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2017年3月 9日 (木)

作戦会議

17travel_plans

昨日、夜のファミリーレストランで妹と京都行きのプランを練った。
このあいだの休日、たかだかA4の紙1枚、二泊三日のプランを作るのに、逐一細々したことを調べていたら丸一日かかってしまった。
健常者と行く旅ならアウトラインだけ決めてあとは臨機応変でいこう、ということもできるけれど、85歳で歩行に障害のある高齢者と行くとなると、いちいち何から何まで調べていかないとならないのがほんとに大変。
しかも行き先は春の京都。
それも三月の連休。
坂も多ければ人も多い。
お金もかかる。
電話したタクシー会社の受付けの女性には「混む時期ですから、できるだけ予約は早くしてください」と、さっそくいわれてしまった。
こころなし関東とはちがうテンションの低い不愛想な声。

先日、京都生まれで両親がいまは滋賀に住んでる友達から、いまの京都は一年中いつ行ってもすごく混んでるから、もっと静かなところに行くことを勧めるよ、といわれたけれど、それが父の希望なのだからしかたがない。
京都をさんざん歩きまわったことがあるだけに最初は想像するだけでもげんなりしたけど、でもいざプランを立てはじめたらだんだん気分が乗ってきた。

わたしが子どもを連れて京都に行ったのはもう17年も前のこと。
母が亡くなった年の春、三月の終わりのことだ。
退院して元気になったら家族みんなで京都に桜を見に行こう、といっていた約束も叶わず早々に母が逝ってしまい、落ち込むわたしをみかねてボスが連れて行ってくれたのだった。
とはいえボスとは京都に着いた日に市内を散歩して蕎麦屋で昼飯を食べ、ボスが若い頃よく行ったという東郷青児ゆかりのレトロな喫茶店『ソワレ』で珈琲を飲んだくらいで、あとは完全に別行動。せっかく京都まで一緒に行ったのに、「昔、京都に住んでて俺は何でも知ってるから今さら神社仏閣めぐりなんてしない。自分たちだけで行ってきなさい」というボスと別れて、二日めも三日めも我々はハンドブック片手にバスと電車を乗り継いで朝から日が暮れるまで京都じゅうを歩き回った。もう詳細は忘れてしまったけど、一日めはたしか清水周辺のお寺というお寺を廻り、二日めはいちばん遠くの大覚寺からスタートして嵐山周辺をくまなく歩き、最後に広隆寺で弥勒菩薩を観た。
子どもは8歳と12歳。とくに下の子はまだ小さかったのに、よくもまあ、あんなに日がな一日、文句も言わずに歩いたと思う。
最後の日は、いま一緒に仕事をしている当時大阪に住んでいた友達ほか二人と南禅寺で落ち合って、銀閣寺近くのうどん屋で食事をしたのも、いまとなっては懐かしい思い出。でも、それさえもう記憶があやふやで、そのときたしかにボスもいたはずなのに、一緒に食事をしたのかどうかもはっきりしない。偏屈でプライドが高くて見栄っ張りなボスは、京都駅まで車で送るという親切な友達の申し出を断って、自分ひとりでさっさとバス乗り場に消えてしまったのだった。ボスのことを思い出すとき、いつもさみしげな後ろ姿がこころに影を落とす。
それももう遥か昔のこと。

今回の京都行き当日は、仕事を半日で上がらせてもらった妹にあわせて新幹線に乗れるのが午後だから、京都に着くのはもう夕方。
最初は二日とも観光タクシーを使う予定でいたけど、妹といろいろ話した結果、マックス一日動ける翌日は車椅子をトランクに積んだ観光タクシーを利用し、ちょっと遠出することにして、最終日の帰る日は、ホテルに荷物を預けて新幹線に乗る時間まで自力でのんびり近場を見て回ることにした。
どのみちリッチな大名旅行じゃないし、まったく知らない土地で電車に乗ったりバスに乗ったりするのも、少々難義なことではあっても父にはそれも楽しいんじゃないかということで。

せっかく滅多にないこと京都に行くなら、自分ならほんとはやっぱり清水ははずせないし平安神宮にも行きたい、南禅寺もいい、それに圓光寺にも行きたかったなあ、といったら、それまで自分としては今回とくに行きたいところはない、とクールにいってた妹が、ミーハーだけどわたしは都路里で抹茶パフェを食べるのはあきらめた、といい、でもイノダコーヒには行ってみたい、あ、ソワレも、といいだし、それならわたしはフルーツホソカワに行きたい、とわたしがいって二人で笑った。
もう帰ろうというころに妹が「これ買った?」と雑誌『OZ magazine』を差し出して、「いや、買ってない」といってわたしがきれいなグラビア写真眺めながら、「こんなの見て夢が広がったところできっとどこにも行けないんだよねえー」といったら、どうせジーサンは夕飯食べたら疲れて寝ちゃうだろうから、お姉さんはその後ひとりでどこかに行ってきたら? というので、だったらジーサンが寝た後タクシーひらって二人でどこかに行こうよ、といった。
宿泊先のホテルは三条近くにあってなかなか便利なところなのだ。
小町通りが近いし、祇園にも行ける。
でも夜出かけよう、なんて思うのもいまのうちのことで、実際は自分たちも疲れ果てて寝ちゃうかもしれないんだけど。
はてさて。どうなりますことやら。

もし、いまわたしに自由になるお金と時間があるなら、一番行きたいのはパリです。
ポンピドゥー・センターでサイ・トゥオンブリーが見たい。
ものすごく!

17pompidou

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コメント

こんばんは 京都の旅お天気になるといいですね。京都駅八条口にも辻りの店がたしかありましたよ。休日だから混んでいるかもしれませんが抹茶ソフトクリームを昔たべたような記憶があります。わたしはミニ同窓会を京都で毎年行うのですが八条口をよく利用しています。ソワレもなつかしいですねo(^-^)oカラフルなゼリーのはいったデザートをたべました。楽しい旅になりますように

投稿: ひろ | 2017年3月12日 (日) 21:06

京都、私も年に一度は行きます。
ご家族で、楽しめるかっていうと
そうでない所もあるかもですが
ゆるりとして下さいませ。

投稿: ノブタ | 2017年3月13日 (月) 22:08

ひろさん、

どうもありがとうございます。
辻利は京都伊勢丹の中にもあるみたいです。
わたしは恵文社一乗寺店とか、行ってみたいとろこはいろいろあれど、でも何はともあれお天気に恵まれ、父が機嫌よく、ケガをしたり体調悪くなったりしないで何より父が京都を楽しんで無事に帰って来られたらって、それだけです。
もー、ただひたすら忍耐の3日間になると思います!

投稿: soukichi | 2017年3月16日 (木) 23:25

ノブタさん、

そうですね。
家族と、っていうより、自分ひとりか気の合った友達と行くのにいいところのような気がします。
昔から混むところではあるけど、いまはもうハンパない混み方みたいですから。
年寄り連れて行くのは勇気がいります(^-^;
でも父の中に「ああ、これが京都か・・・」っていうシーンがひとつでも残ればいいのかな。
予想に反してゆるりとできたら最高なんですけど。
まあ、行ってきます!

投稿: soukichi | 2017年3月16日 (木) 23:31

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