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2016年7月30日 (土)

ブルーベリー狩り

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自然食品屋のそら屋さんで買いものをしてレジカウンターでお会計をしてもらっているとき、小さなチラシが目に留まって思わず手にとった。
そこには、ブルーベリーもぎとり、有機栽培、100g200円、入場無料、完全予約制、という文字が並んでて、うわあ、これいいな! と思った。
何を隠そう(誰も隠してないけど)、お隣りの小平市は日本でのブルーベリー発祥の地といわれていて小平市の農園でもブルーベリー狩りができるのだけれど、ここは清瀬市とある。
わたしがチラシを眺めてると、「ここでチラシを見たうちのお客さんがけっこう行ってるみたいですよ」と店長がいう。
チラシをもらって帰って、さっそく娘に「これ行ってみない?」と聞くと、小さいころ『フルーツモンキー』と呼ばれていた人だけあって、めずらしく「行く!」と即答が返ってきた。
聞いたわたしのほうが「え?」って感じだったのだけれど、それで行くことに。
ここから清瀬までだったらさほど時間はかからないものの、駅からはバスの本数が少なくてちょっと不便なところっぽい。
ブルーベリー農園の開園時間は朝9時から。
早起きして出かけることになった。

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出がけにバタバタして予定のバスに乗り遅れたかと思ったけれど、ちょうど来ていたバス台田に行くというので、それに乗って約10分。
思いのほか早く9時半に着きました。
バス停を降りるとすぐうしろがブルーベリー畑。
すでにブルーベリーをもいでいる人たちの声が聞こえる。
畑の中の、のぼりの立った屋根の下まで行って誰もいないので机に書いてある携帯電話に電話すると、すぐ近くの畑の中から「おはようございまーす」と赤毛ショートヘアの少年みたいにキュートなお姉さんが出てきた。
「やったことありますか?」と訊かれて「ないです」と答えると、さっそく小さな黄色いバケツを持って鳥避けの網のかかった畑の中へ。
「ピンク色のはまだ熟してないので、黒くなったのをこんなふうにもいでバケツに入れてください」とやってみせてくれる。「ここで栽培しているブルーベリーの品種は4種類くらいあるんですけど、勝手に自然配合されて実際にはもうなんだかわからないことになってます。ここは無農薬栽培なので、木から木へ実を食べながら歩いて行って、自分が『これがおいしい!』っていう木を見つけるといいですよ」といって、実際に違う木のブルーベリーをもいで手のひらに載せてくれた。おいしい! ほんとに木によってみんな味が違う!
「それじゃあ、楽しんで♪」と。いって彼女が離れてから、ブルーベリー狩りがはじまった。

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こんな広いところにブルーベリーの木ばかり植わっているのを見たのは初めてだけど、ピンクと濃い紫の実が混じってたわわに生っているブルーベリーの木って、ほんとにきれい!
娘とふたり「かわいいねー」といいながら畑の中を歩き回る。
これがみんな無農薬だなんてテンション上がります。

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枝についた黒く熟した大きな実を選んでもいでは食べて味を確認する。
陽が燦々と当たっているところの実は濃厚な甘さで、ちょっとお酒みたいな味がする。
甘み酸味のバランス、風味も木によってそれぞれ。

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ここに着いたときもうすでに暑かったけど、畑の中に入ったときは一瞬、涼しいような気がした。でもそれも束の間、鳥避けの網がかかってる以外は陽を遮るものもないから畑の中はすごく暑い。折しも梅雨明けの青空には眩しいくらいの筋肉質の入道雲がもくもく浮かび、太陽は容赦なくカンカン照ってる。やわらかな地面からもわっと上がってくる熱気は街なかにいるのとは違う蒸し暑さ。

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はじめて20分もたたないうちに汗だくだくになった。
服の中を流れる汗。
着ているものはびしょびしょ。
帽子はかぶってきたけど、首に何も巻かずに来た我々。
首のあいたワンピースを着ているわたしは肩に当たる陽射しが熱い。
流れる汗にたまりかねて、わたしが持ってたハンカチを首に巻く娘。
陽が高くなるにつれて光と影のコントラストがくっきりしてくる。

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ここに来る前は、制限時間無しっていってもそんなにはやれないだろうから、せいぜいやっても2時間くらいかな、といっていたのだけれど、とんでもない!
暑くて暑くて2時間なんてとうてい無理。
だんだん疲れてきて、ただひたすら黙々とブルーベリーをとってはバケツに入れる。
やっとバケツ1杯収穫!

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と、そこで離れたところにいた娘に「そろそろ終わりにしようよ~」といって近づいてきた彼女のバケツを見れば、あれだけ歩き回った割にはまだ半分しか入ってないじゃないですか。そこからは娘のそばについてブルーベリーを取っては娘のバケツに入れることしばし。

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やっとバケツ2杯分のブルーベリーが獲れました。

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そこでまた農園のお姉さんに「終わりましたー」と声をかけて、最初の屋根の下で測りで重さを量ってもらう。
両方とも1キロジャスト。
100g200円なので4000円を払って包んでもらいました。
今日は私たちのあとにも続々とお客さんが来て賑わっていたので、「梅雨明けもしたことだし、これからたくさんお客さんが来るんですか?」と訊くと、「来ない」と一言、お姉さん。
これだけ暑くなるとなかなかここまで来る人はいなくなるそうで、そうじゃなくても完熟した実が次々地面に落ちてしまうのに、ゲリラ豪雨がくるたびに大量の実が一気に落ちてしまうのだそう。
こんなにおいしい無農薬のブルーベリーなのに!
それを聞いたらなんだかすごくもったいなくなって「楽しかったから、また来ます!!」といったものの、行きはよいよい帰りは何とやらです。
お姉さんにいわれた帰りのバス停に行ってみたものの、とうぶんバスが来る気配はない。
あたりに陽射しを遮るものは何もないし、喫茶店のひとつどころかなんにもなくて、しかたなく道行く人に聞き聞き来た道を歩きはじめました。
そこで娘が「あれも撮っておけば?」といった、ブルーベリーもぎとりの看板!
そうそう、宣伝してあげなくっちゃね。

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結局かなり歩いたところで声かけたおばさんがよかった。
1番近くのバス停はすぐそこだけど、そこで待ってても1時間に1本くらいしかないから、市役所のある通りを曲がって大通りに出て、大通りの道沿いにあるバス停ならまだ本数あるからバス来ますよ、といわれて、どこか懐かしい、かぐわしい(?)田舎の匂いを嗅ぎつつ、とうもろこし畑の横を歩きに歩いてやっと大通りのバス停にたどり着いた。もうへとへと。
ときどき、すっかりお湯になったミネラルウォーターを飲んではいるけど、暑さと疲れでグロッキーになりそうだったです。それにつけてもお百姓さんはエライです。
やっと家に帰りついて、いま獲ってきたばかりのブルーベリーをテーブルに出してみる。

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たっぷり2パック、2キロ。
農園で見たときは小さなバケツだと思ったけど、全然そんなことありませんでした。これまでにこんなたくさんのブルーベリー、見たことない。
わたしに「食べてみん」といわれて、つまんで食べた息子、「おいしい!」と。
実はこの人、いままでブルーベリーもブルーベリージャムもどうでもいい人だったの。
それが、おいしいって。

お昼を食べた後、わたしも娘みたいにさっさとシャワーを浴びてお昼寝でもしたかったけれど、鮮度のいいうちにと、このあとジャム作り。
さらに一汗かいたのでした。

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家にあった空き瓶を総動員しても足りなかったブルーベリージャム。
残りはすぐに食べる用にしてガラスのコップに入れた。
糖度50%だからふつうに甘い。
でも味見をした息子が「こんなおいしいブルーベリージャムはじめて」って。
これまでブルーベリーなんかちっともおいしいと思ってなかったから驚いたって。
しかし暑かったー!
これでとうぶんジャムは買いません。

ブルーベリー狩り、気持ちとしてはまた行きたい気もするんだけど、でもこれだけ暑くなるとどうかなあ?
体力勝負なことだけはたしか。
母が昔、よくいってたところの『欲と二人連れ』ってやつで、覚悟を決めてまた行ってみますか。

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