいから?
たしかに、花はもってもせいぜい1週間です。
暑い時期はもっと短い。
でも、花は記憶に残る。
わたしもそんなに数は多くないけどいくつか記憶に残ってる花があります。
思い出すといまでも胸が痛くなるような記憶です。
そして、それこそがモノより大切なものです。
でも花ならなんでもいいかといったらやっぱりそうじゃない。
そういう意味で、コトリ花店さんはまちがいなく『記憶に残る花』をつくれる花屋です。
誰よりも花好きの花屋。
店主は花からエネルギーをもらって(ようやっと)生きているようなひとです。
おととい、とってもひさしぶりにコトリ花店に行ったのは、相棒の新生活を祝う花を贈りたかったからでした。
それは今朝、彼女のもとに届いて、さっきお礼のメールがきました。
・・・・・・喜んでもらえてよかった。
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