'2014今日の薔薇

2014年6月14日 (土)

今日のばら/ジュード・ジ・オブスキュア

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春に伸びた枝がぜんぶブラインドになってしまって切り戻してから、2つだけ蕾

をつけて、やっと咲いたジュード・ジ・オブスキュア。

輸入苗のよくない特徴を持ったこのばら。

そのよくない特徴とはまず腰高で、深いローズポットに注意して植えても接ぎめ

の下の根っこが土から露出してしまうところ。

だからなのかどうか、病虫害に弱い株が多い。

植物にとってはやっぱり生まれた土地の環境がいちばんいいのかもしれない。

とくに弱い品種が多い白や黄色のばらは少々高くても国産苗に限る、と思う。

でも、それをしてもジュード・ジ・オブスキュアは素敵なばらだ。

ローズガーデンで数あるばらのなかにあっても、ひと際目を引くばら。

ちょうどよい大きさの深めの黄色からときにアプリコッがかる花は、最初は深い

ディープカップ型から、ひらきはじめると花びらがかたちよく波うち、格別に繊細

で優雅な雰囲気になる。香りは鮮烈、といっていいほど強くていい香り。

レモンみたいなかたちの淡い緑の葉っぱとのコントラストも美しい。

これでもっと強くて多花だったら、と思わずにはいられないけれど、本来のこの

ばらは強健でとても返り咲く性質のようだから、私のジュードは個体差によると

ころなのだろう。いつか、狭くてもいいから自分の庭のフェンスをこのばらでいっ

ぱいにしてみたい、などとそんなかなわぬ幻想さえ生まれてしまう。

今日咲いた貴重な1本。

熱い陽射しで萎れてしまわないうちに切って食卓に活けた。

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そして、ここからは去年アップしそびれたジュード・ジ・オブスキュア。

いつもたいてい、ばらのシーズンは連日早起きしてばらの手入れと写真撮影と

画像整理とブログアップに追われるうちに、だんだん疲れてきて最終的には手

が追いつかなくなってアップできなくなってしまう。だから実はここに載せている

以上にもっときれいな写真がフォルダには残っていたりする。

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ジュード・ジ・オブスキュア

1995年 デヴィッド・オースティン シュラブローズ 強健 樹高1.5m

四季咲き 中~大輪 ディープカップ バフイエローからアプリコットイエロー

強香(時おり強烈なシトラス香の混じったグアバと白ワインを思わせる香り。)

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2014年5月26日 (月)

今日のばら/ブリーズ

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今日もまた風が強い。

だから、というわけではないけれど、ブリーズが房咲きで咲いた。

このばら、自分で買っておいていうのもなんですが、デルバールのばらの中では

めずらしい、ころんとした中輪カップ咲き、ということ以外にはとくべつ際立った特

徴はない気がする。かわいらしいばらではあるけれど、すべてにおいて中庸的、

とでもいうか。

病虫害に強くて育てやすく、直立性のブッシュタイプでコンパクトな樹形は狭いベ

ランダでの鉢栽培に最適。香りはばららしいここちよい香りで、棘が少なくステム

が長くなるので切り花にするのに向いている。たくさんのばらにあってこのばらの

よいところは、遅咲きでほかのばらが終わったころに咲きだすところだろうか。

咲きはじめはこんなふうにアプリコットで、徐々に淡いピンクになっていく。

 ブリーズ

2009年 デルバール作 フレンチローズ スヴニールダムール 

四季咲き 中輪 シュラブ 樹高1.5m 

花色はクリームピンクからアプリコットピンク、淡いピンク 

香りは強香

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そして今朝咲いたもうひとつのばらはイングリッシュローズのセント・セシリア。

これはブリーズにくらべたらずっと好きなばらなのだけれど、ここ数年ずっとよくな

い。去年の秋だったか、あまりに元気がないのでこれはコガネムシにやられたか

と思って根鉢を引っ張り出してみたけれどなんでもなかった。いつも新芽が出て

葉っぱが繁茂するところまでは勢いがよいのだけれど、その後たいていうどん粉

病になって元気がなくなってくる。ベランダでほぼ同じ環境にあって特定のばらだ

け病気になるのというのは持って生まれた性質か、このばら単体としての免疫力

が落ちているからだと思うから、いろいろ原因を考えてはみるのだけれど。

そして、なぜか私の好きなばらは弱い。

人でもばらでも繊細なのが好き、ってことなのかな。

今日咲いたふたつのばらの色はほとんど同じ、アプリコットピンク。 

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2014年5月25日 (日)

今日のばら/フローレンス・ディラットレ

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房咲きで咲いたフローレンス・ディラットレ。

いいばらなんだけど、すごくうどんこ病に弱い。

今季も葉もつぼみもすっかり傷んだ状態でやっと咲いた。

株もとの低いところからはぜんぜん芽が出ずに、ひょろひょろっと伸びた枝の

先にたくさんのつぼみをつけるものだから、咲きはじめると頭が重くて思いき

りしなだれてしまう。これもショートクライマーくらいの扱いをしたほうがいいの

かもしれない。たぶん、この4階のベランダの環境があわないだけで、このば

らも地植えにすればきっと強い樹勢を持ったばらなんだと思う。ここではあまり

きれいに咲かないし、弱いばらなんだけど、私はこのばらが好きだ。

つんとしてない、このばら特有のエレガントな雰囲気があって、ほんとうの意味

でフランス的。ニュアンスのある中間色の花いろは咲きたてと時間の経過した

花では微妙に色が違って、白から淡いパープル、ライラックピンクと幅があって

それが房咲きになるとまるでブーケみたいで美しい。

とってもニュアンスのあるばら。

香りもやさしくて花が小輪なのも好ましい。

フローレンス・ディラットレ

1997年 ギヨー作 四季咲き シュラブローズ 中輪 中香

花色はパルマバイオレットで葉っぱはグレイッシュグリーン。

樹高1.2~1.5m

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2014年5月20日 (火)

ミルラとティー

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今年はほんとうによく咲いてくれた、スピリット・オブ・フリーダム。

こうなると、これからはもっとこのばらがきれいに咲けるように工夫しなくちゃ、

と思う。

強香といわれるスピリット・オブ・フリーダムの香りはミルラがすこし混じったフル

ーツ香。実際に嗅いでみると、たしかにミルラだけではないフルーツの香りが混

じったようなやわらかい香りがする。

そして、こちらは小ぶりのアンブリッジローズとジェーン・オースティン。

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アンブリッジローズがミルラで、ジェーン・オースティンがティーの香り。

どちらもすごくいい香り。

こうやって写真を見ていてもつくづく私はこういうばらが好きだ、と思う。

理想的ないろとかたち、そして香り。

イングリッシュローズで芳香種といわれるばらのほとんどは、このミルラとティー

の香りを基調としていて、ふたつがブレンドされたものや、そこにレモンやグレー

プフルーツなどのシトラス、ラズベリーやアップルやピーチ、アーモンドやブラック

カラントなどのフルーツの香りが混じったもの、ライラックやオレンジフラワー、

すみれのようなフローラルや、レモングラスやクローブなどのハーバル系、そして

ムスクやはちみつの香りが混じったものなど、いろいろある。

でも、ばらの匂いを嗅いだ瞬間に「レモングラスの香り」とわかるような場合は別

として、ワインソムリエでもない限り、そこまで繊細に嗅ぎ分けるのは無理なんじ

ゃないかな、と思う。たいていはミルラかティー。

それがどんな香りかというと、ティーは言葉のとおり『紅茶みたいな』ということが

できるけれど、ミルラになるとこれはもう、嗅いでもらうしか説明のしようがない。

それは昔、代表的なばらの香りとされて香水などでよく知られているダマスクロ

ーズの香りとも違って、あんなに華やかで女性的な香りではない気がする。

もちろん、イングリッシュローズのなかにもダマスクローズの香り、オールドローズ

の濃厚な香りがするものもあるけれど。

ミルラもティーも、どちらもばらを育てるようになってから知った香り。

強く香ってもここちよいのは、私にはばらとハーブくらいしかない。

夜ならまだしも、昼間からぷんぷん濃厚な匂いをふりまいているジャスミンなんか

避けて通りたいくらいだし、真夏の夕暮れにシルクのように纏いついてくるくちなし

の香りとなったら、もう気分が悪くなってしまうくらい。

ばらはどれだけ香っていても嫌じゃない。

5月はそんなミルラとティーのなかで暮らしています。


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2014年5月19日 (月)

今日のばら/ジュビリー・セレブレーション

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人にも実物より写真写りのほうがやたらいい人と、写真より実物のほうがずっと

いい人といるけれど、ばらも同じで、写真で見たときにはよさがわからないもの

もある。たとえばこのばらがそう。

ジュビリー・セレブレーション。

デヴィッド・オースティンのカタログで見たときはただベタっとした派手な色に見

えて、ちっともよさがわからなかった。それでも手に入れてしまったのはたぶん、

どこかで別の写真を見たから。

何故なかなか美しく撮れないかといったら、このばらの花びらが表と裏で違う色

をしているからだ。よく光がまわっていない(私いうところの現実的な光の)なか

では、フランボワーズ色のこのばらはベタっと重たい感じに写ってしまう。

『花びらの裏側がほのかにゴールドに輝く』とデヴィッド・オースティンのカタログ

にもあるように、このばらは明るい光のなかでその真価を発揮する。

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輝くゴールドともサーモンともいえる不思議な色あいの薄い花びらが裏側から

光に透かされたとき、このばらはエアリーで透き通るような美しさを見せる。

それはまるで地上に舞い降りたフェアリーのよう。

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表側の花びらの色ははまさしくフランボワーズなのだけれど、たとえばフレンチ

ローズのアマンディーヌ・シャネルみたいな重たさはない。

あくまで透けるよう。

それはやっぱり花弁の薄さと裏側にわずかに黄が入ってるからなんですね。

最近のオースチンローズのなかでも格別に優雅な雰囲気のばらだと思います。

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性質はいたって強健で病虫害に強く育てやすい。樹高はあまり大きくならずに

せいぜい1メートル前後だから鉢植えとしても最適。見た通り、よくしなる柔らか

な枝をしているから鉢植えではオベリスク仕立てにしたり、地植えではトレリス

やフェンスに絡ませてもいい。きわめて整った花型をしていて、花後、切っても

切っても次々につぼみを上げてくる、とても優秀なばら。香りもいい。

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ジュビリー・セレブレーション

2002年 デヴッド・オースティン  四季咲き  シュラブローズ

花色 フランボワーズピンク  中輪  ロゼット咲き

香り 強香 レモンとラズベリーのフルーティーな香り

エリザベス女王、即位50周年のゴールデンジュビリーの記念に生まれたばら。

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ラストの一枚は、ひらきかけのジュビリー。

こんなところはちょっと現代アートみたいじゃないですか?

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2014年5月18日 (日)

5月の食卓

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朝、花がら摘みをしていて、ジェーン・オースティンというには小さすぎるし、すっ

かり咲き進んでポンポン咲きになってしまっているのだけれど、あまりにいい匂

いがするのでバケツに捨てることができずに花瓶に活けた。

ティーのいい匂い。

この時期は食卓だけじゃなくてキッチンにも机の上にも本棚の上にも、ばら。

小さすぎる、といえば、ばら友達のルイさんにもらったジャック・カルティエ。

もらって何年にもなるのにいままで一度もまともに咲いたことがなかった。

今年は色も薄いし、かなり小ぶりだけれど、ジャク・カルティエの特徴がわかるく

らいには咲いてくれた。

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私と同じくらいの年齢でばらをはじめた人はきっと平成8年に出版された『バラ

の園を夢見て』(私の部屋ビズ編集部編)という本を見てばらに魅せられた人

が多いのではないかと思うけれど、その本のなかにたくさん載っていたばらの

ひとつがこのジャック・カルティエ。私もオールド・ローズをはじめたころはこの

ばらを持っていた。本のなかではクライマーとして高いトレリスを越えるぐらい

育っていたのに、私のはなぜかいっこうに大きくならなくて、いつまでも小さい

まま。だから大輪の花が咲くと頭でっかちでバランスが悪かった。それでも何

度か完璧な花を見せてくれたけれど、とにかく病気に弱いばらで、毎年うどん

粉病になってそのうち枯れてしまった。

ルイさんからもらったのもほぼ同じような特徴で、それでも枯れるわけでもなく

毎年、春には元気に葉を茂らせる。つぼみを5、6個はつける。でもなぜかこの

花本来の大きさにはならないままうどん粉になり、不完全な花にしかならない。

私が思うにはたぶん、このばらは初期の段階で剪定をしてはいけないばらだっ

たんじゃないかと思う。でも、これ以降、続々と魅力的なばらが出てきてしまった

から、苦労してこのばらを育てる必要はなくなってしまった。そういう意味では、

もはやこのばらは忘れられた存在なのかも。

ジャック・カルティエ

1868年 フランス オールドローズ ポートランド系

強香。ロゼット咲きで、咲き進むと中心にボタンアイが覗く。


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2014年5月17日 (土)

今日のばら/スピリット・オブ・フリーダム

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デヴィッド・オースティンローズ=イングリッシュローズの最大の魅力はたぶん、

その安定した再現性で、初めてばらを育てる人でもたいていの場合、最初の春

からカタログで見たような完璧なばらを咲かせられるところじゃないかと思う。

でも、その安定性の高さにあってやっぱりうまく咲いてくれないばらもあるわけ

で、私にとってはこのばらがそのひとつ。

スピリット・オブ・フリーダムはとても背が高くなるうえに細いステムにとても大き

な蕾をつけ、ディープカップの蕾の中には花びらの数ゆうに200枚ともいわれる

薄くてデリケートな花びらがぎゅっと詰まっているから、蕾はなかなか開かない。

開かないうちに、それはたいてい気温の寒暖差でうどん粉病になるかボール化

するか、さんざん風に煽られてボロボロになってしまうかのどれかだ。

そしてやっと七分咲きになった花を見れば、それはひどく顔色の悪い青ざめた

ようなピンクをしていて、その素敵な名前のイメージからは程遠い。

このばらがうちにきてもう何年になるかわからないけど、ずっとそんな風で、この

ばら本来の咲きかたになってはくれたことはない。毎年それでがっかりする。

けれど単純にいって、それは私がミスチョイスをしただけなのだと思う。

このばらはどう考えても鉢植え向きではなかったのだ。

とくにこんな風の強い4階のベランダでは。

地植えにしてのびのび育ててこそ本来のよさがでるばら。

それでも、今年はいままでにくらべたらずいぶんいい感じに咲いてくれた。

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このあいだ配置換えをして場所が変わったのがよかったのかもしれない。

咲いた瞬間に「ああ、だめだ・・・」と思うばらと違って、いくらうまく咲かなくても

このばらはまだ考える余地がある。オールドローズ的要素の強いばらだから。

なんとかもっとこのばら本来の咲きかたにできないものだろうか。

近所に鉢植えのばらをとても上手にオベリスク仕立てにしている家があるから

あれをよく観察させてもらって、来期はこのばらと、しなだれるタイプのいくつか

のイングリッシュローズはオベリスク仕立てにしてみようか。

などなど、いろいろ考える。

今朝もばらの写真を撮るのに鉢をあちこち移動させてたら、思いっきり棘に刺

されてみるみる血が出てきた。

でも長年こうやってるからばらと通じ合えるのかもしれない。

子どものころ憧れた鷹と鷹匠みたいに。

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スピリット・オブ・フリーダム

2005年 デヴィッド・オースチン つるばら・ランブラーローズ 樹高2.5m

青みがかったソフトピンクからライラックピンク ディープカップ咲き 多弁  

ミルラの混ざったフルーツ香 返り咲き

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2014年5月15日 (木)

枝変わりのアンブリッジローズ?

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今日ベランダにいて「なんだかね」の後、「完璧に私好みのばらをみつけた!」

と思ったのがこのばら。

株を見ればなんだかひどく脆弱そうだし、花もあまり元気がないのだけれど、

シルキーな花びらといい、完璧な花形といい、うっすら黄色がかった白といい、

すごく好み。

でも、このばらがなんだかわからないのです。

花のかたちはジュード・ジ・オブスキュアにそっくりだけど、ジュードではない。

うちには白いばらは数えるほどしかないからすぐにわかるはずなのになんだか

わからない。

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香りはミルラ。

そこで、はっと気づきました。

これはもしかしたらアンブリッジローズが枝変わり(突然変異)して咲いた姿じゃ

ないかと。去年もたしかシャンタル・メリューのシーズン最後の花が白で咲いた

ことがあったし。(ただし、シャンタル・メリューの場合は今年ちゃんと本来の色で

咲いたから枝変わりではなかったけれど。)

そうしたら、色以外は何もかもアンブリッジローズだということがわかってひとり

納得。

交配に交配を重ねて新品種をつくるばらの世界にはときどきそういうことが起こ

るらしくて、それが安定して作出できるようになると○○の枝変わり品種として

色違いのばらが売りだされたりする。

はたしてこれがほんとうにアンブリッジローズの枝変わりなのか、ただこれ1回

だけのことなのかまだわからないけれど、あまりにきれいなので切って机の上

に飾ったこのばらを見れば、この写真よりもっともっと白くなってる。

そしてものすごくよい香り。

アンブリッジローズはおととし、このばらがあまりにも弱くて夏を越えられそうに

なかったから、万一に備えてもう一株買ったのがあって、それがとても元気だ

から、もしこれがほんとう枝変わりして白いばらになってしまったとしても、それ

はそれでいいなあ、なんて白いアンブリッジローズを見ながら思うのです。

はたしてどうなるでしょう?

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なんだかね。

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自分で買っておきながらこんなこというのもなんだけれど、毎年このばらが咲くた

びに、うわっ! と思う。

なんたって花が大きすぎる。

それにこのゆるい咲きかた。

花が大きすぎると思ってしまうのも、このゆるい咲きかたのせいだ。

色の感じもまったく好みじゃない。

イングリッシュローズが写真で見るのとほぼ同じように咲くのにくらべ、Webで

見るフレンチローズの写真は多分に演出されすぎのイメージ・フォトになってし

まっている気がする。それで実際に咲いたばらを見ると写真とあまりに違うので

驚いてしまうのだ。こんな思いをしているのはきっと私だけじゃないと思う。

もうなんども書いているけど、ラ・パリジェンヌなんてその最たるものだものだし

これはちょっといけないんじゃないかな。コンパクトで鉢植え向きのラ・パリジェ

エンヌと違って、このダム・ドゥ・シュノンソーの場合は栽培条件の違いもあるか

もしれない。強健でセミクライマーでもあるこのばらは地植えでトレリスやフェン

スに絡ませるといいばらなのだと思う。鉢栽培で小さく育てると肥料が多くなっ

て花が大きくなりがちだけど、地植えにして大きく育てればそれにしたがって花

も小さくなり、咲きかたもタイトになる。それでやっとWebで見たような美しい咲

きかたになるのではないかと想像する。

そしてダム・ドゥ・シュノンソーの何が凄いかって、棘!!!

太い幹についた熊の爪のように鋭い真っ赤な棘!

ほんとにこのばらの棘にやられたひには深手を負ってしまう。

それもそのはず、このばらは私の嫌いなハイブリットティーだったのでした。

大いなるミスチョイス。

くれぐれもフレンチローズという名称と、素敵なイメージ・フォトに騙されてはいけ

ません。(もうほんとに自戒をこめて)

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そして、『なんだかね』のばらはもうひとつあって、これがそう。

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ローズ・ドゥ・モリナール。

はじめて咲いた年はほんとうにびっくりしました。

すごく濃いピンクのうえにさらに蛍光がかっていて、ベランダのたくさんのばらの

なかで思いっきり浮いていたからどうしようかと思った。

でも幸いそれは最初の年の一番花だけで、2番花からはだいぶ色は落ち着いた

けれど、やっぱりこれもちょっと花が大きすぎる。上のダム・ドゥ・シュノンソーと

違うのは、咲きはじめはこんな風にディープカップ咲きのところ。ステムも細い。

そして、このばらの何より最大の美点は香りが素晴らしいところ。

系統はシュラブということだけれど、つぼみを見た感じでは、これもかなりハイブ

リッドティーの血が多いんだろうな。

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このばらを買うとき、プロが育てた以外の写真をかなりたくさん見たのだけれど、

それとも印象が違うのは、先ほど述べた理由と同じ、やっぱりこのばらが鉢植え

より庭向きということだからなのでしょう。

このばらを買ったサイトには、作出家のデルバール氏のいちばんのお気に入り

のばらで、騙されたと思って育ててみてください、とあったけれど、やっぱりそん

な言葉にそうそう騙されるもんじゃありません。

そして、これまでの経験で思うのは、イングリッシュローズがほかのばらと一緒

にあっても調和しやすい、協調性のあるばらが多いのに対して、フレンチローズ

は色にしても咲きかたにしても個々の個性がすごく強いばらが多いということ。

狭いベランダでどちらが扱いやすいかといえばもういうまでもないことだけれど

広い庭のなかに数株あるぶんには個性的でいいばらなのだと思います。

・・・・・・ というわけで、このふたつのばらも、いずれ我が家から飛び立つ日が

来ることでしょう。

もう二度と同じ間違いをしないようにしなきゃ。

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挿し木のコンスタンス・スプライ

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雨のあさ、風が吹き荒れている日よりずっと落ち着く、と思ってベランダに出て

ぱっと目に飛び込んできたのはコンスタンス・スプライだった。

挿し木のコンスタンス・スプライが、何年めかにしてほぼ完璧な花を咲かせた。

花びらの数はまだ少ないけれど、これはほぼ完璧といっていい。

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明るいウォームピンク。

ピンクのばらといっても実に様々なピンクがあるけれど、このピンクはコンスタンス

スプライだけのものなんじゃかって気がする。

すごく素直なピンク。

見た瞬間、思わず笑顔になってしまうような。

嬉しかったな。

これでもし、私の持っているなかで最も古いスタンダード仕立てのコンスタンス・

スプライが枯れてしまっても、コンスタンス・スプライは生き残る。

私の唯一の挿し木のばら。

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