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2015年3月19日 (木)

春のショートトリップ@上町63 ♡

15basyamichi

いまにも雨が降り出しそうな、でも大気がぽわんとした春の馬車道。

昨日の上町63での翠ちゃんの月1ライブは、今月はいつもの馬場さんじゃ

なくて初めてのお相手。なんでも今月、翠ちゃんは小さな旅に出るんだって。

ひとり旅とはちがう誰かと行く旅は、それが非日常であるがゆえになおさら

ロングステイの長旅でも、たとえ日帰りのショートトリップだとしても、相手と

の関係性が如実に外に出てしまうものらしい。それが日ごろからあまりうま

くいってるとはいえない夫婦だったりすると、旅先で決定的なことだって起こ

りかねない。映画『シェルタリングスカイ』や『バベルの塔』のなかの夫婦の

ように。でも、ことそれがライブにおけるここ最近の翠ちゃんにあってはお相

手が誰であってもブレない、というのはすごいと思う。

昨日は例によって所沢経由で馬車道に向かったものの、西武池袋線がどの

ポイントで横浜中華街行きに変わるのかどうもまだそのシステムに慣れなく

て、うっかり直通に乗ったつもりで乗り換え忘れて眠ってしまったため、ライブ

のスタート時間に遅れてしまった。(こんなことは初めてだ。)上町63に着くと

すでに2曲めがはじまったあたりで、とても静かにドアをあけて入っていった

にもかかわらず、カウンター前に座ってステージのほうを向いていた知らない

男の人に思いきり嫌な顔で睨まれてしまった。そうか、つまりいつもとやる相

手が違うってことは客の顔ぶれもいつもと違うってわけね、と思った次第。

そんなふうだから、昨日はいろんな意味でいつもとは様子が違っていたのだ

けれど、翠ちゃんは思いのほかリラックスしてたみたいだ。

いつも書いているように私は楽器の演奏ができるわけでも歌が歌えるわけ

でも譜面が読めるわけでもないから音楽的ボキャブラリーもないし、あくまで

自分の感覚だけで書いてるわけで(だからコイツぜんぜん話になんない、と

思ったらスルーしてほしいのだけど)、ピッチとかリズムとかテンポとか、音楽

に様々な大事なものがあるとして、私がなかでもとりわけ大事だと思うのは

グルーヴだと思うのです。グルーヴとは何か、というのを言葉で説明しようと

思うとそれだけで長くなりそうだし難しいから、ここでは単純に私が何がいい

たいかだけをいうと、清水翠の歌にはそれがある。

たとえ昨日みたいなヴォーカルトリオで、バックメンが自分の意図する歌の輪

郭像と違う反応をしたとしても、自分のグルーヴを崩さずに歌えるんだよね。

それってヴォーカリストとしてはすごいことだと思うのだけど、そこで(これまた

個人的なことながら)つながるのが彼女の泳力で、翠ちゃんは私よりかなり後

に水泳をはじめたにもかかわらず、あっというまにマスターになってしまった。

もちろん、それにはもともと体育会系のアスリート気質とか集中力とか、持って

生まれた体型とか体力とか筋力なんかの違いは大きくあるにしても、もっと大

きなのがリズム感だと思うのです。

これは水泳に限ってのことではなくてスポーツ全般にいえることなのかもしれ

ないけれど、私のわかるところでいえば水泳って実はすごく音楽的なスポーツ

なんです。たとえばクロールのキックには6ビートと4ビートと2ビートがあるし

クロールや背泳ではは一定のピッチで泳ぐことを要求される。そのため練習

ではカチカチと鳴るメトロノームのようなものを頭に付けて練習したりもする。

(私はやったことないけど。)バタフライではコーチによっていうことが違うけど

第1キックと第2キックの強弱の違いを音で表して「トーン、トン」あるいは「トン、

トーン」といったりする。平泳ぎでは手で掻いてからキックするのに、キックの

タイミングを微妙に一瞬遅らせて、といわれたりする。

で、なかなかこれができない。

もっとも私なんかは陸でも水中でもブレスに問題があって規則的に安らかな

呼吸ができないから、論外といえばもう論外なんだけど。

で、そのあたりのことがふつうの人よりスムースにできて、あっという間に水

泳が上手くなってしまったのが翠ちゃんなんじゃないかと思うのです。

それはもう、いうまでもなく持って生まれた資質にくわえて、長年音楽で鍛え

てきた音感やリズム感などによって。

たとえばバタフライが上手な人と上手いギターソロって似ていて、水中から身

体が上がって見えているときも水中に沈んで身体が見えなくなっているときも

それはひとつらなりの線上にあってブツ切れにはならないように、たとえギタ

リストがギターを弾いてないときでも音のつらなりが見えるようだったりする。

まさにグルーヴ。で、むしろ私はその音が鳴ってないときのほうのつらなりの

ほうが大事だったりするんじゃないかなあ、と思ったりするのです。

そんなことを混んだ終電の中で本を片手にあれこれ考えながら帰った昨日。

昨日とりわけよかったのは『Coracao Vagabundo』、『All Blues』、『The Island』

『Close to You』、『Softly As In a Morning Sunrise』。

なかでも翠ちゃんのClose to Youは春っぽくてよかったなあ。

できれば、まだまだ青春まっただなか! って感じのいつもの馬場さんのフレ

ッシュな音で聴きたかった。もちろん、若くてできることと年とってからしかでき

ないことってあると思いますが。

昨日の素敵なメンバーは清水翠(vo)、東海林由孝(gt)、長塚博之(b)。

はたして来月はどんな旅、どんな景色を見せてくれるのでしょう。

たのしみです♪

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