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2016年8月14日 (日)

夏の夕暮れ、鉱物Barへ

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きれいなサックスブルーのリネンの服に丁寧にアイロンをかけたり、午後のまだ明るい変な時間にゆっくりお風呂に入っていたら家を出るのが遅くなって、日の暮れるころギャラリーに着きました。
西荻窪の閑静な住宅街の中にある、ギャラリー みずのそら
いつも素敵な展示をやっていて、いちど行ってみたいと思っていたのです。
建物の前まで来ると四角く開いた塀の間から中庭のプールが見えて、なるほどこれが水の空か、と思いました。
昔、実家近くにあって、トレンディドラマの舞台にもなったコンクリート打ちっぱなしの超ハイテックなかっこいいマンションの中庭にも水溜り程度のプールがあって、彫刻家が作ったオブジェがあって、その奥の部屋が地元の有名な彫刻家のオフィスで、そんな水溜り程度の小さなプールでも、水のある空間ってなんだか豊かな気分がするものです。

いまはちょうど鉱物アソビさんが『鉱物Bar vol.9 produced by 鉱物アソビ Alchemy ~結晶が化学反応をおこす夜~』という展示を行っているところでした。
エントランスにはペンタグラムの立体と鈍い金色を放つ天秤、それに古い洋書やアンティークの瓶、動物のボーンなどが飾られて。

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鉱物アソビさんの展示を見るのは、六本木のギャラリーGallery SU で行われた『涙ガラス制作所』さんとのコラボ展示以来だけれど、いつも隙のない完璧な展示をされる方です。今回は博物館にあるようなアンティークと、鉱物に近い幾何学的なアクセサリーとのコラボレーションで、スタティックな空間の中で石の結晶だけが星屑みたいに瞬いていました。
娘に『石オタク』といわれているわたしとしては、パイライトの結晶を間近に見られたのがよかった。鉱物すべて、色にしても形にしてもそうだけれど、いったいどうして自然にああいう人工的なまでに完璧な金色ぴかぴかの立方体ができるのか。不思議です。あとは母岩石に付いたいろいろな色のフローライトとかアポフィライトとか。ほとんど知らない石はなかったけれど、それでもひとつふたつは聞いたことのない石もあったかな。
でも手に取って見ることはできない。
石によってはモース硬度が低くて簡単に欠けてしまうものもあるから触れないのはわかるけど、ちょっと残念。

奥のカフェでは鉱物を模した『鉱石菓子』なるきれいなお菓子や、添えられた液体を注ぐと色が変幻するカクテルなども供されているそうで、展示にちなんだアートなデザートというのは原美術館なんかでもやっているからとりたてて新しくはないけど、なんだか贅沢ですね。
奥からは賑やかに話し声が聞こえてきて、ちょっと覗くと若い子ばっかり。
次のカフェタイムまでにはまだずいぶん時間があったし、わたしはひとりだと実は飲食にはあまり興味がないので、石だけ眺めて帰って来ました。
夏の夕暮れにきれいな色をした鉱物を愛でるというのは素敵な企画だけど、この気持ちのいい空間自体はやっぱり昼間来たいな、と思った。

ギャラリーに来るまでの緩く坂になった通り沿いにはほかにも素敵な店がいろいろあって、自転車でスカートの裾ひるがえしながら坂道を降りてゆく女の子の後ろ姿を眺めつつ、こんな町に住めたらいいかもな、なんて思ったのでした。
(でも、いろいろと誘惑が多いかもね。)

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