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2015年12月29日 (火)

12月のヘリテイジ

15heritage_03

ばらっていうのも不思議なものだな。

昨日まで元気だったばらが急に元気がなくなったと思ったらわずか数日で枯

れてしまったり、逆に根頭がん腫病にかかってもう駄目だと思ったばらが何度

も持ち直して花を咲かせたりする。

このヘリテイジがそれで、いっときはがん腫が大きくなって玄関の外に隔離

していて枯死寸前のところまでいったのに、陽の当たらない、冬のあいだ寒

風吹きすさぶその場所で、ときには水やりさえ忘れていたのに、ひとふゆ寒

さと乾燥に耐え、春になったらまた元気な芽を出しはじめた。それで、ほかの

ばらとはちょっと離れた、ベランダの東側の隅にまた戻したのだった。

ベランダから玄関の外へ。玄関の外から、またベランダへ。

そんなことを繰り返して、今年もほとんどまともに咲けなかったばらが、一年

の終わりになってこんなに美しい花を咲かせるなんて。

カメラの液晶画面を通してみつめるばらからは明らかに強い気が放たれて

いて、それは「わたしは生きています」といっているようで、冬の透明な光と

あいまって、なんだか吸いこまれそうだった。

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