« 2017年6月 | トップページ | 2017年8月 »

2017年7月31日 (月)

パイナッポーペン!

17pineapple_lily

昨日、花屋でおもしろい花を買ったら、思わずこんなことがやりたくなりました。
写真を撮ったのは娘。
まったくもってアホな母娘。
この花の名前はパイナップルリリー。
ユリ科の球根植物だそうです。
上のほうはほんとにパイナップルみたい。
てっぺんの葉っぱ以外はみんなつぼみで花が咲く。
さすがにパイナップルの匂いはしないけど、姿かたちはトロピカル!

17pineapplelily_01

| | コメント (0)

2017年7月30日 (日)

似顔絵描き

170730michiyoholy_garden

とっぷり日が暮れてもまだ似顔絵を描きつづける山下美千代さん。
お昼を食べる間もなく次々やってくる人を描きつづけて5時間。
わたしも順番待ちして似顔絵描いてもらったらとっぷり日が暮れました。
今日は午前中降ってた雨があがって、湿度は高かったけどそんなに暑くなくてよかった。

山下美千代 個展『Des Iettres de Paris 巴里からの手紙』も
ついに明日1日を残すのみ!
7月ラストの花屋へどうぞおでかけください

| | コメント (0)

2017年7月28日 (金)

高瀬きぼりお絵画展@桃居

17kiboriotoukyo

夕方家を出て、きぼりおさんの個展を観に行く。
今日は朝から一日曇り空で湿度が高くて、雨が降りそうな気配を感じつつ傘は持たずに出た。わたしは傘を持つのが嫌いです。
このあいだの記事に根津美術館から桃居に行くのはどうやって行けばいいんだろ、っていうようなことを書いたけど、ちゃんと桃居さんのホームページに地図と道順が載ってましたね。根津美術館に行くのとおなじ、表参道のA5番出口を出たら美術館方向にまっすぐ歩いて横断歩道を渡り、美術館の脇の坂道を下ってそのまま歩くこと徒歩十数分。途中、道が二股に分かれるところがあるけど、それも地図通り手前の道をまっすぐ行くと右手に折れる道が現れて、そこを曲がったらすぐです。はじめてのわたしでも迷わず行けた。
桃居はその佇まいからして、いかにも陶芸の個展をやるのにふさわしい、老舗の風格のある渋いギャラリーでした。

17kiboriotoukyo03

( 絵画 『みずいろの筆跡』 )

通りに面したウィンドーに額装された絵が何点か、店に入ってすぐの左の壁に大きな絵が数点、棚には小さいのから中くらいの絵が飾られ、奥の部屋の壁にも数点。テーブルの上には無数のドローイング帳が置かれて。
店の奥からは男性の低い話し声が聞えてくる。
深くてよく響く素晴らしい声。これはきぼりおさんの声じゃないなと思ったら、ギャラリーのオーナーの声でした。まるで声優みたいな声。
手前の部屋から順番に絵を見ていって、奥のテーブルの上でドローイング帳を繰っていたら、きぼりおさんから「こんにちは」と話しかけられた。きぼりおさんはいつも自分から来場者に声をかける人みたいです。そういうのってえらいと思う。わたしは帽子をかぶってうつむいていたのだけれど、顔をあげたら憶えててくださったみたいで、「あ、このあいだはどうも」といわれた。ギャラリーみずのそらで初めて会ったときよりあらたまった雰囲気。それは桃居という場所の力らしくて、てっきりわたしは昨日からはじまった展示かと勘違いしていたのだけれど、今日が初日だったらしい。そりゃ緊張もするだろうな。そして、みずのそらのときは端正なギタリストのお友達が来ていたけれど、今日はピアニストで作曲家のお友達が来ていて、きぼりおさんのご友人はどうも端正な方が多いみたい。きっと絵とおなじくらい、音楽が好きな人なんだろうな、と思った。
しばらく絵を見ていたらオーナーがお茶をいれてくださって、お茶の器も品よく金継ぎされた滋味あふれるもので、奥の応接間みたいなコーナーで3人でおしゃべりしたのも楽しかった。きぼりおさんが、自分の絵を買ってくれた友達が、家に絵を持って帰って奥さんにぼろくそに言われた、という話をしてて、でもそういうの聞いてもぼくはなんとも思わない。だって自分だって人の絵の個展に行って、いいと思う絵なんか滅多にないから、というのを聞いて、ふ~ん、なるほどー、と思った。

いつも書いてるかもしれないけれど、絵を買うのは簡単じゃないです。
まず単純に言って、理由はわからなくても言葉で説明できなくても、「これは!!!」という直感がないとだめだし、いくら気に入ったからって大きな絵ともなると値段はもちろん、その絵を飾るにふさわしい空間が必要になる。
十分にお金があって、絵を飾って鑑賞するにふさわしい部屋と、飾っていないときに絵をしまっておける収納場所のある素敵な家を持っている人なら何も問題ないでしょうけれど、そのどれひとつ持っていないわたしにはとても難しい。
かといって、矛盾するようだけれど何も買わずにギャラリーを出てくるのもなかなか難しいです。
たとえばドローイング。
小さな紙に描かれたドローイングは、たとえばTシャツを買うより安くて、思わず買ってしまいそうになる。でも、これはあくまでわたしの考えだけど、額装された絵は完成された(あるいは完結した)世界観を持った一編の詩のようなものに見えるのだけど、小さな紙ぴれに描かれたラフなドローイングは、まるで詩のフレーズみたいに見える。だから1枚じゃなくて何枚かで組で飾りたくなるのだけれど、でもその1枚1枚はなんの脈絡もなくたくさんの絵の中にあって、そこから3枚なり4枚を本気でチョイスしようと思ったらけっこう時間のかかることだと思のです。きぼりおさんが描くのはほとんど抽象で、わたしが最近、好んでみるのも抽象で、具象画だとまた話は少しちがってくるんだと思うのだけれど。

そんな思考がめぐるなか、ある1冊のドローイング帳のなかに1枚のカラーの、それはそれで完結された(この言葉もあまり正確じゃないけど)絵をみつけてとても気になったのだけれど、こんどはその絵をどう額装するかで頭がめぐって、(今日は行ったのが遅かったから)そのときもう閉店間近だったし、お腹もすいてきてタイムアップでけっきょく何も買わずに出てきてしまった。
で、何も買わずに出てくるといつもなんとなく作家さんに申し訳ないような気持ちになるのはきわめて日本人的、かな。

きぼりおさんの絵を見るためだけに表参道に行って、絵を見てお茶もしないで帰って来た。駅からギャラリーまでの道はとても素敵で、退屈じゃなく、青い夜空にぼんやり滲んだ三日月がきれいで、根津美術館の入り口の笹竹が街灯のあかりの下で涼しげに揺れるのを眺めながら、いったいわたしはどんな絵が好きなんだろうな、どんな絵に心揺さぶられるんだろう、自分に絵が描けるとしたらいったいどんな絵を描きたいだろう、なんてことを考えながら帰った。答えはそのときどきによって変わってゆくだろうけど、わたしは1枚の絵の中に意識の流れ、というか、エネルギーの流れみたいなものが感じられる絵が好きなんだと思います。それから1枚の絵に投じられたエネルギーの高さ。そして自分が描くとしたら絵の中のどこか一点にでもひかりの所在が感じられる絵。例えばそれはアストル・ピアソラの音楽を聴いていて、真夜中の漆黒の、地を這うような重たい、鋭いリズムを刻む人間の上に天上から一条の光が射してきて、一気に至福感に満たされるようなあの感じ?
そんなのが描けたら最高だろうな、と思う。

17kiboriotoukyo02

( 絵画 『波、色面と筆跡』 )

個展って、はじまったらあっという間です。
きぼりおさんの絵画展は今日から5日間、8月1日火曜日まで。
桃居さんは入るとき一瞬、緊張するけど、とても落ち着く素敵なギャラリーです。
オーナーは穏やかな人柄の方だし、きぼりおさんはオープンで話しやすい。
絵の好きな方はぜひお出かけください。

高瀬きぼりお 絵画展

2017年7月28日(金)~8月1日(火)
11:00 ~ 19:00 (最終日は17:00まで)
桃居:東京都港区西麻布2-25-13

| | コメント (0)

2017年7月27日 (木)

猛暑の中休み

17pandakuro

おとといまでの猛暑がウソみたいに涼しい。
昨日の終電の中は冷房が効きすぎて寒いくらいだった。
今日は冴えない曇り空で、真夏にこういうテンションの低い天気は好きじゃないけど、でも耐え難い暑さからひととき解放されて、ほっとしているのもたしか。
とくにこういうのを見ちゃうとね。
例によっていささか遅いお昼の買いものにでて、いつもの家の前を通りかかったら木のステップのいちばん上で頭をくっつけあって昼寝の真っ最中だったパンダとクロちゃん。
この夏の猛暑で家の中で飼われているペットの健康だって危ういっていうのに、野良の君たちの大変さったら、いかばかりかと思うよ。
猫に最適な温度は28度だっていうけど、年間通してそんな日はいくらもありゃしない。真冬と真夏は野良猫と老人、ホームレスに過酷な季節。
このあいだ保護猫活動をしているNさんと会って君の推定年齢を言ったら、ずいぶん長生きですねっていわれたけど、そうなのかな?
わたしはどうやら君とあの父のことを頭の中でダブらせているらしい。
猫は今日、いまだけに生きてほかのことなんかなんにも考えてないんだろうけど、あの父だってたいして変わりゃしないんだよ。
唯一ちがうのは東京オリンピックまで生きたいと思ってることくらい。
そしてたぶん、おなじなのは、どんなに暑くても冬より夏が好きってことかな。

涼しいうちにゆっくりおやすみ。
そして今日はたんとお食べ。
そして英気を養ったらまた元気にバッタやトカゲやネズミを追い駆け回そう。
君にとっても今年の夏は今年1回限りだ。
Stay gold!

17pandakuro01

| | コメント (0)

2017年7月25日 (火)

またしてもベランダがプール!

17downpour

わたしの父は火・木・金と週3日デイサービスに行っていて、妹の休みは水曜と日曜、土曜日は夕方30分だけヘルパーさんが夕食のセッティングに来てくれるから、いちばん手薄なのは月曜だ。その月曜に夕飯つくりに実家に行こうと思うのだけれど、仕事はじまりの週明けは仕事が詰まってることが多くてなかなか行けない。自分自身、子供が小さかったときに電車通勤しながら家事と仕事をこなすのはほんとにキツかったから、86のボケた父と暮らす妹もどれだけ大変だろうかと思うけど、でもやっぱりなかなか行けない。このあいだ父を連れて出かけたのは5月の連休のことだ。父のことはいつも頭のどこかにはあるけれど、うっかりするとあっという間に2ヶ月くらい経ってしまう。自分のときもそうだったけど、けっきょく役に立つのは身内より近くの他人なのだと思う。

昨日の夕方、梅シロップと梅ジャムを実家に持って行こうと実家に電話したら父は出なかった。でも最近とみに耳が遠くなったのと、テレビの音が大きいのとで電話が鳴っても聞こえてないことが多いと妹が言ってたのを思いだし、どうせそんなことだろうと行ってみたらやっぱり留守だった。いちおうカギを持って行ったから家の中には入れたものの、クーラーのリモコンがどこにあるのかわからず、うろうろしているに汗が噴きだしてきて、こりゃもうたまらないと外に出たら、父が肌着にステテコという、外に買いものに出るにはあまりにもな格好でよたよたと歩いてくるのに出くわした。エコバッグの持ち手をしばって風呂敷状にした荷物を、重たそうに抱えて一歩一歩ちかづいてくる。わたしの顔を見るなり、お父さんはもう年だからこんなにゆっくりしか歩けないんだ、といまにも死にそうな顔で言う。そのときもう7時半過ぎ。
すぐに父の手から荷物を取って、いくら昼間は暑いからって、もっと明るい時間に買いものに行けばいいのに。危ないじゃないの、というと、相変わらず父はしのごの言っている。
買ってきたものを見たら、エコバッグの中は牛乳1パックに大根半分にカボチャ半分に三切れ入りの鮭のパックがひとつ。重い物ばかり。
大根は何にするつもりだったの、と台所から聞けば、大根といったら味噌汁に決まってるよ、と江戸っ子堅気の父はぶっきらぼうにいう。冷蔵庫の中を見たら油揚げが1枚あったからしかたない、それから味噌汁をつくって、超ミニマムな夕飯をセッティングしたところで妹が帰って来た。父は相変わらず妹は遅くまで働いていて帰りが毎日遅いんだと言っていたけど、実際はそうじゃないらしい。状況が変わっても父は自分の頭の中をアップデートできなくなっているのだ。
帰り道でも外はちっとも涼しくなってなくて、とにかく昨日は一日中じっとり蒸し暑い日だった。大気がもったり重たくて、この異常な蒸し暑さはきっと降るな、と思ったら、今日はやっぱり朝から雨だ。
またしても雷と豪雨。
あっという間にまたベランダがプールになった。
わたしは先日なった低気圧と高温多湿のとき特有の頭痛がまたはじまって、朝から頭が痛い。これはまた鎮痛剤を飲むようかな、と思ったけれど、こんな天気で外にもでられないので今日はあるもので昼ごはんをすませて、食後に珈琲のんだらだんだんよくなってきた。
やっぱりこの頭痛はクーラーの冷えによる血行不良と、湿度による水分バランスの崩れからきたものらしい。
昔よく義理の母もいってたな。
この頭痛は珈琲のめば治るのよ、って。
素晴らしき珈琲の薬理効果。
でもそれも諸刃の刃で、珈琲は利尿効果がとても高いから、珈琲のんだらその分よけいに水分をとらないと、夏は脱水症状が進んで血がドロドロになってヤバイことになる。ラモス瑠偉みたいに。

このあいだのように、雨がやんだら少し明るくなってきたから、頭痛も治まってきたことだし銀行にも行かなきゃならないしと外に出たら、帰りにまた豪雨にあって瞬く間に全身びしょ濡れ。
家に帰って着ているものをぜんぶ洗濯機に放りこんだ。
まったく、今年は空梅雨だと思ったらこれだもんな!
でもこんなひどい土砂降りの日でも、父はいまデイサービスに行ってると思うと安心していられる。
ほんとにありがたいものだと思う。

| | コメント (0)

2017年7月24日 (月)

定番!夏ごはん

17taco_rice

はじめてタコライスを食べたときは、なんじゃこりゃ? と思った。
ごはんの上にいろいろのっかった具材をぐちゃぐちゃ混ぜながら食べる。
わたしはふつうのタコスのほうがずっと好きだけど、うちのふたりの子供は何故かこれが大好きです。それでつくるのすっかりうまくなっちゃった。
作りかたはいたって簡単で、市販のタコミートのスパイスを買ってきて、自分で適当にスパイスを足して味を調整しながら、かなりスパイシーなタコミートをつくる。レタスを洗って水を切って刻む。トマトは角切り。
炊きあがったごはんにタコミート、シュレッドチーズ、刻んだレタスとトマト、最後に市販のサルサソースを一瓶かけてできあがり!
でもいつも、ごはんの次にタコミートか、ごはんの次にシュレッドチーズかで迷うんだ。ふたりの子供の好みはそれぞれちがうので。
ちなみに今日のは、ごはん → タコミート → シュレッドチーズです。

こんなどこかジャンクなごはんでも、家でつくるとレタス山盛りでつくれるのがいい。
よって一年中いつでもつくれるタコライスだけど、レタスが安くておいしい夏が定番ってわけです。
お昼がこんなにボリューミーだと、夜はもう、お蕎麦か素麺ですね。

| | コメント (0)

2017年7月23日 (日)

Vieillぱんでサンドイッチ♪

17vieill_misopan

昨日、仕事で江古田に行って、ミーティングの前にVieillさんで買ったみそぱん。
これまで何度かアップしてるけど、Vieillさんのぱんの中ではわたしはこれがいちばん好きかな。クロスのところに自家製味噌が塗ってあって、すんごくいい匂い。
仕事帰りにスーパーでトマトとレタスと生ハムを買ったのはいいけれど、クリームチーズを買い忘れた。おまけにバターも切れてる。
それで冷蔵庫に残ってた製菓用の無塩バターを常温でやわらかくしてハーブソルトをふってくるくるっと混ぜてパンの両面に塗り、生ハム、レタス、トマトの薄切りをのせてサンド。
Vieillさんのぱんはホエイ酵母を使ってるからなのか、いつ食べても歯切れよく食べやすく、サンドイッチにもぴったり。
チーズもはさんでないのに何故かほのかにチーズの味もしておいしかったです。
今日は昨日と打って変わって曇り空で暗い朝。
今日は雨になるのかな。
獅子座の新月。

17vieill_misopan01

| | コメント (0)

2017年7月22日 (土)

Des lettres de Paris / 巴里からの手紙

17michiyo_yamashita

今日はいつもプールで泳いでる時間に花屋に行った。
パリから一時帰国しているアーティスト、山下美千代さんの個展を観るために。
去年から楽しみにしていた個展だから初日に行きたかったし、今日は夜から仕事のミーティングがあって出かけなきゃならないこともあって。
朝1で行きたかったけど、けっきょくわたしが行けたのは例によって午後。
でもちょうどタイミングよかったみたいです。
開店直後は混んだみたいだけど、この時間、店内には顔見知りの男性が1人いただけ。
明るい店内にはセラミックのウィンドチャイムが涼しげに揺れて。
壁にはぱっと見てすぐ美千代さんの絵だとわかる個性的な絵。
やっぱり花屋にすごく馴染んでる・・・・・・
奥には見るからにウキウキした店主が。

17michiyo_yamashita01

去年、美千代さんが参加されてたグループ展を観に行ったあと、ここで個展をしたらといったのはわたしなのです。まさかこんなに簡単に実現するとは思わなかったけど、実現してよかった。ここで見られてよかった。
花屋の店主がいちばん気に入ったという、頭に薔薇をのせたマドモアゼル。
いっとう最初に売れてしまったということで、すでにsoldout の札が付いてました。

17michiyo_yamashita02

これはウサギのマダム。

17michiyo_yamashita03

天井から吊られた人形はウィンドチャイムだけど、棚に置かれているのは呼び鈴で、こんなのをチリンチリンと鳴らして「お茶の時間ですよ!」なんて知らせたらお洒落でしょうね。この人形にはマドモアゼルシリーズとマダムシリーズがあって、棚に置かれたのはマダム。ポーズも表情も凛としています。かっこいい。
そしてセラミックが並んだところはそれだけで絵画的。

17michiyo_yamashita04

おっと、1人の若いマダムと目があいました。
何やら言いたげ ・・・・・・

17michiyo_yamashita05

マダムっていうと大昔、パリにいっとき住んでた親友から送られてきた絵葉書に、「こちらパリではマダムと呼ばれたら大人の女と認められたということです」と書いてあったのを思いだします。でも、わたしはずっとマドモアゼルのままがいいと思ってた。
いまでも花屋の店主は早くおばあさんになりたいというけど、わたしはおばあさんにはなりたくない。なりたくなくても生きてればけっきょくはいつかなるんだけど。

17michiyo_yamashita07

花屋の入り口の硝子戸に絵を描きはじめる美千代さん。
わたしはその絵からもっと線の細い方かと思っていたのだけれど、初めて会った美千代さんは、(真夏ということもあるけど)健康的に日焼けした明るくて快活なひとでした。初めて会ったと思えないくらい、自然でオープン。
それがまたよかった。

17michiyo_yamashita11

「わたしのつくる人に機嫌のいい人はあまりいません。子どもでも笑ってない。みたいな」という美千代さん。
そこがまたかっこいいし、ある意味フランス的。
なんでもかわいく描いてしまう、作ってしまう日本人とはちがうところ。

17michiyo_yamashita08_2

陶のアクセサリーと、この個展にあわせたカトンテールさんの焼き菓子。

17michiyo_yamashita17

猫のペンダントヘッドをみつけました。

17michiyo_yamashita16

この絵は昔、彼女が住んでいたという、ベルヴィルの街。

17michiyo_yamashita14

フランスの少年。

17michiyo_yamashita10

今回いちばんの力作なのかな、個展の案内にもなった手のオブジェ。

17michiyo_yamashita09

描く絵が夏っぽいってわけじゃないんだけど夏にあってたね、と花屋がいいました。
夏は光がいいんだと思います。
何より陽射しがいっぱいで明るいし、緑の輝きがきらきらしてて眩しいし、色がぼわっと滲む感じがどこか幻想的で。

17michiyo_yamashita13

初日だけあって店が空いてたのはほんのいっときで、次から次へといろんな人がやってきて、なかにはわたしの知ってる人もいて、ちいさな花屋に誰かが来るたびに花屋を出て本屋に行ったりお菓子屋に行ったり、お喋りしているうちにあっという間に夕方、仕事に行く時間になってしまってびっくり・・・・・・。
夏は外にいると時間が全然わからないから困る。
急にバタバタとあわてて帰って来たのだけれど、ちなみに今日わたしが話していた(乙女な)男の人は、さんざん眺めて悩んだ末に、この子に決めたそうです。赤いリボン、黒いドレスのマドモアゼル。
さて、わたしのは?

17michiyo_yamashita15

山下美千代個展 『巴里からの手紙 /Des lettres de Paris 』はコトリ花店にて、今日から定休日の木曜ぬかして7月31日まで。
夏時間の花屋で、美千代さんのエスプリに触れ、自分だけの特別をみつけてください。
詳細はコトリ花店のホームページまで。

2017summerkotorihanaten

| | コメント (0)

2017年7月19日 (水)

漢方美人茶

17kanpoubijincya

植物の本屋、草舟あんとす号のえりさんは、アーモンド色の大きな目をした肌のとってもきれいなひとです。
そのえりさんにあやかって・・・・・・ というわけではないのだけれど、彼女がすすめる『漢方美人茶』を買ってきた。ちょうどいつも飲んでる有機熟成三年番茶が切れちゃったから。
お茶の入れ方は三年番茶とおなじ、野田琺瑯のポトルいっぱいに沸かしたお湯に大さじ2杯のお茶っ葉を入れて、弱火で煮だすこと5分。(番茶はもっと。)
できあがった熱々のお茶はほのかにどくだみの香り。
味は思ったより癖がなくて、芳ばしくて飲みやすい。
沸かしたては温かいのを飲んで、ポットが冷めたらそのまま冷蔵庫に。
これも三年番茶とおなじだけれど、この漢方美人茶、冷たいのがとってもおいしかった!
芳ばしくてすっきりした飲み心地。
舌の上でほのかに自然な甘み。
これなら水みたいにごくごく飲める。

袋の裏の原材料のところには、はぶ茶(肝臓の働きを助け、目の働きをよくし、便秘を改善します)、はと麦(お肌を美しくし、悪い水をとります)、どくだみ(身体の体毒を取り、鼻炎、湿疹、便秘に効果的です)と書いてあって、わあ、いまにぴったりのお茶だー! と思いました。
つまりデトックス系のお茶。
夏の高温多湿の時期は身体がむくみやすい。
一日クーラーの部屋で座ったまま仕事をしていると夕方には脚がパンパンになって大根みたいに太くなるし、身体の水分バランスが悪くなると内耳もむくんで難聴になりやすい。そのうえ紫外線のダメージとクーラーによる乾燥のせいで、夏は一年でいちばん肌がだめになる。汗をいっぱいかくと、あっという間に汗疹になるし・・・・・・

というわけで、夏のあいだはせっせとこのお茶を飲むことにしました。
温かいのや常温のや冷たいのを、そのときどきの気分にあわせて。
その名の通り、美人になれるとよいんですけど。

| | コメント (0)

2017年7月18日 (火)

雷!火花!暴風雨!大粒のひょう!そして虹のしっぽ

17summer_storm

今朝は朝早くめざめて窓をあけたら涼しかった。
それで、やった! チャンスだ。この涼しいうちに家じゅうの掃除をしてしまおうと、ひさしぶりに家じゅうの窓を開け放って2時間掃除をしまくった。
さすがに終わるころには汗をかいたけど、掃除してすっきりしたころにクーラーをつけたら気持ちがよかった。娘は布団カバーをはがして洗濯機に入れ、今日はそれほど日差しが強くないからいいか、といいながら肌掛け布団を干している。

でも、その娘が「なんだか雲行きが怪しくなってきた」といって布団を取りこんだしばらくあとだ。さっきまで空の高いところで雷がごろごろ鳴ってると思ってたけど、その音がだんだん、激しくなってきたと思ったら目の前でパシ!っと稲妻とともに火花が飛び散り、数秒後にドッカーン!と物凄い爆発音。この音はちかくに落ちたね、と娘。しだいにそれがあちこちからから連続で鳴りだして、まるで空中戦争でもはじまったよう。
それまで窓際の机で仕事をしていたわたしもついに恐怖を感じるまにでなって、コンピューターの電源落として席を離れた。
窓からすこし離れたところから外を見てると、雷の轟きとともに俄かに風が強くなり、ザッと雨が降りだしたかと思うと瞬く間に豪雨になり、ベランダはあっという間に水が溜まってプールのよう。サンダルがぷかぷか浮いている。と思ったらこんどはバチバチ窓ガラスに何かが激しく当たりだしたじゃないか。「それヒョウじゃないの!窓から離れたほうがいい!」息子がいう。カーテンを閉める直前にたしかに大粒の氷の玉がわーっと凄まじい勢いで飛んでくるのが見えた。ベランダに置いた植物が気になったけれどもうそれどころじゃない。しばらく真っ暗になった部屋の中で、四方八方からバチバチカンカンと建物に当たるヒョウと暴風雨の音を聞きつづけた。娘なんかそうじゃなくても蒸し暑いのに、小動物みたいに押し入れに隠れてしまった。
やれやれ。先週プールで四川省を襲った凄まじい雷雨と暴風雨のことを聞いたばかりなのに自分の住んでるところでこれとは。地球は間違いなくワールズ・エンドに向かっているのかもな、と思った。
年々、自然の脅威が激しくなっている。
自然の驚異の前では人間なんて虫けら同前ひとたまりもない。
いつ、どこでそれに出くわすかわからない。
つくづくこんな日に誰も外出してなくてよかったと思った。

でもそれも1時間くらいでだんだん静かになってきた。
すっかり雨がやんでだんだん空が明るくなってきたころ、もしやと思ってベランダから空を見上げたときは分厚い雲があるだけだった。雨がやんでも相変わらず蒸し暑い。やけに静かだと思ったら娘は押し入れの中で寝てしまっていた。
それから遅いお昼の買いものに出たのだけれど、またそこで降りだした。
けっきょく今日は1日降ったりやんだりだった。
それも激しく降ったりやんだりの繰り返し。
なんて落ち着かない目まぐるしい1日だったんだろう。

そしてやっとほんとに青空がひろがりだしたころ空を見て、「あ!」と思った。
やっぱり出てた。虹!
もう淡くなりかけてるけど、でもダブルでかかってる。

それでね、今日はいろいろ大変だったけどこの虹が見れたから許そう、なんて思ったんでした。もちろん、天から制裁をうけるのも許されるのも人間のほうだとは重々わかってますけど。
子供のころはほんとに頑張って走ったら虹の袂まで行けるものだと思ってた。
そして世界はいまよりずっと平和だったように思う。
すくなくとも子供心の中だけでは。

170718rainbow

| | コメント (0)

シュエルヴァーズ

17shell_vase01

三連休最後の昨日、やっと暑さがやわらぎはじめた夕方ひさしぶりにコトリ花店に行ったら、一見生花とは思えない、まるでアンティークの布花みたいな不思議なばらにであった。
店主に花の名前を聞くと、ひとしきり仕入用のウォレットをガサガサやっていた彼女、やっと1枚の紙切れをみつけて、「シュエルヴァーズ」という。
シュエルヴァーズ? どういう意味? スペルは?
と聞いても、それ以上のことはわからない。
でも、花屋が花瓶から1本抜き取ったところで、ちょうど彼女の着ていたくすんだブルーのワンピースとの色合わせがあまりにきれいで、「ねえ、ちょっと写真1枚撮らせて」といったら、写真嫌いの花屋は嫌だという。しばらくぐずぐずしていたと思ったら、「じゃあ、きれいに撮ってね。&プレミアムの表紙みたいに」とかおっしゃるんである。なかなか手厳しい! わたしとおなじ水瓶座のA型(?)
もうすっかり日が傾いた時間で店内は暗いし、背景はぶっ飛ばせないしで撮れたのはこの程度だけど、このばらのちょっと不思議なニュアンスが伝わるだろうか。
いつか布花作家のutopiano さんにこのばらでコサージュをつくってもらいたいような。そんなばら。

「今日はこれにする」といってから、「マウンテンミントとあわないかな」といったら、「すごくあう」と花屋。「ほら、ばらの中心と葉っぱの色がおなじだから」。それを見ながら「あとはなんだろ」といったら、「これにこれときたらもうこれでしょう」といってキイチゴをあわせてくれた。
うん、さすが! 花屋の色彩感覚は素晴らしいです。
今日のキーワードはグリーン。
グリーン。ブルーとおなじくらい好きないろ。

というわけで、ひさしぶりに食卓に花のある朝。

17july_table_2

昨日、家に帰ってこのばらをつくった八木バラ園のブログを見たら、シュエルヴァーズのシュエルはシェル(shell)、貝殻からとった造語だとわかりました。
貝殻みたいなばら?
そしてヴァーズはVase?
そういえば昨日は海の日でした。
わたしは夏の海でビーチコーミングがしたい。

| | コメント (0)

2017年7月16日 (日)

神楽坂でアートなパフェをたべた♡

17atelier_kohta_2

あるショップサイトの通販担当とカスタマー。
ただそれだけの関係だったはずの2人がいつしかメールでやりとりするようになって、初めて会ったのが、もう5年前。
そのときは20代からサルサダンスをやってる彼女が東京での発表会に来たとき。その『サルサ』っていうのにも縁を感じた。そして今度は仕事の出張で東京に来るっていうのでまた会うことになった。
東京のガイドブックを買ってみたのはいいものの、どこに行っていいかさっぱりわからない、という彼女。前回は表参道にしたんだけど、今回は神楽坂にした。前は9月で今回は7月。前回も今回も重たいスーツケースを引っぱりながら汗をかきかき坂道を歩いてる彼女を見てると、まるでデジャヴュのよう。人生ってまるでデジャヴュみたい。

前日探しておいたカジュアルフレンチでランチをしてから、重い荷物をコンビニエンス・ストアから送って、身軽になったあと散歩しつつ、東京の本屋に入ってみたいという彼女と『かもめブックス』に行った。
そして、それぞれ興味のある本をひとしきり眺め歩いた後のこと。
最後に雑誌コーナーできれいなパフェの写真が目について手に取った雑誌を見ていたら、そうだ、パフェ食べたいね!ってことになった。
今日も外は灼熱。死ぬほど蒸しあつい。
神楽坂にもパフェ食べられるとこないかな、とその雑誌の中を探したら、ありました!
それもとびきりスペシャルなのが。
自分ひとりだったら贅沢すぎて行かないと思うけど、5年ぶりに会う友達とだったらいいでしょう。

ってことで、彼女のスマートフォンのナビを頼りに探すこと十数分。
ありました。
アトリエ・コータ
真っ白いカウンターとショーケースだけのシンプルで清潔感のある店。
こんなところにこんなお店があったとは。
ここはいわゆる『デセール』といって、パティシエが目の前で皿盛りデザートをつくってくれる
カウンターデザートと、ケーキのテイクアウトの店。
ふつうだと並んでて入れないことも多いんでしょうけど、今日はラッキーなことに手前の席がちょうどふたつ空いてて、待つことなく席に通してもらえました。
わたしたちが席について満員。このとき、お客はすべて女性。
ガラスのドアの向こうで作業する若いスタッフが数人と、カウンターの中にはなんとなくサックスプレイヤーの浜崎航さんを思わせるパティシエがひとりいて、基本デザートはこのパティシエがぜんぶひとりでつくる。その鮮やかな手さばきを眺めているのもデザートのうちというか、見事でうっとりするけど同時にちょっと緊張感も漂って・・・・・・。
渡されたメニューには名前を見ただけでどれも食べたくなるようなデザートばかりだったけど、やっぱり今の季節は桃、桃。桃でしょ! とばかりに、わたしは桃のパフェを頼んだ。
もう食べてしまったいまとなっては説明もできないけど、いろいろ手の込んだパフェ。最後に飴細工をつくってティアラみたいにのせて薔薇の花びらを散らして。
桃好きにはたまらないおいしさ。
(写真はパフェとカウンターに置いてあるワインボトルがちょうど重なってしまって、位置を変えたかったのだけど、なんとなくそういうことができなかったのでした。)
そして、彼女が頼んだのはモンブラン・カシス。
これも美しかった!

17atelier_kohta_01

そして彼女いわく、これもとーってもおいしかったそうです。
それで話したのは、これは子供を連れてきても喜ぶよね、ということ。
甘いもの好きのうちの娘はもちろん、彼女の息子なんてパティシエだから、こんなとこ連れてきたら、ただおいしく食べるだけじゃなくて、きっと興味津々ですごく刺激になるんじゃないかな。
・・・・・・ って、つまり、親はどこに行っても親だってこと。
いつも関西から東京に来た友達にいわれるのは、東京のほうが暑いってことと、人の多さ。その点、渋谷や原宿にくらべたら神楽坂はまだ人が少なくて歩きやすいほうだと思うけど、暑さについては都内どこに行ってもおなじだし、それに地方に住んでる人はふだんちょっと買いものに行くのもクルマで、東京人よりぜんぜん歩かないらしい。
今日も慣れない東京でうだるような暑さのなか、坂道を上ったり下りたりして疲れちゃっただろうと思うけど、このアートみたいな冷たいデザートだけが唯一今回、彼女の東京の思い出かな、と思った。
なんとなくすこし緊張感の漂う店ではあったのだけど、いいなと思ったのは食べ終わったあと、パティシエ自らウォーターグラスに水を注いでくれて、ゆっくりしていってくださいね、と目を見ながらいわれたこと。もう食べ終わったんだから早く出て、じゃない。そういう一言ってすごく大事だと思います。
ここへはまた来たい。
限りなく大きくなった子供と、あるいは美意識を共有できる気のおけない友達と。

| | コメント (0)

2017年7月15日 (土)

夏のごちそう

17toumorokoshi

今日、昼過ぎ、プールに向かって自転車をこいでたら、青空にビルの白い壁、眩しくそよぐ緑が目に入って、ああ、またこの季節が来たんだ! と思った。
リネンのワンピースを風に翻しながらペダルを強くこいで。
陽に曝される素足。
今日のプールも厳しいコーチで散々だった。
でも今日もプールに行けたことがすべて。

プールから帰ってとうもろこしをゆでた。
子どもの頃、わたしはとうもろこしが大好きだった。
いまみたいに家にクーラーもなかった子どもの頃、母がゆでた熱々のとうもろこしを食べるのは、それこそ夏のごちそうだった。
でもうちの子はそんなにとうもろこしが好きじゃない。
食べるの面倒くさい、とかいって。
いまはもっとおいしいものがたくさんあるから。

わたしのとうもろこし好きは母譲りなんだと思う。
あのひとはおよそアウトドア派じゃなかったから真夏のドライブなんかも実は行くの嫌なんだけど、ただひとつ、田舎を走ると畑のある通りのあちこちで売ってる採れたてとうもろこしだけが目当てで、よくドライブに行ったもんだった。
夏に海水浴に行くのはサザエの壺焼きとはまぐり焼きが目当て。
つまり、母がよく言ってた『欲と二人連れ』ってやつ。
でも、そのおかげで季節の味覚はその情景と共にわたしの中にしっかり刻まれた。
それは一生、失せることはない。
たぶん、いまの日本に足りないのはそういう感覚だね。

とうもろこしをゆでる。
せっかくだからおいしいゆでかたを調べたら、皮をむいてヒゲを取ったとうもろこしを鍋に入れてひたひたの水を入れる → 水が沸騰したら3分ゆでて火を止める → 塩を1リットルあたり大さじ2くらい入れたら4分待つ、とありました。
そのとおりにやってみたら、おお、うまい、うまい!
思わず買ってきたお昼のパンより先に食べちゃった。
これぞ夏のごちそう。

| | コメント (0)

2017年7月14日 (金)

桃の季節

17peach

今日も外は耐え難いような蒸し暑さで、買いものにでたら嫌な顔した人の多いことったらないんだけど、嫌な顔はしないほうがいいね。嫌な顔したって悪態ついたってこの猛暑はなくならないから。それより今年みたいな雨が少なくて日照時間の多い夏は果物がおいしくなるそうだ。いまはもうなんたって桃、桃、桃!
それで、いつも店の前に果物と野菜をてんこ盛りにしている八百屋に行って、桃をひとザル買ってきた。おいしいかな?
おいしい桃はただおいしいだけじゃなくて昔から浄化力の高い食べもの、邪気を払う食べものだといわれている。
桃が出回っているあいだはとうぶん桃ばっかり食べよう。

| | コメント (0)

2017年7月13日 (木)

真夏の梅ジャム

17ume_jam

昨日はめずらしく家にひとりでいて、もう4時をまわったころにお昼を買いに出たら、外はありえない暑さだった。
大気がまるで温泉!
つまり、人間はその温泉の中を着衣で移動しているようなのだ。
まだ梅雨も明けてないのになんてことだろう。
それもそうだ。昨日は2度も熱中症警報が出たくらいなんだもの。
そんな日はもう危険だから年寄りは外に出なきゃいいのにと思うけど、町の中はどこもかしこも杖をついて歩く老人だらけ。
思わず父のことを思った。
帰り道では学校帰りらしき小学生の女の子がふたり、顔をまっかに上気させて歩いてるのとすれちがったけど、顔を上気させてるのになんだか涼しげで、子供って炎天下でもなんてきれいなんだろう! と思った。

それから夕方、このあいだ梅シロップを漬けた後の梅でジャムをつくった。
瓶から出した梅の実は、まだふっくらしたのもあったけど、ほとんどはしわくちゃ。
その梅の実を鍋に入れてひたひたに水を注ぎ、アクをとりながらしばらくゆでて冷ましておき、やわらかくなった梅を包丁で果肉だけこそげとる。梅の実は2キロもあるからけっこうな作業で、うんざりしかけたところで玄関のチャイムが鳴った。
出ると宅配便で、佐川急便のユニフォームを着て立っていたのはくたびれたおじいさん。
ここは4階だから、赤い顔してふうふういって汗をぬぐってる。
あんまりかわいそうだから、冷たい梅ソーダをささっとつくって出してあげると、礼をいって一気に飲み干し、「ふー! 生き返りました!」って。それをニコニコしながら「梅パワーで元気になるよー」と言いながら見ているわたしは、まるで下町のオバチャンのようだ。
この国は老人と子供に過酷な国だと思う。
ほんとによくないね。

さて、梅ジャムづくりのつづき。
梅の果肉をぜんぶこそげ落としたら、フードプロセッサーに入れて、あるていどなめらかになるまで撹拌し、それをボウルに入れてキッチンスケールで重さを量る。果肉の重量の30%ほどの洗双糖を量って、鍋にペースト状の梅と、冷蔵庫にボルヴィックがあったからそれをカップ2入れて木べらでかき混ぜながら煮て、砂糖を3回くらいに分けて入れてさらに煮詰め、味見をして最後に家にあったラム酒もちょっと入れて仕上げた。
できあがったときはちょうどよかったんだけど、今朝あけてみたら梅ジャムというよりは梅あん、といったところ。梅はペクチンが強いから、フードプロセッサーで撹拌するのをもうちょっと手前でやめたほうがよかったかもしれない。
でもヨーグルトに入れたらおいしかった。
夏の疲労回復に。

そして朝は何はなくても野菜サラダ。
今日も朝からすっごく暑い。

17breakfast09

| | コメント (0)

2017年7月11日 (火)

きぼりおさんから個展のDMが届いた。

17kiborio_dm

三彩さんからおすすめされて二月、ギャラリーみずのそらで行われた個展に行った高瀬きぼりおさんから、次の個展の案内が届いた。
場所は西麻布の桃居。
前から行ってみたかったギャラリーだ。
ずいぶん渋い場所でやるんだな。
三彩さんがやっても似合いそうな場所だよ。
なんて、娘と話した。
きぼりおさん、とっても面白い絵を描くひとです。
でもってとっても話しやすい。
話もとても面白い。
話すこと(思考してること)はちょっと頭でっかちな感じで論理的、なんだけど、描いてる絵は右脳的。
そのギャップも面白い。

封筒に書かれたきぼりおさん直筆の書き文字を見てたら、ペペペさんもそうなんだけど、なんだか字も絵みたいである。
ペペペさんの字が繊細でポエティック、だとしたら、きぼりおさんの字は筆圧がつよくてどこかプリミティブ、な感じもする。面白い。
ふたりに共通するのは共に面白い絵を描くことと、オープンなところ。
オープンなひとって大好きです。

高瀬きぼりお 絵画展
2017年7月28日(金)~8月1日(火)
11:00~19:00 (最終日は17:00まで)
ギャラリー桃居:東京都港区西麻布2-25-13

きぼりおさんは桃居に行くのに『表参道から根津美術館の横を通って歩いていくのが好きです』と書いてるけど、どうやって行ったらいいのかな?
この○○暑い時期にたくさん歩くのは嫌だしなー

17kiborio_dm01

| | コメント (0)

2017年7月 8日 (土)

梅シロップできた *

17ume_siroop

今日のプールは駆けつけ3杯、じゃなくてアップ50を4本。
最後の最後まで容赦ないコーチでヘロヘロになったけど、今日は水がつめたくて気持ちよかった。
家に帰って、できあがった梅シロップを炭酸で割って1杯。
甘酸っぱさがしゅわしゅわっと駆け抜けて、疲れも吹っ飛ぶよう。
今日も外はものすごくあっつい。
最高気温34度。
夕方、オレンジムーンストーンみたいな14番めの月。
明日は山羊座の満月。

14the_14th_moon

| | コメント (0)

2017年7月 7日 (金)

神楽坂で・・・

17taiyorecord

毎週土曜日に送られてくるメールマガジンはプールから帰ると欠かさず読み、気になったリンク先の音源は試聴し、これまで買ったCDは数知れず。
それなのにまだ実店舗には行ったことがなかったのです。
おととい会った友達が、今日入ってた仕事がひとつなくなって時間が空いてちゃったというので、それじゃあ神楽坂にでも行ってみますか、ということで今日初めて行ってみた。
ブラジル、アルゼンチンからの輸入CDを扱うCDショップ、大洋レコード
いつも降りる神楽坂口から矢来口方面に歩いていくと、こんなかわいいクジラの立て看板があって。

17taiyorecord01

舗道よりちょっと下がったところにあるショップは思った以上に小さい、こじんまりとした店だったけど、いい音楽が流れ、いい時間が流れる素敵な店でした。
今日は閉店間際に行ったからあんまりゆっくり見られなかったけど、こんどまたゆっくり行きたい。ひとりか、あるいは自分とおなじブラジル音楽が好きなひとと。

大洋レコードに行く途中に行きたかった『かもめブックス』もあって、夕飯食べたら寄るつもりがすっかり話しこんじゃって、気づいたら閉店時間をとうにまわってた。
今日は京都町家風のちょっと高級なお蕎麦屋さんで、お刺身の盛り合わせに出汁巻き玉子、揚げ出し豆腐に天ぷらそばをごちそうになりました。わたしが飲んだ桃のお酒のオンザロックは、まったくもってフルーティーな桃のジュースで、なあーんだと思ってごくごく飲んでたら帰りにはけっきょく酔っぱらいました。
今日は七夕で、めずらしく月のきれいな夜だった。
織姫と彦星も今年は会えたね

17kagurazaka

| | コメント (0)

2017年7月 5日 (水)

ふるい友達と ・・・

17grronimo

年々気候がおかしくなって、年々夏を越すのが大変になっているけど、夏のいいところは仕事を終えて家を出ても、まだ明るいうちに着けることだと思う。5時なんてまだ昼間、6時だってまだまだこれからだ、7時になってさえうっすら明るい。
冬になるとそんなことを思いだして懐かしく、さみしい気持ちになるんだ。
そういういわたしは夏好き。

今日も湿度が高くて暑かったけど、30年来の年上の友達ふたりと落ちあってジェロニモ。
ふだんはステーキなんて食べないわたしも、ここでばかりは食べる。
ここには男ふたりの若い頃の思い出がたくさん詰まっているらしい。
今日も食べてる途中でTちゃんが、「あのときオレの言葉をJがただの社交辞令と思って広島に来なければ、この関係もなかったわけで、人間の縁ってほんとに不思議だね」といった。
そもそも事のはじまりは、家の近所にカメラ屋さんがあって、年じゅうフィルムの現像に出しに行くもんだからそのうち店主のIさんとよく話すようになって、隣りの喫茶店から珈琲をデリバリーしてごちそうしてもらうような関係になって、いっぽう東京で浪人生活をしていたTちゃんは大学受験に失敗してついに広島に帰ることになって、明日広島に帰るという日に珈琲を飲みに入った喫茶店でJちゃんに会った。そこで話をするうちにJちゃんが広島カープファンだということで意気投合して盛り上がり、思わずTちゃんは「そんなにカープが好きなんだったら広島に遊びにおいでよ」といった。そのときはTちゃんも、まさかJちゃんがほんとに広島に来るなんては思ってなかったのだそうだ。でもJちゃんはほんとに広島に行った。そして、ふたりは親友になった。

その数年後のある日、喫茶店のカウンターで珈琲をのんでたわたしが帰ろうとすると、厨房からJちゃんが「そうきち、もう帰るの? もう少しでオレのクォーターの弟が来るから、よかったら紹介したいんだけどな」といった。「クォーターの弟?! ってことはJちゃんもクォーターなの?」と、わたしが驚いて訊くと、「そうだよ。あれ、まだ言ってなかったっけ?」とJちゃんはしゃらっと言った。
なんたってその頃のJちゃんときたらカーリーヘアでアフロみたいにでっかい頭をしてたもんだから、てっきりわたしは騙されてしまった。そして、やってきたのがTちゃんというわけだ。Tちゃんは当時クロード・チアリに似ていて、髪がくせっ毛のくりくり長髪で丸眼鏡をかけてて、クォーターといわれたら実際そう見えないこともなかった。もう帰るつもりだったわたしはそこで初めて会った、自称シャイで人見知りでふだんは無口だというTちゃんが喋りまくるのにつきあって、最後は「おまえ、気に入った! 珈琲代払ったる!」というTちゃんに2杯分の珈琲代をゴチしてもらって帰った。夕飯をとっくに過ぎた家に帰るなり鬼のようにこわい母に「アンタは家出たらほんとに鉄砲玉ね!」と怒られたのはいうまでもない。
それ以来のつきあいなのだから、ほんとに人の縁ってわからない。
母が生きてたらきっと「まだつきあってるの?!」と驚くことだろう。

でも、もうじき40年にもなろうというのに、みんな昔とたいして変わってないような気がするな、と I さんがいう。うん、ほんとだね。まだあの喫茶店にみんなして行ってる気がするよ、とわたしがいう。
・・・・・・
でもほんとにそうだろうか?
彼らにいちばん最初に会ったときまだふわふわしたティーンエイジャーだったわたしはいまや結婚して離婚して、自立してない子供をふたり抱えてこの歳になってもまだ毎日あくせくしてる。これまでは苦労がルックスに出ないタイプだと散々いわれてきたけど最近じゃ寄る年波でそうともいえない。わたしより遅く結婚した彼らはやっと子供が学生じゃなくなって、ひとりは銀婚式をとうに過ぎ、もうひとりは今年、銀婚式だって。銀婚式にはともに奥さんにエルメスの腕時計を贈る(贈った)んだそうだ。つまり、もう彼らはお金も経験もなくて頼りなかった若者じゃないし、酸いも甘いも経験してきた大人、押しも押されもせぬ熟年世代ってことだ。それに何よりわたしたちをくっつけたJちゃんの顔を見なくなってどれくらい?
わたしたち、もうずいぶん遠いところまできちゃったみたいだよ・・・・・・。

我々の関係がこんなに長くつづいたのは縁もあるだろうけど、それ以上に若いときに出会ったのがよかったんだろうな。
なんの利害関係もない、無邪気で無防備な若いときに。
それに時代性もある。
昔はインターネットはおろか携帯もなかったから、誰かとコンタクトするには直接会うか電話するしかなかった。声っていうのは人が思う以上にほんとのことが出ちゃうからウソがつけないし、おかげでずっと正直な関係をやってこられた。
何より全てがいまよりずっとシンプルだった時代。
SNS時代のいまは人の本心がますます見えなくなった時代だと思う。
直接本人にいえばいいようなことをいわずに、かわりにどうでもいいよな心情吐露や毒を吐いてる。人は蜘蛛の巣みたいな網目上にきっちり繋がっているようでいて、実はタンポポの綿毛みたいにバラバラに飛んでるんだ。そんな気がする。
我々の関係を世間的にいうなら『ただの友達』だ。
男女関係でよくいうところの、ただの友達。
でも、これがいいんだと思う。
誰とでもやれるとは限らない。
誰にでもできるとは思わない。
ただの友達、されど特別な友達。
一過性の男女関係なんかよりずっとありがたい関係。

でも、ジェロニモもオーナーが変わってずいぶん様変わりした。
我々は長いこと、ステーキをオーダーすると最後に出てくるキャンプで飲むようなシャビィなアルミのマグカップに入った薄い珈琲に、お砂糖を入れて飲むのが好きだったのだけれど、それがいつの間にかきれいな陶器のカップ&ソーサーに入った比較的まともな珈琲に変わり、そしていまや珈琲はメニューからなくなっちゃったんだって。残念!

「さて、そうきち。これからどうしようか」
と I さんが落ち着いた声で言う。
暑いし、ちょっと疲れてるからわたしは今日はごはんを食べたらお茶でもして帰ろうと思ってたのだけれど、そう言われていきおいTちゃんと近所のライブハウスやJAZZバーを探した。でもあいにく近所にはなくて、けっきょく前に行ったことのある大久保のBoozy Muse に行くことになったのだけれど、思いがけなくこれがとてもよかった!!!

ピアノのNori Ochiaiさんが率いるRhythm Challenge というトリオ。
その名の通り、ひとつの曲を何分割化して次々と違う変則リズムで演奏してゆく、という、まるでエッシャーのだまし絵みたいな音楽。

17nori_ochiai_trio_rhythm_challenge

もともとはドラムの安井鉄太郎さんがやっていたことをピアノのオチアイさんが気に入ってやりはじめ、今日の曲のセレクトもアレンジもほぼみんな安井さんによるものだという。
「こういう変わったことをやっている人はJAZZの世界でもほとんどいない、だから今日みたいな演奏も滅多に聴けない演奏だと思います。安井さんはワン・アンド・オンリーのドラムニスト。で、この安井さんのアレンジがまためちゃめちゃ難しいんです」といいながら、一見やすやすと弾いてるみたいに見えるオチアイさん。一貫して姿勢を崩すことなく、頭をリズミカルに振りながら飄々と複雑なリズムを弾きつづける。

そしてトリオの中ではいちばん年上で落ち着いてて静かに見える安井鉄太郎さんなんだけど、そのプレイは熱くて激しい。複雑難解な変則リズムを正確にピンポイントのカタイ音で鋭く刻んでゆく。こういうひとの頭の中っていったいどうなってるのか、もしかするとすっごく数学的なのかもしれない。
安井鉄太郎さん。素晴らしかったです。

17yasui_tetsutaro01

そしてこの中ではいちばん若いベーシストの寺尾陽介さん。
実はわたしがJAZZのライブに行くようになって最初いちばん聴き分け難かったのがウッドベースなんだよね。それは若い頃からさんざん聴いてる、たとえばポール・マッカートニーの『Don't let me down』なんかで聴けるムーヴィングな音ともちがうじゃない。なんていうか、変な言い方だけど、もっと弦楽器。もっと無骨で不器用な弦楽器。ソロはともかくバッキングとなるとほかの楽器の強い音に紛れてしまいやすいし、ほかの楽器とくらべると地味な感じ。でもなくてはならない。リズムとテンポとピッチが正確ならそれでいいのかといったら、それだけではないでしょ。
うちの息子はJAZZギターにおいて自分固有の(オリジナルの)音色をつくるのはとても難しい、というんだけど、わたしはそれをウッドベースにもっと感じる。
でも今日も耳を凝らして音を追って聴いていたら、だんだん寺尾さんの音、歌が聴こえてきました。

17terao_yousuke

でもって、そうやってある意味辛抱強く音を追える耳がないと、こういうJAZZは聴けないんじゃないかと思う。そういうのを楽しめる人じゃないと。
ひたすら変幻してゆく変則リズムが延々つづいて、ピアニストの右手から美メロが流麗に弾き出されることもない。一見地味ともいえる演奏なんだけど、わたしはそれが面白かった。
で、そこにいた人みんな面白かったみたいです。
今夜もすごく盛り上がった。
拍手喝采、アンコール!

そんな今夜はファーストのラストから聴いたから、セカンドのセットリスト。
ちゃんと思いだせるかな?

17yasui_tetsutaro

2nd. 

1.Blues For Alice(チャーリー・パーカー) 

2.Hey, It's Me You're Talking To (ビクター・ルイス) 

3.Footprints(ウエイン・ショーター) 

4.All the Things You Are(ジェローム・カーン) 

5.Yes or No(ウエイン・ショーター) 

アンコール:Isotope(ジョー・ヘンダーソン)

17nori_ochiai_trio_rhythm_challenge

選曲もとてもよかった!
欲をいえば途中でかっちょいいメロの爆発があってもよかったかな、と。
それで、いやあ~、思いがけなくめちゃめちゃいいもの聴いたねえー!と気分よく帰って来たのだけれど、あの変則リズムの感じは直さんとやってもいいんじゃないかなと思って帰宅してちょっと調べたら、もうすでにやってました。安井鉄太郎さんのカルテットで、去年。
さすが。
そんなわけで、またひとつ聴いてみたいブッキングが見つかりました。

| | コメント (0)

2017年7月 4日 (火)

ファッションを殺したい。

17cococe_3

いつか、あるひとのツイートを読んだら、ファッションを殺したい、と書いてあった。
ある意味、すごくラディカルな発言だと思った。
そして、ブログでそれより長いそのひとの文章を読んだら、言っていることがすごく理解できた。・・・・・・というより、自分がいい歳になってから感じていたことと近くて共感できた。
わたしが若かった頃の時代は、いわゆるDCブランドといわれる、日本人デザイナーによるハイエンドなファッションの全盛期でした。日本人デザイナーによる、国内縫製の、丁寧な、いまでいうならとても贅沢な服。それぞれのデザイナーはみんなそれぞれ独自のスタイルを持っていたし、ショップもまた同様に、一目見てどこのブランドかわかる独自のオリジナルなスタイルで、スタイリッシュな店を展開していた。若いし、お金もないから、そうそうそんな高い服をプロパーで買えるわけはないのだけれど、見ているだけでも楽しかったし、いざセールの季節となったら、みんなわずかな仕事の休憩時間を縫ってまで血眼になって買いに行った。わたしなんかはカジュアル派だったからまだ自分の手の届く範囲で好きなお洒落を楽しんでいたていどだったけど、モード系のひとたちは、それこそ食うや食わずで青白い顔して最先端のファッションを身に纏っていた。当時『ハウスマヌカン』と呼ばれたDCブランドのショップ店員なんかはまさにその代表格で、常に季節を先取りした(つまり実際の季節に合わない)服を無理して着ていた。涼しい顔で、最高にかっこよく。
いくら一般顧客とちがって社員割引で自社ブランドの服が買えるからといっても、常に前倒しで2シーズンくらい先の服を買いまくっているから、会社を辞めるときに退職金が出ても、それまでに買った服の代金を差し引いたらいくらも残らないか、逆に赤字、なんて話もよく聞いた。
そんな時代。
あの頃は、1年のうちで何時がいちばん楽しいかといったら、2月だった。
2月は各ブランドが今期のテーマを打ち出す月だから。
その時期ショップを見に行けば、今年の春夏シーズンのテーマと傾向がチェックできるというわけだった。
いまでも憶えてる。
「そうきちさんは服ばっかり買ってる、って、Mちゃんがいってたよ」と当時つきあってたひとにいわれたこと。わたしとしてはまわりもみんなそんなふうだったし、自分なんかよりもっとファッションにどっぷり浸かっている友達も多かったから、そうかな、と思ったくらいだったけど。
いまでも友達と話して笑うのは、まるで戦争のような、狂想曲のようなセールの時期、当時全盛期だったラフォーレ原宿でまだ20代前半の若いハウスマヌカンの女の子が、「イタリア最高級の生地、丁寧な国内縫製、一生モノの○○のジャケットが50%オフですよ~!」なんて、声を枯らして叫んでたことだ。
『一生もの』という言葉に弱かったわたしたち。
ファストファッション主流のいまの若い子たちには到底うけいれられないと思うけど、当時はいいものは高い、という感覚がふつうにあって、そこにはちゃんと理由があって高いということがあるていど理解され浸透していたし、いいものを長く大切に着る、ということがほんとうのお洒落なんだと、ことさら強調されていわれた時期があったのでした。
でも一生ものの服なんてなかったね。
と、いま、いい歳になったわたしたちは笑う。
どんなにいい生地を使って国内縫製してるからって、パターンが古くなった服はもう(古くて)着られないもの。

もうほとんど断捨離してしまって残ってないけど、古い服を見るとその時代時代の流行によってオーバーサイズで肩幅がやけに大きかったり、いまじゃ考えられないような分厚い肩パッドが入っていたり、逆に超ミニマムでキツくて短かったり、素材は高級ではあるけどひどく重たいウールだったり、逆に最先端のテクノロジーが生んだぺらぺらの化学繊維だったりして、いまの気分とは全然ちがう。

そしてさっき『パターンが古くなったら』と書いた、その『古い』『新しい』がファッションの本質なのだと思うけれど、ひとついえるのは、かつての時代の服は『確たる時代の流行』というものがあって、その流行の服になんとか自分を合わせている感じだった。
流行の服の中から、自分の『好き』という感覚を頼りに、なんとか自分に似合うもの、自分にフィットするものを探して着ていた感じ。
だからそこにはいつも多少無理があったし、気に入って買ってはみたものの、あんまり着心地がよくなくてすぐに着なくなるものもあったし、それ以上に流行が終ったら着られなくなるものが多かった。
20代をすごした80年代はわたしにとっては輝ける時代だったけれど、その80年、90年を経て2017年になったいま、いささか歳をとったわたしはもう昔みたいにファッションを追いかけたいとは思わない。いまでも服は好きだけど、もう無理して流行の服を着たいとはまったく思わなくなった。考えただけでも疲れちゃうし、第一、流行そのものがなんだかわからなくなってしまった時代。(街に出ても昔みたいにハッとするひとのいないこと!)
そんないま、目に留まったのが『ファッションを殺したい』だった。
Twitterでそう言ったのは、Ka na ta さんという、男のデザイナーだ。
あたりまえだけどわたしより全然若い。
あくまでわたしの理解したところでごく簡単にKa na ta さんの服を説明するなら、それは身体、ボディーのための服。
かつての流行服が、自分の身体のほうを服に合わせる服だとしたら、Ka na ta さんの服は、限りなく自分の身体になじむ服。
そう聞いただけでもわたしなんかうっとりしてしまうけど、でもネット上で(画像で)見るKa na ta さんの服はあまりにもシンプルで、身長158センチのわたしに果たして着こなせるだろうか、と思ってしまうし、それ以上に、二人の子供の出産・育児を経て歳をとった自分のいまの身体を美しい、なんてはとても思えないわたしには、すべての(つまり老若男女すべての)ボディーは美しい、というKa na ta さんのメンタルは遠すぎて、わたしにはとっても敷居の高い服ではある。
だから自分ひとりでka na ta さんのショップやアトリエに行く、なんてことはシャイなわたしにはとってもできないと思うけど、10代の頃からある種まったくブレずにファッションを愛し、ファッションを追いかけてきた友達とだったら行けるかな、とか。いま思ってます。

今日なんでふいにこんなことをごちゃごちゃ書いてるかというと、今朝、『すべてのからだは美しい』をさらに超える発信をka na ta さんが7月1日にしていたことに気づいて、わたしには敷居が高いと思いつつ彼の言葉にはいつも響くものがあって、ちょこっとでも多くその文章が人目に触れるようにしたかったからなのでした。

いつかわたしもKa na ta さんの服を着てみたい。
似合うとか美しいを超えて、好きな音楽を聴いて自分に合った周波数で自分を透明にできるように、安らげたらいいな、って思います。

ちなみに上の写真はKa na ta さんとはなんの関係もない。
ファッション一筋に生きてきた親友のお店のSALEの葉書です。
世田谷線、松原駅すぐ近くにあるCOCOCE(ココシェ)の夏のセールが明日5日からはじまります!

| | コメント (2)

2017年7月 3日 (月)

You And The Night And The Music ♪

170703sometime

それまでずっと気になりながらやれないままでいたこと、やらずにいたことがある日あるとき何かのきっかけでぽん! とやれてしまうことがあって、自分でもなんだか目の覚める思い。
それがどんなに些細な、つまらないことであっても。
それで昨日は自分のなかですごくはっきりしたことがあって、今日ここに来ました。
今日の夜ごはん。

170703sometime01

スミノフレモネードとトマトとアンチョビのピザ。
これ1杯くらいでちょうどいい、アルコールだめなわたし。
そしてけっきょく2ヶ月ぶりのサムタイム、竹内直カルテットの今日のメンバーは、竹内 直(sax) / 片倉 真由子(p)/ 須川 崇志(b)/ ジーン・ジャクソン(ds)。
ベースの須川崇志さんとドラムスのジーン・ジャクソンさんを聴くのはわたしは今日が初めてかな。
月曜日のジャズバーはふつう、あんまり入らない。
なんたって仕事はじめの月曜だし、『毎日が日曜日』って人でもないかぎり月曜の夜から飲もうって人は少ないから。
でも月曜から入るのが直さんのすごいところ。
知った顔も近くの席に座って、はじまった今夜の最初の曲は『Dedicated To You』。
いつもの直さんの音が鳴りだして、心底ほっとするひととき。

170703sometime02

そして今日は2曲めに行く前に、今日誕生日のお客さん二人のバースデー・タイムがあった。バンドのメンバーがバースデー・ソングを奏で、キッチンからローソクの立ったバースデー・ケーキが運ばれてきて、知らない人の誕生日をみんな笑顔で拍手でお祝いする。
こういうのもなんて平和でしあわせなひとときなんでしょうね。
自分だったらこんなの恥ずかしくてパスですけどね。

170703sometime06

そして2曲めのタイトルを直さんがMCしたとき、「やった!」って思った。
まるで以心伝心みたい。直さんの音でこのメロディーがずっと頭に流れてて、昨日から今日書く記事のタイトルをこれに決めてたから。
『You And The Night And The Music』。
もう、片倉真由子さん飛ばす飛ばす。それでウッドベースの須川さんも忙しい忙しい。激しく動く感度のいいベース。でもってジーン・ジャクソンさんのドラムはあかるくって楽しい! 軽いけど音がカタくて芯があって底力があってパンチが効いてる。リズム隊が盤石だと音楽はまるで生きものみたいにグルーヴィーでダイナミックでサイコーにたのしい。でも、この曲を強力に牽引してるのは片倉真由子さんのピアノ。この曲で一気に体温が1、2度上がったような。ミュージシャンの顔にはすでに汗。でも聴いてるほうも熱い熱い!
これで今夜が約束されたようなもの。

170703sometime03

そのとおり、今夜はひっさびさに直さんのハードボイルドな音も聴けたし、それに直さんはもちろんだけど、今夜は片倉真由子さんの歌に酔いしれましたねえ・・・・・・
ジーン・ジャクソンさんとの相性がすごくいいんだと思うけれど、彼女のピアノがこれほど入ってきたのは初めてかもしれない。素晴らしかったです。
ジーン・ジャクソンさんは笑顔がとってもチャーミング。
そして須川さんは梅雨時の湿度とは無縁の爽やかさ。
すってきな人でした。
そして今日は選曲、曲の並び共とてもよかった。
メリハリが効いていて。
直さんがやる曲はアレンジしたのもオリジナルも変則的なリズムを多用した複雑な曲が多くて聴いてるだけでも難しそうなんだけれど、それについてけるだけじゃなくてリードして時に激しく煽って、それでアンサンブルがカチッと決まるんだからバンドのメンバーもすごいもんです。
今日もファースト、セカンド大盛り上がり。
みんな「イエー!」言いまくり。
「ほかのメンバーは全員聴いてるけど直さんだけは聴いたことがなかったの」とおっしゃってた、わたしのふたつ隣りの女性も大いに盛り上がってた。
きっと今夜の1回で直さんのファンになったことでしょう。
そんな今夜のセットリストを記憶のままに。

170703sometime04

1st.

1.Dedicated To You
2.You And The Night And The Music
3.You Must Believe in Spring
4.Dream Dancing
5.Lost In The Stars (Kurt Weill)
6. Hello,Saunders(直さんオリジナル)

2nd.

1.I Concentrate On You
2.All The Things You Are
3.You Are So Beautiful
4.This is new (Kurt Weill)
5.What Kind of Fool Am I?
6.Kokiriko(直さんオリジナル)

アンコール:Take the "A" train

170703sometime07

件の女性は直さんがアレンジした(しまくった)『All The Things You Are』が、「わたし史上最高のAll The Things You Areでした」といってらしたけど、それもほんとうにめちゃめちゃかっこよかったけど、わたしはクルト・ワイルの2曲がよかった。
とくに『This is new』の真由子さんの凄まじいピアノ!
彼女をじっと見ていて、すごいピアニストって冷静と情熱の間にいる猛禽類みたいだって思いましたよ。
それで実はセカンドの5曲めのタイトルがよく聴きとれなくて、終わったあと直さんに訊いたら、「What Kind of Fool Am I? わたしってどういう種類のバカ?、って意味だよね」というので、「それってそのまんま直さん?」と言ったら(相変わらず失礼ですみません!)、直さんいわく、「みんな!!!」と。
それで、「バカっていいよね。音楽バカ、絵描きバカ、女バカ」と言って帰ってきたのでした。バカになれるもの、つまりバカになれるほど好きなもの、寝食忘れて熱中できるものがあるって、ほんとうに素晴らしいことです。それで、それくらい音楽が好きで精進しなかったら今夜みたいな演奏はできないってことだ。
いやあ~、今夜も最高でした。
行ってよかった!

| | コメント (0)

2017年7月 1日 (土)

ヤロウの花が咲いた *

17yarrow

昨日はお昼を食べすぎちゃって夜になってもお腹がすかず、それ以上に湿度にやられて疲れはてちゃって、夜は夕飯も食べずに滅多にないこと11時半には布団に入った。それですぐ熟睡できたらよかったけれど、布団に入ったら入ったでこんどはなかなか寝つけず、あっちを向いたりこっちを向いたりすること数時間 ・・・・・・

でも食べずに寝たのがよかったみたいだ。
朝7時半にぱっと目が覚めた。
そしてベランダにでると今日も雨だ。
湿度・湿度・湿度・・・・・・
この湿度ってやつが人間にとっても植物にとってもほんとにいけない。
この時期、ばらもハーブも害虫だらけ。
取っても取ってもキリがない。
ベランダで無農薬で植物を育てることに限界を感じる季節。
それで今朝もパジャマのまま帽子をかぶって2時間ベランダにいた。
でもそれでもベランダを緑でいっぱいにすることをやめられない。
最近じゃ人と話すより緑と対話してるほうがいいくらいだ。
人間って、めんどくさいばかりで・・・・・・
緑はわたしに酸素をくれる。
深呼吸することを思いださせてくれる。

今朝咲いたヤロウ。
友達の庭からもらってきて、このあいだ植え替えた。
葉っぱがギザギザしていてノコギリの刃みたいだからか、
和名はセイヨウノコギリソウ。

17yarrow01

でも、わたしにはノコギリの刃というよりも、繊細なレースみたいに見えます。

17yarrow_02

| | コメント (0)

Roses en juillet

17roses_en_juillet

白いばら、マダム・フィガロ。
ラズベリーピンクのばら、ジュビリー・セレブレーション。
レモンイエローのばら、シャルロット・オースティン。
今朝めざめてすぐに見たベランダの風景。
7月のばらたち。

| | コメント (0)

« 2017年6月 | トップページ | 2017年8月 »