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2015年2月28日 (土)

二月が終わる

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小さいころ、私は虚弱な子どもだった。

子どものころ、缶詰のパインのひとかけで死にかけたことがあるといったら

このあいだ写真家のナカタさんに「金城武がそれと同じことをいってるのを

聞いて、そんなことがあるものかと思っていたけど、ほんとにそういう人が

いるんだ」と驚かれた。実際、重度の消化不良で、医者にあとちょっと連れ

てくるのが遅かったら死んでいたところだった、といわれたそうだ。

そんなふうだったから母はよく「あなたは虚弱なんだから」といって、私に赤

玉ハチハニーワインや養命酒を飲ませた。母はまた「いつもあなたは医者

がやってないときに限って具合が悪くなるのよ」ともいった。とくにそれは厳

寒のころ、二月の誕生日月のことが多かったらしく、お雛さまを飾ると何故

かいつも治ってしまう。だから母は、お雛さまを出すときにはいつも「これは

あなたの身代わり人形だから」といいながら飾った。一年に一度出してあげ

ないと血の涙を流して悲しがる、と。私は母のいう『身代わり人形』という言

葉も、人形が流す『血の涙』というのも想像するとこわかったけれど、たしか

に熱をだして寝ている布団のなかからお雛さまを見た記憶がうろ覚えに残

っている。

早生まれだから身体も小さくて細く、生まれてこのかた太ったことがない。

いまでこそ早生まれについての研究が進んで、私学の小学校などではそ

れを考慮した教育をしているところもあるようだけど、私の時代はとにかく

人と同じことができなければいけない時代で、小さくて弱い子がついていく

のは大変だった。ずいぶん大きくなってから祖母にしみじみ「小学校に上が

るときの早苗ちゃんはほんとうにかわいそうだったよ。小さな身体に、後ろ

にそっくり返りそうなほど大きくて重たそうなランドセルを背負って」といわれ

たときには、小さいときの自分てそんな風だったのかと思いつつ、そんなこ

とを祖母にいわれる自分が心底情けなかった。

そして高校生になったころ、たまたま近所に引っ越してきた占い師とやらが

家に来て、私の名前と生年月日と手相と顔を見て、「この子は身体が弱い

から長生きできない。たぶん結婚もできないし、子どもも産めないかもしれ

ない」といった。いま思えばよくもまあ、そんなことを多感な10代の女の子

にいったものだと呆れるけれど、実際はどうかといえば私は当時の平均結

婚年齢で結婚し、3300と3500グラム以上という私の細い身体からしたら

大きすぎるくらいの健康な赤ちゃんをぶじ二人出産し、さらには母でさえ経

験したことのないシングルマザーなんていうハードな人生を20年に渡って

やってきているのだから、占い師がいったことはぜんぜん当たっていない。

占いなんて、しょせん当たるも八卦、当たらぬも八卦だ。

そして、虚弱に生まれた小さな女の子としてはこれまでずいぶん頑張ってや

ってきたと思うし、ひとりの女の人生に限っていえばもうじゅうぶん役割を果

たしたんじゃないかという気もする。この二十年、とくに最初の十年はあらゆ

る意味でへヴィだったのに、その間、大病もせず事故にも遭わず大した怪我

もせずにやってこられたのはほんとうに奇跡的なことだと思う。それはどう考

えても自分が神様や宇宙に守られていたとしか思えない。そしてもうじゅうぶ

んだと思う一方で、パインのひとかけ以外でも自分がこれまで何度も生死の

境で何ものかに助けられてきたことを考えると、まだ何かやらなきゃならない

大事なことがあるんじゃないかとも思える。

ただ思うのは、あの一見大きくて強そうだった母が実はそれほど強くなかった

のと同じように、生まれ持った質というのはどうしようもないものなんじゃない

かということだ。実は昨夜から今日にかけて、突如はじまった症状にひどく苦

しんでしまった。苦しんでいる最中はほんとに大げさじゃなく死ぬかと思った。

もちろん、それがはじまったのは突然だけど、そうなるまでの蓄積があったの

だと思う。今日、思わず手にとったリズ・ブルボーの本を見たら『病気というの

は、その人の肉体が限界に達した時に現れるものなのです』とあって、その

通りだと思った。思えば去年の12月から、小さな不調を繰り返してはなんと

かくいとめているというような状況があった。その大きいところは肩関節の痛

みで夜眠れないことで、慢性的な睡眠不足がもたらす弊害は大きかった。

今年はそれを改善すべく、嫌いな病院にも行き毎週リハビリに通っているの

だけれど、リハビリ自体は良いものであっても、人の手が入ったことで身体

はまた様々な反応をする。人間の身体って、つくづく精妙なものだと思う。

そんな新しいことをはじめたあれやこれやに加えて何故か2月はいつも心身

ともに負荷がかかりやすい月で、それに冷えや食べもののこと、ストレスなん

かが重なって昨夜から今日の劇的症状になってしまったんだと思われる。

ストレスといえば、インターネット環境というのもとても便利なものでありながら

ときにふつうだったら知りようもないこと、知らなくていい見なくていいこと(世

の中の小事から大事、果ては身近な人間の心中、腹の中まで)を見たり知っ

たりしてしまったことで受けるストレスがあって、注意が必要だ。あからさまに

他人をスポイルするために書かれた文章など見ないに限る。どうでもいい情

報が氾濫しているいまは食だけでなく、情報断食がほんとうに必要な時代。

快眠・快食・快便が健康の基本というけれど、ほんとうにどれかひとつうまく

いかなくなっても人は健康でいられない。この時期、いつも自分は不調にな

りやすいからとあらかじめいろいろ備えたにもかかわらず、今年も2月の終わ

りになってこんなことになってしまったけれど、これを自分や生活を見直すいい

機会だと思って改善を図ろうと思う。

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窓辺のすみれ。

けっきょく7日から4週間ももってしまった。

朝起きてキッチンにこの花があることで支えられていたような2月。

一年のうちで唯一たった4週間しかないことをみても2月ってマイノリティー

な月だなと思う。

恥ずかしがり屋の癖に大胆で、何をしでかすかわからない。想像力が欠如

している人間と無神経な人間が大嫌いで、無駄に人とつながる必要なんて

全然ないと思ってる、そのあたりがおなじ水瓶座生まれの花屋との共通点

なのかもしれないな。

寒い雨の一日、美しい花びらいっぱいのローズ・ラヴェンダー・シナモン・

ミルクティーとともに。

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2015年2月26日 (木)

目にご利益のある神さま

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今日は天気もよかったので思い立って目にご利益のあるというお寺に父を

誘って行ってきた。もう午後だったけど父を誘ったのはここが実家からそう

遠くない、新井薬師前駅から徒歩7分という立地にあったから。

不動産業をしていた父はこの辺も来たことがあってよく知っているというの

で、カタツムリのような足取りの父について歩くこと20分。目指すお寺は薬

師公園の少し先にあって、『梅照院』というだけあって境内には枝垂れ梅が

ほころびはじめていました。

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私が梅を眺めているあいだに、とっとと本堂にお参りに行ってしまう父。

私がこのお寺を知ったのは、もう長く愛用している目のサプリメント『ブルー

ベリーアイ』のサイトに『目のご利益スポット』として紹介されていたからで、

たしかにここには『治眼』とあり、『めめ』絵馬がかけられている。

本堂のお賽銭箱の横には参拝するときの真言、マントラが、こんなふうに

書かれていました。

『おん あぼきや べいろしゃのう まかぼだら まに はんどま じんばら

はらばいたや うん』

1回見ただけではとても覚えきれないので私はこれを見ながら1回唱えて、

それからふつうに拝みました。近いうちに目の手術をする友人の手術成功

、眼病治癒と、娘の近眼・乱視が少しでも良くなるように願って。

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最初に手を清めた手水舎の奥にも『お願い地蔵』というのがいらっしゃって

そこでもお賽銭をあげて拝みました。

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目にご利益のある神様なんて、来るのはお年寄りばかりかと思いきや、

けっこう若い人も参拝に来ていました。

そして日の暮れまでにはまだ時間があるので、そのあとはお目当ての

アイロード商店街へ。

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商店街には昔ながらの昭和を感じるレトロなお茶屋さんがあったり、金物

屋さんや履物屋さんがあったり。

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比較的あたらしい感じの精麺屋さんやおせんべい屋さんがあったり。

東京下町育ちの父にも懐かしい風情のようでした。

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そして今日見たかったのがここ、いつも行ってる自然食品屋のそら屋さん

の御親類がやっているというカフェ・シュクリンさん。

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なんでも高校の理科(だったかな?)の先生が定年退職した後にみんなが

集まれる場所がないということで、それではのんびり珈琲でもいれる喫茶

店でもやろうか、ということで始めたというこの店。

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ところが始めてみたら思わぬ盛況で、のんびりどころじゃなくなっちゃったと

いう。商売っていうのもほんと、どうなるかわかりません。

シュクリン、外観からして話に聞いてたとおりの素敵なカフェで入ってみたか

ったのだけれど、今日は喫茶店でのんびり、なんてことがまったくできない

せっかちなジーサンと一緒だったのであきらめて、これまた今日行ってみた

かったシュクリンから数軒隣りのスノー・ピクニックに。

ここは-196℃の液体窒素を使って、その場で作るジェラートとスペシャル

ティコーヒーの店ってことでだんぜん私好みだし、アイスクリーム好きの父に

もいいかな、と。

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ここは最初にオーダーをしてお金を払ってから席に着くシステムで、これは

自分の席から見た店内。

店の外も中もポップで洗練された、いかにも若い子好みのかわいい店です。

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私はドリップ・コーヒーとエスプレッソのジェラートのセット。

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なんたってオーダーしてからコーヒーもジェラートもつくるのでちょっと時間が

かかったけれど、アーモンドクラッシュのかかったこのエスプレッソのジェラー

トは絶品でした。なめらか、メルティー。

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コーヒーがあんまり得意じゃない父はミルクたっぷりのカフェラテと、今日の

スペシャルの生バナナのジェラート。ひと口もらって食べたら、このジェラート

もバナナの果肉感とフレッシュな香りでとってもおいしかったです。

父も「こんなの食べたことない」とおいしそう。

そして特筆すべきはジェラートを作ってる若いお兄さんがとても優しくて感じ

のよい男の子で、お店の雰囲気にマッチしていたこと。ここはまたぜひ行き

たいです。

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でも、いかんせんジェラートを食べるには店の中がそれほど暖かくなくて身体

がすっかり冷えてしまって、このあとは見るからに昔ながらの古い甘味処に飛

び込んで、これまた懐かしいような素朴な味のラーメンなんか食べてしまいま

した。スペシャルティコーヒーという割にはスノー・ピクニックさんのコーヒーは

薄くて酸味のあるあんまりおいしいコーヒーではなかったから、この次行くとき

はスノー・ピクニックでジェラートを食べてからシュクリンでのんびり珈琲、とい

うのがいいかもしれないな、なんて思いつつ。

薬師アイロード、まだまだ面白そうなお店がいっぱいあって、お天気のよい暖

かい日にまたお礼参り方々、娘でも連れて行きたいと思ったのでした。

ラストは梅照院で買った眼病治癒のお守り。

どうかしっかりご利益ありますように。

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2015年2月22日 (日)

ロメインレタスのシーザーサラダ

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昨日の夕方、娘と行ったデパ地下の野菜売り場でロメインレタスをみつけた

ので、今朝の朝食はシーザーサラダ。

前にも書いたけどシーザーサラダってロメインレタスでつくるのがほんとうら

しい。で、笑えたのが、レタスを買ったときに娘が「シーザーサラダのドレッシ

ングはやっぱり白いのがいいんだよね。うちのみたいなヘルシーなのじゃな

くて」といったこと。うちのみたいな、というのは、オリーブオイルとハーブソル

トと有機りんご酢orレモンとブラックペッパーで私が作ったあっさりしたドレッ

シングのことね。それで昨日はいつになく既製品のシーザーサラダドレッシン

グを買ってしまった。

ロメインレタスってあんまり見ないけど、このレタスのシャキシャキ感と独特の

苦みと甘みはシーザーサラダにあってるようだ。何よりこの鮮やかな緑。

キュウリとラディッシュ、最後にクルトンをのせて。

そして、これも昨日ナチュラルハウスで買ったカンパーニュ。

いい匂い!

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国産の有機原料を使ったこんないいカンパーニュが400円しないとは!

安い!

トーストして食べたらとっても芳ばしくておいしかったです。

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2月の魔法

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2月ももうあと1週間で終わりだけど、まだ誕生月の魔法はつづいていて、

おととい友達にもらったteteriaさんの素敵なお茶を飲みながら、やっぱり

おとといの夜、友達にもらったCDを聴いてる。

teteria さんのお茶にはちゃんと入れ方の説明がイラスト入りで付いていて

そこにはこんなことが書いてあった。

  寒い冬の日、僕たちは花の香りが恋しくなる

  手鍋の中に春をつくろう。

それを見ながらさっき白い琺瑯のミルクパンでミルクティーを作った。

お茶の名前は、ローズ・ラヴェンダー・シナモン・ミルクティー。

その名のとおり、ミルクの中にほわっと花の香りとシナモンの香りが立ち

あがる。紅茶の素人には意外な組み合わせに思えるのに、どの香りをと

っても必要以上に際立ってなくて、絶妙なおいしさ。

これをくれた友達は実は紅茶もミルクも駄目な人で、カフェラテもミルクチ

ャイも飲めない癖に、teteriaさんの紅茶だけはおいしくて別なんだって。

それが証拠に、私と同様ふだんは大の珈琲党で紅茶になんかぜんぜん

興味のない息子がひと口飲むなり「たしかにこのお茶はおいしい!」って。

1杯のお茶にもストーリーがあって、それは小さな旅にもなる。

そしてCDはギタリストの市野元彦さん率いるrabbitooの最新アルバム。

『national anthem of unknown country』( song x 019)

未知の国の国歌?

あたらしい音源は、私は休日の朝いちばんに聴くのが好きです。

まだ誰も起きてこない時間にけっこう大きな音でかける。

それがいちばん入ってくる。

このアルバムは、まず始まりがいい。

それだけで成功してると思う。

はじまりってほんとうに大事。

そして2回めがリピートするあたりで起きてきた息子が「これ何?」と訊く。

エレクトロニカ的JAZZが好きなやつだからこれはきっと好きだろうなと思った

けど、やっぱり好きらしい。最初ついにMANIのCDが出て、それを買ってきた

のかと思ったけど昨日はMANIじゃなくて翠さんだったはずだし、このサックス

は直さんじゃないし、というから、うん、これは直さんじゃないしMANIじゃない、

MANIはもっと変で魔術的な音楽だね、これは市野元彦さんの新譜だよ、と

いったら「いいね!」という。「とくに最初と終わりが素晴らしい」というから、

「5曲めもよかったな、rainforest。すごく瑞々しくて。しかしピアノが入るとこん

なに音がまとまるんだね、まるで接着剤みたいだ」と私がいえば「ピアノが圧

倒的にうまいからね」といって「それにしても、おいしいところをまったく外さな

いな、このドラム。僕はこのドラムが好きだ」とうれしそうにいったりして、そん

な具合で息子とは音楽の話さえしていればいつも平和みたいだ。

このアルバム、息子的には「久しぶりの当たり」だってことだし、最近のCDと

しては曲の並びといい、始まりから終わりまでめずらしくトータルアルバムと

して非常によくできた完成度の高いアルバムだと思う。音質もとてもいい。

アートワークスも凝ってる。これはJAZZを聴かない人でもカッコイイ音楽とし

てふつうに気持ちよく聴けるんじゃないかな。世界に通用する音。

私にとっては大事な友達からもらった誕生日プレゼントってことで、ますます

宝物です。こんど上町63で市野さんに会ったらサインをもらおう♪

今月の日付を入れてもらって。

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2015年2月21日 (土)

最高のデュオ!@上町63

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肩が痛くて夜よく眠れなかったせいかな、いつもは馬車道まで行く電車の中

は貴重な読書タイムになっているのに、昨日は所沢経由で石神井公園で乗

り換えてから、そのまま馬車道までの直行電車の中で思いきり眠ってしまっ

た。駅に着いてホームに降りてからもまだ自分が寝ぼけ眼をしてるんじゃな

いかと思ったほどだ。そうして上町63に着いてみればそこはいつもどおりの

温かいインティメートな箱で、思わずこれも幻なんじゃないかって思っちゃう

ところだったよ。

私が席に着いてほどなくしたころやたらと声の大きな賑やかな女の人が入っ

てきて、私の前に座るなり「わたしカオルです。あなたは?」と訊いた。

そして翠さんがオープニングで懐かしの『No More Blues』を歌いだすや、彼

女はダーダー泣きはじめた。そんな彼女を見ながら私は親友のMのことを思

い出してた。Mちゃんと一緒にコンサートに行くと、彼女もよくこんな風だった

な、って。カオルさんという人はとても人懐こくてオープンな人だったから私も

いつになくちょっとなれなれしくなっちゃって、ファーストステージが終わった

後に「何かあったの?」と彼女に訊くと、彼女はちょっと驚いた顔をして「なん

でもないです」といった。「あたし音楽に弱くて、ぐっときちゃうともう駄目なの

涙とめられなくなっちゃうの」という。なんでも今日、翠さんのライブに来るの

は16年か、17年ぶりになるという。それで今日5時に仕事が終わって、ここ

に来るまでのわずかな時間にべろべろになるまで飲んできたというから「なん

でまた」と訊けば、なんたって翠さんに会うのは17年ぶりくらいだったし、初

めて来るJAZZバーだったからそうでもしないと来る勇気が出なかった! と

いうので、なるほど、それはわからないでもない、と思った。マツコデラックス

みたいに豪快なルックスをしてるのに、カオルさんて意外と繊細な人なのね。

それにしても。

それにしても昨日の翠さんと馬場さんのライブはめちゃくちゃよかったな!

ものすごく集中度が高くて密度の濃いライブ。

カオルデラックスがダーダー泣いたのもじゅうぶん、理解できる。

音響を意識した声のコントロール、一音一音、そして歌詞にこめた想いとその

表現力。馬場さんも同じ曲でも毎回あたらしい試み、いままでより変わったこ

と難しいこと、曲にあらたなニュアンスをくわえてくる。この二人のデュオは回

を重ねるごとに間違いなく進化してるし、深化してる。その昔、あの控えめ過

ぎるほど控えめな翠さんがあるピアニストとのデュオをして「これは間違いな

く世界に出せるデュオだと思う!」と豪語したことがあったのだけれど、いまの

二人はさらにその上をいってるんじゃないかな。

この世の全てはいっときたりともとどまっていないし、全ては瞬く間にかたちを

変えてしまうのだけど、どうにかしてこの二人の最高のポイントをいいかたち

で残しておくことはできないもんかな、なんて演奏を聴きながら真剣に考えた。

けれども有名なミュージシャンたちが残した数少ない最高のアルバムを聴い

てもわかるとおり、それってかなり奇跡的なことなんだよね。すべてが絶妙な

タイミングでカチっと合って、マジックが起きる瞬間をとらえる、なんてことは。

でもいずれ全てが無に帰してしまう前に一度はチャレンジしてみてほしいと私

は切に切に思うのです。

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昨夜も新旧こもごも歌いこまれた歌が多かったけれど、初めて聴いて新しか

ったのは、翠さんが最近、好きで好きでたまらないというエルヴィス・コステロ

の『Almost Blue』と、スティーヴィー・ワンダーの『Moon Blue』。つまり翠さん

はやっぱりちょっとブルーな曲が好きなのね。『Moon Blue』には個人的な思

い出があって、だから翠さんが休憩時間にそれを口ずさんだときにはちょっと

驚いた。うわ、なんでその曲を、って。人を好きになってるときにはまるで夜空

の星までもが自分を後押ししてくれてるみたいに思うけど、夢から覚めた後は

それが単なる浅はかな錯覚で、自分が間違いを犯したことに気づくだけ。私に

はもうそんなつまんないことで無駄にする時間はないから、まだ生傷癒えぬ

身らしいのに誰かさんが「まだこれからいくらでも恋ができるじゃない!」など

とのたまったときには「恋はあなたがしなさい」と冷たくいい放っちまいました。

それよか音楽、言葉、アートです。

昨夜も『So in Love』を揺れうごく蒼い海の荒波のようにディープに、エモーシ

ョナルに歌った翠さんだけど、昔、『日曜映画劇場』のエンディングでその曲

を聴いて心揺さぶられた子供のときから翠さんとの縁ははじまっていたので

しょうか・・・・・・。それとは間反対に『Kiss of Life』は軽やかに天にも昇ってし

まいそうな生きる歓びにあふれていて、これはもう原曲のシャーデーを超え

たね、って思う。その明と暗、どちらも翠さんのなかにあるもの。そして翠さん

がそんなふうに自在に飛べるよう支えている馬場さんのギターはまるで反射

鏡みたいにいい感覚をしてる。

まさしくいまの清水翠×馬場孝喜の2人は最高のデュオだと思う。

毎月カレンダーがあたらしくなるたびにまずいちばん最初に行きたいライブ

の予定を入れてしまうのだけれど、なかなかぜんぶ行けたためしってない。

2人がここで月に1回やるとして年にたった12回。

これは1回1回大事にして絶対はずせないなって思いました。

そしてたくさんの素晴らしいユニットを生みだしているここ上町63も、いつか

は伝説のJAZZバーになってしまうのかもしれないけれど、その伝説のなか

にいま自分もいるって思うと、こんな贅沢なことってないと思うのです。

清水翠×馬場孝喜のデュオのライブスケジュールのチェックはここから。

ほんとにお聴き逃しなく!

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2015年2月20日 (金)

いまさら、なんですけど。

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いまさらだけどSuicaを買った。

信じられないかもしれないけれど、これまで電車に乗るたびいちいち切符を

買っていたです。

それはとくに何かこだわりがあったからとかじゃなくて、単純にパスケースを

買わなきゃならなかったのと、よく改札で自分の前の人がばん! とやった

瞬間にチャージ切れで改札が閉まってストップすることがあって、「またか!」

と思いつつも自分もあれをやって人からヒンシュクを買ってしまいそうな気が

して、なんとなく後回しにしてたのでした。でもこれだけカードが普及してくると

さすがになんだか不便だし、自分ひとりで出かけるときはともかく、誰かと一

緒のときは電車に乗るたび駅で「切符買うからちょっと待ってて」といって待っ

ててもらうのも悪いので、ついにSuicaにすることに。

で、Amazonで買ったパスケース。

前から目星をつけていたのはマンハッタナーズの猫のパスケースで、4種類

くらいある中から迷いに迷って決めたのはこれ。

『NY猫絵暦-四月』

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革製できれいな化粧箱に入って1年間の保証付き。

これ、猫好きさんへのプレゼントにもいいかもです。

昨日Suicaを買ったのは、昨日新月だったのと今夜はちょっと遠出のお出かけ

があるから。私はもともと歩くのが早いのだけれど、これでますますどこに行く

にも何をするにも手元の画面見ながらのろのろ歩きのスマートフォン中毒患者

をうまくスルーして素早く目的地に到着できそうです。

では、行ってきますにゃ!

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まだしばらく寒い日はつづきそうだから

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またしても毎晩遅くまでせっせと編んで、ようやくできあがったスヌード。

このあいだのミルクティー色のどんぐりスヌードの色違い。

今回のはこのあいだのより細い糸だったから編んでも編んでもいっこうに進

まず、途中でかなりげんなり。ベビーアルパカの難をもうひとつあげるなら、

ふわふわしてるぶん、糸に全然コシがなくて細いこと。中細といいつつ、それ

よりもっと細い。2本どりにしてもまだ細い感じ。編み上がったらさすがに疲れ

て果てて、マフラーとかスヌードとか長く編むものはやっぱりザクザク編めて

どんどん進む太い糸がいい、と思ってしまった。

そして編み終わったあとはまたお針子さんに。

いつものように器用にささっとつなげてくれた娘は「細い糸だと繊細な感じが

するね」と。だったら彼女にぴったりです。

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ベビーアルパカじゃ、この色でライトグレー。

これってふつうのグレーだと思うけど、アルパカ糸だと大体どれもワントーン

暗めの糸が多い。ほんとは白の混じったもうちょっと明るいグレーだったらい

いのにと思うけれど、紺が好きで、紺の服を着ることが多い彼女だったら似

合うかな。

誕生日には2日遅れてしまったけれど、いつも寒いところでひとりで仕事を

している友達に。彼女の好きそうなハーブティーを添えて。

まだもうしばらく寒い日はつづきそうだから。

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さっそく今日の午後、自転車飛ばして届けに行ったら、どうやら気に入って

もらたみたいです。

よかった

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2015年2月19日 (木)

雨水

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2日ぶりの晴れ。

青い空にはきんとん雲みたいな雲がぷかぷか浮かんでて、リハビリの帰り、

また自転車道を通ると、こないだの寒緋桜はわずかしか咲き進んでなかった

けれど、枝にメジロがたくさん来ていて、かわいいな、と思って見ていたら近く

にいたおばさんが「これは何の花ですか?」って。「このあたりでいちばん早く

咲く寒緋桜ですよ。ほら、あそこにメジロがいる」と指さしたら、そのときヒヨドリ

が飛んできて、それを合図にメジロはいっせいにどこかに飛び立ってしまった。

私が「ヒヨドリが来たらメジロがみんな逃げちゃった」といったらおばさん、「ヒヨ

ドリはあんまりかわいくないね」だって。

そうかな、私はヒヨドリってなかなかカッコイイ鳥だと思うけど。

でも、いかんせんヒヨドリの羽の色は冬っぽくて寒々しくて、メジロのほうが春

らしいのはたしか。

今日、雨水の新月。

雨水とは二十四節気の2番めで、空から降る雪が雨に変わり、氷が溶けて水

になるころ、すなわち季節が春に向かうことをいうらしい。

今日はそれにふさわしい、最高気温13度。

思わずハンドウォーマーをはずしちゃうくらい暖かかった。

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窓辺のすみれ

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窓辺のすみれ。

あれから2週間近く、よくもちました。

今日新月で花屋に花を買いに行きたいけれど、花屋は本日定休日なり。

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2015年2月14日 (土)

寒緋桜、開花。

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輝く雲。

風さえなければ今日もところどころ春の気配。

プール帰りに自転車道を走ったら、今年も一番乗りの寒緋桜を発見!

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原種のチューリップ

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昨日、コトリ花店で買った原種のチューリップ、ポリクロマ。

お店の中で見たときには楚々としたつぼみがかわいかったのに、家に

帰って花瓶にいけたとたんにみるみるひらいてしまいました。

いったいあの花屋はどれだけ寒いんだろうと思ってしまう。

でも花は、たとえ切り花でも夜になれば閉じてきて、朝にはまたひらく。

昨日そっくり返りそうなほど全開だったチューリップも、今朝見たらまた

つぼみにもどってました。

上の写真はすでにちょっとひらきかけたところ。

・・・・・・ みるみるこんなです。

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そして写真を撮りながら思ったのだけれど、こんなふうに球根付きの花って

男の人の無機質な仕事場にあっても絵になるんじゃないかな。

根っこがわずかに水に浸ってればしばらく何もしなくても楽しめるし、甘すぎ

なくてスタイリッシュ。

今日、バレンタインだけど、おきまりのチョコだけじゃなくて球根付きの花を

シンプルなフラワーベースごとラッピングしてプレゼントする、なんてのもいい

かもね。

で、ホワイトデーのお返しも、高価なアクセサリーなんかより花束がいい。

べつにゴージャスなのじゃなくても、小さな一束の菫でもアネモネでも、ね。

君に、スプリング・エフェメラルな一束を。

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2015年2月11日 (水)

今年のお聴き初め@サムタイム

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先月は1度もライブに行けずに、昨日久しぶりに出かけたのは1ヶ月ぶりの

竹内直カルテット。昨日の竹内直(ts)4はハクエイ・キム(p)、若井俊也(b)

今泉聡之輔(ds)という、お聴き初めにふさわしい初顔合わせのメンバー。

初めての組み合わせという期待もあってか、2日前に予約の電話をしたに

もかかわらず、すでにカウンター席はいっぱい。

いつもながら直さん、さすがです。

それでもカウンター席のすぐ後ろの席に着席。

私がサムタイムに行くというと息子が毎度「あれ食べてみなよ!」とうるさい

ので昨日は息子いうところの『あれ』を注文。いささか時間がかかって、もう

ライブがはじまろうというころになってやっときた『牛ロースのステーキ、サラ

ダ仕立て』。昨日はリハビリの日でアルコールを飲むと肩が痛くなりそうだっ

たのでノン・アルコールで。

もう照明は落とされてます。

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なんだかね、息子のいうことはわかるけど、やっぱりこれは男の人が好きそ

うな料理だな、と思いながらぱくぱく食べてたら、直さんのカウントではじまっ

たオープニング曲は、直さんオリジナルの『カーネリアン』。

ハクエイ・キムさんのたたみかけるような豪快なグルーヴがここちよく「おっ、

さすがにいつもと違って新鮮!」などと思ったけれど、昨日はおとなしめの

選曲のせいもあったのかなあ、脇を若手3人に囲まれてもっとスリリングな

演奏で盛り上がるかと思ったら思いのほかふつうというかファースト、セカ

ンド通して全体的にかなり落ち着いた印象。日によっていろんな演奏があ

るし、いろんな聴き方があるけど、「アウトしない直さんは直さんじゃない!」

と思ってる私にとってはちょっと物足りなかったかな。

春の淡くてソフトな感じ、といえば、昨日には合ってたかもしれない。

昨日は日中「まるで春みたいだ」と思っていたら、3曲めで滝廉太郎の『花』

をやって、思わず一緒に口ずさんでしまいそうでした。

昨日は直さん、そんなやさしい気分だったのかもしれない。

直さん以外イレギュラー・メンバーだったから昨日は来ているお客もいつも

と顔ぶれが違って、つまり雰囲気もノリもいつもと違って、ラストのコキリコ

の後はアンコールがかかってけっきょく時間ぎりぎりまでいたのでした。

さて。今年の直さんはどうなるかなあ?

楽しみです(^-^)

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2015年2月10日 (火)

春野菜

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リハビリを終えて病院を出ると、なんだか外は春みたいでした。

「寒いね」といいあってる人もいたけど、骨格を調整してもらって血流がよくな

ったせいか、私はぜんぜん寒くなかった。それでリハビリをしたあとって、なぜ

だか野菜がたくさん食べたくなるんです。

帰りに寄ったスーパーマーケットで、形状に惹かれて買ったうどと芽キャベツ。

うどはしばらく眺めて形のいいのを買った。

こういうのを見てると私は無性にスケッチしたくなる。

水彩で自然な色がつけられたらもっといい。

そう思う私はいつかほんとに絵を描きはじめるのかもしれない。

絵が好きだったころの子どもの自分に戻って。

実は、うどを買ったのは初めてです。

母がつくる青柳とうどの酢味噌和えは好きだったけど、自分で作ったことは

なかった。いまや滅多に食べられない懐かしの味。近所のスーパーマーケ

ットでタイミングよく青柳も手に入るとよいのだけれど・・・・・・

帰りに歩いた遊歩道。

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春まだ浅きころからいつも真っ先に咲く寒緋桜の芽もふくらんできて・・・・・・

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昨日、NHKのニュースを見ていたら、今年は湯島神社の梅の開花が例年よ

りだいぶ遅れているとかいっていたけど、都内より2、3度気温が低いはずの

ここで、すでに梅が開花しはじめているのを発見!

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昨日は何度も雪が舞うような寒い一日だったし、この先まだまだ雪が降る日

もあると思うけど、束の間、春の気配を感じた日。

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2015年2月 9日 (月)

赤がテーマの贈りもの

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会社の同僚からいい歳した私に届いた誕生日の贈りもの。

彼女は私よりさらに3つ年上の人だけど、どこか乙女チックなセレクト。

スイミングクラブのおばさまたちの会話を聞いてても思うけど、女の人って

いくつになってもそういう(かわいい)とこありますね。

で、それを共有できる相手じゃないとね。

一見して、赤がテーマの贈りもの。

唯一、赤じゃなかった布のトートバッグには『MARCH WINDS AND APRIL

SHOWERS BRING FORTH MAY FLOWERS』と書いてあって、思わず声

に出して読んでから、『bring forth』の意味を辞書で調べた私でした。

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二月の朝の

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窓辺で揺れるパンジーとスカビオーサ。

そして食卓にいつもよりたくさん花のある朝。

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冬の花は長持ちです。

最初は花瓶の中に窮屈くらいいっぱいだった花を、開花につれてちょっと

ずつ分けて部屋のあちこちにいける。

部屋を移動するたびにあちこちからいろんな花の香りがする。

それを見ながら、いつか私に花をくれる人がいなくなったら、自分の誕生日

くらい、抱えられるほどの花を自分のために買おう、なんて思ったりして。

1年に1度くらいだったら、そんな贅沢も許されるんじゃないかと。

そのためにはがんばって働こう。

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2015年2月 8日 (日)

誕生日の翌朝

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昨日はふつうに家で夕飯を食べた後、家族でこれから映画を見ようとキッチ

ンで珈琲をいれようとしていたら、とつぜん携帯が鳴った。もう夜の9時前で

誰かなと思ったらコトリさんで、いまうちのドアの前にお届け物をしてきたとい

うので、びっくり。今日は次から次へとお客さんが来てすごく忙しくてすっかり

遅くなっちゃって、というから「そんな忙しくて疲れてる日にわざわざ来なくて

もいいのに」といったら、「よくない。お友達からご依頼された花もあるのよ」

というので、またまたびっくり。

ポットの火をとめて玄関のドアをあけると、見慣れたコトリ花店さんの紙袋に

ひと抱えもある大きな花束が。思わず「わあ、すごい!」と声をあげた。

とてもきれいにラッピングされているから暖房の効いた部屋ですぐにだめにし

てしまいたくなくて、一晩気温の低いベランダに置いておいて、今朝になって

あらためて眺めた。

抱え上げたとたん、ゼラニウムのいい香り。

ヒヤシンスの香りに混じってコトリさんがいつも焚いている精油の匂いもする。

コトリ花店ではあそこにあるもの全てに精油の匂いが染みついている。

白いばら、淡い紫のライラック、芯が緑の白いガーベラ、濃い紫のヒヤシンス

と白のヒヤシンス、白と緑のチューリップ。それにゼラニウとユーカリとレモン

の葉っぱ。微妙なニュアンスのコーラルピンクのばらが1本。

コトリさんらしい、とても素敵な花束。

さっそく花瓶にいけて、暖房の効いた食卓とはちがう、机の上に置いた。

少しでもこの花を長持ちさせたくて。

切り花はわずか数日で萎れてしまうからつまらない、という人がいるけれど、

たとえそれが一日で萎れてしまうとしても私は花をもらうのがいちばん好きか

もしれない。日常的に食卓にわずかな花を買うことはあっても、人から花束を

もらうことって滅多にないから。それがコトリさんのつくる花ならなおさら。

滅多にもらうことがないから、花をもらった記憶はずっと残る。

花をくれた人の記憶もずっと残る。

それって後々まで残るどんな物をもらうよりずっと鮮明なような気がするのです

私のなかでは。

紙袋の中にあった、もうひとつのちいさな花束。

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ビロードみたいな濃い紫の菫とスカビオーサの花束は、なんだかとっても2月

らしい。そして菫の一束とともにコトリさんが届けてくれたのは、アトリエ・コナ

フェさんのお菓子でした。

ひつじのクッキー。

これ、かわいくてもったいなくて食べられないね。

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まんなかに紫の『すみれの花の砂糖づけ』がのった、すみれとチョコレートの

クランブルも。

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そしてこれは昨日、寝るころになって娘が「誕生日おめでとう」といってくれた

手作りカード。

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なんと最近食べたチョコレートの包み紙で作ったコラージュです。

さらにもひとつ、私が「あたらしいの買わなきゃ!」といったのを覚えていたん

だか、黒のロルバーンの裏側に貼られたメッセージカード。

このスタンプは買ったものかと思いきや、これも試しに作った消しゴムハンコ

だそうで、バゲット持ってるのは私なんですって。縮尺が ・・・(何等身ですか)

と思うけど、よく見るとたしかにワンストラップのMBT履いてます。(細かい)

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このほかにも昨日は仕事仲間や友達からいろいろプレゼントをいただいた。

誕生日をおぼえてくれていてメッセージをくれるだけでもうれしいけれど、こう

やって当日に贈りものを送ってくれるなんていうのは、ほんとうにありがたい

ことだと思う。こんなことはたぶん、この先もずっとあることじゃないと思うから

ほんとうに心から感謝したいと思います。

今日はあいにくの雨の日曜だったけど、部屋のあちこちには花、いただいた

お菓子もいろいろあって、穏やかにしあわせな気持ちですごしました。

みなさま、ほんとうにありがとう *

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2015年2月 7日 (土)

ベビーアルパカのスヌード

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よかった。ぎりぎり間にあった。

ここんとこ暇をみつけてはせっせと編んでいたスヌードが昨日やっとできあが

った。70代の女性にはほんとはもっと明るくて華やかな色の糸があればよか

ったけれど、手持ちではこれくらいしか彼女に似合いそうなのはなかった。

ミルクティー色のベビーアルパカ。

ベビーアルパカ100だからぜんぜんチクチクしないし、肌触りのよさや暖かさ

は文句なしだけど、アルパカ糸の難はきれいな色が少ないこと。

でも編み上がったら糸で見ていたときよりずっとよくなった。

ここ数年、五本指の手袋より指なしハンドウォーマーを愛用している私だけれ

ど、スヌードもマフラーより愛用しているかもしれない。

なんたってスヌードは少々風が強くても肩からずり落ちてくる心配がないし、

自転車に乗っているときならなおさら安全。荷物の多い人にも最適だと思う。

雰囲気的にはフリンジの付いた長いマフラーも大好きなんですけどね。

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この編み方、模様編みとしてはそれほど難しくなくシンプルなほうだと思うの

だけれど、編みものは暮れに2目ゴム編みのシンプルなマフラーを1本編ん

だくらいで久しぶりなのと、どうやら年々脳みそが劣化(老化ともいう)してい

るらしく、最初の10段くらい編むのに何度も間違えてなかなか進まず、何も

考えずに編めるようになるまでに少々時間がかかった。いちいち編み図や

記号を確認しなくてもするする編めるようになってしまえばあとは延々、単純

作業を繰り返すだけなのだけれど、疲れてくるとうっかりまた間違える。

木工にしろ編み物にしろなんでもそうだけれど、その手になるまでに時間が

かかる。そして、ほんとうに編み方をマスターするころには終わりが見えてき

て、そうなるとせっかくこの編み方をおぼえたんだからこれでもう1本くらい編

もうという気になるわけで、これってもう毎回のことですね。

編み終わったら着ているものも、どこもかしこもアルパカの毛だらけ。これも

アルパカ糸の難といえばいえなくもない。猫を飼ってると常にこんな感じなの

かなあと思うと、猫を飼うのも「う~ん」とちょっと考えてしまう。

そんなわけで久しぶりに夜な夜な根詰めて編みものなんかしたらまた肩の夜

間痛がひどくなって昨夜はなかなか眠れなかった。整形通ってリハビリしてる

身でいったい何やってるんですかって感じだけれど、ニーズがあるこの時期

はやっぱりやらずにいられない。さいわい、編み上がったあとはうちのお針子

さん(娘)に頼んでつないでもらえたからよかった。この人は手が器用でとても

丁寧なので、どこでつなげたかわからないくらいきれいにつなげてくれた。

糸の始末もばっちり。たすかりました。

このスヌードは私とおなじ、今日が誕生日のあやこさんに。

いつも目の前ですぐに開けてくれる人だから、簡易包装していっちょあがり!

気に入ってもらえるとよいのだけれど・・・・・・

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編み方は三園万里子さんの『編みものこもの』34ページの茶色のマフラーを

ベビーアルパカ(かなり細めの並太)2本どりで編み図通りに編んでつなげた

もの。写真じゃわからないかもしれないけれど、小さなどんぐりがたくさん並ん

でるような、かわいい模様編みです。

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2015年2月 3日 (火)

節分

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このあいだナチュラルハウスで節分用の福豆を買ったら鬼のお面をくれた。

赤い袋に書画のパッケージが気に入って買った福豆は、京都豆富本舗の

福豆だそうだ。それで鬼のお面をもらったときは「これはS(息子)にさせよう

ぴったりだ」なんていっていたのだけれど、今朝おきたら癖っ毛の私の頭は

バクハツしていて、なんだかんだいってこれがいちばん似合うのはくりくり頭

の私かも、と思ってかぶってみたら、子供は二人して似合うといって笑うこと

笑うこと ・・・・・・

やれやれ。なんだかな、と思いつつ、でもま、笑う門には福来るだから、まあ

いいか。というような節分の朝。

そして夜、どこもかしこも開け放って、「さあ、豆まきをしよう。世界の万物は

メタファーだ」とかいいながら豆まきをはじめる。

鬼はどこにでもいる。

そこにもここにも自分の中にも。

根源的なところを解決しない限り、鬼はいなくならない。

でも、形というのはいつだって大事。

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すみれの花の砂糖づけ

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寒いけど風もなく穏やかに晴れた今日。

初日に行ったときは経塚真代さんの作品が大雪のためまだ到着していない

ということだったから、それを見がてら今日もちょこっと出かけると、まだイベ

ント3日めだというのに届いた早々あっという間に売れてしまって9体入った

うち、もう3体しか残ってないという。びっくり。

コトリさんも会期中は展示しておいて後からお送りするようにしたかったけど

あまりに繊細な作品なので配送途中に何かあったら困ると思ってお持ち帰り

いただくことにした、という。

はじめてコトリ花店で経塚さんの作品を見たとき、きっと東京でも瞬く間に有

名になってしまうだろうなあ、と思ったけれど、思った通りでした。

布花のUTOPIANOさんのときも思ったけれど、いまのご時世でこういうものが

飛ぶように売れてしまうって、すごいことだと思います。

・・・・・ というわけで、3体しかなかったけれど、今回のテーマ『すみれの花の

砂糖づけ』をもとに作られた経塚さんのお人形。

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私が経塚さんの作品がすごいと思うのは、立体でありながらとても絵画的な

ところ。そして首が長かったり肩が異常になで肩だったりと、実際の人間とは

違う、デフォルメされた形なのに、全体として見ると、人形がどんなポーズをし

ていてもまるで生きてそこにいるみたいに自然な佇まいをしているところ。

それはまさしく確かなデッサン力あってのことだと思うのです。

360度どこから見ても破綻のない立体を作るのは難しい。

時間もかかるでしょう。

でも、それがふつうに手の届く価格だというところにもあっという間に売れてし

まう理由があるのでしょう。

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よく子供と話すのだけれど、自分の作品に値段をつけるのって難しいだろう

ね、と。でも、それにはその作品にどれだけ時間がかかったかとか、どれだ

け苦労したかとか、またどれだけ愛着があるか、とかいうことを別にして、そ

ういったものすべてを突き放した客観性がないといけないだろうね、って話

をときどきする。つまり、売るなら。

私の好きなガラス作家さんはいろんな理由で同じものは2度と作れないにも

かかわらず「また作ればいいじゃん!」ってあっけらかんというし、別の絵描

きさんは描き終わった自分の作品にはまるで興味がないみたいに(もちろん

そんなことはないと思うけど)手離れがいい。いろんなタイプがいるし、またい

ろんなタイプがいていいとも思うけれど、そういう意味において経塚さんという

人の自分の突き放し方もすごいなと思います。

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かっこいいし、信頼できる。

きっと残りの3体も会期中に誰かのもとに旅立っていくことでしょう。

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すみれとは関係ないけど、今日うつくしかったモクレン。

このあいだ見たときはまだ白いコート着た硬いつぼみだったのが、いつのまに

か咲いてました。

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やまぐちめぐみさんのこの絵はとても素敵なのだけれど、ちゃんと額装してあ

ったらもっと良く見えるだろうなと思う。ちょっともったいないです。

気にする人はあまりいないのかもしれないけれど。

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冬のひかり。

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窓辺にはガラスのシャーレに封じ込められたバイオレット。

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そして外のテラスのすみれ。

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風はなかったけど、今日も寒い寒い日でした。

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2015年2月 2日 (月)

シーザーサラダとパエリヤ

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今朝の朝食は昨日、娘のリクエストで作ったシーザーサラダの残った野菜

で、またしてもシーザーサラダ。クルトンと粉チーズをたっぷりかけて。

娘は何ゆえこのサラダがそんなに好きなのかなあ?

そして、お昼もやっぱり昨日の残りのパエリヤ。

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お米2合でパエリヤをつくるにはうちの大きなフライパンでも足りなかったか

ら、小さなフライパンに分けて作ったらそれがそのまま今日のお昼になった

というわけだけど、出来は上々。今日になってもおいしい。

パエリヤといえばもうずいぶん昔、友達家族と琵琶湖のほとりで作ったこと

があった。外だから、あらかじめ切ってタッパに入れて持って行った最小限

の材料でかなり適当に作ったのだけれど、あれがまたおいしかった。

アウトドアでパエリヤ、なんていうのもまたいつかやってみたい。

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Spring bouquet *

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いつもより花のある朝。

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2015年2月 1日 (日)

2.1

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凍れる二月。

あたらしい月は朝から酷いニュースではじまった。

本人はもちろん、残された遺族や友人や仕事仲間や関係者はどれだけ無念

なことだろう。なんだか心底やりきれない気持ちだけど、同時に自分が乗った

船がどんな船でどこへ行こうとしているのか考ずにはいられない。

それでも。

今日は娘の誕生日なので花とケーキを買いに行く。

娘は誕生日だというのに人手が足りないとかで今日も借りだされ、12時から

4時までのはずだったのにけっきょく帰って来たのは7時過ぎ。

その間まったく休憩時間もなかったという。

そんなときでもこの子のいいのは機嫌が悪くなったりあからさまに疲れた顔を

することなく、ににこにこ帰ってくるとこ。

リクエストはなぜかシーザーサラダ。

久しぶりに力いれてつくったパエリヤが冷めなくてよかった。

夜、誕生日をささやかに家族で祝いながら、でもこんなところからさえ程遠い、

荒れすさんだ恐怖のなかで暮らす人々のことをやっぱり頭の中に思い浮かべ

ずにはいられない。

子供たちが私の歳くらいになったとき、この世界はどうなっているんだろう?

世の中からありとあらゆるリアリティーが激しく失われているいま、日々濁流

のような情報に押し流されて私たちは瞬く間に大事なことすら忘れてしまうの

だけれど、非力な私たちにできることは少なくとも今日という日を忘れないこと

なんじゃないかと思う。

二月。ソーラーリターンの月のはじまり。

そしてここにも今月、ソーラーリターンを迎える人が。

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コトリ花店さんの毎年恒例のすみれのイベント『すみれの花の砂糖づけ

今日からはじまりました。5日木曜の定休日をぬかして、8日・日曜までだ

そうです。北海道の大雪で到着が遅れた経塚真代さんの作品たちも無事

とどいたようだし、お好きな方はお見逃しなく。

真冬の花屋は寒いです。

暖かくしてお出かけください。

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