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2015年3月18日 (水)

朝の柑橘

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ひさしぶりに柑橘が食べたくなって、昨日ハッサクを買ってきた。

朝のキッチンで厚い表皮に包丁で放射状に切り込みを入れて剥いたら柑橘

の香気がはじけて飛び散った。

ハッサクというのも母を思い出させる食べもので、とにかく母は果物が好き

だったから果物だけはなんでも豊富に食べさせられたけど、柑橘も大好きで

なかには剥くだけでも手がどうにかなりそうな分厚い皮の柑橘まで苦労して

剥いては食べていた。昔のハッサクはいまよりずっと酸っぱかったような気が

するけれど、あんまり酸っぱいのはきれいに袋を剥いてガラスの器に入れら

れ、お砂糖がかかって出てきた。こどもの私はそれを食べるのが好きだった。

いまの若い子は果物離れが進んでいるという。

理由は、食べるのが面倒くさいから。

うちの息子を見てても、さもありなん、と思う。

昨日、いまの20代女子の摂取カロリーは終戦直後以下、というのを見てび

っくりしたけど、その理由のひとつは「仕事が忙しくて食べることにあまり興味

が湧かないから」だった。まだ若くて健康にとりたてて問題がなく、仕事が忙し

くてほかにやりたいことやほしいものがいっぱいあったらそうだろうな、と思う

けれど、それはもはや若い20代の女の子に限ったことじゃないと思うし、私く

らいの子どものいる母親でさえ食事の支度が面倒くさくてしょうがない、作りた

くないという女性はけっこういる。飽食の時代といわれる現代だけど、いまより

貧しかった母の時代のほうがずっと食生活は豊かだった気がする。

ときどき、母が作ってくれた懐かしい手料理を思い出して作りながら、いずれ

日本の四季の食卓を彩っていたこんな手間のかかる地味な和食も消えてなく

なるのだろうな、と思う。文字通り、世界遺産として、どこかの博物館にでも陳

列されて、『昔の日本人が食べていたもの』なんて写真付きで教科書にも載っ

ちゃって。

こういうことを書いている私でさえ息子に「僕たちがいなくなったらお母さんは

お昼を食べなくなるかもしれないね」なんていわれている。エネルギー発散型

の人間ですぐにお腹がすいちゃうから何も食べない、ってことはないだろうけ

ど、たぶん1人になったらものすごく簡単になることはたしか。

実家の朝ごはんは、ごはんにお味噌汁に焼き魚に青菜や玉子焼き、という典

型的な和食だったけど、結婚した相手が「朝から焼き魚なんてそんな野蛮な」

(まあ、半分ジョークです)という人だったから、朝はパン食で珈琲になった。

以来、ずっとそれ。いま朝から和食なんて、そんなもの食べられないし食べた

くないし作れない。

それに先ほどのニュースを見て思ったのは、いまの若い人たちは食べること

に興味がなくて作るのが面倒だから食べない、ということだけじゃなくて、実際

のところはちゃんと食べる暇もなく働いているのにちっとも給料は上がらないし

消費税も食べものの価格も上がるいっぽうで、生活していくためには食費を削

るしかない、というのが現状なんじゃないだろうか。

エクセルで作った家計簿をつけるようになってもう何年にもなるけど、ほとんど

外食もしないし、たいしたもの食べてるわけじゃないのに年々、食費が占める

割合がどうしようもなく増えていて、毎日スーパーマーケットに買いものに行っ

ている主婦としてはその状況をひしひしと感じる。

人はパンのみにて生きるにあらず。

とはいえ、食べることは基本だ。

もともと祖先から優れた強いDNAを受け継いでいてガタイもよく柔軟な筋肉と

きれいな腸を持っていて、心肺機能も優秀、少々食べなくても身体にエネルギ

ーがあって気力体力充実している、なんて人だったらともかく、食べないことは

単純にエネルギー不足につながる。

きれいな洋服を着るよりトレンドを追いかけることより、まずはちゃんと食べな

きゃです。

私はルッコラとトマトとアスパラガスと茎ブロッコリーの畑がほしい!

ベビーリーフとルッコラとトマトのサラダ、それに最近そら屋さんで有機バナナ

と一緒にいつも買ってくる東久留米プチフールの胚芽食パンと。

そら屋さんがいうように胚芽食パンはこの辺りでは断トツのうまさ。

しばらく花は切らしてるけど、カラフルな朝の食卓。

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おうちごはんがいいよね!」カテゴリの記事

コメント

こんばんは
今の時期柑橘類が美味しいですね。
食べ物を食べているとたとえ一杯の何気ない内容のお味噌汁でも美味しいとおもいます、。
若い時はあんまり料理をつくりませんでしたがいまはウチでご飯をつくるようになってしみじみと感じます。
レパートリーは少ないけど笑
そういえばおばあちゃんが作ってくれた料理はどんなものでも美味しかったです。昔の味は確かによかったような気がしますね。あとプラス愛情かなあ。
話がかわりますが私も味噌を今年つくりました。六月になれば食べごろらしいですよ

投稿: ひろ | 2015年3月18日 (水) 23:35

ひろさん、こんばんは!

自分でつくったごはんがおいしいって、しあわせなことだと思いますよ。
たまの外食も楽しいけど、それは友達に会うのとか音楽を聴くのがセットの話で、
ごはんのためだけにどこかに行こうとかあまり思わない。
それで、自分のつくったごはんがこれだけおいしいんだから外で食べる(プロの)ごはんはもっとおいしくなきゃと思ったりしちゃいます(^-^)

私のおばあちゃんは煮物でもなんでも大きなどんぶりにどさっといっぱい盛って出す人で、私の母はそれを嫌って、おばあちゃんは山だしだから、なんていってました。
たしかに母のつくるごはんのほうがおいしかった。

6月になれば食べれるってことは、ひろさんのつくったお味噌は白米味噌ですね。
玄米麹だと白米より発酵するのが遅いんです。
でも、お味噌は寝かせれば寝かせるほど熟成しておいしくなるっていいますよ。
昔の人は3年寝かせた味噌がある家を金持ちだといったとか。
ビンボー人は寝かせてる暇なく食べちゃうからですって。
私はいつもたいてい10ヶ月から1年は寝かせています。

投稿: soukichi | 2015年3月20日 (金) 00:20

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