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2019年2月 9日 (土)

エンフリコラーダス!

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目が覚めたときもう9時半で、起きてカーテンをあけると思いのほか雪は積もっていなかった。家々の屋根がうっすら白くなっているくらいで。それで今日のプールはどうするかな、と思った。昨日の天気予報でさんざん大雪だというから、すっかり万事休すって気持ちになっていたんだ。寝たのも遅かったし。
それで遅い朝ごはんを作って食べ終えたらもう11時過ぎで、先週も先々週も食べてそれほど間もない時間にプールに行ったら、アップを泳ぎはじめたとたんにお腹が痛くなったことを思い出して、今日はもうやめた、と思った。それから娘が仕事に行ったあと、北側の壁のカビ取りとバスルームの掃除をはじめた。
この住宅の建物にはあきらかな構造上の欠陥があって、冬のあいだはどの部屋の窓も結露がひどく、とくにバスルームと洗濯機置き場のある北側の壁は冷えすぎるため何度カビ取りをしても真っ黒になってしまう。そのたびにシャワーキャップにゴーグルにマスクにゴム手袋、というすごい格好でカビ取りをするのだけれど、ほんとに冬のあいだ何度するかわからない。ほんとうにいやになる。いまはもう引っ越してしまった下のおばさんは「カビ取りの有機溶剤は身体に悪いから、わたしは壁が黒くなっても放っておく」と言っていたけど、有機溶剤とカビのびっしり生えた壁とどちらが身体に悪いのやら。わたしはとくべつな2月を黒い壁とともにすごしたくないから、やっぱりきれいにするしかない。
黒い壁とバスルームの掃除を平行でやって、やり終わったら、すっかり全身ハイター臭くなった。目もちょっと痛い。そのときもう1時過ぎ。それでそこから自分に巻きを入れて髪をゆすぎ、身支度をしてバタバタと家を出た。こんな日はやっぱりポサダ・デル・ソルだ。
店の前まで行くと、中から出てきた店主とでくわした。
自分はもう帰るところだって。
中に入ると今日も客はわたしひとりで、何かも聞かずに日替わりを頼んだ。
最初に出てきたのはサルサドレッシングのかかったサラダとじゃがいものスープ。
ビーフのスープにしてもこの皮付きのじゃがいものスープにしても、火であぶったような芳ばしさがあるのはどうやって作ってるんだろうなあ、と思う。
そしてサラダを食べ終えるころ出てきた今日の一皿。

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「これは何ですか?」と訊くと、シェフすぐに答えてくれるんだけどいつも1回で聞き取れない。訊き返すと、最初よりもゆっくり「エンフリコラーダス」、と。次いでわたしがおなじように言うと、 シェフ「もう一度」という。それで大きな声で「エンフリコラーダス!」と言うと、まるで「OK!」とでもいうように奥に引っ込んでいった。
笑える。いっそわたしにスペイン語を教えてくれないだろうか。
で、食べはじめたエンフリコラーダス。
ドライミートみたいなのがのったトルティーヤにソースがかかって、メキシカンライスが添えられているのだけれど、例によっておいしいおいしいと食べてるうちにトルティーヤに何がはさまっていたかも覚えてない、という有様なのです。
でもいいんだ、おいしいんだから。
それでいつものように食後のメキシカンコーヒーを飲むころにはすっかり身も心も温まってました。息子は平日に仕事場近くで食べるランチを節約しても週末ここに来たい、ってくらいめずらしくここが気に入ってる。わたしはここに来るたび、どうにかしてここが流行るようにできないかなって考える。そして月曜からまたがんばって働こう、と思う。つまりそういう味です、Posada del Sol。
この連休は大雪だっていうから昨日おでんの材料をたくさん買ったのに、雪が降るどころか雨もやんで、わたしは来たときとおなじように白い息を吐きながら駅前に向かった。1年中ドンスカドンスカ陽気にサンバを流してるお茶屋の前を通って。
この町、なんにもないつまんない町だとずっと思っていたけど、意外とおもしろい、変な町なのかもしれない。
夜、ベランダから見下ろしたら、雪がまたうっすら積もりはじめていました。

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