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2017年9月15日 (金)

火薬のにおい

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娘とふたりで夕飯をすませた後、娘が「線香花火やらない?」と言った。
どうだろ、台風前で風つよくないかな。あとでベランダ出てみるよ、と言って、しばらく後に出てみたら、風はあるにはあるけどそれほどでもない。空き缶にティーライトキャンドルをひとつ落として、着火マンを持ってふたりでベランダに出た。
去年の夏のおわりに、友達と海でできたらいいなあと思って買った線香花火。
昔ながらの製法で作られた純国産の上級品。
でも海の近くに住む友達にはそんなロマンはないんだろう。
海なんかいつだって行けるし。
去年はついに海には行けなかったし、今年もたぶん行けないだろうから、もうここでみんなやってしまおう。
国産の花火は三種類あって、今日のは『九州三池・筒井時正の不知牡丹』。
一年も経ってしけってないかなと思ったけれど、さすが純国産品。
しけってなかった。
花火に火がつくときの、シュッ!という音。
火薬の匂い、いい匂い。
子供の頃からこの火薬の匂いが大好きだった。
これは紛うことなき夏の匂い。
イノセントな夏の記憶の匂い。
季節はずれに嗅ぐとなおさら鮮烈ではかない。

ふたりで7本やって、「これでも浄化されたんじゃない?」と娘が言った。
息子が怪談ナイトの会場から変なもの連れてこないようにセージでも炊こうかと言っていたのだ。
たしかにね。
浄化されたかもしれない。
これを買ったときの思いも。
みんな忘れてしまうこと。

17senkouhanabi

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