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2015年8月14日 (金)

お盆休み

15semi

昨日、朝おきたら突然、左耳の聞こえ方がおかしくなっていた。

無意識に枕に強く耳を押しつけて寝ていて、ときどきそんな風になることがあ

るから、昨日もそれだろうと思っていたら、いつまでたっても治らない。

治るどころか左耳はプールで水が抜けなくなったときみたいに「うわーん」と

鳴っていて、音の反響の強弱もバランスも何もかもおかしい。

それでも昨日はお盆休み前で片づけなくちゃならない仕事がいろいろあった

からなんとか必死でやったけど、コンピュータの前で音声を聴くのも文章を

考えるのも、それをキーボードで打つのも手紙を書くのも、何もするのもつら

かった。そのうえ昨日と今日、2日つづけて仕事の後に暑いなか自転車飛ば

して出かけたりしたのも、いま考えたら馬鹿だった。

今日から夏休みで、今日は朝早くに友達と待ち合わせていたから昨日は早

めに寝たというのに、夜中にエアコンがいまにも壊れそうなうるさい音を立て

はじめて、ぜんぜん眠れなかった。実際エアコンはうるさかったみたいだけれ

ど、実はそれ以上に私の耳のなか頭のなかで音が増幅され、反響していた

のだった。

今朝目覚ましが6時に鳴ってフラフラ洗面台の前まで行って、鏡に映った自分

の顔を見て「こりゃ、だめだ」と思った。まるで別物だった。

それでもシャワーを浴びて身支度する気でいたけれど、どう考えても耳の聞こ

えかたはおかしいし頭の中で音がわんわんしてるしで、過去に2回突発性難

聴とそれに近いことを経験している私としては直感的に、これはもう今日は出

かけないほうがいいな、と思った。何がいけないって、電車に乗ってもどこに

行ってもいまの時期は冷房が効きすぎてる。こういうときは身体を冷やすのが

いちばん良くない。それにふだんでも耐えがたい大量の雑音!

今日は久しぶりに会う友達との楽しみにしていた約束だったから、ぎりぎりま

で思案してしまったし、当日の朝になってドタキャンするのは相手にも申し訳

なかったけれど、でももうそんなこともいってられない。友達にはメールをし電

話をし、事情を話して電話を切ったあとタオルケットを頭からかぶって寝たら

昼近くまで眠ってしまった。途中、電話が2回鳴ったけれどとれなかった。

それからやっと起きて今日一度めのごはんをみんなで食べはじめたら、息子

が「今日は実にお盆らしい天気だな」といった。朝6時に起きたとき空はいま

にも降りだしそうな寒々しい灰色だった。いまは晴れでも雲りでもない中途半

端で曖昧な色をしている。子供が心配するから私はヘラヘラしていたいのだ

けれど、前回難聴になったときは2回ともかなりしんどかったから、それを思

いだすだけでも内心、不安でいっぱいだったりする。折しもお盆休みで医者

はどこもやってない。「あなたは医者がやってないときに限っていつもきまって

病気になるのよ」という亡き母の声が聞こえてくるようだ。やれやれ。

せっかくの夏休みだっていうのに・・・・・・。

ごはんを食べながら前回もらった薬のことを考えた。

食後すぐに薬箱の中をガサガサやったら、医者の友達が出してくれた薬が不

完全ながら残ってた。漢方も。たすかった!

前回は平成19年、6年前の9月だった。

難聴って、耳がおかしいと気づいたらできるだけ早く手を打たないと手遅れに

なりかねない厄介な病気だから、薬があったことでちょっとほっとした。

初めて突発性難聴になったのは娘がまだ保育園に通っていたころだったと思

う。あのときの原因は完全なオーバーワークだった。過労と睡眠不足と過度の

ストレス。6年前のはもうよく憶えてないけど、夏の疲れからくる自律神経の乱

れだったんじゃないかと思う。眩暈がひどくてメニエール病を疑われ、CTスキ

ャンまで撮った。今回のは3回めではっきり原因がわかるような気がする。

猛暑つづきで、たいして効かないとはいえ昼も夜もエアコンのついた部屋で

一日中コンピュータの前にいて、仕事が終わる夕方ともなると脚がむくんで

パンパンだった。おとといなんか、膝を曲げようとして左膝がイタ! となって

しまったほどだった。ふくらませた長い風船を折ったときのようなあの感じ。

脚のむくみと耳がおかしくなったのには絶対何か関係がありそうだと思った

ら、やっぱり腎臓の働きとリンパ液の流れと耳の聞こえかたには関係がある

らしい。それから慢性的な肩こりと首こり。とくにここ数日は首の左側の張り

がひどかった。それが原因で頭痛になってしまったほどだった。そしてメンタ

ルでははっきりと「あれがいけなかった」とわかるいくつかのストレスがある。

いま考えたらこれだけわかるのに、そんななかでも自分は身体が動くからい

ま快調だと無理をしていたのだった。

常に結果の前には原因あり。ということだけど、8月に調子が悪くなりやすい

原因のひとつには、2週間プールがないことがある。いつもクラブではみんな

に「週に1回くらい泳いだところで体力維持時にも筋力維持にもならないし、

かえって身体にキツイだけ」といわれているけれど、少なくとも私は週1回プ

ールで泳ぐことで心身のバランスを維持しているのだった。1週間の仕事で

バリバリになった身体をほぐし、常に誰かをケアすることからも重力からも解

放されて、たった50分間プールの中にいること。

それが自分にとってどんなに大事なことか、今回もつくづくよくわかった。

仕事が休みで具合が悪くても家事はなくならないというのが主婦で、夕方

買いものに行こうとして階段の踊り場で蝉がひっくり返っているのをみつけ、

今年もついにこの季節がきたか、と思った。

私は言葉をなんでも省略して略語・略称でいうのが大嫌いだしテレビも見な

いので知らなかったけど、『PPK』って『ピンピンコロリ』を指すのだそうで。

そういう意味では蝉ってまさしくPPKなんじゃないかと思うけど、そう思うそば

からそれに逆するような北村太郎の詩の一節が浮かんで、あれってなんの

詩だったっけなあ、と考えてみるも頭が靄ってそれ以上、思考まとまらず。

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