ヒヤシンスの香り *
1週間ぶりの花屋でぱっと目についたのはヒヤシンスだった。
今季初もの。
それでラベンダーピンクのヒヤシンスを3本買って帰ってきた。
ヒヤシンスのすっとするようなひんやりした匂いを嗅ぐといつも、これって
冬の大気そのものだな、と思う。
そして同時に、昔行った友達の滋賀の実家の暖かい窓辺の日だまりで、
ここちよく香っていた水栽培のヒヤシンスのことを思いだし、彼女のご両
親はいまどうされてるかな、と思う。ピアノの置かれた明るいリヴィングの
椅子で、静かに新聞を読んでいた友人の父の姿。安寧な午後の風景。
いまでも目に浮かぶ。
あのときのヒヤシンスの甘い香りは春そのものだった。
それだけ花の記憶は鮮明で、花のある空間や花を贈るとか贈られるとかって
そのまま平和でしあわせな光景なんだと思う。
来年もそんな花に満ちた平穏な年になりますように。
本棚にもいい匂いのするPeaceをひとつ。
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