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2017年10月 5日 (木)

来たものをうけとる

17nodoame

思うに、いつもふつうにやっていることができないときっていうのは、すでに疲労が蓄積しているときなんだと思う。そして、ひとたび病気になると、それがたかが風邪くらいのことであっても、それまでふつうにできたことが全然できなくなってしまう。もうだるくておっくうでつらくて。

昨日の朝起きると、喉が焼けるように痛かった。
今週は月曜に父のところに行けなかったから、おととい野菜カレーをたくさん作って半分持って行こうと思っていたのだけれど、作ってる途中でなんだか異常に疲れてきて、おまけに思っていたより手間も時間もかかって、「もう今日は行けないや」とあきらめてしまった。行ったり行かなかったりじゃ向こうとしてもちっともアテにならないよなあ、と思いながら。
それでやっとカレーができあがって外も暗くなったころ、ここ数日ずっとガスレンジの電池がチカチカしていたことを思いだしてスーパーに単1電池を買いに行き、ついでに重いのにボルヴィックの1.5リットルを2本買って帰った。なんだか妙に口の中が渇いて。
そして夕飯を食べるころになって喉の痛みに気がついたのだった。
喉の奥を見ようと、鏡の前で口をあけたら舌の裏には口内炎。
喉の奥は真っ赤。
おとといの夜、お風呂の順番を待つ間についうっかりうたた寝しちゃったのがよくなかったらしい。意識の端で「寒いなあ」と思いながらうとうとしていのだ。
今週は金・土と仕事で人と会う約束が入っていたから、これはまずいと思って、そこからはできるだけのことをした。薬箱から去年のちょうどいまごろ処方された抗生物質を探し出して、寝る前には整形で出された消炎湿布剤を首に貼ってシルクの巻きもの、竹布のおやすみソックスを履いて、竹布のマスクの裏にはユーカリとペパーミントを垂らして、それをして寝た。
それでなんとか一晩寝たら何もなかったことにならないかと期待したのだけれど、翌日の起きたら焼けるような喉の痛みだ。
こうなるともうとても起きていられるような感じじゃないし、医者に行く気力もない。おまけに外はいきなり寒い。
こうなったらもう寝てるしかない。
それで丸一日、寝たり起きたりしていた。
風邪で寝こむのなんていつぶりだろう?
そして夕方、誰もいなかったから自分でバスルームの掃除をしてあたらしいお湯を溜め、溶かしたヒマラヤソルトを入れて、さあ、お風呂に入ってすっきりしよう、と思って一応熱を測ってみたら、37.8分まで上がっていた。どうりでなんだか寒気がするわけだ。
そこでハタと、これでお風呂に入っていいものかと思いあぐねてしまって、インターネットで検索したら、最初にヒットしたサイトでなんとおなじみの顔が出てきたのには笑ってしまった。


 風邪で熱があるときの入浴はOK?

こんなところで自分たちがやっていることが使われてるとは。
でも、これを見た時点ですでに食欲は全然ないし、関節痛もあったし、ひどくだるかったのでお風呂に入るのはあきらめて、夕飯食べたら早々に寝ることにした。
そして不思議なのは、病気になるといくら寝ても寝ても寝られること。
昼間あれだけ眠ったのに、枕に頭をつけると吸いこまれるように眠ってしまう。
ふだんはまわりの音とか光に敏感でなかなか寝つけないほうなのに、もうそんなのもおかまいなしでひたすら眠る。
きっともう眠ることでしか復活できないことを身体が知ってるんだと思うし、そこまで疲れていた、ってことなんだろう。
そしてこれまた不思議なことに、身体がちょっと復活してくるといきおい眠りつづけてはいられなくなる。眠ることにもいいかげん飽きてきて、変な時間にパッと目が覚めたりして。そのとき頭がハッキリしていればかなり復活してきたってことだと思う。
今朝は早朝にパッと目が覚めて、ああ、もうだいじょうぶだ、と思った。
昨日はほんとうに死ぬほどつらかったから、心底「たすかった」と思った。
鏡に映る自分はまだひどい顔をしていたけれど、起きてきた息子に「よく1日でそこまで持ち直したね!」といわれた。昨日は、「そのぶんじゃ金曜出かけるのはとても無理だね」といわれていたのだ。
でもたった一日半寝ていただけで背中といい、お尻といい、脚といい、どこもかしこも痛くて、そこで気づくのは『寝たきり老人もラクじゃない!』ってこと。
ほんとうに『一生寝たきりにならずに寿命をまっとうする』っていうのは現代人の課題だと思うし、高齢者ってほんとに毎日生きてるだけでも難義なことだと思うから、お年寄りにはもっと配慮してあげないといけないと思ったのでした。わたしの年でふつうの風邪くらいでこれだけつらいんだから、年寄りが風邪ひいたりしたらヘタしたら命とりだと。
あれだけ好きな珈琲もまったく飲まなかったし、飲みたいとも思わなかった。
実際、飲んでも口の中がおかしいから全然おいしいと思えない。
甘いものもしかり。
つまり、究極にいうと身体の具合が悪いときでも食べたり飲んだりできるものがほんとうに身体にいいものといえるんじゃないかな。
梅干しの入ったおにぎりと味噌汁とか、塩かけたおかゆと梅干しとか。

思えば、宇宙マッサージに行ったあの日、すでに自分はずいぶん疲れていたように思う。雨ばかりの冷夏で意気上がらなかった8月に次いで、9月はいろいろヘヴィなことがつづいた月だったから。そして誰でも宇宙マッサージみたいなものをうけた後には、例えば『劇的に身体が軽くなった』とか、『奇跡的に状況が改善した』みたいな『いいもの』しか期待・想像しないのだろうと思うけど(わたしもまたしかり)、実際のところは『その人にとっていまいちばん必要なもの』が来る、ということにすぎなくて、わたしにいま必要だったのがこの『風邪をひいて寝こむ』ということだったのだろうと思う。
風邪は身体の大掃除、だから。
そう思って、甘んじてしっかとうけとめました。

写真は昨日、仕事帰りに息子が買って来てくれたのど飴。
「おいしいのじゃなくて効きそうなヤツをと思ってさ」とのこと。
でもこれおいしかったです。

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