« 2016年11月 | トップページ | 2017年1月 »

2016年12月31日 (土)

さよなら、2016年。

16oomisoka

大晦日。
ついにペペペ日めくりカレンダーもこの1枚を残すのみ!
2016年も今日でおしまい。
昨日までの疲れは、昨日深夜のバスルームでみんな捨ててしまった。
今朝はあたらしい音楽が部屋を流れる。
大気が浄化されてゆく・・・・・・

一日の終わりに、その日一日に生じたこころやからだの詰まりや歪みを元にもどしてフラットにすることができたら、たとえ人からブラされることがあってもすぐに自分にもどってくることができるだろう。
自分の軸をしっかりさせること。
自分の中にブレない軸をつくること。
来年はそれをやりつづける年になるだろう。
自分の頭で思うより先に、筋肉が感知していることを信じること。
自分の感覚に正直に。
自分のまま、オープンのまま。
傷つくことを怖れずに。

今年最後の今日もお日さまのひかりがいっぱい!
こないだ植えたラナンキュラスの芽がもうでてきた。
終わりのなかにある、あたらしいひかり。

16ranunculus_2

| | コメント (2)

2016年12月30日 (金)

はじめてセッションに行ったある夜の。

16hakuraku_bluesette

暮れにやることぜんぶ投げだして行った、白楽BLUESETTE。
もちろん誰から誘われても行くってわけじゃない、誘ってくれたのが翠さんで、大好きな直さんがセッションリーダーを務めるセッションだったからなんだけど。

ジャムセッションなんて初めて行きました。
そりゃそうだ。わたしはミュージシャンじゃないもの。
店に入っていくなり、ステージにいた直さんに「なんで~?!」といわれました。
そりゃそうだよね。
ベテラン・ヴォーカリストと、ミュージシャンでもなんでもないわたしが一緒に行ったら、そう言われてもしかたがない。
案内されるまま席に着くと、すぐにチャージとドリンクの会計をしに女性がやってきて、名前(ニックネーム)を書くボードを渡され、わたしも書けといわれたけれど書きません。名前を書いちゃったら何かやらなきゃならなくなるから。
あとで見ていたらボードを持って来たその女性もジャムセッションに参加するミュージシャンでした。

みんながセッションしているところを見ながら、前に息子が言ってたことを思いだした。息子もいっときセッションに行ったりしていたから。
ごくごく数えるほどのことだったけど。

今日よかったのは、初めて直さんと翠さんが一緒に演奏するところを見られた(聴けた)ことかな。My Favorite Things。
バックはどうあれ、翠さんの歌は圧倒的だった。
自然に身体がどんどん前に出てきて・・・・・・
今日、残念に思ったのは、いまプレイしてない人たちがスマートフォンの画面ばかり見ていて人の出す音をまるで聴いてなかったこと。おつきあいでピンポイントでだけ拍手して。
いったいお金を払って何をしにきたの、と思った。
でも、人の音を聴いてなかったのはステージの外にいる人だけじゃなかったかもしれない。

それからもうひとつは、そこに集まった人たちがオープンマインドじゃなかったこと。
音楽ってオープンじゃないとできないと思うのに、すごく閉じてる人たちだと思った。
もっとも、それは見たことのない新参者がいたからかもしれないけれど。
(でも本番のステージではいつだって知らない人ばかりだよ?!)

いつでも人に教えることって、人と理解しあうことって、とても時間のかかる、面倒なことだと思います。
おなじことをいっても相手の理解、受けとり方が常におなじとは限らない。
そこにうんざりすることなく、細かく修正をかけていく。
わかるまでいろんなアプローチをする。
相手を尊重しながら、愛情を持って。
だから、そういう面倒なことをやりつづけられる人というのは、とても我慢強い、愛情の深い人だと思います。
竹内直さんはそういう人だと思います。
そしてわたしも少なくとも子供の親という部分でだったら、そういう人だと思います。

わたしはふだん仕事で人に教えている人をサポートする人間として、彼の言葉が間違って人に伝わらないようにほんとうに細心して、時間をかけて丁寧に仕事をしてきたつもりなのだけれど、それでも激しく誤解する人がいるんだな、っていうのを今日知って、とてもショックだった。
そういう意味では仕事でもなんでもなく、人にわかってもらうための言葉ではない詩っていうものは、わたしにとってはとてもいいものです。
それは絵描きが「絵に付けたタイトルには何の意味もないです」っていうのと、ちょっと似てるかもしれない。器楽奏者のフリーのソロにも似てるかも。
よけいな説明なんかいらない。説明なんかしたくもない。
大体において、意味がわかるから絵や音楽や詩を好きになるわけじゃないものね。

諸々いろいろ考えさせられた夜。
ひどくうちひしがれて帰った夜。

|

今年最後のフェアビアンカ

16fair_bianca_03

冬のひかり。
今年最後のフェアビアンカ。

| | コメント (0)

2016年12月29日 (木)

スロー・イズ・ビューティフル!

16populus

今年はなんだか変な年だ。
水星の逆行のせいかな?
年末年始の休みが一日早くなった。
すいぶん前に変更になったのを同僚がわたしに伝え忘れていたってのだって。
それならいっそ水曜日は午後からプールに行って泳ぎ納めでもしてこようと思ったら、この暮れの忙しいときにお誘いが入った。しかも2件。
そうじゃなくても12月は忙しいからイレギュラーな予定は入れないつもりでいたのに。
まだ大掃除だってぜんぜん終わってないし、やらなきゃならないことはいっぱいある。明日あさって二日続けて出かけたら買い出しに行く暇もない。家にいてやるべきことをやりたい気持ちもあったけれど、ちょっと考えた末にやっぱり誘いに乗ることにした。どっちも滅多にないようなお誘いだったし、こんな忙しい暮れこそ日常からエスケイプして別時間を過ごすのもいいかもしれない。プールはあきらめて昨日は午後から暮れの買い出しに行った。

ひとつめのお誘いは今日、ここからちょっと山のほうに行ったところにある友達夫婦の素敵なログハウスで、旦那さんNのつくる薪ストーブピザを食べながら忘年会しよう、庭でハーブ摘みもしよう、なんならベッドもあるから泊まってってもいいよ! というもの。
さすがに明日も出かけなきゃならないから泊まるわけにはいかないけれど、カメラに三脚持って行こうと思っていて、出がけに息子にラーメンの作りかた教えたりしていてバタバタして三脚持ってで忘れた。おまけに昨日までの暖かさはどこへやら、今日は一気に冬の寒さになった。
でも見よ! この青空。
家を出るときは曇りだったけど、電車に乗って駅に着くころには見事に晴れた。
我ながら、さすが晴れ女!

そして部屋に入って最初に目に入ってきたのは、暖かい薪ストーブの横に置かれたソファで寝そべる、だびんちさんでした。(惰眠をむさぼるだびんち!)
その姿はまるっきり飼い猫。
寒くなってからは毎日そこが定位置なんだだそうで、夜もそのまま出て行くことなく泊まって、朝になってお腹がすくと2階で寝ているふたりを起こしにくるのだとか。

16davinci_03

野良とはいえ、すごく人懐こい、だびんちさん。
わたしと目が合うとすぐにソファから降りて近寄ってきて、にゃあーといいながらわたしの膝にごぉ~んごぉ~んと頭突きをした。それからごろりんとして、家の中でいちばん好きだというNにやたらとちょっかいをかける。世の中に寝る場所とごはんを確保している野良猫あれど、それがこんなにも素敵な薪ストーブ付きの家だなんて、滅多にないと思うよ。ここには君おあつらえ向きの猫時間もある。君ってほんとにラッキー・ガールだ。できることならわたしも猫になりたい。

16davinci_02

なんてことを考えながら猫をかまっていると、Mちゃんが生姜を擦って、ジューサーにかけたりんごジュースに入れ、薪ストーブの上で温ためたジンジャーアップルを渡してくれる。それを飲みながら話しているうちに小さなテーブルの上にいろんなものが並びはじめる。薪ストーブで焼いたN手製のピザ。それにフムス。Mちゃんのつくった米粉とおからのマフィンに、にんじんと庭でとれたハーブのサラダ。それに野菜スープ。
みんなからだにいいものばかり。
わたしは最近、朝はりんごとくるみとにんじんばっか食べてるといったら、「りんごとくるみとにんじん、わたしとおなじだ!」とMちゃん。
すぐにお腹いっぱいになって、Mちゃんに日のあるうちにハーブ摘みしようといわれて庭に出た。
「そのハーブは何?」と訊くわたしに「オー・レー・ガー・ノー♪」と答えるMちゃん。
勝手にここに載せたら怒られるかな。
でも彼女もプロのミュージシャンで露出する身だからいっか。
Mちゃんはヴォーカリストでボイストレーナーです。
いま、わたしにはそういう友達が2人いる。
まったくタイプは違うけど、どちらも水瓶座。
ひとりは山羊座の色濃く入ってるし、このひとには魚座がかぶってる。
面白い。

16herbpicking_01

ふたりで寒いなか黙々と摘んで、あっという間にカゴいっぱいになったハーブ。
オレガノとレモンバーベナとミントとローズマリー。
Mちゃんはこのオレガノを鍋で煮て、キョーレツにオレガノ臭い緑色の液体で髪を何度もすすぐことを『修行』と呼んでるのだそうです。
なんでもすごく浄化された気がするんだとか。

16herbpicking

すっかり手がつめたくなってしまったので部屋に入って、持って行ったお菓子で珈琲をのんだ。Mちゃんと話しているあいだもNがかけている音楽が気になって「いまかかってるの何?」と訊いたら『ティグラン・ハマシャン』と『イブラヒム・マーロフ』だって。相変わらずこのひとはニッチな音聴いてる。久々に気に入ってロルバーンにメモしました。
この暮れの忙しいときにわたしは電車に乗ったときだけ『スロー・イズ・ビューティフル』という、もう12年も前に出版されてブレイクした本をそれこそちんたら時間をかけて読んでいるのだけれど、それが忙しいときに読むのにぴったりな本で、いま読んでもちっとも古臭くないどころか、むしろ3.11、安保法案を通り抜けたいまの日本でこそ実感できることばかりで大変おもしろい。
そこにはインターネット時代、時間がものすごい速さで流れるハイスピード時代になっても変わらずにある人間の身体時間、都会と田舎、それぞれの土地環境に流れる時間と、我々人間がどれだけ環境に影響されて生きているかが様々なエピソードをもとに書かれていて、それは駅前徒歩3分の高層マンションからこの山の家に引っ越してきた彼らを見ても歴然だ。
かつては色白長髪で細っこいカラダ、という、ルックスからしてインドア派のMacオタクだったNはここに来て毎日のように薪を斧で割っているうちに日に焼けて逞しくなった。
いまでは家の中の大物家具だって自分で作り、毎朝パンを焼く。コンピュータの画面からちょっと目を上げれば窓の外の木々と鳥が目に入ってくるし、足もとには外のデッキから入って来た、それこそスローの権化のような温かい生きものがいる。
いっぽう、かつてはストレスフルで好きなものを好きなように食べていたMちゃんは、いまではホリスティックな代替療法に目覚めて、様々なことを試しながらマクロビオティックな食生活を積極的に楽しんでいる。庭でばらや果樹やハーブを育てて、その収穫物で日々おいしいものを作っている。
自然が感じられる山の高台に建てられた木の家には、時間をかけて作られた作家の手仕事作品があふれ、それは彼らに毎日使われて場になじんでいる。
こんな環境で暮らせば、そりゃあメンタルだってフィジカルだって、創る音楽だって変わるだろうな、と思う。
環境が人を変える。
まさに、スロー・イズ・ビューティフル!
察するに、マイホームを持つこともそれなりに大変だろうなとは思うけれど・・・・・・

山の家の時間。
ここでは時間によって変わるひかりと景色があって、暗くなったらなったでそれは素敵な時間です。
わたしたち家族の中には水瓶座が3人もいるから、こんどは水瓶座誕生会をしよう!といって別れました。
2月がたのしみです♪

16laputa

| | コメント (0)

2016年12月24日 (土)

Joyeux Noël ☆

16joyeux_noel_01

今年もこの日がやってきました。
わたしは今年も家族と一緒です。
今年もまた平穏無事に家族とクリスマスを迎えられたことを神さまに感謝します。
そしていま、それどころじゃないところにいる人たちのために祈ります。
わたしは敬虔なクリスチャンなんかじゃ全然ないけど、今日ばかりはアフリカの教会で聞いた『ダビデの星』の話に思いを馳せます。
あの夜、バナナの葉っぱでできた手作りの質素な教会の屋根の下で見た、白人の牧師がアフリカ人の足を一心に丁寧に洗う姿に、単純に純粋に感動した。
これが世界のすべてのあり方だったらどんなにいいだろうと心底思った。
夜目にも清らかだった聖水とアフリカ人の澄んだ目と夜空の満点の星と・・・・・・

今年のクリスマスケーキはア・ラ・カンパーニュ。
息子の誕生日のときに食べたノア・ドゥ・ブールのケーキがおいしかったからどっちにするか悩んだけれど、ただでさえ忙しい暮れに伊勢丹まで買いに行く時間も気力もなかった。
どちらにしても贅沢なことだと思います。
わたしひとりだったらきっとこんなことしないもの。

16joyeux_noel_02

この生クリームの塗り方が好きです。
でも、サンタが斧とノコギリ持ってるのに肝心のモミの木がないって、妙に鋭いツッコミをする息子。そういわれたらたしかに。マッドサンタだって。なんてことを・・・・・・
でも馬鹿なこといって笑ってられるのは平和の証です。
みなさまもどうかあたたかいクリスマスを。

| | コメント (4)

2016年12月21日 (水)

久しぶりだね、パンダ。

161221panda

12月の、もう5時近くだというのに嘘みたいに暖かい。
駆け込みで郵便局に行った帰りに、いつもの場所でパンダに会った。
何ヶ月ぶりかな。
買いものに行くときはかならずこの前を通って行くようにしてたけど、最近はいつ見てもいなかった。それどころかほかの猫の声すら聞かなかった。
冬になってから君のことを心配しない日はないけど、それも前とはちがう。
君には屋根のある家がある、毎日欠かさずごはんと水をくれる人もいるし、それに仲のよい友達のクロちゃんだっている。
ただ君の元気な姿が見たかっただけなんだ。

161221panda02

もうずいぶん会ってなかったから忘れられちゃったかなと思ったけれどそんなことはなくて、目があったら寄ってくる。「パンダ!」と呼ぶとたしかに反応するのは、ほかのひとがみんな「はっちゃん」と呼んでるからなのかもね。
今日は暖かいから君もくつろいで、久しぶりに地面でごろごろするところを見せてくれる。でも無類のカメラ嫌いだから、カメラを構えた瞬間に「撮られるものか」とでもいわんばかりに逃げてしまう。

161221panda03

でも遠くに行くわけでもなく、ときどきこっちをじっと見ながら、いろんな面白いことをしてわたしを笑わせてくれる。
君と別れたあといつも思うんだけど、君といるとき自分は世界でいちばんやさしい顔をしてるんじゃないかって。
それでとてもしあわせな気分で家路につくんだ。

人間はいろいろ面倒くさい。
純粋な好意さえまっすぐ伝わらないことが多くて。

161221panda04

君はとくべつな猫だ。
とくべつに賢いし、とくべつにかわいい。
(たぶん)一匹の猫に出逢ったしまった人間、誰にとってもそうであるように。
もう暗いからカメラのシャッターは遅いし君は動き回るしで撮れた写真はみんなブレブレで、こんな写真を見ても誰も君をかわいいなんて思わないかもしれないけれど。
わたしにとっては大切な記録。

パンダ、明日からまただんだん日が長くなるよ。
君の好きな日だまりにいられる時間も長くなる。
これからしばらく寒い日がつづくけど、この冬もなんとか元気に越しておくれ!

161221panda05

| | コメント (0)

「ん」のつくものを食べる日

16kakiage_udon

冬至。
今日は運がつくように「ん」のつくものを食べる日。
ただのゲン担ぎっていうひともいるだろうけど、むかしから良しとされてきたことってたしかに意味があるような気がするよ。
だから素直に乗っかる。
朝はかぼちゃ(南京)、おやつにシュトレンを食べて、お昼はかき揚げうどん。
夜はゆず湯に入る。

今日は一年で最も夜の長い日。
考えようによっちゃそれもロマンチックな気もしないでもないけど、でもそれ以上に明日からはまたちょっとづつ日が長くなるんだ、ということのほうがうれしい。
陰極まって陽となる。

| | コメント (0)

2016年12月18日 (日)

天然酵母のブルーベリー・シュトレン

16stollen_02

今季ふたつめのシュトレン。
でも実をいうとこっちを先に頼んだのでした。
花屋の友達が、キャンドルアレンジのワークショップで出かけたワッカトリエさんで食べた天然酵母のブルーベリーシュトレンがすごくおいしかったというので、「それって買えるの?」と訊いたら「じゃあ、一緒に頼もうか」ということになって。
ちょうどそのとき同僚の友達への贈りものを考えていたわたしは友達にもこれがいいんじゃないかと思っていたら、その友達から先にシュトレンが届いてびっくりした。
面白いことに彼女とは何故かいつもいろんなことがシンクロするのです。
それで先週、北風の吹き荒れる寒い夕方に自転車飛ばして3つうけとってきたシュトレン。
ひとつは自宅用、ひとつは同僚、もうひとつはなんと30年も前にお世話になった男性の上司に。今年の夏、尾道に行ったお土産というのをどういうわけかわたしにまで送ってくれた、そのお返しに。

16blueberry_stollen_01

このシュトレンのちょっと変わってるのは、ブルーベリーのシュトレンってとこ。
白い包みをあけるとまずシナモンシュガーの香りがぱあっとひろがりました。
まわりを包んでるのは種子島の粗糖だそうです。
材料は北海道産の小麦粉、種子島の粗糖、有機豆乳、よつ葉の発酵バター、それにグランマニエ酒漬けのブルーベリーとクランベリー。
ナッツはカシューナッツが入ってました。
それもちょっと変わってるかな?
生地はそれほど甘くなく、もくもくっとした歯ごたえのある食感とお砂糖のサクサクが絶妙にマッチして、うーん、、、、おいしい。
娘はバターリッチで、よりお菓子っぽいフロインドリーブのほうが好きだといってたけれど、わたしはよりナチュラルで口当たりが重たくなく、食感の妙のあるこのシュトレン、かなり好きでした。ナッツがくるみがほかのだったらもっと好きかもしれない。

16blueberry_stollen_02

そんなわけで今年はふたつ食べたシュトレン。
クリスマスもついに今週末と迫ってきました。

| | コメント (0)

2016年12月16日 (金)

元気なルッコラのサラダ

16rucola_salad

ルッコラはいつもは丸井の地下のマーケットで買うもので、近所のスーパーではあまり見かけない。たまにあっても丈の短い、ひょろひょろしたのが数枚ビニールに入って200円以上と、たいへん高価なうえに、こんなの食べたって栄養になるの? というようなしろものだからよほど必要じゃない限り買わない。
それが昨日、めずらしく西友ストアの契約野菜売り場にすごく元気なルッコラを見つけて買ってきた。ルッコラは自分で畑で育てたいほど好きです。
それで今日の朝ごはんはルッコラとにんじんとプチトマトのサラダ。
いつもサラダはまずドレッシングをつくって、大きなボウルで野菜とあえてから盛りつけるのだけど、ルッコラはドレッシングとあえるとしんなりしてしまうので、お皿に野菜を盛りつけてからドレッシングをかける。今日はにんじんのドレッシングで。
これ、すごく合います。

昨日の夜は無性に海藻サラダが食べたくなって、リーフレタスと水で戻した海藻ミックス、緑豆春雨にプチトマトにきゅうり、それに適当につくった中華風ドレッシングをかけて食べたのだけれど、なんだかすごくおいしかった。みんな、もりもり食べた。
冬はさむいからつい鍋とか煮ものとかごま和えとかをつくる頻度が高くなっちゃって、生野菜をあんまり食べなくなってしまうけど、やっぱり身体が求めたのかな、と思った。そうだ、むかし母がよくつくってた大根サラダ(千切りの大根とホタテの缶詰をマヨネーズドレッシングであえたサラダ)なんてのもあったな。あれに水菜を足して・・・・・・、なんてことを考えてる。
よく晴れてあたたかい朝。

| | コメント (0)

2016年12月15日 (木)

冬の白

16winter_white_01

わたしが1番好きな色は白です。
昔はわたしのトレードマークだった。
いつも白い服ばかり着てるので友達から「そうちゃんは白」といわれたりした。
真冬に全身、白の服を着るのも好きだった、
たぶん、若かったから似合った。
でもテニスコートではおじいさんもおばあさんも真っ白のテニスウエアを着ていて、素敵だったな。溌剌として見えた。
近所のテニスコートがなくなって、みんなどうしてるだろう。

すっごく久しぶりに、白のコーデュロイのパンツを買いました。
ネイビーブルーのコートに合うと思って。
わたしの好きなベビーアルパカはアランセーターを編むには適さないけど、ミルク色のアランセーターを編めたらな。
冬の幻想。
冬のマリンルックも好き。

食卓の花は昨日コトリ花店で買った白のラナンキュラスにヒヤシンスにふわふわの産毛の生えたラムズイヤー。
ヒヤシンスのひんやりした冬の香り。

| | コメント (0)

バジルのぱんのピザトースト

16basil_pan

土曜日にもらってまだ残ってたパンを今日ピザトーストにして食べる。
なんの問題もない。
いまは冬だから、添加物フリーの天然酵母パンでもカタくなるくらいで悪くなったりはしないから。
思った通りだ。
このバジルのパン、ピザトーストにすごくあう!
薄く切ったバジルのパンにマヨネーズとケチャップとフレンチマスタードをバターナイフでかしゃかしゃっと塗って、半分割したチョリソーとプチトマトと細切りピーマン、それに溶けるチーズとイタリアンハーブソルト、オーリーブオイルをちょこっと垂らして焼いたピザトースト。ただこれっくらいのことがすごくうまい。
それにタマネギとプチトマトのサラダ、珈琲。

今月は出かけることが多かったから比較的外食も多かったけど、いつもはほとんど外食はしない。1人で出かけるとお茶もしないで帰って来てしまうことが多い。だからたいていのものは自分でつくって食べているけど、それでじゅうぶん、おいしいと思っているから、たまに外食してあんまりおいしくないと、こんなものにこんなに払うなんて、とがっかりしてしまう。
家で食べるものって、なんでもないようで手間がかかってるから。
このパンもそう。
パン職人が一生懸命、仕込みに12時間もかけてつくってる。
バジルのぱんは江古田ヴィエイユ、大山哲司さん作。
バジルはご両親の畑から送られてきたものだそう。
ヴィエイユさん、いまは素敵な冬の巻きもの展をやってるみたいです。

| | コメント (0)

2016年12月13日 (火)

きっとうまくいく!

16umakuiku_sable

今日のおやつは、おとといギャラリー・フェブさんで買った『うまくいくサブレ』。
封を切ったとたんにバターの香り。
かなり固焼きでザクザクっとした食感は、わたしの好物の泉屋のクッキーにもちょっと似てる。
トラネコボンボンさんの馬の絵がいっぱい描かれたカードもかわいい。
このサブレ、けっこうデカイです。
半分だけ食べて残り半分は娘にとっておこうと思ったのに、カタくてうまく割れないからけっきょくみんな食べちゃった。
でも今日もこれからまだまだ忙しく働かなきゃならないから栄養補給ってことで。
これ食べたらきっとうまくいくね!(馬だけに。)

16umakuiku_sable_01_2

それにしてもギャラリー・フェブさん、素敵な空間だったなあ ・・・・・・
師走のこんなときこそ、たまにスコンと何もかも忘れて絵を眺めるような時間が必要な気がします。
ギャラリー入ってすぐの明るい窓辺、ここにも飾られていた大きなヤドリギ。

1612gallery_feve_01

それから階段に飾られていた球根たち。
すごくセンスのいいディスプレイ。

1612gallery_feve_4

そして娘が買った絵本とバッジ。
トラネコボンボンさんのこんどの絵本もやっぱり宝物みたいなうつくしい本です。
ロングではない、ショート・バケーションに眺めるものがまたひとつ増えました。
たのしみ。

16horse

| | コメント (0)

2016年12月11日 (日)

アートはこころをあったかくする ♡

16toranekobonbon

師走はなんだかほんとに忙しいです。
通常の仕事と家事にくわえて、イレギュラーの仕事に大掃除に家族の冬支度、それにあちこち展示やライブのイベントラッシュ。
日に日に外気が下がって真冬に向かうなか身体は繊細に疲れを発信してくるし、この時期ムリしてもロクなことはなし。例年によってインフルエンザやノロウィルスの声も聞こえて来たし、人混みの中にしょっちゅう出かけていくのはリスクだとわかっていても、でもやっぱり見たいものは見たいし、聴きたいものは聴きたいしで・・・・・・。

昨日は仕事であわや終電を逃しそうになりつつ午前様に帰宅して、今日も外はすごく寒かったけど、でもやっぱり今日でかけていってよかった。
いつか『ぽえむぱろうる』でみつけて娘が買った絵本『CAT』の作者、トラネコボンボンさんの新作絵本『HORSE』の原画展。
すっかり暗くなってから着いたギャラリーは静かでよかったし、作品はどこにも大仰なところがない、ひそやかで穏やかでポエティックで繊細で、やさしい世界。
ひとり静かに絵をみつめて、ぼーんやりイマジネーションの世界で遊んだ。
ギャラリーの方もみんな感じがよかった。
それに一期一会の出会いもあった。
『私の贈り物』展で、もうすぐそこまできた近い未来の贈りものをみつけた。
それで、行きはすごい寒いなか行ったけど、帰りはなんだかすごくあったかなしあわせな気持ちで帰ってきました。
間違いなく、アートは人のこころをあったかくする!
パルコの前の大きなクリスマスツリーもキラキラでした。
わたしは明日の夜も吉祥寺。
久しぶりのサムタイム。

16happy_holiday

 「 私の贈り物 」  絵本と箱と原画の展覧会

 トラネコボンボン

 2016.12.10(土)~17(土)

 12:00 -- 19:00 水曜定休

 最終日は17:30まで

 gallery feve

| | コメント (0)

冬のみずたまちゃん。

16winter_mizutama

そして家の中に入ろうとしたところで、少し離れた植え込みのむこうをよぎる影あり。
いままでどこでどうしていたのか、ひさしぶりに現れたみずたまちゃんだった。
外は北風がびゅうびゅう吹いていて、こんなに寒いと目も細くなっちゃうねえ。
ここはアフリカじゃないんだから庭がちょっとくらい草ぼーぼーだってなんの問題もないのに、こんな土がむきだしになるまで刈り取っちゃって、もう雑草一本きみに寄り添うものもないんだ。
この子は「にゃあ」どころかウンともスンともいわない、もちろん媚を売ることだってなく、一定の距離を置いて黙ってこっちをじっと見るだけ。

16winter_mizutama_01

わたしも黙ってタンタン・・・と階段を上がって行って、玄関に荷物を置いてすぐにまたタンタン・・・と音をさせながら戻ってくるとみずたまちゃんはまだじっとそこにいて、「わたしが世の中に期待することなんて何もないの」といった風情の醒めた瞳が微かに期待にふるえた。
もうすぐなくなりそうなモンプチ。
もう買わなくてもいいかと思ってたけど、こんな夜のためにまだもう少し買っておくかな。
そして、いま気づいたけど、いつのまにかみずたまちゃんの片耳は切られていて・・・
それでわたしは昔々、 どんなにラッシュアワーのときでも駅の改札に立って乗車する人の切符をいちいち切っていた駅員さんのことなんか思いだしてる。
いったい、なんてのんきでのどかな時代だったんだろう、って。
まるでほんとに大昔のことみたいだ。

16winter_mizutama_02

部屋に戻ってコートを脱いでコンピュータの電源を入れると、すぐに次々と今日のトピックが目に飛び込んできて、さっきまで「アートはこころをあったかくする」とか思っていたのに、『排除アート』なんて信じられないことを行政がもうずいぶん前から税金使ってやってることを知って心底この国が嫌になる。
もちろん、こんなこといまにはじまったことじゃないけど、特に3.11以降どんどんいろいろなことが暴かれて、でもいまですらふつうに目に見えていることと目に見えない水面下で着々と進められていることに激しいギャップがあって、ピース・オブ・マインドを保ちつづけるのが難しい時代。
せめて家のないものくらいには暖かい手をさしのべられる自分になりたい。

| | コメント (0)

2016年12月 9日 (金)

飛んでいく日々

16breakfast

12月に入ってから晴れた日がつづいていてうれしい。
とにかくお日さまさえ出てれば元気、みたいなひとだから。
ただ12月に入ってからというもの、毎日が飛んでいくようだ。
うっかりするとペペペさんの日めくりカレンダーさえ見ない間にめくられてしまってるような。書きたいことはいっぱい溜まってるけどその時間もない。自分の記憶力にまかせてまたジグソーパズルをはめてくようなことをするんだろうな。
ここから先はできるだけよけいなものは見ないこと、耳を貸さないこと、こころを引っぱられないこと。とくにネガティブな言葉には。そんなものに気持ちをくさくささせられるなんて時間の無駄だ。
今日の朝ごはん。
にんじんのラペとカンパーニュとヨーグルトに、まだすこし残ってた自家製のブルーベリージャム。それと、365日スペシャルティコーヒー。
先週プールで蹴られた胸の痛みはまだよくならない。
でも明日は仕事のイベントでプールはおやすみ。

| | コメント (3)

2016年12月 6日 (火)

「渡邉知樹×シロ.」のリネンのポーチ

16linen_pouch

昨日の夜、さっそくイトさんに行って買ってきた、緑の花柄のリネンのポーチ。
花柄のプリントは1枚1枚シルクスクリーンで手刷りしたものだそうです。
きれいな緑いろ。娘は白のキャンバス地のを買って。
どっちもかわいくて、帰りの電車の中でふたりしてトートバッグの中から引っぱりだして眺めて、かわいいかわいいといいながら帰ってきた。
それにしても昨日はよく晴れて暖かったな。
12月の夜に外でジェラートを食べられるなんて。

| | コメント (0)

2016年12月 5日 (月)

ラナンキュラスLOVE ♡

16grasshopper

土曜日の夕方、もうすっかり暗くなってからやっとラナンキュラスの球根を植えた。
水で湿らせたキッチンペーパーの間にサンドして、一晩以上かけてゆっくりもどしたラナンキュラスの球根はなんだかタランチュラみたいで、見るたびに「きゃー!」だったけど。
ロゼアポットの小さいのに4球づつ、4鉢。
ラナンキュラスの球根はあるていど寒さに当たらないと花芽が出ないのだそうで、いま植えて花が咲くのはうまくいって4月以降。
楽しみだなあ・・・。うまく育ちますように!

そして植えたばかりの球根が咲いちゃったみたいな、昨日コトリ花店で買ってきたラナンキュラス。
これはリビエラかな。

16ranunculus_02

知樹さんの描いた『PINK FLOWERS』って、わたしにとっては上から見たラナンキュラスです。
ほら、似てませんか?

16ranunculus_03

16pink_flowers_02_316pink_flowers_03

それからベランダで摘んできた12月のばら(ジュビリーセレブレーション)とローズマリーとユーカリ・ポポラス。

16jubilee_celebration_16

まさしく今日のピンク・フラワーズ!

| | コメント (0)

2016年12月 4日 (日)

12月のアミュレット

16porte_bohneur

いまは季節や平日、週末に関係なく一年じゅうどこかしらでイベントや展示をやっていて、今週末もいたるところでイベントがあって気になっていたのもあるけど、家事もあるし日曜なのに仕事もあるし自分の文章も書きたいしで、そうそうあちこちは行けない。
もう夕方も暗くなりかけてからコトリ花店の『12月のアミュレット』を見に行った。
今年よく聞いた言葉、アミュレット。
アミュレットはお守り。
わたしがあのひとにあげたかったのもそれで、わたしの目に見えない最大のアミュレットは神さまとの約束だと思う。それから石。長年、連れ添ってるばらにも守られてるような気がする。ごくごく近しいひとがわたしのために祈ってくれる言葉とか気持ちとか・・・・・・

16porte_bohneur_01

いまの季節は花屋に暗くなってから行くことは滅多にないけど、日が暮れた瞬間、店主が「点灯しまーす」といって、何を点灯するのかと思ったら、店の電気を一瞬暗くして、ヤドリギの家の中の電気を点けた。ふわっと照らされるkainoglassさんのガラスの卵の入った巣。わたしのほかにもうひとりいた『部長さん』というニックネームの男のひとと二人で「おお~!」といって眺めた。部長さんがにっこりして、暗くなってからの花屋ならではの楽しみですね、といった。

16porte_bohneur_02

いつもこの時期に手にとって見るkeinoglassさんの冬の森。
でも、いつもの『Porte Bonheur』と違うのは、12月にしては信じられないくらい暖かいこと。いつもこのイベントのときは作家さんもお客さんも着れるだけ着こんで服の下にカイロも仕込んで、それでもまだ火がほしいくらいなのに、今日は日が暮れたデッキテラスで話しててもぜんぜん寒くない。
今日は気の利くやさしい部長さんがさっさと珈琲を買ってきてくれて、3人でおいしいクッキーを食べながらひとときなごんだ。
人にはそれぞれ自分が落ち着ける居場所があるものだと思うけど、部長さんにとってはここも大きなひとつみたいだった。冬が好きなロマンティスト。
誰にだってNESTは必要だ。
また無事にこの季節が巡ってきた。
アトリエ・コナフェさんと平日菓子カトンテールさんの焼き菓子、ピンクのラナンキュラスと白いムスカリを買って。
『Porte Bonheur』は、しあわせな場所。

16baked_goods

16muscari

Porte Bohneur neuf
-12月のアミュレット- *

12/3~12/11
11:00~19:00open

定休日木曜日

コトリ花店店内とお庭にて開催

| | コメント (0)

2016年12月 2日 (金)

ア・ラ・カンパーニュのチェリータルト

16_a_la_campagne

新月はもう終わったけど、今日は朝から気持ちよく晴れてきれいな青空が広がり、いまにも何かがはじまりそうな日だった。
今日は昨日急きょ決まったミーティングで、午前中からア・ラ・カンパーニュ・カフェへ。
ここはじめて入ったけど駅ビルのカフェにしては広々してて明るくて清潔で、プロヴァンス風のインテリアがかわいらしい、なかなか居心地のいいカフェだった。
そして、わたしが最近、仕事でつきあってる彼女はなんていうかものすごくハイパーアクティブでパッショネートな人で、彼女に会うときはわたしはかなり自分を抑え気味にしてるつもりなんだけど、それでもいつも会った瞬間から別れる時間ぎりぎりまで怒涛のごとく話すことになる。そして、いつも時間が足りない。
今日もこのひとはわたしと会う時間よりかなり早く着いて、駅前でテイクアウトしたコーヒー片手にiPadでフランス語のスカイプ・レッスンをしていたのだそうだ。彼女はいつもたくさんのこと抱えて走りながら考えるタイプ。じっくり腰を落ち着けてじゃないと文章ひとつ書けないわたしとはまるでちがう。でもショートスリーパーとかいって、ろくに寝ないで走りまわってるせいで年じゅうケガしたり目の下にクマ百匹飼ってるみたいなんだけど・・・・・
そんな彼女がわたしが会計すましてるあいだに買って渡してくれたソレイアード柄の小さな箱。
家に帰ってあけてみたら、わたしの好きなチェリータルトがひとつ。
ア・ラ・カンパーニュのケーキって、ショーウィンドーに並んでるルックスからして魅惑なんだけど、いつも家族分買うにはちょっと躊躇するお値段なのです。
今日はお互い時間がなくてお茶だけして帰って、家で遅めの昼ごはんを食べた。
それでお腹がいっぱいになっちゃって半分だけ食べたのだけど、アパレイユのほどよい甘みといい、キルシュチェリーのフルーツ感といい、お値段だけあっていままで食べたなかでも1番くらいおいしいタルトだった。
おなじものを買って帰った彼女に今日もゆっくりお茶する暇があったのかどうかはわからないけど・・・・・

| | コメント (0)

2016年12月 1日 (木)

シュトレンの季節

16stollen

このあいだ、クリスマスを待ち遠しく思う気持ちはそんなにない、と書いたばかりだけど、そんなわたしにもアドベントシーズンがやってきた。
神戸在住、わたしの唯一の同僚が送ってくれた、フロインドリーブのシュトレン。
わたしはあんまりお菓子のことには詳しくないけど、『シュトレンといったらフロインドリーブ』というくらい神戸では有名な老舗の洋菓子屋さんなのだそうです。
実はこれ、先に食べた彼女が「まだちょっと早いから、もうちょっと寝かせて熟成させたほうがいい」というので、包みもとかずに置いておいたのです。
それで今朝、彼女から「今日から12月だからシュトレン、スタートですよ!」といわれたので、さっそく封を切ることにしました。

16stollen_01

シュトレンといったら、その形状が連想させるのはおくるみにくるまった赤子のキリスト。雪の積もった薪。まっしろな雪のような粉砂糖がまぶされた、その独特の姿。
フロインドリーブのシュトレンは、スパイスが効いたヨーロッパのクリスマスの匂いがぷんぷんするような癖のある味じゃなくて、濃厚なバターの風味と洋酒やナッツやドライフルーツの味が調和した、しっとりしたケーキのような味。爽やかなオレンジピールの味がアクセントになっていて、たぶん誰にでも食べやすいシュトレンです。
今年もとってもおいしかった。(娘なんか3ピースも食べた!)

シュトレンというと、むかし母がホテルオークラで働いていたときによく話していた、ドライフルーツにナポレオンを一瓶あけて作った、1日に何本も作れないというフルーツケーキのことを思いだします。わたしはあれが苦手だった。ドイツで暮らしたこともあるという、ドイツ語の先生にはすごく喜ばれたけど・・・・・・
それから店に飾った大きなクリスマスツリーに、ドライフラワーとスパイスが詰まったサシェをリボンで結びながら「ああ、いい匂い・・・。クリスマスの匂い」といった女社長のことなんかを。(わたしには匂いがキツすぎてそれは臭いだけだったのだけど。)
そしてさらに思いだすのは今年読んだカポーティーの短編集『誕生日の子どもたち』の中にあった『クリスマスの思い出』という小説のこと。
アメリカの田舎町に暮らす六十を越したおばあちゃん(なんたって1950年代のことだから)と七歳の少年が苦労して貯めたなけなしのお金ぜんぶ遣って、これまた苦労して手に入れた材料でたくさんのフルーツケーキを焼いてみんなに贈るまでと、その後のいろいろなことを書いたお話なんだけど、書きだしはこんなふうだ。
ちょっと長いけど書きだしてみる。

 十一月も末に近い朝を想像してほしい。今から二十年以上も昔、冬の到来を告げる朝だ。田舎町にある広と々した古い家の台所を思い浮かべてもらいたい。黒々とした大きな料理用ストーブがその中央に鎮座している。大きな丸テーブルがあり、暖炉の前には、揺り椅子がふたつ並んでいる。暖炉はまさに今日から、この季節お馴染みの轟音を轟かせ始めた。
 白い髪を短く刈り込んだ女が、台所の窓の前に立っている。テニス・シューズを履き、夏物のキャラコの服の上に、不格好なグレイのセーターを着ている。小柄で元気いっぱいで、まるで雌のチャボみたいだ。でも気の毒に、若い頃に長患いをしたせいで、背中がこぶのように曲がってしまっている。顔立ちは人目を引く。リンカーンに似ていると言えなくもない。ああいう具合にきゅっと頬がそげているのだ。その肌は太陽と風に焼かれて染まっている。でもそこには繊細さがうかがえる。骨の張り方にも無骨なところはない。瞳はシェリー酒色で、いかにも内気そう。
「ほら!」と彼女は叫ぶ。その息は窓を曇らせる。「フルーツケーキの季節が来たよ!」

それで年は六十を越しているけど子供みたいな女と、彼女とはおばあちゃんと孫みたいに歳は離れてるけど唯一無二の親友でもある七歳の少年バディーにとって、文字通り胸躍るクリスマス・タイムがはじまるわけだけど、とっても素敵な書きだし。訳は村上春樹。
こんな幼少期をすごせば誰だってクリスマス・タイムは格別に待ち遠しいものとなるだろうなって思う。
ああ、そんな意味で、この時期にトルーマン・カポーティーの『誕生日の子どもたち』を読むのはおすすめですね。
カポーティーの書くものはまさしく蜜と毒だからハマる人はしばらく頭を占領されるかもしれないけれど(そして全部読んだら落ちる部分もあるかもしれないけれど)、クリスマス・タイムに食べるフルーツケーキの味がいつも以上に深くなることは間違いなし!

| | コメント (0)

« 2016年11月 | トップページ | 2017年1月 »