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2015年8月 1日 (土)

8月の猫

1508panda

8月。

外は熱帯。クレイジーな暑さ。

昼過ぎ、自転車でプールに行く途中すれ違った老夫婦は、車椅子に乗った

おじいさんも、車椅子を押すおばあさんもともに暑さにうだるうようなつらそう

な顔をしていて、見るに堪えない感じで、こんな時間に外を出歩くのは危険

だからやめたほうがいいのに、と思ったけれど、それがもし病院の診察帰り

だとしたら出歩くなというほうが無理な話だ。日本の老々介護の現実。

これだけ暑いとプールの水もお湯みたいで、ちょっと泳いだだけで疲れて息

が上がってしまう。このあいだ閉店になった池袋リブロでツバメノートのかわ

いいのをみつけて、ロバさんにあげようと毎週持って行くのだけれど、けっき

ょく先月は彼女は1度もスイミングスクールに来なかった。今日も来ない。

彼女には老々どころか世話のかかる大きな息子がいる。

そしていつも「暑いのはいくら暑くても平気なの!」といっていた夏好きのKさ

んが今年は身体の調子が悪いから夏の2ヶ月休会することにした、という。

スイミングスクールに通いはじめて早や十数年。

歳月は確実に人も人の置かれた状況も変えつつある。

いつものように帰りにスーパーマーケットで買いものをして、いつもの道を通

りかかったら、パンダがのそのそと植え込みの中に入ろうとしているところだ

った。「やあ、パンダ!」と声をかけると、にゃあ、といいながらついてきたけど

今日はプール帰りで何も持ってない。

外はあまりに暑いし、パンダも喉が渇いてないかと思ってプールバッグの中

からミネラルウォーターを取り出してみたけれど、べつだん水には興味がな

さそうだった。猫の祖先は砂漠の生きものだから暑さには強い、と娘はいう

けれど、そんなこといったら人間はみんなアフリカン・ルーツだ。

これだけ暑けりゃ人間だって猫だって植物だって等しく堪えるよ。

1508panda01

なんにももらえないとわかるとあきらめて植え込みの緑の中に入るパンダ。

でも、何ももらえないからって私のこころのなかはお見通しなんだ。

1508panda02

しばし熱い舗道にしゃがみこんで目を合わせては互いに交互に目を細めて

親愛の情を示しあった。

パンダの向こうに見えているのは、まごうかたなき夏の光。

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