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2016年12月29日 (木)

スロー・イズ・ビューティフル!

16populus

今年はなんだか変な年だ。
水星の逆行のせいかな?
年末年始の休みが一日早くなった。
すいぶん前に変更になったのを同僚がわたしに伝え忘れていたってのだって。
それならいっそ水曜日は午後からプールに行って泳ぎ納めでもしてこようと思ったら、この暮れの忙しいときにお誘いが入った。しかも2件。
そうじゃなくても12月は忙しいからイレギュラーな予定は入れないつもりでいたのに。
まだ大掃除だってぜんぜん終わってないし、やらなきゃならないことはいっぱいある。明日あさって二日続けて出かけたら買い出しに行く暇もない。家にいてやるべきことをやりたい気持ちもあったけれど、ちょっと考えた末にやっぱり誘いに乗ることにした。どっちも滅多にないようなお誘いだったし、こんな忙しい暮れこそ日常からエスケイプして別時間を過ごすのもいいかもしれない。プールはあきらめて昨日は午後から暮れの買い出しに行った。

ひとつめのお誘いは今日、ここからちょっと山のほうに行ったところにある友達夫婦の素敵なログハウスで、旦那さんNのつくる薪ストーブピザを食べながら忘年会しよう、庭でハーブ摘みもしよう、なんならベッドもあるから泊まってってもいいよ! というもの。
さすがに明日も出かけなきゃならないから泊まるわけにはいかないけれど、カメラに三脚持って行こうと思っていて、出がけに息子にラーメンの作りかた教えたりしていてバタバタして三脚持ってで忘れた。おまけに昨日までの暖かさはどこへやら、今日は一気に冬の寒さになった。
でも見よ! この青空。
家を出るときは曇りだったけど、電車に乗って駅に着くころには見事に晴れた。
我ながら、さすが晴れ女!

そして部屋に入って最初に目に入ってきたのは、暖かい薪ストーブの横に置かれたソファで寝そべる、だびんちさんでした。(惰眠をむさぼるだびんち!)
その姿はまるっきり飼い猫。
寒くなってからは毎日そこが定位置なんだだそうで、夜もそのまま出て行くことなく泊まって、朝になってお腹がすくと2階で寝ているふたりを起こしにくるのだとか。

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野良とはいえ、すごく人懐こい、だびんちさん。
わたしと目が合うとすぐにソファから降りて近寄ってきて、にゃあーといいながらわたしの膝にごぉ~んごぉ~んと頭突きをした。それからごろりんとして、家の中でいちばん好きだというNにやたらとちょっかいをかける。世の中に寝る場所とごはんを確保している野良猫あれど、それがこんなにも素敵な薪ストーブ付きの家だなんて、滅多にないと思うよ。ここには君おあつらえ向きの猫時間もある。君ってほんとにラッキー・ガールだ。できることならわたしも猫になりたい。

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なんてことを考えながら猫をかまっていると、Mちゃんが生姜を擦って、ジューサーにかけたりんごジュースに入れ、薪ストーブの上で温ためたジンジャーアップルを渡してくれる。それを飲みながら話しているうちに小さなテーブルの上にいろんなものが並びはじめる。薪ストーブで焼いたN手製のピザ。それにフムス。Mちゃんのつくった米粉とおからのマフィンに、にんじんと庭でとれたハーブのサラダ。それに野菜スープ。
みんなからだにいいものばかり。
わたしは最近、朝はりんごとくるみとにんじんばっか食べてるといったら、「りんごとくるみとにんじん、わたしとおなじだ!」とMちゃん。
すぐにお腹いっぱいになって、Mちゃんに日のあるうちにハーブ摘みしようといわれて庭に出た。
「そのハーブは何?」と訊くわたしに「オー・レー・ガー・ノー♪」と答えるMちゃん。
勝手にここに載せたら怒られるかな。
でも彼女もプロのミュージシャンで露出する身だからいっか。
Mちゃんはヴォーカリストでボイストレーナーです。
いま、わたしにはそういう友達が2人いる。
まったくタイプは違うけど、どちらも水瓶座。
ひとりは山羊座の色濃く入ってるし、このひとには魚座がかぶってる。
面白い。

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ふたりで寒いなか黙々と摘んで、あっという間にカゴいっぱいになったハーブ。
オレガノとレモンバーベナとミントとローズマリー。
Mちゃんはこのオレガノを鍋で煮て、キョーレツにオレガノ臭い緑色の液体で髪を何度もすすぐことを『修行』と呼んでるのだそうです。
なんでもすごく浄化された気がするんだとか。

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すっかり手がつめたくなってしまったので部屋に入って、持って行ったお菓子で珈琲をのんだ。Mちゃんと話しているあいだもNがかけている音楽が気になって「いまかかってるの何?」と訊いたら『ティグラン・ハマシャン』と『イブラヒム・マーロフ』だって。相変わらずこのひとはニッチな音聴いてる。久々に気に入ってロルバーンにメモしました。
この暮れの忙しいときにわたしは電車に乗ったときだけ『スロー・イズ・ビューティフル』という、もう12年も前に出版されてブレイクした本をそれこそちんたら時間をかけて読んでいるのだけれど、それが忙しいときに読むのにぴったりな本で、いま読んでもちっとも古臭くないどころか、むしろ3.11、安保法案を通り抜けたいまの日本でこそ実感できることばかりで大変おもしろい。
そこにはインターネット時代、時間がものすごい速さで流れるハイスピード時代になっても変わらずにある人間の身体時間、都会と田舎、それぞれの土地環境に流れる時間と、我々人間がどれだけ環境に影響されて生きているかが様々なエピソードをもとに書かれていて、それは駅前徒歩3分の高層マンションからこの山の家に引っ越してきた彼らを見ても歴然だ。
かつては色白長髪で細っこいカラダ、という、ルックスからしてインドア派のMacオタクだったNはここに来て毎日のように薪を斧で割っているうちに日に焼けて逞しくなった。
いまでは家の中の大物家具だって自分で作り、毎朝パンを焼く。コンピュータの画面からちょっと目を上げれば窓の外の木々と鳥が目に入ってくるし、足もとには外のデッキから入って来た、それこそスローの権化のような温かい生きものがいる。
いっぽう、かつてはストレスフルで好きなものを好きなように食べていたMちゃんは、いまではホリスティックな代替療法に目覚めて、様々なことを試しながらマクロビオティックな食生活を積極的に楽しんでいる。庭でばらや果樹やハーブを育てて、その収穫物で日々おいしいものを作っている。
自然が感じられる山の高台に建てられた木の家には、時間をかけて作られた作家の手仕事作品があふれ、それは彼らに毎日使われて場になじんでいる。
こんな環境で暮らせば、そりゃあメンタルだってフィジカルだって、創る音楽だって変わるだろうな、と思う。
環境が人を変える。
まさに、スロー・イズ・ビューティフル!
察するに、マイホームを持つこともそれなりに大変だろうなとは思うけれど・・・・・・

山の家の時間。
ここでは時間によって変わるひかりと景色があって、暗くなったらなったでそれは素敵な時間です。
わたしたち家族の中には水瓶座が3人もいるから、こんどは水瓶座誕生会をしよう!といって別れました。
2月がたのしみです♪

16laputa

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