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2018年4月18日 (水)

追憶のひかり

180418sky

ひさしぶりに笑ってる祖母の姿を見た。
瞼の中で。
それから懐かしい祖母の家と、父方の祖父の家と。
もうどちらもいまはない。あたらしく建て替えられた家があるだけで。
人間の記憶って、脳ってすごいよね。
もう何十年も行ってない家の細部までがフォログラフィックに見えるんだから。
そして結婚したころ住んでいたマンションの部屋。
それが見えた瞬間、浮かんできた自分のほんとの気持ち。
風が吹いてきて、なんだか気持ちいいなと思ったら明治神宮の原っぱの上に寝転んでて。脈絡ない映像についてきたのは「時は過ぎ去った」「もう何も戻らない」という言葉。そういう言葉、そういう思いさえきっとクリーニングされていくんだろうなと思いながら。
終わりのほうで耳の中で「プー」というブザーみたいな音が短く聞えて、やっとなんだか身体が楽になってきたと思ったところで玄関の鍵がガチャガチャ鳴って、早退してきたらしい息子が音を立てないように部屋にあがって自分の部屋に入り、ふすまの戸を閉める気配がした。とても静かな動作だったけど、そこで意識がぷっつり途切れてしまった。
その後もしばらく目をつぶって横になってて、それからゆっくり起きてベランダに出たら、夕陽が向かいのマンションの窓ガラスに当たって反射して振動派を出しながら強い光をこちらに跳ね返してきて、それはフェイク(疑似太陽)とも思えない強い光で、まるでわたしにメッセージを送ってきてるみたいだった。
爽やかに晴れ渡った雨上がりの空はとてもきれいで、でもそこにはすでに翳りもあって儚く、いま見たのってまさしくぜんぶ無常だな、と思った。
夜、やっと起きてきた息子は熱が8度以上に上がってて、まだまだ上がりそうだったから遅い夕飯のあと一緒に近所の病院の夜間外来まで行く羽目になった。
今年は間髪入れずに次々いろんなことが起きる。

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