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2017年4月16日 (日)

野川の桜 ***

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ここに来るのは何年ぶりだろう?
野川の枝垂れ桜を見に、二年ぶりの友達と。
年々、桜の樹勢は弱まり、とくに去年はたくさん切られてしまったとかで、今年はあんまりよくないのよ、と友達。
もうかつての全盛期だったころのような華やかさはないけど、濃いピンクの枝垂れ桜と下草の緑のコントラストがうつくしい、この長閑な風景はいまも変わらず。
ここは野鳥もとても多くて、時折りウグイスが気持ちのよい声で鳴くのを目で追いかけながら、彼女の近況を聴く。
いつもなんとなくお互いの節目節目に会う彼女。
今日久しぶりに会ったら上の女の子の結婚が決まったって、それも結婚式は再来週だって。おまけに下の女の子の結婚も決まり、いちばん下の男の子は今年就職。彼女の父は去年の秋に亡くなっていた。
びっくりすることばかり・・・・・・。
人生の時計って、若いころ思ってた以上に早く進むみたいだよ。

満開のソメイヨシノを前に、橋の欄干にもたれて、今年はあなたとここに来られてよかった、って彼女がしみじみ言った。
桜を見る、とは、生きて元気にまた春を迎えられたということ、そのもの。

風が強かったけど二人でしばらく野川沿いを歩いて、今年もまた例の彼女のとっておきの場所でつくしんぼを見た。もう茶色くなってカラカラに乾いてたけど、このあいだまではまだ緑で瑞々しかったって。
つくしんぼはたくさん生えてて、ここに来ればまだつくしんぼが見られるんだね、覚えておこう、とわたしは言った。

幼いころ、場所は違っても都心より少し離れた緑の多いところで育ったわたしたち。
つくし、はこべ、ナズナにぺんぺん草、れんげにハルジョオにシロツメクサ。
春の野っ原で日の暮れまで遊んだ記憶も、いつかは古き佳き時代のただのノスタルジーになるのかな。

この先、何が起こるかなんてわからないし、半世紀生きたこれからもまだ人生はつづいてゆくし、まだまだ悲しいこともいっぱいあるんだろうことを思うといまからちょっとしんどいけど、束の間あたたかな陽に抱かれた春の日。

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