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2015年8月 4日 (火)

ぬか漬け、はじめました。

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発酵食であるぬか漬けが身体にいいってことはもちろん前から知っていたけ

ど、でも自分でやることはないだろうと思ってた。これだけ気温も湿度も高くて

蒸し暑いいまの日本の気候ではカビを生やさないように管理するのが大変だ

し、毎日かき混ぜなきゃならないのは面倒くさい。おまけにそれ以上に日本に

は昔から『ぬかみそ臭い女』なるインパクトの強い言葉があって、イコールそ

れは『所帯じみた女』を指し、私は若いころからそれだけは勘弁、みたいに思

っていたからだ。なんたって若いころの私は白いシャツを着て一日それが汚

れないような暮らしがしたい、なんてアホなことを考えていたのだから、当然

といえばトーゼンだ。それが何ゆえ突然はじめたかというと、医者の友達の言

葉がきっかけだった。うちには潰瘍性大腸炎の息子がいるのだけれど、いつ

かその友達に会ったときに「息子さんの調子はどう?」と訊かれて、寛解状態

ではあるけど皮膚の状態は相変わらず良くなったり悪くなったりで、ときどき

皮膚科に行ってる、と答えたら「だったら息子さんにぬか漬けやらせたら」とい

われたのだった。もちろんそれは息子に伝えたけれど、うちの息子が最初か

らそんなことやるわけがない。へー、ってなもんで終わってしまい、友達に言

われた言葉だけが私のなかに残った。

自分でぬか漬けをはじめてみようかと思ったのは、今年の上半期はリハビリ

通いで忙しく、ここ数年やっている味噌の寒仕込みのタイミングをうっかり逃

してしまったことで、だったら味噌作りができなかった代わりに糠漬けをやる

かと考えたのだった。それでちょっとインターネットで検索してみたら、いまは

冷蔵庫で保存できて毎日掻きまわさなくてもよく、しかも臭くなくて初心者でも

最初から上手に漬けられる、という便利なものがあるではないか。

糠漬けの材料と糠床用の容器がセットになったものと材料だけのがあって、

以前3点セットで安くなっていた野田琺瑯の保存容器を買って、1番大きいの

だけ使い道がなくてしまってあったことを思いだし、これだ! と思った。

押入れから出してみると、使い方のしおりにたしかに「ぬか漬け、一夜漬けの

容器として」と書いてある。やったね!

それで先週やっとオーダーして、届いたのがこれ。

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ぬか床一年生

私が買ったのは混合ぬか500グラム2袋、ミカンの天然酵母100グラム2袋

容器なし、のセット。ぬかと天然酵母各1袋は予備用で、最初に使うのは混合

ぬか2袋と天然酵母1袋。

作り方は簡単で、大きめのボウルかぬか床用の容器の中で混合ぬかと湯冷

まし1000ミリリットルを混ぜ合わせてお味噌くらいの硬さにし、そこに天然酵

母を入れて混ぜ合わせ、漬けたい野菜を入れて24時間冷蔵庫に入れておく

だけ。作ってみると、家にあった野田琺瑯の容器(レクタングル深型LL)にぴっ

たり。作り方は材料と一緒にA4コピーが添付されています。

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材料が届いた翌日のおととい、仕事が終わった後にぬか床を作り、初めて作

るんだったやっぱり無農薬の野菜で作ろうと、ちょうど夏のセールをやってい

たそら屋さんに走った。買ってきた野菜はキュウリとナスとオクラとプチトマト。

昨日の朝だと漬けてからまだ24時間経ってないから今朝あけて、漬けもの

を取りだしたところが1番上の写真。容器が大きくないからそんなに入らない

けど、まあ3~4人の家族だったら十分ってところでしょうか。

それでいつもの朝はパンだけど、今日の朝ごはんは朝がゆと漬けもの!

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24時間よりは長く漬けていたから味が濃くなったかと思いきや、意外と私好

みの朝漬かりでした。キュウリがもっともよく漬かっていて、あんまり変わらな

かったのはプチトマト。輪切りにしたオクラの漬けものがおいしかった。

消化が落ちて弱りやすい夏の胃には、こんなシンプルであっさりした朝ごはん

もいいかな。(べつに私はミスマッチにパンに漬けものでも全然OKですけど。)

これに写ってないけど梅干しと生食三年番茶。

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医者の友達いわく、胃にやさしくてよいのは番茶とほうじ茶だそうです。

夏はたまに冷たい紅茶も作って飲むけど、基本はカフェインレスのお茶。

じゃないと真夏でも大きなカップで珈琲を飲む我が家はカフェイン・オーバー

になってしまうから。カフェインの摂りすぎは脱水や貧血を招く。

この三年番茶はマクロビオティックの人が推奨するお茶で、このあいだの空

いろのポットいっぱいに沸かしたお湯に大さじ1杯強の茶葉をバサッと入れ

て15分煮出し、粗熱がとれたらそのまま冷蔵庫で冷やしているのだけれど、

この時期はいくら作っても作ってもあっという間になくなる。冷たいお茶もお蕎

麦も素麺も冷麺も、食べるほうは涼しいけれど作るほうは何をするにもほんと

うに暑い! 

今日も一日コンピュータの前で汗だくになって働いて、夕方すっかりへとへと

になってむくんだ脚でキッチンに立ってまた空になったぬか床に野菜を漬け

こむのに、まず野菜を50度洗いして水けを切ってぬか床を掻きまわして・・・

とやっていたら、簡単といってもやっぱりそれなりに手がかかるのです。

まったくもって主婦の仕事って「ふー!」ですね。

もともとできあいのお惣菜や冷凍食品を買うほうではななかったけれど、私が

いまみたいに食に気をつけるようになったのは息子が潰瘍性大腸炎になって

からで、せっかく五体健全に産んでこれまで大した病気せず元気だった息子が

そんな原因もよくわかってなければ治し方もわからない難病になってしまった

のがとてもショックだったからだった。離婚して精神的にダメージを受け、180

度生活が激変して苦労したのは子供もおなじだから、心因性の病気、といわ

れて負い目を感じたこともあって、自分にできることをひたすらやってきただけ

なのだけれど、ときどき女友達からは「何もあなたがそこまでやらなくたって」

みたいなことをいわれる。でもそういうことをいうのはたいてい結婚していても

子供がいない友達で、自分でやってみたらわかるけど、自分が何気なく母親

からしてもらったことって、実はどれをとっても日々の努力なしにはできないこ

となんだよね。

夕方、ぬか床に野菜を埋めていたら、遠い昔、母が台所の板の間の上にしゃ

がみこんで、大きな樽みたいな容器に入ったぬかみそに手を突っこんでキュ

ウリやナスを取り出してるのを見て、泥んこ遊びが好きだった小さかった私は

なんだか宝探しみたいで楽しそうだなあと思ったことを突然、思いだしました。

医者の友人がぬか漬けを勧めるのは、お母さんの手にはそれぞれ固有の

常在菌がいて、それは子どもがお母さんからもらって赤ちゃんのときからず

っと腸に持っている常在菌と同じもので、乳酸菌数あれど、その常在菌を増

やすことこそがお腹の健康につながるのだそうです。日本のお母さんが漬け

る漬けもの、お母さんが作ったおにぎり、韓国オモニのキムチ、みんな一緒。

人の免疫って実によくできた深いシステムです。

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