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2016年11月18日 (金)

もりのこと・森のスワッグ

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わたしがサノアイさんからその話を聴いたのは、たしか6月だったと思う。
FALLさんでやっていた個展を見に行ったとき。
彼女はこれからの10年のことを考えてあたらしいことをはじめることにしたんです、といった。そのあたらしいことっていうのはお店をはじめることで、もう物件も押さえてあるというので思わず「ええっ! だいじょうぶなの?」といってしまったのだった。
わたしの知るサノアイさんの慎重な性格からしたらずいぶん大胆な決断に思えたし、どう考えてもいまの日本が豊かな方向に向かっているとは思えなかったから。つい心配になって。
でも考えてみたら、まじめで実直で小さなことを決めるにもすごく慎重な人が悩みに悩み、考えに考えて出した結論だったのだと思う。それに考えたら彼女は控えめで大人しいだけじゃない、芯が強くて、やるときにはやる人だった。
それを感じたのは安保法案反対デモのとき。
サノアイさんはすごく行動的で勇敢だった。
そして今度もすごく勇敢に行動しようとしているサノアイさんを見てなんだかこっちまで勇気づけられたし、自分がしばらく忘れかけていた、夢を見ることのパワーを感じたのだった。それに何より木のものが好きなわたしだから、木工作家のサノアイさんのお店ができるのはすごく楽しみだった。
お店がオープンするときには知らせてね、といってFALLを出た。

それからやや間があって、実際にサノアイさんお店の内装に着手しはじめたのはもう7月も終わりのころ。『猫の手も借りたいほど』ということだったから自分も何か手伝えることはないかな、と思ったけれど、そう思っている間にみるみる彼女のご友人のショップオーナーやたくさんのクリエイターさんたちが毎日かわるがわる駆けつけては手伝いはじめて、そのスーパー職能ぶりには、こりゃ、わたしなんかの出る幕ないや、と思った。
なんの味気もないただの無機質な物件がみんなの手によって日に日に変わっていくのはツイッターで見てるだけでも面白かったけど、同時にかなり重労働で大変な作業でもあって、とうぜんのことながら最初から最後まで働き詰めのサノアイさんはぶっ倒れるんじゃないかと心配になるほどだった。でも、そうやってみんなの手によってできあがったお店は、そのまま愛のこもった空間になった。
むかし、ショップの店員だったときお店に立っていてよかったことは、友人知人知らない人までが、そこに行けばわたしがいると思って来てくれることだったけど、その店が友人たちによってできあがった手作りの空間だったらどんなにいいだろう。
そんなふうに快く手伝ってくれる友人に恵まれているのはもちろんサノアイさんのお人柄あってのことだけど、なんてしあわせな人なんだろう、と思って眺めた。
そしてできあがったお店はわたしが最初にサノアイさんから聴いて想像していたより何倍も何十倍も素敵なお店だった。
お店の名前はあのときも聴いた『もりのこと』。
木のものと、森にまつわるお店だそうです。

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ついに今月18日にオープンと知ったので、11月のはじめにコトリ花店に行って開店祝いに森のようなスワッグを作って、とお願いしてきた。
そうしたら花屋ったら『森のような』というわたしの言葉に俄然テンション上がっちゃったそうで、るんるん作ってるうちに大きなのができちゃった、っていう。
一昨日うけとりに行って見るなり、思わず「でかっ」といってしまいました。
これまで小さいのしか見たことなかったから。
でもスワッグもこれだけ大きいと迫力あってなんだかかっこいいです。
コトリ花店はわたしが1番好きな花屋です。
店主のりかさんはわたしの好みも熟知してるし、彼女に頼めば間違いない!
これから12月に向けて書き入れ時の花屋。

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きれいにラッピングしてもらいました。
『森のSWAG』に使った花材は、ブルーバード、ユーカリロブスタ、バンクシャー、リュカデンドロン、ユーカリの実、ジュニパーベリー、グニーユーカリ。
冬の森の匂いがしてくるようです。

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セロファンの中にはコトリ花店の12月のイベント、Porte Bohneur『12月のアミュレット』のポストカードが・・・・・・

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こんなに大きなスワッグを持って電車に乗るのはちょっと恥ずかしかったけど、中央線の窓からはしだいに色づいてきた木々があかるく輝いてまぶしかった。

『もりのこと』はとってもわかりやすい場所にありました。
西荻窪北口を降りたら前の道をまっすぐ左に行ってFALLさんも通りこし、突き当り(前にMINAMIDOとある)まで行ったら右手に曲がると、左手に目印の緑の屋根が見えてくる・・・
それはあたらしいお店ができたというより、すでに街並みにすっかり溶けこんで、ずっと前からそこにあったみたいに自然でした。

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この緑の木こりの看板がマーク。

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そして月光荘のエプロンをしているのが木工作家で『もりのこと』店主のサノアイさんです。
プレゼントしたスワッグの包みをにこにこしながら開けてるところ。
サノアイさんはわたしが安心して話せる数少ない人です。
森のスワッグ、とっても喜んでもらえてよかった(^-^)

なんだか気もそぞろであんんまりうまく撮れなかったけど、店内の様子。

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お店の中にはサノアイさんほか、サノアイさんのお気に入りの木工作家さんの木のものや染色作家の高井信行さんの染め布や型染め人形、動物の絵柄の陶器や皮のコサージュなどが置かれていて、手仕事の温かさが伝わる空間。
品揃えはこれからどんどん豊かになっていくんだろうな、という気がします。

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オープン初日ということで、わたしがいるあいだも次から次へとお祝いの贈りものを持った人たちが訪れてました。
あかるくって清潔でオープンな空間では誰もが自然と笑顔になる!
いろいろ気になるものはあったけど、わたしは今日は月光荘のスケッチブックを2冊だけ買って帰りました。

もりのこと、間違いなく西荻窪の新名所になりそうです。
年内は金・土・日だけの営業だそうです。
そしてあさっては待望の開店祝いの餅つき!
超餅好きのわたしとしてはぜったい行くつもりだったけど、最近ぼけた父と暮らす妹のストレスがひどくて、今年最後の20度超えの暖かい日になりそうな日曜はジーサン連れて出かけることしたから、わたしは行けなくなりました。残念。
でも日曜は晴れていいお日和になりそうです。
きっと賑やかな餅つき大会になることでしょう。
サノアイさん、もりのこと開店、ほんとにおめでとう!!!

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