3月のライオン来たる。
昨夜はおっそろしい風だった。
去年の春はめずらしく強風が吹かなかったと思ったら、今年は2月のうちにもう3月のライオンがやって来たのかな。
それにしても激しい風の音って、どうしてあんなにも人の神経を逆撫でするんだろう。恐怖映画では問題の夜はいつも暴風雨。
外ではその風に負けじと猫たちが「ニャアアアアーーーオ、アアアアーオ、ウワァーアアアーオ!!!」と叫びまくっていてうるさいくらいだった。やっぱり風の日は猫も血が騒ぐのかな?
春が穏やかで平和なのってよく晴れた日の日だまりくらいで、春はいつもどこか不穏で不安定で、ちょっとグロテスク。
わたしにとって春ってそういう季節。
う、う、う、生まれる~~! ・・・・・・ みたいな。
何が生まれるかはわからない。
本日、母の祥月命日。
あの日は西高東低のよく晴れた朝で、空が虚しくなるほど青くてきれいだった。
きっと死ぬまで今日の空を忘れないだろうと思ったけれど、きっと死ぬまで忘れないんだろう。
あれから17年。
父も年をとったし、わたしも妹も年をとった。
去年の前半は他人の家族や自分の家族、友人のことなんかでずっと死について考えていたけど、今年は終いについて考えている。
生きている間は生と死のコントラストははっきりしているけれど、だんだん年をとるごとにそれも曖昧になっていって、いつか自然に消え入るように向こうにいけたらいいね。願わくはディック・ブルーナさんみたいに。
仕事を終えたら今日はお墓参りに行くつもりだったけど午後になってあきらめた。
今日も風がとても強くて。
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