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2015年6月21日 (日)

公開制作@H&R ROPPONGI

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セツで働いてらっしゃる絵描きの宮城さんが六本木のホテルで作品の展示

とともに午後から公開制作をされるというので娘と一緒に行ってきた。

場所は六本木通りに面したホテル&レジデンス六本木。

建物の外観からして見るからにお洒落なシティーホテルという感じで、実際

にホテルに宿泊しながら絵の公開制作をするという、なんとも豪勢な企画。

私たちがエントランスを入ると、ちょうど生徒さんたちに宿泊しているお部屋

を見せてきたところという宮城さんたちと出くわした。それからしばし宮城さん

の案内でレストランの中に飾ってある絵を見せていただき、公開制作の行わ

れる『ラボ』と呼ばれる部屋へ。中にはすでに思い思いの席に座って飲みも

のを飲みながらくつろいで待っている生徒さんたちがたくさん。

ここ、通りに面したガラス張りのオープンルームながら、ガラスが厚いのか、

静かでとてもリラックスできる空間だった。

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そして時間になっておもむろに描きはじめる宮城さん。

しんと静まる部屋・・・・・・

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すると宮城さん、「あれれ、、、どうしたの、急に静かになっちゃって。ふつう

にお喋りしてていいよ」なんていう。それでまた一気にくつろぐ一同。

いつ会っても細やかな気配りをしてくれる、すごく気さくでフレンドリーな宮城

さんです。

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みんな絵を描く人たちだから宮城さんが何を使っているかにも興味しんしん。

なかには壇上に上がって、いま絵具を混ぜてるパレットを覗く人も。

絵の道具って、それだけでもなんだか絵になります。

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そして後から部屋に入ってきたMちゃん。

この人がほんとうに『のだめカンタービレ』の『のだめ』みたいで最高だった。

キラッキラした目で宮城さんの描くのをじーっと見ながらいろんな顔をする。

途中からはMちゃんの顔を見てるほうが面白かったくらい。

Mちゃんは今年のセツ展で2点まとめてセツ賞を獲った女の子で、私がその

絵から「自信を感じた」と書いた人なのだけれど、他人から客観的にそう評さ

れて初めて自分のことがわかったそうで、いわく「私は自分に自信があるわ

けじゃないけど、絵は描ける。と思った」といい、それって私が昔から人に言

ってるのとおなじ言い方ですごくよくわかったし、共感した。さらに何で描いて

るかという話のところで自分の使っている絵具を見せて、スケッチで枚数描く

には高くていい絵具はもったいないからと思って、どこでも買えるこの絵具を

使い始めたんだけど、それが思いのほか使い勝手がよくて手離せない。とい

ったところで、でも「売り物にはこれは駄目だ」と断じたのにも感心した。

そういう感覚って、すごく大事だと思う。お菓子の空き箱の裏に描いて価値が

あるのは絵自体によっぽど魅力があるか、巨匠にでもなってからでしょう、と

思うので。セツ展のときは勝負を賭けて、なんと50枚も絵を描いたというMち

ゃん。ピュアな頑張り屋さん。

ほんとのこというと彼女の絵からはもっと大人の女の人のイメージを持ってい

たのだけれど、でも目の前の彼女の中にもそういう(大人っぽい)ものが確か

にあるからなんだろうな、と思った。

宮城さんが制作してるところを見るのも楽しかったけど、今日は絵を描くのが

好きでたまらないセツの子たちと話せてよかった。いまのセツからもユニーク

で我々がいまいるこの世界をハッピーにしてくれるようなクリエイターたちがた

くさん世に出るといいなと心底思う。

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前の通りを行く人たちも、六本木にしかいないような国際色豊かで個性的な

ファッションの人が多くて、なかには「何をやってるんだろう?」と目をとめて

窓から中を覗いて行く人も。ふつうだとこの状況ではなかなか集中できなさ

そうな感じなのだけれど、そこは宮城さん、リラックスしてマイペースに筆を

運んでおられました。

宮城さんの絵のよさは、なんといってもきれいな色彩。

ピース・オブ・マインドで幸福感のある明るいタッチの風景画と、それとは逆

にモノトーンでアンニュイな人物画、それに躍動感のある美しい線の人物デ

ッサンかな。ヨーロッパ的、とよくいわれているように、日本的なウェットなと

ころのない絵。今回、東京にいて滅多に泊まることのない都会のど真ん中

のお洒落なホテルに滞在してショート・トリップを楽しまれている宮城さんだ

けど、いつかほんとうに旅する絵描きになって世界中を旅しながら描けたら

素敵だろうなあ、と思いました。

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公開制作はまだまだ続く・・・・・・ ということで、私たちはひとまずお先に退散。

最終日には、いま描いている絵もすっかり出来上がっていることでしょう。

ちなみに宮城さんが描いていたのは、ここに来るまでのあいだにある、六本木

通り沿いのこのお店。gooday for you roppongi.

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チーズケーキとベーグルやスコーンがおいしい店だそうです。

でも私たちが行く途中、気になったのはこっちなんだよね。

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ここ何かのファクトリーみたいなんだけど、なんだろなんだろ、気になるなあ、

と左のドアの中を覗いていたら、不審者とでも思われたのか近くの電信柱の

横で携帯電話で話してた男の人から「なんなんですか!」といわれてしまい、

「かっこいいけど、ここ何かなと思って」といったら「ライブハウスですよ!」と

怒られてしまいました。感じわるー。新世界。ライブハウスだそうです。

たしかにまだ夕方なのに建物の奥からズテバタ音が聞こえてました。

隣りはガラスの工場っぽかった。

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この古いビルのレトロなつくりにダークなトーン、それに3枚貼られたポスター、

赤やブルーのわずかな差し色。

なんだか好みだったんですよね。

つまり我々の好みはマイナーってことか。

たまにふだん行かない街を歩くのも発見があって面白いです。

宮城さんの公開制作は24日までで終わってしまうけど、引き続き作品の展示

は7月12日まで行われています。

梅雨の季節の気分転換にぜひお出かけください。

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ホテル&レジデンス六本木 

【 HRR ART PROJECTS “ another point ” Vol.4 】
Takeshi Miyagi PAINTING EXHIBITION " L'esprit du paysage "

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