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2017年3月18日 (土)

京都1日め

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妹から「三月に平日の三連休があって、こんなチャンスはまたとないからこの機に父を京都に連れて行きますか」とメールがきたのは年明け早々のこと。
ちょうど、今年はなんだか早いスピードで物事が動いていきそうな気がするなあ、と思っていたところだったから、ここでもこれまでなかなか動かなかったものが動いた、と思った。
ばかなわたしはカレンダーも見ないで、てっきり三月の平日にそんな休みがあるのかと思って「いいね!」と即答したものの、どうやらそれは妹の職場都合でできた休みだったらしく、わたしは二日ばかし会社に休みをもらわなければならなかった。でもちょうどそのころ会社でいろいろもめてることがあってなかなか言い出せずにいるうちに、なんと妹の会社のトップの一言で臨時休暇がなくなり、せっかく探して申し込んだツアーをキャンセルしなくちゃならなくなったという。残るはふつうの三連休だけど、ただでさえ一年中混雑している京都、そこへもってきて学生が春休みの三連休、ツアー料金は2万円アップ、歩けない年寄り連れ、となったらもう苦労は目に見えてるから、そこでいったん気持ちが落ちてしまったのだけれど、でも気を取り直してやっぱり行くか、となった。もう今年、父は86なのだ。次はいつ行けるとも限らない。
最初に予約した格安ツアーは市内中心部からちょっと離れたところにあるホテルだったけど、2回めに予約したホテルは京都駅からタクシーで15分の立地。
賑やかな三条通でタクシーを降りると、繁華街にあってモノトーンの看板が目立つホテルは、一瞬どこが入口だかわからないスタイリッシュなデザインで、「見るからにアーバンシティホテルって感じで、ジイと泊まるにはちょっとカッコよすぎるくらいだね」と妹といいあう。

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まずはチェックインして部屋に荷物を置き、さあ、夜のお散歩へ行こう♪ と外に出たものの、久しぶりの京都でどこをどう歩いて行ったらいいものやら、さっぱりわからない。
おまけに三連休の初日の土曜日の夜とあって、どこもかしこもすごい人。
川の流れのような人波に連なって父の歩くテンポで歩いていると後ろから来る人にどんどん追い抜かされる。すぐに若い女の子から「うっとうしいなあ」と京都アクセントで言われて睨まれてしまった。横を通り過ぎていくバスに乗ろうにも、まちなかのバスの路線がさっぱりわからないし、バスはバスですごく混んでる。
しばらく河原町通りをまっすぐ歩いてみたものの、これじゃ東京にいるのとぜんぜん変わらない。父を見ればすでにもう悲壮感が漂ってるし、夜風は寒くなってくるわで、しかたなく空車のタクシーを捕まえて花見小路に向かった。

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祇園・花見小路。
花見小路は三条通から建仁寺までつづく約1キロの道で、由緒ある京料理の店や茶屋などとともにバーやカフェ、お菓子屋や趣味の店など数々の銘店が並ぶ祇園の中心を貫くメインストリート。
ここまで来るとさっきまでの都会の街とは一転、古き佳き時代の情緒ある町なみが広がる。ここもすごい人だけど、明らかに違うのは地元の人より観光客が多いこと。
派手なレンタル着物を着て自撮り棒でポーズを決めるのに夢中な若い女の子、外国人カップル、家族連れ、熟年夫婦、老若男女いろいろ ・・・・・

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そんな中でもう夜の7時をまわったのにまだ郵便物を配っているポストマンもいて。

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わたしは初めて持った一眼レフがマニュアル機だったから手振れにはすごく強いんだけど、なんたって夜なのにノン・フラッシュで撮ってるからちょっと動くとブレてしまう。でも、そのブレが自分的にはよかったりして。

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渋い料亭の前を行くクールな女の子3人。

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花ぎおん。
こんな色を見るとウォン・カーウァイの映画を思いだすなあ・・・・・・

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おとうさん、ここお茶屋さんだよ! お茶屋さんなんてはじめて見た! と、はしゃぐ妹。どこまでもおのぼりさんなわたしたち。

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バーなのか飲み屋なのか飲食店なのか、『いちげんさんお断り』な風情の店が立ち並ぶ、妖しくって魅力的な路地。

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通りのあちこちに貼ってあった、『都をどり』のポスター。
男の人っていうのはいくつになってもきれいな女の人に弱いもので、ここに来た目的のひとつには父のいう『べっぴんさん』に会えないかというのもあったのだけど、残念ながら本物の舞妓はんやにも芸者さんにも遭遇できませんでした。

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両側にお店が建ち並ぶ通りの端から端まで歩いたってたいした距離じゃないのだけれど、べっぴんさんにも会えないし、もう歩き疲れてしまったのか、父が「もう8時だぞ」というので、その声を合図に入り口付近でみつけた手頃な店に入って、京都に来て最初の食事をとりました。

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鶏そぼろごはんに茶碗蒸しに山椒が利いたお味噌汁に京のおばんざいセット。
なんてことないけど、お惣菜がみんな濃くも薄くもないちょうどよいお味でおいしかったです。なんといってもおいしかったのは、あぶった湯葉田楽。
絶妙なもちもち食感!

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食後は祇園商店街を少し歩いて、通り沿いにあった和菓子屋でちょこっとお土産を買って、またタクシーに乗ってホテルに帰る。父は久しぶりの遠出で疲れたのか、ちょっと風邪気味だとかいって我々をあわてさせ、妹に風邪薬を飲まされて早々にお風呂にも入らずに寝てしまった。部屋の電気を消したらすることもないのでわたしも10時半にはベッドに入って、10時半に寝るなんて何年ぶりだろう! こんなに早く寝れるかなあ? といってる妹を尻目にいつのまにか眠っちゃいました。

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