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2014年12月30日 (火)

お正月の花を買いに

14kusukusu

おととい、昨日、今日半日と、ひたすら掃除したらすっかり手が荒れて、完璧

とはいわないまでもほぼ9割方家の中がきれいになったから、午後遅くコトリ

花店さんに頼んでおいたお正月の花をとりに行く。

いつもだと掃除が終わるとこんどはお正月の買いものに奔走するのだけれど

今年はこのあいだお腹の風邪をひいたときに頭からすべてのお正月料理が

ぶっ飛んで、今年はお雑煮を作る以外お節料理はいっさいしないし買わない

と決めたから、なんだかのんびりです。

お節料理がとくに好きなわけじゃない子供たちは返ってそれを喜んでるし、

何もしないと決めることがこんなにのんびりした自由な気分を連れて来てくれ

るとは、自分でもびっくり。

そして今日はもう12月の30日だというのに風もなく穏やかに晴れて暖かい

のです。スヌードにハンドウォーマーをして自転車に乗っていて、ちょっと暑

いくらい。大気は昨日の雨ですっかり浄化され、陽射しはあかるく、なんだか

吉兆さえ感じてしまう年末です。

すっかり閑散とした雰囲気の花屋に行くと、お隣りのクスクスさんは一足お

先に今年の営業を終たらしく、閉まったドアの上に小さなお飾りが。

当のコトリさんはというと、まだいくつか発送を抱えてやっと遅いお昼をもく

もくと食べているところでした。

営業終了目前で、すっかり花が少なくなった花屋でひときわ目を引くのは

アナスタシア。ではなくて、ココア、という菊。

14cocoa

このあいだ来たときに、この菊を見て「これがいい!」といったのだけれど、

こういうかっこいい菊をつくるのはきまってイギリス人なんですって。

なんででしょう。

これが外国人がイメージする日本、日本の菊?

オペラはどこまでも清らかで気品がある。

ココアは艶やかで癖のある女が着るゴージャスで個性的な着物の柄みたいに

ちょっとデカダンが入ってる。

14cocoa_01

コトリさんにまかせて作ってもらったお正月の花は、お節料理をいっさい放棄

した我が家には立派すぎるくらい華やかなものでした。

でも、いいよね。花くらいお正月っぽくても。

今日はこの暖かい陽気に誘われて私はすっかり夜からライブ気分だったのだ

けれど、さてお金を払って帰ろうとしたらコトリさんから「待った!」がかかった。

それから突然、遠くに移住してしまった友達の話を聞きました。

私にとっては初めて聞く話だったし、行ってしまった彼女とは私もときどき顔を

あわせるたびになんとなくひっかかっているものがあったから、ああ、こういう

ことだったのか、といまさら茫然。とても華奢で小さくて、愛らしい感じの少女

みたいな人だったから、彼女のどこにそんな大胆な冒険心があったかと驚か

された。もうすっかり老人になってしまった人に「あなたが人生で後悔している

ことは何ですか?」と聞くと、やってしまったことの後悔より、やらなかった後悔

のほうが多い、と聞いたことがあるけれど、にんげん、一念発起したら何でも

できるものでしょうか。

私にもいつかそのときは来る?

きそうな気もするし、こないような気もする。

人って不思議です。

たくさんの思いのなかから出てくるのはこんな単純な言葉です。

今年最後に見たコトリ花店。

14kotori

そして今日、コトリのデッキから見た空。

141230sky

あの人はもう近くにはいないけど、おなじこの空の下のどこかにいる。

月も。

私にもひとつ気がかりなことがあるけど、もうこの空に預けてしまおう。

今日ライブに行けなかったのはちょっと残念だけど life goes on 、元気に生

きてさえいれば今年も来年もひとつづきに続いていくからいいです。

141230harf_moon

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