朝陽のなかで *
ライラックローズが咲いた。
満開、大輪のばら。
わたしの好きなこのばらの咲きかたじゃなかったけれど、精一杯咲いた。
ローズカフェのフェンスにもたれるように咲いていたアンニュイな姿に一目
惚れして買ったばらだけど、カフェのオーナーは、これはなかなか大きくな
らないばらだといっていて、何年か後に見たら枯れたのか、もうなかった。
実際、何年育てていてもちっとも大きくならないし、枝も増えない。
これまで何度も枯れるかと思った。
私の持ってる中でも古い、そんなばらが、こんなに長生きするとは思わな
かった。
老爺のような株から伸びているのは、若いシュートが2本。
つぼみはあともう一個。
だから花が終わって切ってしまったら、冬のあいだに枯れる可能性もある。
ばらの木にばらが咲くのが当たり前かといったら、そうでもない。
花が咲くのはすごいこと。
花を咲かせるのはすごいこと。
大輪の花が重たくて枝が消耗しないように、早々に切った。
ミルラにフランキンセンスが混じったような不思議な香り。
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