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2015年4月10日 (金)

Intimate live♡ @上町63

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たとえば、買ったばかりの新品ピカピカのドリップポットが自分のキッチンに

なじんで居場所をみつけるまでには、ちょっと時間がかかる。

でも、なじんでしまったらまるでずっと前からそこにあったみたいにキッチンの

いろいろなもののあいだにおさまって、ひっそり出番がくるのを待ってる。

場所も人もそれとほとんどおなじ、だと思う。

はじめて来たとき、ここは私の知らない街だった。

私にとっての銀座とおなじように、曲がる角をひとつ間違えたら迷子になって

しまいそうでドキドキした。

でも、いまはちがう。

改札を出て、何も考えなくても猫のようにたどりつける。

いつものビルに入って地下に降り、ドアをあけるとパッと顔なじみの人たちの

顔が目に飛び込んでくる。

もう何度となく、ここで会った人たち。

日常の緊張がほどける一瞬。

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ここんとこいつも大入りだったのが昨日の月1での翠さんと馬場さんのライヴ

は超常連の4人しかいなくて、いつも以上にインティメートな雰囲気だった。

まるで誰かの(佐々木さんの)家のリスニングルームにいるみたいな。

大体においてマスターがぜんぜん商売っ気のない人なものだから、お客がた

くさん入るのがいいんだか悪いんだかわからない始末で。(少なくとも何しに

来たんだかわからない挙動不審なお客はいらないんだと思うけど。)

そんな温かな空間だからミュージシャンもいい感じにリラックスして、いい歌、

いい演奏を聴かせてくれました。

最近、若いころに戻ったみたいに(?)声の調子がいいという翠ちゃん。

昨日、意外であたらしかったのは、いつも私がマーク・マーフィーで聴いてる

『I Get Along Without You Very Well』。なぜ意外かというと、うまくいえないん

だけど、これってもろアメリカ的な感じの曲だから。そして久しぶりに聴いてと

てもよかったのは翠ちゃんのファーストアルバムに入ってる『Dindi』と、セカン

ドに入ってる『Try A Little Tendreness』。いつ聴いても翠ちゃんに似合ってて

好きだなと思うのは『Don't Let Me Be Lonely Tonight』。

『I Remember April』が聴けたのもよかった。

スティーヴィー・ワンダーの『Moon Blue』はまだまだ進化途中かな。

これはもっとダークなトーンで、声の音量も落として、ヴェルベットタッチでや

ってもらいたい。なんたって悩ましいブルー・ムーンですから。

(原曲ではスティーヴィーの息遣いがたいへん色っぽい。)

それから『Come Togther』の馬場さんのギターはすごくエッジがとんがってて

カッコよかった。ヴォーカルについてはビートルズの、とくにジョンの歌はあん

まり頑張らずにちょっとレイジーでシニックにクールにやってもらいたいと個人

的には思うのだけど、これだけ言葉の滑舌がはっきりしててビートが効いた曲

でそれを求めるのは無理なのかな。

いずれにしてもジャジーなのもブルージーなのもポップなのも、かなり趣の異

なる振り幅の大きい曲を演ってハマるのは、翠ちゃんの感受性の豊かさとセン

スによるところ。もちろん、それも感度抜群な馬場さんのギターあってこその煌

めきだと思う。

ラストは翠ちゃんの真骨頂ともいえる『Aquelas Coisas Todas』で、演奏が終わ

ったあとも翠ちゃんが発した歌詞の『Why?』が頭の中で蝶ちょみたいにふわ

ふわ舞ってました。

これはステージ前、カメラで遊ぶミロリーちゃん。

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歌ってないときのこの人はどっから見てもマンガ。

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ファーストの後、カウンターでくつろぐ御三方。

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そして、インティメートな夜はあっという間に更けてゆくのでした。

清水翠×馬場孝喜のスケジュールはここでCheck!→ 上町63

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