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2017年8月 2日 (水)

形あるものはいつか壊れる

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昨日、いつもよりカフェインをとり過ぎたせいか、遅めの夕飯を食べすぎたせいか、なかなか寝つかれずにいて、やっとうとうとしたところで部屋がガタガタ揺れだして飛び起きた。
けっこう大きな揺れで、例によって揺れがおさまるまでCDラックと本棚を押さえた。
それからトイレに行ってまた寝床に戻ったものの、やっぱりよく眠れないまま朝、またしても大きな揺れ。地震はいつも意識が薄れたころにやってきて、形あるものはいつかは壊れる、生あるものはいつかは滅し、いまというこの時間が何度でもやってくるものではないことを教えてくれる。

おととい、ショックなことがあった。
美千代さんの個展の最終日、展示が終わるころ作品をうけとりに行ったら、わたしをみつけるなり花屋が飛び出てきて、「あなたの買ったのはウサギと猫だった?」と聞くので、昨日お金も払ったのにいまさら何いってるのかなと思いながら、「うん。そうだよ。もしかして売っちゃったの?!」とあわてて聞き返すと花屋、「割れちゃったの」という。
ついさっき、お客さまが落として割ってしまったのだという。
「えーーー! すごいショック!!!」と思わず声をあげてしまった。
なんたって初日に見に行って手に入れたものだったし、特に気に入っている猫のほうだったから、よけいにショックだった。
美千代さんはまたつくる! といってくれたからお願いしたけれど、当然のことながら陶芸作品だから二つとおなじものはつくれない。
ショップの店員だった経験もあるわたしとしては、こういう個展でひとつしかない陶器など壊れものの作品を扱うときは、店側はお客さまに対してじゅうぶんな注意が必要だし、とくにすでに売れてしまったものについては他のお客さまが不用意に触れないように奥に飾るとか、もうちょっと配慮をしてほしかったな、と思う。
でも、そう言ったところでどうなるわけじゃない。
その日は作品の受けとりだけじゃなく、手が足りないようだったら搬出の手伝いをしようと思ってでかけたのだけど、もうすでに展示を見に来てそのまま手伝いをしているふたりの女性がいて、ひとりが帰ってしまった後わたしもくわわってそれから2時間、外の暗いところで蚊に刺されまくりながら搬出・梱包・発送の準備を手伝った。
作家活動って、こういう細かいことまでぜーんぶひっくるめて作家活動だからほんとに大変です。
美千代さんは小柄なのにタフでアクティブで陽気で快活なちっちゃな太陽みたいなひとで、人懐こい目をしたなかなかの人たらしで、彼女みたいなひとじゃなかったらおとといのわたしのがっかり度・疲労度はもっともっと高かっただろうと思う。

写真は無事だったほうの美千代さんのウサギのボウルと手書きのお礼状。
一昨日の夜、わたしの帰り際にバタバタ走ってきて渡してくれたプロヴァンスのヌガー。
彼女はちょっと台風の目みたいなひとでもあったなあ。

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