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2016年12月11日 (日)

冬のみずたまちゃん。

16winter_mizutama

そして家の中に入ろうとしたところで、少し離れた植え込みのむこうをよぎる影あり。
いままでどこでどうしていたのか、ひさしぶりに現れたみずたまちゃんだった。
外は北風がびゅうびゅう吹いていて、こんなに寒いと目も細くなっちゃうねえ。
ここはアフリカじゃないんだから庭がちょっとくらい草ぼーぼーだってなんの問題もないのに、こんな土がむきだしになるまで刈り取っちゃって、もう雑草一本きみに寄り添うものもないんだ。
この子は「にゃあ」どころかウンともスンともいわない、もちろん媚を売ることだってなく、一定の距離を置いて黙ってこっちをじっと見るだけ。

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わたしも黙ってタンタン・・・と階段を上がって行って、玄関に荷物を置いてすぐにまたタンタン・・・と音をさせながら戻ってくるとみずたまちゃんはまだじっとそこにいて、「わたしが世の中に期待することなんて何もないの」といった風情の醒めた瞳が微かに期待にふるえた。
もうすぐなくなりそうなモンプチ。
もう買わなくてもいいかと思ってたけど、こんな夜のためにまだもう少し買っておくかな。
そして、いま気づいたけど、いつのまにかみずたまちゃんの片耳は切られていて・・・
それでわたしは昔々、 どんなにラッシュアワーのときでも駅の改札に立って乗車する人の切符をいちいち切っていた駅員さんのことなんか思いだしてる。
いったい、なんてのんきでのどかな時代だったんだろう、って。
まるでほんとに大昔のことみたいだ。

16winter_mizutama_02

部屋に戻ってコートを脱いでコンピュータの電源を入れると、すぐに次々と今日のトピックが目に飛び込んできて、さっきまで「アートはこころをあったかくする」とか思っていたのに、『排除アート』なんて信じられないことを行政がもうずいぶん前から税金使ってやってることを知って心底この国が嫌になる。
もちろん、こんなこといまにはじまったことじゃないけど、特に3.11以降どんどんいろいろなことが暴かれて、でもいまですらふつうに目に見えていることと目に見えない水面下で着々と進められていることに激しいギャップがあって、ピース・オブ・マインドを保ちつづけるのが難しい時代。
せめて家のないものくらいには暖かい手をさしのべられる自分になりたい。

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