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2017年5月 4日 (木)

おひさしぶり、新苗さん。

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いまよりもっとばらに力を注いでいた最初のころは、わざわざ地方のナーサリーから特製の堆肥や腐葉土やピートモスなんかを大きなダンボールで送ってもらって、土作りから自分でやっていた。いまよりお金も時間もなかったにもかかわらず。
それもこれも借家で猫の額ほどといえども庭があったからできたことで、ここへ引っ越してきてからはそんなことはできなくなった。なんたってここは建物の4階。狭いベランダで鉢の土替えをするのも大変なら、いらなくなった土を運ぶのだってよいじゃない。それでも引っ越してから数年はちょっと遠いホームセンターまで自転車で何往復もして、14リットル入りの培養土を何袋も買って来たりしたもんだけど、いまはそれだってもう無理だ。つくづく、昔はよくやってたと思う。いまは土を買うのも苗を買うのもネットオンリー。土は最初から必要なものが配合された専用の培養土しか買わないし、苗だって最近は大苗の裸苗や新苗を買うことはなくなった。どちらも花を咲かせるまでに手間と時間がかかるからだ。最近なんて横着して『つぼみ付き鉢苗』なんていうのを買ってしまったりする。4月から5月に開花直前のを買って、すぐに花が咲くのを見られるのが魅力。でももちろん、花が咲いている時間は短く、残りはすべて世話をする時間なのだけれど・・・・・・

ばらの大苗と新苗では、大苗のほうが初心者向けといわれる。
プロの手によって株がある程度成熟して病虫害にも強く、枯れにくいからだ。
いっぽう、当然のことながら価格は高い。
新苗は接ぎ木したばかりのまだ赤ちゃんみたいな苗で、見るからにかよわく、頼りない。初心者だったころのわたしがそれでも大苗のほか新苗にも手を出したのは、ひとえに価格が安かったのと、ばらをはじめたばかりでいろんな品種がほしかったからだと思う。
ナーサリーから毎年秋に送られてくるローズリストを眺めているときの、あのわくわくした気持ち。いまでも思いだす。
あのころのわたしにとってそれは唯一最大の慰めであり、喜びだったから。
そして、ばらにハマったことのある人だったら誰でもおなじように言うことだけど、これまでどれだけばらにつぎこんだかわからないし、どれだけ枯らしたかわからない。

興味のない人には呆れられそうな話だけれど、ばらとのつきあいも30年近くが過ぎたいまはもう大苗の裸苗をまとめ買いする、なんてこともなくなったし、昔ほど欲もなくなった。
ただ、これだけ長くやっていると身近に植物のない暮らしなんて考えられないし、夏の盛りに弱って枯れてしまったり、冬越しできずに枯れて空いてしまった鉢があると、つい1本か2本買ってしまう。いまもベランダの隅で眠っている鉢がいくつかあって、冬の間からときどき眺めてチェックしていたばらを、ついに買ってしまったのは先月のこと。
それがさっき届いた。

さっそくダンボール箱をあけて中を見て、思わず「わあ、すごい!」と歓声をあげた。
新苗なのにつぼみが付いてる!
昔わたしが買ってたころの新苗は、か細くて、丈も短くて、文字通り赤ちゃん苗だったけど、いまってこんなにいい苗が来るんだなあ!
もちろん、新苗に付いた蕾は摘んでしまわなければならないのがセオリーだけど、こんなにきれいな蕾がたくさん付いてるとひとつくらいは咲かせてみたくなる。
今年のニューカマーの1本めは、トリコロール・ド・フランドル。

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春一季咲きのオールドローズで、ガリカローズにしては棘が少なくて扱いやすそう。
ひらくとまんなかにグリーンアイ、ピンクと白のストライプのばらは村田ばら園から来たペルル・デ・パナシェ以来。あのばらも大好きで大事にしていたけれど樹勢の弱いばらで枯れてしまっていまはない。かわりにこれが大きくなるといいけれど。
それから四季咲きフロリバンダのボレロ。

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白いばらはいつでも特別。
うちに長年いるグラミス・キャッスルがついに寿命か今年とても調子が悪いので、そのかわりに。いやいやきっとグラミス・キャッスルはまたお迎えすることでしょう。
白いばらは好きだけれど往々にして枝が細くて細かい棘がいっぱい付いてて、うどんこ病に弱い。デリケートな雰囲気とテクスチャーを持ったわたしの好きなばらは、たいてい一部の例外を除いて弱いばらが多い。
これは白でもフロリバンダだから例外になるか。
まるでイングリッシュローズのようなクォーターロゼット咲きの純白のばら。
しかも、いい香りがするらしい。
わたしの最も好きなタイプ。
2本とも(わたしは初めての)相原バラ園さんから。
この2本の新苗と丁寧な梱包状態から、とてもいいナーサリーだと感じました。
新苗を咲かせられるのは来年の春から。
長い一年がはじまります。

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