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2014年12月31日 (水)

大晦日のブランチ

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ついに今年も今日で終わりです。

今日はできれば早く起きたかったけれど、疲れが溜まっているらしいのと、

昨夜久しぶりに肩が痛くてなかなか寝つけなかったせいでまたしても寝坊。

そして大晦日となる今日のブランチは、このあいだ茅ヶ崎のイタリアンレス

トランで食べた『茅ヶ崎野菜のくたくた煮』を思い出して作った『豚肩ロース

と野菜のポトフ』。昨日、花屋から帰って作りました。

塩とコショウ、ハーブをすりこんでキッチンペーパーとホイルで包み、一昼

夜冷蔵庫で寝かした豚肩ロースのかたまりをフライパンで表面に焦げめが

つくほど焼いたら鍋に移し、乱切りのニンジン1本、皮をむいて6つに割った

カブ、5センチ長さに切って6つ割して面取りしてから下ゆでした大根を加え

ブイヨン3個とローレル2枚、そこにひたひたより上まで水を入れて火をつけ

る。沸騰したら丁寧にアクをすくい、材料がやわらかくなるまで煮る。全体に

火が通ったところで昨日、そら屋さんで買ってきたベビー白菜ひとつまるごと

適当な大きさに切って入れ、ことこと煮込んでできあがり。

できあがってから一晩おいたポトフは肉と野菜のうまみが混じりあい、どちら

もとろけるようにやわらかい。

あっつあつの冬のしあわせ。

大好きなくるみのカンパーニュと。

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天気予報では今日は昼から雨の予定だったけれど、降るどころか昨日に

引き続いて素晴らしく晴れた。

有終の美を飾るにふさわしい晴れ。

くまなく掃除をしてピカピカになったキッチンに、わずかでも花があるって

いいな。

あのひとにもらった大好きなギリア。

今年も一年、ありがとう。

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2014年12月30日 (火)

今年最後に見た海

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友達と海に行こうといっていたのがお互いの都合やお天気なんかでズレに

ずれて、もう11月の声を聞くころには私はすっかり諦めていたのだけれど、

それが12月も終わろうというころになって突然かなうとは思わなかった。

茅ヶ崎に住む友達と駅前で会ってランチして、それから彼女のクルマで鎌倉

逗子、葉山を抜けて佐島へ。

茅ヶ崎に着いたときにはいいお天気だったのに、ランチをして出てくるころに

は雲ゆきが怪しくなっていて、日が陰ったとたんに急に寒い。さあ、今日もつ

いに雨女登場か、と思ったけれど、途中ぱらぱらきてワイパーをちょっとまわ

したくらいで事なきを得た。クルマで走っている間じゅう、分厚い雲のあいだ

からずっとレンブラント光線が海に向かって降りていて、それを横目に見なが

ら佐島に着くころにはお天気も回復。

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佐島。

はじめて見る景色は、どこか懐かしいような日本的な海。

このときすでに夕方近い時刻だったけれど、吹きすさぶ海風もなく、思って

いたより暖かい。クルマを降りるなりわずかな枯草の上でくつろぐ猫発見。

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しばし二人で猫をかまったあと、市場で愛猫と自分のごはん(新鮮な魚!)を

買う友達をものめずらしく眺めた。(私は暖房の効いた電車にまた2時間揺ら

れて帰らなきゃならないから、お魚を買うのはやめといた。)

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買ったお魚はその場でさばいてもらってアイスボックスに入れ、印象派の絵

のような佐島の風景にお別れして、ふたたびクルマに乗って友達おすすめ

の絶景ポイントに向かう。

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秋谷海岸。

クルマを駐車して降りたら目の前に広がる空と海。

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まさに絶景。

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そして、この岩!

このなんともいえないかたちの石を、立石(たていし)というらしい。

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マジックアワーというべきか、刻々と光と色が変幻するなか、このオブジェみた

いな石が見せる不思議な表情に魅せられた。もうだいぶ風が出てきて気温が

下がり、思うさま髪を煽られたけど、ふたりで脇の階段から岩場、そしてビーチ

に降りてしばし無言でシャッターを切りつづけた。

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最後はこんなふうに、光がなくなりそうな瞬間まで。

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斜陽を浴びて黒くそびえたつ立石は近くで見るとすごく存在感があって、太陽

の光とともにこの石自体が強力なエネルギーを放っているようで神々しくさえ

あり、ずっと凝視めていたらただの石には見えなくなってきた。だいたい、海の

なかでこの石だけこんなかたちで残るなんていうのも考えたらとても不思議な

話だし、実際、岩の下のほうにはお札が貼ってあったから、ご神体として奉ら

れているのかもしれない。

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どれくらいの時間そうしていたのか、気づくとすっかり身体が冷えていて、ふ

たりとも髪が風でバアバアになり、それでもなんとなく名残惜しくて、最後の

光を見届けるようにしながらもと来た道を戻った。

寒くはあったけど、12月の終わりの夕方の海にこれだけいられるってのは

かなり稀なことなんじゃないかな、とふたりで話した。

帰りは「葉山マリーナで茶しようぜ」という友達と葉山へ。

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葉山マリーナなんて、来るのはハイティーン以来のこと。

あのときはたしか、親友の女友達と鎌倉に行って、そこで知りあった男の子

のクルマでここまで来たのだった。(つまりナンパってやつですね。)

月並みだけど、まさに光陰矢のごとし。

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海の見えるカフェの窓際で「なんにしようかな」とメニューを見るみろりちゃん。

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ここでもお茶しながらずっと落ちる日を見ていた私たち。

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なんだか不思議な一日だったなあ ・・・・・・

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雰囲気のあるとても素敵なカフェで、「あなたはこの次は彼氏と来なさいね」

とかいわれて、私もその手のことよく人にいうのだけれど、いっている人自身

は自分のことについてはそんなこと実はどうっでもよかったりするね、という

のを今回人にいわれて気づいた。私は彼女みたいに「私はもうめんどくさい

からいいい」なんて横着なことをいう気はさらさらないのだけれど、ないつもり

なのだけれど ・・・・・・・ あれ? やっぱりちょっとめんどくさかったりして coldsweats01

今日一日、友達といて私のこころに去来したいろいろなことは私以外の誰に

もわからないことだけれど、ただひとついえるのは、今年最後に彼女と見たこ

の海のことはずっと忘れない、ってことかな。いま、こうしているあいだも時は

刻々と流れつづけていて、止めようがないんだけれどね。

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そして今年も私にはサンタは来ないと思っていたのだけれど、来ました。

それは赤い服着たサンタじゃなくて緑の服着たSongbird。

なんとハンドウォーマー付きTシャツ。

やったね!heart

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お正月の花を買いに

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おととい、昨日、今日半日と、ひたすら掃除したらすっかり手が荒れて、完璧

とはいわないまでもほぼ9割方家の中がきれいになったから、午後遅くコトリ

花店さんに頼んでおいたお正月の花をとりに行く。

いつもだと掃除が終わるとこんどはお正月の買いものに奔走するのだけれど

今年はこのあいだお腹の風邪をひいたときに頭からすべてのお正月料理が

ぶっ飛んで、今年はお雑煮を作る以外お節料理はいっさいしないし買わない

と決めたから、なんだかのんびりです。

お節料理がとくに好きなわけじゃない子供たちは返ってそれを喜んでるし、

何もしないと決めることがこんなにのんびりした自由な気分を連れて来てくれ

るとは、自分でもびっくり。

そして今日はもう12月の30日だというのに風もなく穏やかに晴れて暖かい

のです。スヌードにハンドウォーマーをして自転車に乗っていて、ちょっと暑

いくらい。大気は昨日の雨ですっかり浄化され、陽射しはあかるく、なんだか

吉兆さえ感じてしまう年末です。

すっかり閑散とした雰囲気の花屋に行くと、お隣りのクスクスさんは一足お

先に今年の営業を終たらしく、閉まったドアの上に小さなお飾りが。

当のコトリさんはというと、まだいくつか発送を抱えてやっと遅いお昼をもく

もくと食べているところでした。

営業終了目前で、すっかり花が少なくなった花屋でひときわ目を引くのは

アナスタシア。ではなくて、ココア、という菊。

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このあいだ来たときに、この菊を見て「これがいい!」といったのだけれど、

こういうかっこいい菊をつくるのはきまってイギリス人なんですって。

なんででしょう。

これが外国人がイメージする日本、日本の菊?

オペラはどこまでも清らかで気品がある。

ココアは艶やかで癖のある女が着るゴージャスで個性的な着物の柄みたいに

ちょっとデカダンが入ってる。

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コトリさんにまかせて作ってもらったお正月の花は、お節料理をいっさい放棄

した我が家には立派すぎるくらい華やかなものでした。

でも、いいよね。花くらいお正月っぽくても。

今日はこの暖かい陽気に誘われて私はすっかり夜からライブ気分だったのだ

けれど、さてお金を払って帰ろうとしたらコトリさんから「待った!」がかかった。

それから突然、遠くに移住してしまった友達の話を聞きました。

私にとっては初めて聞く話だったし、行ってしまった彼女とは私もときどき顔を

あわせるたびになんとなくひっかかっているものがあったから、ああ、こういう

ことだったのか、といまさら茫然。とても華奢で小さくて、愛らしい感じの少女

みたいな人だったから、彼女のどこにそんな大胆な冒険心があったかと驚か

された。もうすっかり老人になってしまった人に「あなたが人生で後悔している

ことは何ですか?」と聞くと、やってしまったことの後悔より、やらなかった後悔

のほうが多い、と聞いたことがあるけれど、にんげん、一念発起したら何でも

できるものでしょうか。

私にもいつかそのときは来る?

きそうな気もするし、こないような気もする。

人って不思議です。

たくさんの思いのなかから出てくるのはこんな単純な言葉です。

今年最後に見たコトリ花店。

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そして今日、コトリのデッキから見た空。

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あの人はもう近くにはいないけど、おなじこの空の下のどこかにいる。

月も。

私にもひとつ気がかりなことがあるけど、もうこの空に預けてしまおう。

今日ライブに行けなかったのはちょっと残念だけど life goes on 、元気に生

きてさえいれば今年も来年もひとつづきに続いていくからいいです。

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2014年12月28日 (日)

一陽来復*

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今日はほぼ毎年恒例となった金銀融通の神さま、穴八幡宮に、父と一緒に

一陽来復のお札をいただきに行った。

よく晴れた日曜、それも天気予報では明日は雨で寒いということもあってか

今年は混んでいたけれど、その割にはさほど時間もかからず、スムースに

お札を買うことができた。穴八幡が混んでるというのは、いまの世相を反映

してのことなのかとも思うけれど、私の父のように毎年師走にここに来るの

が恒例行事みたいになっている人にとっては、一種のゲン担ぎみたいなも

のなんだろうと思う。

今年一年、部屋に壁に貼っていたお札は暮れに剥がして納め、新しくいた

だいたお札は大晦日、あるいは節分の夜中の0時ぴったりに今年の恵方に

向けて貼る。

今年の恵方は申酉(さるとり)の方角。

「それだとうちは食器棚の上あたりだな」なんて、お札と一緒にもらった紙

を見ながら頭を寄せて話している夫婦もいて、日本はまだまだ平和です。

お札をもらった後はお礼参り。

そして神頼み?

ここはロープもないから押し合いへし合い。

神さまの前で礼儀も何もあったもんじゃないけれど、拝み終わってふと気づ

くと父の姿がなくて、やっと人混みから青いダウンの父が出てきたと思った

ら、人波に押されて足を滑らせて転んで頭を打ち、3人がかりで起こしてもら

ったという。やれやれ。ちょっと目を離すとこれだもんなあ。

それでだいじょうぶなの、という私に、なんだか足がふらつくといいながらも

露店で来年の暦を買うのを忘れない父。

それで目的を果たせばすぐ帰ろうというのは女親とは違うところで、お茶休

憩もせず、来た道とは違う方向へ出て少し歩いてまたバスに乗って早々に

帰って来た。往復の時間を入れても所要時間2時間足らず。

83の父は一日二食でいいというのを知っているので私もこんなのはもうす

っかり慣れっこです。

電車の中で父と別れた私は買い物がてら途中で降りて、お正月のお供え餅

とかわいい葉っぱ付きみかんを買ってからちょっと迷ったあと、どうせ家に帰

っても大掃除であわただしいだけだから束の間ひとりでのんびりしようと武蔵

野茶房へ。いつもランチタイムはすごく混んでる武蔵野茶房も、さすがに師走

の28日ともなるとみんな大掃除に明け暮れているのか、ガラガラ。

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毎年のことだけど、これが一陽来復のお札です。

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そして、ここでごはんを食べるのは初めてだけど、オーダーしたランチは麦

とろ御膳。

お腹の風邪をひいた後の病み上がりの私には、胃にやさしい、ありがたい

お昼ご飯でした。麦とろ、おいしかった。

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2014年12月27日 (土)

Winter Sky

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冬より夏のほうが好きだけど、でも冬の朝のきりっと冷えた大気は嫌いじゃ

ない。おろしたての白いシャツみたいで。

昨日、仕事納めで今日、泳ぎ納め。

人間、微熱があるくらいでも洗いものの水がひどく冷たく感じられ、それが

身体に与えるインパクトたるや驚くほどだけど、こうして体調が戻ればまた

平気でプールに泳ぎに行ける。素晴らしきかな免疫力!

頭のなかで清水翠の歌う Kiss Of  Life が流れてる。

輝き。

生きる歓び。

全てのアートはその一瞬のうつくしい光を捉えるためにあるんじゃないかな。

捉えたと思ったすぐそばからまた虚空に消えてしまうとしても。

だからあきらめないで。

怖れを捨てて

いまを生きる。

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今年最後のばら*

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まだ剪定も終わってない、12月のベランダで咲いた今年最後のばら。

ジュビリーセレブレーション。

このばらは一年通してほんとによく咲いてくれました。

今年の最優秀賞をあげたいばら。

この香りのいいばらが一輪あったら、ローズバスにもなるし、センティッド

キャンドルも作れそうです。ローズペタルのいっぱい入ったソイワックスキ

ャンドル。来年はそんなものも作ってみようかな。

そしてこの冬、あらたに仲間入りしたセルリア・プリティーピンク。

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これ、どうやらクリスマスギフト用だったらしくて、『Merry Christmas!!』

のカード付きで届いて、まるで自分で自分にクリスマスプレゼントを贈った

ようなのでした。

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来年は私にもサンタが現れてほしい。

ハンサムウーマンでもいいけど、できればジェントルマンの。

来年こそビジョンボードにそう書いときますか。

(鬼が笑うね。ハハハ・・・・)

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2014年12月25日 (木)

クリスマスの朝

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ちょっと雲はおおいけど、爽やかに晴れたしずかなクリスマスの朝です。

いま気づいたけど、彼女に贈るクリスマスプレゼントのバッグの底には

『Happy trip!』なんて入ってた。

彼女は気づくかな?

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2014年12月24日 (水)

夜のカモミールティー

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おなかの風邪をひいたみたいで具合が悪い、といったら花屋が帰り際に

くれたカモミールのティーバッグ。これをミルクで煮だしたカモミール・ミル

クを寝る前にのむと、温まってよく眠れるからやってみて、といわれたの

だけれど、ミルクはいまの私にはきついので夜にストレートティーで。

それでいつもながらに美意識の高い花屋だけあって、このティーバッグ

のフラッグがいかにもでかわいかったのでついパチリ、と。

カモミールはハーブのお医者さんといわれていて、いろんな効能がある。

いたずら者のピーター・ラビットが悪さをした後に熱をだして具合が悪くな

ったときにお母さんがベッドでのませてくれるのもカモミールティーだった

よね、なんてことを子供と話しながら。

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2014年12月21日 (日)

冬のカフェ・ラグラスで

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12月も10日を切るころになると急に気ぜわしくなってくる。

まるで時間に巻きを入れられてるみたいに過ぎてゆく一日。

そんななか誘われるままに夕方、自転車飛ばしてカフェ・ラグラスに行った。

ここに来るのはいつ以来だっけかな。

もう、ここの庭もすっかり冬ざれなんだけど、まだわずかに咲き残ってるばら

もあって、寒いというのにテラスでお茶をしている人もいる。

私が遅れて行ったら待ち合わせの相手はもう先に来ていて、何やら熱心に

手帳に何か書いているところ。遅れてごめんなさい、といいながら向かいの

席に座ったら、入り口近くの窓ガラスに映る緑がきれいで、バタバタ家を出て

きたことも忘れて、しばしそのクリアーな景色を眺めてしまう。

毎年この暮れの気ぜしさが嫌いで、どこかにエスケイプしたくなる私だけど、

そうか、べつにどこか遠くにエスケイプしなくても、こんな場所でこんな時間

をつくることもできるのか、なんて思う。

オーダーした栗のタルトはちゃんと温められて出てきて、スタッフの細やかな

気遣いを感じる。

夕方から閉店までの、あっという間の2時間半。

長居をしていたら、珈琲のおかわりまで注いでくれた。

暮れのわずかな時間。

おなじ町に住む友達と。

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2014年12月20日 (土)

ホットワインとベラベッカ

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今日はプールで泳いだあと、夕方、土砂降りのなか赤坂へ。

仕事仲間と今年最後のミーティング。

私の友人はハイパーアクティブで超多忙な人だから、一年通して滅多に会う

時間がなく、だからたまに会うとたいてい密度の濃い話になってしまうのだけ

れど、今夜はいつもにも増して濃ゆかった。まさか今夜、四川料理を食べなが

ら二人して泣くことになるとは思わなかった。

友人は「この歳になってやっとそんなことがわかるとはねえ」と心底情けなさ

そうにいうのだけれど、いくつになってもそんなふうに人に心が開けるのって、

それでわからなかったことがわかるようになるのって、いいんじゃないの。

そうやってまたひとつ、生きるのに不要なブロックがはずれて自由になれるん

なら最高じゃない。

それに自分の言葉が通じる友人に恵まれた私たちは心底ラッキーだ!

友達と別れた帰り、西武新宿駅の地下のバーンロムサイを見たらホットワイ

ンのスパイスがあったからそれを買い、自分の駅の近くのスーパーマーケッ

トで酸化防止剤の入ってない安い赤ワインを買って、家でお風呂上りの娘と

ホットワインとベラベッカ。

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泣くのは浄化だからいいことなんだけど、でも子どものころから泣くとなんだか

疲れて、ホットワインを飲んだら一気に身体が温まって気が抜けました。

でも明日は休日だからこれもまた良し、かな。

新月直前の今日もいい日でした。

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温めたワインに入れたのは、ゾネントールのMulled Wine Spice Red。

キルシュとスパイスと効いたベラベッカはホットワインと似たような味がした。

このスパイスティー、18ティーバッグもあっても飲みきれないから、酷寒で働

く花屋に分けてあげよう。

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2014年12月17日 (水)

手書きの便り

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よく晴れた今朝は、陽のあたる窓際の席にいるときは昨日より暖かいような

気がしたけれど、そんなことは全然なかった。

夕方、銀行に行くついでにまたそら屋さんに行こうと、カシミアのニットキャッ

プに、コートの上からベビーアルパカのスヌード、それにハンドウォーマーを

していったのに、自転車で走りながらあまりの風の冷たさにぽろぽろ涙がで

てしまった。これだけ寒いと花屋のことも心配だし、頼まれていたものもあっ

たから届けに行こうと途中まで行ったところで、風の強さと寒さと日の暮れの

暗さに負けて、あえなく踵を返して帰ってきてしまった。

階段を上がる前に下のポストを見ると、ロバさんからの手書きのポストカード

が届いていて、最後に12月15日と日付が書いてある。

ルリユールおじさんのポストカード。

それを見て、いやあ、先を越されちゃったな、と思った。

実は私もあれからすぐにお礼のポストカードを書いて出そうと思ってたんだ。

最近の私のだめなところは何をするにもスローなことだ。

でも、お互い、しようと思ってたことが同じだったことが嬉しくて、メールでも

ない、電話でもない、こういう時間のかかった交信っていいな、と思った。

それから部屋に入って、すっかりかじかんだ手をストーブで温め、珈琲をい

れてチョコレートを齧りながらぺんてるぺんで志保ちゃんのメルヘンなポス

トカードに例によってコイルみたいな字で返事を書いた。いま郵便局で売っ

てる雪だるまの50円切手に2円のしろうさぎの切手を貼って、それからすぐ

にまたコートを着て風のなかポストに投函しに行った。

今夜出すと届くのはあさって?

こんなふうにゆっくり人とつきあうのっていいな。

年をとったからそう思うようになったのかもしれないけれど、あたらしい、

まだ未知の人とはゆっくり知り合いたい。ちょっとづつわかりたい。いきな

りぜんぶを見ようとは思わない。言葉はそんなに多くなくてもいい。私は

ちっとも急がない。

外は寒いけど暖かな気持ちで家に帰った。

そして去年、un fil さんで買ったボーダーのニットバッグはちょっと毛羽

立ってきたけれどかえってそれがいい感じで、私がいつも身に着ける服

や小物とよく色が合ってていい。

冬のテクスチャー。

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冬の太陽

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昨日のひどい雨は夜7時過ぎ、夕飯の買いものに行くころにはやんで

いたけれど、そのかわり一晩じゅう風が強くて、なんども目を覚ましてし

まったくらいだった。

今朝起きると、昨日の雨と風のせいですっかり大気が澄みきって冬特

有のすっきりした青空が広がり、輝く雲の向こうに冬の太陽。

たしかエスペランサ・スポルディングの歌に『Winter Sun』ってのがあった

っけな、なんて思い出している。

今日もまだ風が強い。

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2014年12月16日 (火)

宝ものの部屋 ~ 本に恋して ~

14books

土曜日のプールのあと、ロバさんに連れられてついに絵本の図書室に行って

きた。明るい南向きのアップライトピアノのある部屋。どうやらロバさんだけじゃ

なく、息子さんもピアノを弾くらしい。

いくつも本棚が置かれた小さな部屋は、まさしく絵本の図書室だった。

私が酒井駒子が好きだからと、手前の可動式の小さなキャビネットには酒井

駒子の本ばかりを並べてくれていた。

そこでロバさんにいれてもらったコーヒーを飲みながら、お菓子を食べながら

そして絵本を眺めながら、いろいろなお喋りをした。

その話の途中でロバさんが「伊勢英子って知ってる?」と聞いた。

「知らない」と私が答えると、「あら、そう。ほんとに素敵な作家なのよ。私はこ

の一冊でハマってしまったの」といって、本棚から一冊の絵本をとって私に差

し出した。

ルリユールおじさん。

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そしてページを繰ったとたんに、たちまち私も魅了されてしまった。

パリの一角、少し離れて建つアパルトマンの緑あふれるバルコニーで、そ

れぞれはじまったばかりの朝をすごす、少女と老人を俯瞰したファースト

ショット。次の瞬間、パラパラと帳合いが外れて床に落ちる少女の本。

本屋に行けば同じ本はいくらでも売ってるけれど、ぼろぼろになるまで読

んだ大好きな自分の本をもとどおりに直したい、とつよく思う少女。そんな

に大事な本ならルリユールのところに行ってごらん、という路上でアートを

売るおばさん。ルリユールとは、手仕事で本を作るフランスでは伝統的な

製本職人のことをいうのだ。それから少女は、ルリユールを探して街中を

走り回る。

時は冬、だ。

裸木が寒々しく冬空に枝をのばす、色を押さえたパリの街並みが美しい。

その街のなかを、ごく近くにいながら擦れ違ってゆく少女の軽やかな足と、

影法師のようなコートを着た老人のゆっくりと重い足どり。

その光景はまるで恋人たちのドラマのようだ。

でも二人が恋してるのは本なのだ。

そして二人はやっと出会う。

通りに向かって硝子窓のある、ルリユールのアトリエの前で。

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そこから先は自分で手にとって読んでほしいから書かないけれど、そんなお

話がセンスあるうつくしい水彩画とわずかな(でも、とても的確で自然でイマ

ジネーティブな)言葉で綴られている。

「わあ、これ、私もハマりそうだわ」といったら、ロバさんは「でしょう」といった。

そして次に見せてくれたのは、『旅する絵描き』という伊勢英子さんのエッセイ

だ。どうやらここに『ルリユールおじさん』誕生の秘密が書いてあるらしい。

家に帰って絵本を最後まで読んだらわかったけれど、これは実際の話をもと

に書いた絵本らしい。あとがきにこんなことが書いてあった。

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    ──── RELLIEUR、M氏に捧げる ────


        パリの一角。路地裏の小さな窓。

        窓の中で手作業をつづける老人。

      ちいさな灯りの下、規則正しく揺れる白髪。

             手には糸と針。

          かがられていく黄ばんだ本。

    窓辺に背を向けて並んだ、色や大きさの異なる本。

       真紅、緑、濃紺、黒、茶色の革表紙には

          金箔の文字とアラベスク装飾。

         色彩と光に凝縮された時の流れ。

    そこに奏でられているのは沈黙と記憶という言葉。

            窓ガラスのちいさな紙片に

             「RELLEUR - DOREUR」

                  そして

  「私はルリユール。いかなる商業的な本も売らない、買わない」



RELLIEURは、よーろっぱでは印刷技術が発明され、本の出版が容易にな

ってから発展した実用的な職業で、日本にこの文化はない。むしろ近年日

本では、「特別な一冊だけのために装飾する手工芸的芸術」としてアートの

ジャンルにみられている。出版業と製本業の兼業が、ながいこと法的に禁

止されていたフランスだからこそ成長した製本、装丁の手仕事だが、IT化、

機械化の時代に入り、パリでも製本の60工程すべてを手仕事でできる製

本職人はひとけたになった。


旅の途上の独りの絵描きを強く惹きつけたのは、「書物」という文化を未来

に向けてつなげようとする、最後のアルチザン(手職人)の強烈な矜持と情

熱だった。

居て仕事のひとつひとつをスケッチしたくて、パリにアパートを借り、何度も

路地裏の工房に通った。そして、気づかされる。

本は時代を超えてそのいのちが何度でもよみがえるものだと。


        旅がひとつの出会いで一変する。


                                   いせ ひでこ


( 理論社 いせ ひでこ作 「ルリユールおじさん」あとがきより )

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ドキドキするような、ヴィヴィッドな言葉。

それからロバさんは「ここは伊勢英子コーナーよ」という本棚から次々に素敵

な本を出して見せてくれた。大型絵本やエッセイ。

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それで、いつもプールの帰りはそうじゃなくても荷物が多いのに、その日はた

またま複数の方からいただきものをしたりしてロバさんの家に行くときからす

ごい荷物だったのに、ロバさんがこの本も貸してあげるから持って行きなさい

これもこれも ・・・ と次から次へと出してくれるので、それでもずいぶん減らし

てきたものの、自転車の前かごに載りきれないくらいの荷物になって帰りは

大変なことになった。

また、いつも思うことだけれど、通じる相手とは簡単に通じてしまう。

そして通じる相手とは年齢の差もまったく関係なく、敬語も必要なく話ができ

て、こちらがどういう人間で何が好きかを簡単に見抜かれてしまう。

ロバさんの出してくる本がみんな私の好きなタイプの本だったので、自転車

の前かごなんかに無造作に載せて大事な本が傷まないかと気になりつつも

借りてきてしまったのだった。

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帰り際、ロバさんは「今日はほんとうによかったわ。1年ぶりであなたがここ

に来てくれて。私ひとりで宝 ・・・、宝といってもこんなただの本だけど、でも

宝の持ち腐れになるところを見てくれる人がいてよかった」といった。

ロバさんはほんとうに本が好きな人なのだ。

そして本を読む喜びを、自分だけじゃなく多くの人に惜しみなく分かちたいと

願うタイプの人なのだ。

まちがいなくここは私にとっては宝ものの部屋だった。

そして長いこと花屋以外、私には近所に知り合いも行けるところもなかった

けれど、最近、私にはあたらしい友達と行ける場所ができた。

材木屋さんとフォトグラファーとロバさんの図書室と。

一見、彼らにはなんのつながりもないようだけど、実は共通点がある。

それは書かない。

私だけが知っていればいいことだから。


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みぞれ

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今朝起きたときは暖かい陽射しがわーっと射してきて青空が広がり、

「よかった。天気予報が外れて晴れた」と思ったのも束の間、あっという

まに日が陰ったと思ったら一気に外が灰色の冬景色になってしまった。

東京は日曜に初雪が降ったということだけれど今日もやけに寒いなと

思ったら窓の外で何やらシャカシャカ音がしてる。

ベランダの戸をあけてみたら、外はなんとみぞれだった。

この写真じゃなんだか全然わからないと思うけど、シャカシャカみぞれが

降るなか電線にとまった鳥が元気に鳴きながら水浴びするときみたいに

いそがしく翼を羽ばたかせている。

まるで氷のシャワー。

でもなんだかすごく楽しそう。

冷たくないのかね、

いや、鳥だって冷たいでしょう、

とかいいながら、娘としばし眺めた。

みぞれはそれからほどなく雨に変わり、一日降りつづけた。

寒い寒い一日。

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2014年12月15日 (月)

カカオ100%

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今日から近所の自然食品屋、そら屋さんの毎年恒例、年末在庫セールが

はじまった。一般のお客さんは10%オフでメルマガ会員だと15%オフ。

もう有機三年番茶も切れてしまったし、ピープルツリーのチョコレートも売

ってるから、なくなる前に買いに行こうと寒いなか夕方自転車飛ばして行

くと、思いのほかお客さんは誰もいない。

今年はピープルツリーのチョコレートに小さいバータイプのも出て、まだ

食べたことなかったから「これ売れてる?」と聞くと、「うちではまだひとつ

も動いてない。むしろそっちのカカオ100%のダークチョコレートのほうが

売れてます」という。見るとチョコレート1枚が850円と高い。しかも砂糖は

全然入ってなくて甘くない。

砂糖不使用だから僕でも食べれるんですけど、と砂糖断ちをして早2年の

店長。上質なカカオと大豆レシチンだけで作られたこのチョコレートを初め

て食べたとき、あまりのおいしさに「チョコレートに砂糖は入れなくてもいい

んだ!」と思ったのだそう。

ぜんぜん嫌な苦味もないし、カカオ本来の濃厚な味と甘みが感じられて

むしろ砂糖が入ってるダークチョコレートのほうが苦いと感じてしまったほ

ど、という。それは今年から珈琲に砂糖を入れずに飲むようになった私に

もなんとなくわかる話だったから、そんなにいうなら食べてみようと買って

みた。いまなら15%オフだし。


 ショコラマダガスカル ファインダークチョコレート100%


なんだか重厚なパッケージで見るからに高級チョコレート。

マダガスカル産カカオ100%のこのチョコレート、封を切ると濃厚な香りが

立ちのぼり、ひとかけ折って口に含むとまったりした口当たりはなめらかで

フルーティーな酸味がある。店長がいってたとおり嫌な苦味は全然なくて、

たしかにこれは直感したとおり、高品質な珈琲豆に近い複雑にして繊細な

アロマと味わいがある。う~ん、これはおいしい!

私はかなり気に入ったのだけれど、息子に「このチョコレート、おいしいね」

というと、「でも僕は子供だからやっぱりふつうに甘いチョコレートのほうが

いいや」といわれてしまった。私よりも早くブラックで珈琲を飲んでいた娘に

はこの繊細な味はじゅうぶんにわかったみたいだけれど、でもやっぱりピー

プルツリーのほうが好き、とのことです。

思うにこのチョコレートは、珈琲とチョコレートをこよなく愛する大人がこっそ

り自分の机の引き出しにしのばせておいて、ときどき疲れたときなんかに

ひとかけかふたかけ、おいしい珈琲とともに食べるのにふさわしい。

大事にちょこっとずつ味わいたいチョコです。

そう思えば、この厚みと重量感のあるオーガニックチョコレートが1枚850

円でも高くないかも。

ちなみに今年のそら屋さんの年末セールは、週末にしか来られないという

お客さんの要望にあわせて、今日から土曜日20日までの6日間連続だそ

うです。同業者の先輩にいったら「無謀なことするなあ!」と心配されたそう。

やってみなけりゃどうなるかわからない、とかいってるけれど、店長、本当に

だいじょうぶかなあ?

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2014年12月14日 (日)

さつまいものポタージュ

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今日のブランチは昨日寝る前に作ったさつまいものポタージュスープと

くころカフェさんのパン。

ポタージュを作るのは久しぶりだけどもうすっかり慣れたもんで、薄切り

にしたたまねぎをバターでしんなりするまで炒めたら、皮をむいて薄くい

ちょう切りにしたさつまいもを加えてさらに炒め、かるく塩、ホワイトペパ

ーをふったところにブイヨン2個とお湯300cc、ちぎったローレルを入れ

て蓋をして煮る。さつまいもがちょっと崩れるくらいまでやわらかくなった

らブレンダーに入れてなめらかにする。それを小鍋に移して牛乳200cc

を加え、味をみて塩が足りなかったら加えて味をととのえてできあがり!

たまねぎ1個とさつまいも1本、それに上記の材料で3~4人分できる。

たまねぎ+〇〇で、どんな野菜を使ってもほぼ同じ作り方でできてしまう

ので、一度覚えてしまったら簡単。

どんな野菜を使ってもポタージュにしてしまうとだいたい似たような味に

なるような気がするけれど、さつまいものポタージュがじゃがいものポタ

ージュと違うのは、ほのかに甘いこと。そして、かぼちゃのポタージュに

次いでデトックス効果が高そうなこと。有機野菜だったら皮のまま作って

もいいと思う。

ポタージュって、食物繊維がいっぱいでまったり重いせいか、これとパン

だけでなんだかすごくお腹いっぱいになります。

さて、今日は選挙。

どこに、誰に、入れようかな。

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2014年12月13日 (土)

冬の青

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どうやら悪夢を見ていたようで、今日はプールの日だというのに思いっきり

寝坊した。理想的には泳ぐ2時間前までに食事をすましておかなくちゃいけ

ないのに、気づいたらもう10時半!

それからあわてて起きて洗濯機に洗濯物を放りこんでお湯を沸かし、乾き

きったバラの鉢にバタバタと水をやり、何も作る暇がないのでパンと珈琲と

りんごを食べただけでシャワーを浴びて家を出る。

でも自転車で走り出せばこの空の青!

大気は澄み切っていて白い雲は清流を泳ぐ魚のように気持ちよく流れる。

またこの季節がきたんだ!

冬の大気のなか自転車飛ばしてプールに行く。

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2014年12月12日 (金)

武蔵野茶房で*

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たまたま同じスイミングクラブに通っていたご縁で知り合った、プロフォトグラ

ファーのナカタさんから2冊の写真集を送っていただいたのは今年の誕生日

の2月。それからお礼もかねて一度ごはんかお茶でもしましょう、といいつつ

なかなか実現することなく10ヶ月が過ぎ。

なんていうか、こう見えて私は人に対してそれほど積極的なタイプじゃないし

どうやらお互い気長でのんびりした性格みたいで、写真集の感想もちゃんと

いってないのに今年も会うことなく終わりそうだな、と思っていたらその機会

は唐突にやってきた。

そして先に着いて待っていたら後からやってきたナカタさん、前に「お顔がわ

からなかったらごめんなさい」、「いえいえ、私はわかるからだいじょうぶです」

なんてメールのやりとりをしたのに、私を見るなり「クラブでお会いしていたこ

ろと全然変わりませんね」などとおっしゃる。私にそういうことをいう人は多い

けれど、そのたびに「まさか。ありえない。あなたの目は節穴ね」と思ってしま

う。このあいだもメイク道具が入った引き出しをあけようとして、黒いコンパク

トに下から映しだされた老レンブラントみたいな自分の顔に思わずぎょっとし

た、といって、外を歩きながら娘に涙こぼして笑われた私です。それよりも、

そういうナカタさんのほうがまったく変わってなくてびっくりでした。なんたって

スイミングクラブで万年上級の下の私と違って、あっという間に最上級クラス

に駆け上り、市民水泳大会のバタフライ部門で金メダルを獲ってしまうような

人だから、私とは出来がぜんぜん違うのです。

でも、そんなことはともかく、それからどれくらい話しただろう。

いただいた2冊の写真集、風景の島 JAPAN 1971-2011 と、星のしゃぼう

― 砂守が育んだ故郷 を見て私が感じた、簡単に言葉や文章にできない

感想やそこから生まれた様々な疑問を、実際にそれを撮った方と話すこと

で少しは理解し、解決できたような ・・・。

そして何より、ナカタさんの写真集の作り方はこれまで私が写真集というも

のに抱いていたイメージとはまったく違っていて、それ自体がとても影響力

を持った(愛のある)強い表現なのだとわからせてくれたこと。

写真を撮るのが好きなだけじゃなくて、本が好きで、本を作る工程すべてを

やってみたいからと自分で出版社を立ち上げ、苦労して流通ルートに繋げ

るところまで実現してしまうとは。すごいですね。

そんなわけで、あっという間の数時間。

外は寒かったけどクリスマスのイルミネーションがキラキラする駅前の道を

あたたかい気持ちで帰ってきました。

さて、なぜこれが『不思議大好き☆』のカテゴリに入るかというと、思ってい

たとおりナカタさんが不思議な人だったから、かな。

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ベラベッカ

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昨日、家の中にいるとすごく寒くて、きっと外はもっと寒いんだろうと思って

夕方覚悟して出て行ったらそれほど寒くなくて気が抜けたけど、今日は朝

からすっごく寒い!

でも今日は開店直後のくころカフェさんに行って買えました。

ベラベッカ。

あまり聞き慣れない名前だけれど、フランス語で別名パンドポワール、

洋ナシのパン、といわれているお菓子。ポワールという名前のとおり生地

には洋ナシのほか、たくさんのドライフルーツやナッツがぎっしり詰まって

いて、寒さの厳しいフランス、アルザス地方で、フルーツのとれなくなる冬、

とくにクリスマスを中心に食べられるお菓子だそうです。

キリスト生誕時のおくるみを模したという形はドイツのシュトーレンと同じ。

一見小さく見えるけど、たくさんのドライフルーツとナッツをわずかなつな

ぎでまとめた生地は密度の高い、とても濃厚な味なので、薄くスライスし

て少しづついただくにはちょうどいいサイズらしい。焼き上げてからしばら

く寝かせ、熟成させるほどに味がまろやかになっていくということで、この

ベラベッカの食べごろは14日以降だそうです。セロファンの上からじゃわ

かりにくいかもしれないけれど、このお菓子、とってもカラフル!

つい先日、ときどき輸入食品を買っているショップサイトで簡単にグリュー

ワインが作れるハーブのティーバッグを見つけたから、ホットワインでも

作って寒い日の夜にいただきましょうか。

今日は開店直後に間に合ったこともあって、ミニ食パンも買えました。

大好きな天然酵母の厚焼きマフィンと、くるみ・イチジクパンと。

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2014年12月11日 (木)

今日の青

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夕方4時、空を覆っていた分厚い灰色の雲が切れて青空が広がりだし、

斜陽があたりを照らしはじめた。

窓の外を見た瞬間、空がきれいだと、思わず写真に撮らずにいられない。

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冬の顔

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今季初のラナンキュラス。

透き通るような淡いピンクと、震えるように繊細な花びらは冬のもの。

この時期、気温が下がるごとに研ぎ澄まされてゆく花の美しさを誰より

知っている花屋は、ただその美しさを愛しみ、その色を自分の手で束ね

たいばかりに暖房なしの過酷な冬も厭わないという。

健気な志。

それを見ているといつも、代償なしに得られるものなんて何もないんだ、

と思う。

淡いピンクのラナンキュラスにピンクサファイヤのようなスカビオーサ、

少女みたいな白のガーベラにユーカリ。これだけだとラブリーになりすぎ

るところを、とぼけた青のギリアと爽やかな緑のチューリップが抑えた。

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外は雨はやんだけれど部屋の中は暗くて寒い。

この週末は寒波がきて来週はもっと厳しい寒さになるという。

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2014年12月10日 (水)

まるで彼女みたいな

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その造形作家の作る人形の写真を見たとき、なんて彼女にぴったりな

作家を見つけてきたんだろう、と思った。

なで肩で細くて長い手足、伏し目がちな瞳。

ふわふわと空中を漂っているみたいな独特な浮遊感。

つむった目と細い腕は夢の中にいて何かを探すようでも、またもがいて

いるようでもあり、その癖、自分に向けられたそんな視線を元気な子ども

みたいにやんちゃに笑い飛ばしているようでもあり。

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細くて小さな身体は頼りなげに見えて、妙に存在感がある。

まるで絵本の中から命をふきこまれて抜け出てきたみたいな存在感。

ポエティックでシュール。

まるで彼女みたいな。

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これ、あなたに似てるね。

そういったら、やっぱりみんなにそういわれるって。

つまり自分のなかの何かがチューンしちゃったってことだよね。

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この人形、首が長がったりデフォルメはされているのだけれど、何気ない

動きとか佇まいがとても自然で、それは確かな造形力によるものだと思う。

そして形だけじゃなくてこの鮮やかな色。

この色がどうやって作り出されるのか、私には興味のあるところです。

そんな理由もあって私が気になったのはこの赤い傘の女の子。

このふわりとした赤い傘の質感、すごい。

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じっと見れば見るほど不思議な雰囲気。

いまにも生きて雨の中を歩きだしそうな。

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いまコトリ花店に行くと店のあちこちにこの人形が置かれています。

作ったのは造形作家の経塚真代さん。

北海道札幌出身、札幌で活躍される若い作家さんだそうです。

コトリさんが今回の展示のお願いの電話をしたとき、ついに私も中央進出

ですか!!w(゚o゚)w と素朴でかわいらしい反応をされたそうで。

とても完成度の高い作品なので手に入れられないような価格かと思いきや

そうでもなくて、でもそれもいまのうちで、きっとあっという間に有名になって

しまいそうな予感がします。

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東京での展示はもしかするとこれが初めてなのかな。

いつもは札幌でしか見ることのできない作品のようなので、これ好き! と

思った方はぜひコトリ花店さんまでお出かけください。

作品はぜんぶで9体入って現在(10日水曜)の時点で4体旅立った、という

ことなので、残り5体。ここに写真を載せた5人がお店の中にいます。

お店の隅のほう、花のあいだに隠れるようにしてコトリさんが自分で買った

人形も置かれていました。

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今回初めての展示だったのでピックアップ・アーティストって感じで載せて

いますが、もちろん、いつものun jourさん、keinoglassさん、山口めぐみさ

んの素敵な作品にアトリエ・コナフェさんのナチュラルでおいしいお菓子、

プチミュゼさんのフランス雑貨なども並んでいます。

ユキイロ植物園は、あさって金曜12日まで。

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2014年12月 9日 (火)

ロバさんの話

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彼女はいつも眠そうな顔をしてプールサイドにやってくる。

余分な脂肪なんかどこにもつけてないガリガリの身体に、腿まである背中が

Yバックになった競泳用の水着をつけて。彼女の前歯はビーバーみたいに大

きくて、2本の前歯のあいだには少しだけ隙間があいている。ジェーン・バー

キンみたいなスキッパ、といったら想像できると思うけど、もちろん、そんなに

いいものじゃない。そして、なぜか彼女はプールに入るときまっていつも欠伸

をする。前歯の大きい彼女がプールの中で大口あけてのんびり欠伸をしてい

る姿は、まるで草原で長閑に草を食んでいるロバみたいだ。それで私は彼女

のことをロバさんと呼ぶことにした。(もちろん、自分のこころのなかだけで。)

つまり、ロバさんにとってプールは、私とおなじように数少ないリラックスでき

る場なのだと思う。

ロバさんがすごいと思うのは、筋肉も脂肪もついてないそんな細い身体であ

りながら、70を超えてどこにも痛いところがないということだ。私なんていまの

仕事をはじめて以来、眼精疲労著しく、常に首こり、肩こり、肩関節の痛みに

悩まされているというのに。そして、そんなふうにいつものんきそうにプールで

欠伸をしているロバさんが、実はピアノを習い、自宅の一室を絵本の図書室

として子どもたちに開放しているばかりか、ときどき公民館などで絵本の読み

聞かせをしていると聞いたときには、ちょっと驚いた。いい意味で、人は見か

けによらない。まだ子どもとの生活を成り立てるだけに必死だったころから、

もし私がボランティアをやるとして、自分にできることがあるとしたら、それは

目の不自由な人たちのために本の朗読テープをつくることくらいじゃないかと

思っていたから、ロバさんのやっていることには興味が湧いたし、いつかその

絵本の図書室にもいちど行ってみたいと思った。私がロバさんにそういうと、

彼女は「ぜひ、どうぞ」といって、彼女の名前と住所と電話番号を書いた一筆

箋を渡してくれた。それが昔、美術展に行ったことのあるエドワード・バーン・

ジョーンズの『いばら姫』の絵が描かれた一筆箋で、私が「バーン・ジョーンズ

好きなの!」というと、「あら、あなたとは縁があったのね」と彼女はいった。

ロバさんは読み聞かせの仕事が入らない限り土曜日のプールを休む人では

なかったけれど、そんな彼女がプールに来たり来なかったりが続いたある日

プールサイドにやってきた彼女に「身体の具合でも悪かったの?」と聞くと、

「主人がね、よくないの」というので、「まあ。それは大変だね」と話した。

その後も顔をあわせるたびに「旦那さん、よくなった?」と聞いたりして、そのた

びに倒れたとか入院したとか退院していま家で寝てる、とか、様子を聞いてい

た。スイミングクラブに長く通っていると、この人は健康でいる限り絶対スイミ

ングクラブをやめないだろうなあ、と思っていた元気な人が、パタッと見なくな

ったと思ったらいつのまにかやめていた、なんてことがよくある。

稀に自分の健康上のこともあるけれど、たいがいは家族のこと。退職した旦那

さんや孫の面倒、親の介護で忙しくなって来られなくなった、というのがとても

多い。それを聞くたびに、家庭の女はたとえ自分が健康でも、いつまでたっても

人の世話ばかりで自由な時間が持てないんだなあ、と思う。

最後にロバさんと話したのは、夏のはじめのころだったろうか。

それから数ヶ月、まったく姿を見なかったロバさんが、秋になってようやく姿を

現した。いつものように体操がはじまる前のプールサイドで、「どうしてたの?

また旦那さんの調子でも悪かったの?」と聞くと彼女は「亡くなったのよ」とだ

け簡潔にいった。驚いて「いつ?!」と聞くと、「先々週」という。

「それはほんとに大変だったわねえ。じゃあ、もしかしてロバさん、ひとりぼっち

になってしまったの?」と聞くと、「それがね、病んでる息子が一人いてね、ずっ

と家にいるのよ。それで、夫が亡くなって片親になっちゃったもんだから私まで

どうかなったら困るんでしょう。母さんプールに行ったほうがいいんじゃないの

ってしきりにいうから今日、久しぶりに出て来たのよ」と、ロバさんは笑いながら

あっけらかんといった。一人息子はもう40過ぎで、ずっと家から出たことのない

ひきこもりらしい。なんだロバさん、その年でめちゃくちゃ大変じゃないか、と思

いながら、でもそこで私が変に暗くなってもしかたないから「じゃあ自分が食べ

たくなくても三食のごはんの支度とかあるわけだ」というと彼女は「そう!」とい

った。「じゃあ、ロバさんは息子のためにこの先もずっと死ねないね。200歳ま

でだってずっと元気で生きていなくちゃ!」というと、ロバさんは「ほんとだ!」

といって、いつものように大口あけてアハハと明るく高笑いした。

そして、これはそれからまた数週間後のことだ。

またプールサイドでロバさんに「もう落ち着いた?」と聞くと、彼女が微妙な顔

をしたので、あわてて「まだ落ち着かないわよね」というと、「それがね、毎晩

出てくるんだもの。落ち着かないわよ」とロバさんはしゃらっといった。

「え・・・。出てくるって。まさか。旦那さんのお化けが?」とおそるおそるいうと

「そうよ!」というから「えー!まじ? あ、でもよく四十九日までは・・・」といい

かけて私が考えたら、「とっくに四十九日なんか過ぎてるわよ」とロバさんは

いった。「でもなんで毎晩出てくるんだろうね。よっぽど死にたくなかったんだ

ね」と私がいったら彼女が「主人の絶対の遺言で、誰にも知らせずお通夜も

せずお坊さんも呼ばずお葬式もしなかったんだけどそれが」といいかけたの

で、こんどは私が「それってやっぱり駄目なの? 私もそれでいいと思ってた

んだけど」といったら、「駄目かもよ」と彼女はいった。

それから私たちはいつものようにプールの同じレーンで50分間、コーチの

指導のもとに泳ぎ、そして泳ぎ終わった後のシャワールームで並んでシャワ

ーを浴びながら、私が「でもさ、亡くなった旦那さんが毎晩出てくるなんて、

それってある意味、愛だよね」というと、ロバさんは「ちがうのよ!」といった。

「そんなんじゃないの。あの人、この世にやり残したことがあるのよ」というか

ら何かと思ったら、いったいどれくらいの間そうだったのかは知らないけれど

旦那さんは同じひとつ屋根の下に住んでいながら家族とまったく口をきかな

かったのだそうだ。まったく、なんで、って話だけれど、それが亡くなる前の晩

ロバさんがいつものように病院の旦那さんのベッドの脇に座って『はらぺこあ

おむし』を読んであげると(いままで50年間の夫婦生活で一度だって手なん

か握ったこともなかったのに!)、ロバさんの手を痛いくらい握って、まるで子

供みたいに「もういっかい読んでくれ、もういっかい読んでくれ」とせがんだの

だそうだ。それでロバさんは何度も何度も『はらぺこあおむし』を読み続けた。

その翌朝、まるで眠るように旦那さんは息をひきとったのだという。

それを聞いて私は思わず横にいたロバさんの手を握り「なんだかね! 男っ

てほんとに馬鹿だね! 最期の最期になってそんな・・・。それにだったらもう

それでいいじゃないのね。満足して向こうに行けば」といったらロバさんも「ほ

んとにそうよ! でも、最近はね、もうすっかりあきらめて、毎晩出てくるのに

出てこない日があると、あら、今日はどうしたの?」って、出てくるのがあたり

まえだというように思うことにしたの」といった。そういう彼女には暗さも、シリ

アスなところも微塵もなくて、「ロバさんはほんとうにエライね。ふつう、そんな

ふうには思えないよ。ロバさんがそんなふうに思えるのは、ロバさんが絵本

が好きな人で、自分のなかにいつも美しい物語の蓄えがあって、日常的に

ありえないことでもふつうに受け入れられる土壌がある人だからだよ」と私は

いった。そのとき、シャワーを浴びながら私もちょっと目をうるませていたかも

しれないけれど、私がそういうとロバさんはまるで冬の夜空の星ように、きら

きらと瞳を瞬かせた。

家に帰って、そうだ、と息子に、彼の部屋の本棚を探してもらうと、やっぱりあ

った。小さいとき子どもたちが大好きだった『はらぺこあおむし』。

私がその絵本を懐かしく眺めていると、娘がきて「それビデオもあるよ!」とい

った。子どもが大きくなってしまってからはそういうビデオはみんな友達の子ど

もにあげてしまったと思っていたけど『はらぺこあおむし』は残っていたらしい。

「はらぺこあおむしがりんごを食べる音が好きだったんだ」と娘はいった。

相変わらずこの人はマニアックな人だ。

そんなことから近々、家族でこのビデオを見ようということになった。

ロバさんが朗読する「はらぺこあおむし」はどんなだろう?

なぜ彼女はあの夜、旦那さんの病院のベッドの脇でこのお話を読んであげた

のだろう?

そして数日前のプールでまたロバさんに会うと、「あなた、いつか絵本が見た

いっていっていたでしょう。来週、プールの後そのまま家に来ない?」といって

くださった。絵本の図書室に行く日。ついにその機会がやってきたんだ。

私はお化けには会いたくないけど、昼間だからきっとお化けには会わずにす

むと思う。

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2014年12月 8日 (月)

サヴィニャック・クリスマス☆

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いまの世の中、もっと贅沢でおいしいクッキーなんていくらでもあるだろう

けど、でも私のいちばんの好物はいまでも泉屋のクッキーです。

昔とまったく変わらない味。

まだ子どもが小さくて古い一軒家に住んでいたころ、母が縁側のほうから

やってきて、「ほら、あんたの好物」といって笑いながら泉屋のクッキーの

お徳用袋をさしだしてくれたことを思い出します。

ほんとに、いつもらってもうれしかった。

そしてこの時期になると毎年かならず買ってしまうのは、泉屋がクリスマス

カンパニーとコラボレートして作ったクリスマス缶。

自宅用としてはお徳用袋がクッキーがいちばんたくさん入っていていいの

だけれど、このサヴィニャック・サンタの缶がほしくて毎年買ってしまう。

毎年ちょっとずつ絵柄が変わるというこのクリスマス缶。

今年も四角い缶だけでも3~4種類はあったかな。

蓋をあけると中身はいつもの泉屋のクッキーです。

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このしっかり焼き色をつけて芳ばしく堅めに焼いたクッキーが好き。

味は最近流行りの甘さ控えめではありません。

でもあっさりしていて重くない。

私にとってのクッキーの原点。

私は去年の雲柄サンタが好きだったのだけれど今年はないなと思ったら、

今年はこんなふうにタオルハンカチのセットが出てました。

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これ、ちょこっとしたギフトにもなるし、何かほかのプレゼントに添えても

よさそうです。

雲柄サンタ。

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ちなみに、去年の雲柄のクリスマス缶の空き缶を何に使ってるか娘に聞い

たところ、絵の具入れにしているそうです。上町のマスターだったら伝票入

れに使うかな。缶は四角だけじゃなくて丸缶もあって、食べちゃったあとは

私は自分で焼いたクッキーを入れたりしています。

なんたって、このレイモン・サヴィニャックのイラストがいい。

今年もまたクリスマスまでにいくつも買ってしまうんだろうな。

缶の中に入っていた赤い栞には、こんなことが書いてありました。


 クリスマスはたった1日。でも人は、次の日から、来年の12月25日を

 想ってウォームハートを抱いて生きていける。そんなクリスマスカンパニー

 の考え方にサヴィニャックも賛同し、サンタを描いてくれました。

 そしてクッキーをおいしく焼き上げてくれたのは、日本ではじめてクッキー

 を販売した「泉屋東京店」です。

 364days Christmas Eve ─ あなたも、きょうから。


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2014年12月 6日 (土)

Winter Color

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いつも買い物で通っている道も、いつのまにか黄葉を過ぎて落葉の季節

になりました。

ちょっと日が陰ったと思ったら真冬の大気。

相変わらず鳥だけが元気で、彼らの声が賑やかに鋭く響きわたり、一目

散にこの樹めがけて飛んできたのは葡萄みたいな実がいっぱい生ってる

からかと思ったら、どうやらこの実、毒があって食べられないらしい。

ユズリハ。

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剪定された欅の上の空も、いつのまにか透明な冬空。

スイミングプールの水が冷たくなって、体脂肪10%以下の女性が冬眠を

きめこむ冬、真夏に次いでノラ猫に過酷な冬のはじまりです。

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午前様翌日のブランチ

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今日のブランチは昨日、家を出る前に作ったチキンのトマト煮。

夜ライブに出かける前は忙しいです。

掃除をしたり夕飯を作ったり。

何せ私の母は「外出した先で具合でも悪くなって他人に家に入られるよう

なことになっても恥ずかしくないようにしていきなさい」という人だったので

あんまり散らかったままでは出て行けない。ごはんも1日だったら「まあ適

当にお願いします」といって出て行けるけど、2日つづくとそうはいかない。

で、そんなとき便利なのがこのチキンのトマト煮。

鶏肉は簡単に煮えるからまとまった量が短時間で作れて、しかも失敗が

ない。材料は鶏肉、にんにく、たまねぎ、ピーマン、にんじん、豆の缶詰、

トマト缶、コンソメ、ローレル、塩・ブラックペッパー、サラダ油かオリーブ

オイルがあれば作れる。おいしく作るコツは煮込む前に鶏肉をしっかり炒

めること。たくさん作っておけば翌朝も食べられます。

ごはんにもパンにも合う。

というわけで、今日も2日続きの午前様で目覚まし時計が鳴っても起きら

れず、寝坊したのでブランチ。おうちごはんはやっぱりホッとします。

本日、2週間ぶりのプール。

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2014年12月 5日 (金)

雨女の勝利@上町63

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ジャズヴォーカリストの清水翠さんは超雨女です。

超晴れ女の私が負ける。

昨日も負けた。

おまけに、よりにもよってこの冬最高の冷え込みといわれた昨夜。

そんな日に夜な夜な往復4時間かけて鮨詰め電車に乗ってJAZZバーに

行く私は正真正銘のアホじゃないでしょうか。

そんな昨日の雨の馬車道。

でも馬車道は雨でも気分の上がる街です。

銀座ともちがう、表参道とも違う。

もっとこじんまりしていて、インティメートな。

そう思うのも私がここに通い慣れたせいかもしれないけれど。

さて、昨夜の上町63はいわずとしれた、もはや月1定番の

清水翠(vo)×馬場孝喜(gt)のデュオの日。

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この夜も会員制大人の隠れ家と化したジャズバーは見知った顔ばかり。

今夜はトラディショナルな歌ばかりだ、詠み人知らず。だからJASRACも

カンケーない、という翠さんにすかさず「でもノートは書いてね」というマス

ター。そんな昨夜の1曲めはスコットランド民謡の『The Water Is Wide』。

ギタリストの秋山さんをして翠さんの丁寧な歌はカレン・カーペンターみ

たいだ、といわせるだけあってこういう歌を歌うとその歌声は透明感が

あってしみじみと美しいのだけれど、私はそういう学校っぽいのより2曲

めの『Don't Let Me Be Lonely Tonight』みたいな曲をコケティッシュに歌

う翠さんのほうが好きだなあ。

そして昨夜もきっともうなんびゃっぺんとなく歌って翠さんの血となり肉と

なったサビア、Kiss on my life、Blame it on my youth、Blackbird、バラに

降る雨などなど10曲を歌った。それを聴きながらいつも書いてるかも知

れないけれど同じ曲をやっても毎回ミュージシャンは違うアプローチをし

てくるし、翠さんはまた歌い方を変えようとしてるみたいだ。喉にできるだ

け負荷をかけないようなやり方で?

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可笑しかったのはセカンドステージで、ふつうミュージシャンってその日

やる曲を大体のところは選んできてるんだろうと思っていたのに、「なん

だか今日はぜんぜん浮かばなーい!」といった翠さん、「なんかリクエ

ストない?」と我々に聞く。で、そこにいたみんなで思い思いにリクエスト

して、翠さんが手持ちの譜面とにらめっこして馬場さんと打ち合わせて

できあがったのがこのセットリスト。

1.So Many Stars

2.All The Things You Are

3.白と黒のポートレイト

4.I've Never Been In Love Before

5.I Follin Love Too Easily

6.Eu Vim Da Bahia

7.Stella by Starlight

8.You Are Everything

9.A Time For Love

10.Aquelas Coisas Todas

11.Auld Lang Syne

どれもみんなよかったけれど中でも私がいいと思ったのは、馬場さんの

リズム感の良さが際立つ早いボッサ仕立てのYou Are Everything。それ

から疾走感のあるAquelas Coisas Todas。ものすごくゆっくりで、あれ?

これよく知ってる曲なんだけど曲名が浮かばない、なんだっけな、と思っ

たのはステラ・バイ・スターライトでした。かなり面白かった。

スコットランド民謡で始まり終わった昨夜、ラストのAuld Lang Syneは新

年の曲だというけれどたしかにそういう感じがする。新年のぴりっと引き

締まった清らかで厳かな感覚、というのは国境を越えて民族を越えて共

通のものなんでしょうかねえ、というようなことを考えさせられる曲。

ずいぶん前に、これに翠さんが日本語の歌詞を自分でつけて歌ってい

たことがあって、そちらになると日本人の私としてはもっと新年ぽい。

なんと翌日の夜も連チャンで上町だったし、午前中は父の定期検診の

結果を聞きに病院に行く予定にもなっていたのでいつもより早くバーを

出ようとすると「もしかしてこれで『よいお年を』か?」という翠さんの声が

聞こえて、こうして昨夜も(まだ4日だというのに)ひとつ終わった感があ

るのでした。幸いにも(?)彼女とはまだよいお年をじゃないんだけどね。

さて、下の写真は昨日の翠さんと馬場孝喜さん。

昨日はめずらしく翠さんがドレッシーなファッションをしていたので、1年

の終わりでもあることだしライブが終わったあと1枚撮らせて、といった

のだけれど、最近ほんとうに末期的な私の相棒は上町の暗さの中では

全然ピンがあわなくて、けっきょくYさんにiPadで撮ってもらったのをもら

いました。「PCで見たらやっぱりボケボケでした」というメッセージ付きだ

ったけれど、翠ちゃんと馬場さんがいい表情をしてるからこれでよし!

Yさん、ありがとう!

1141204kanmachi63

またここ上町63で二人の演奏が聴けるのは来年、1月15日です。

どうぞよろしく♪

私はこの冬、超雨女が雪女にならないことを祈る!

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2014年12月 4日 (木)

雨の木曜

14serruria_09

冷たい雨の降る木曜。

この冬いちばんの冷え込みとなった今日は、1月上旬の陽気だそうだ。

ますますひらいたセルリア。

薄い花びらは羽毛のようだけど、そのかたちはダイアモンドみたいだ。

12月の薔薇の赤。

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今年最後のサムタイム

14winter_flowers

昨日はどこかぼんやりしてたのかな。

昨日、サムタイムの前まで行って、いつものように今夜のメンバーが書

かれたボードの写真を撮ろうとして相棒(カメラ)の電源が入らず、その

ときになって充電していたカメラのバッテリーを入れ忘れて来たのに気

づいた。そして昨日も前日になって電話したからカウンター席はすでに

いっぱいで予約が取れず、いちどは入り口近くのテーブル席に相席で

座ったのだけれど、(こんなときに限って)突然やってきた寒波のせいか

「キャンセルが出たのでよろしかったらどうぞ」といわれて、ラッキーにも

カウンター席に座れた♪

・・・・・・ というわけで今日は写真が1枚もないけれど、昨日は今年最後

の竹内直カルテット@サムタイムでした。そして、これまたてっきり今年

ラストはレギュラーメンンバーだとばかり思って行ったらベースは長髪

がトレードマークの米木康志さんで、軽快にはじまったオープニングは

『East Of The Sun And West Of  The Moon』。この出だしを聴いただけ

で今夜の直さんが絶好調だというのがわかる。軽やかでますます自由。

次にウェイン・ショーターの曲(デューンと聞こえたけれど)をはさんで、

今夜最初のキターーー!は3曲めの『Invitation』。これ、前に息子にジ

ョー・ヘンダーソンで聴かされてカッコイイ!と思った曲だけど、直さん

のインヴィテーションもめちゃくちゃかっこよかったです。思わず演奏が

終わった瞬間、隣りの知らないおじさんに「めっちゃめちゃかっこよかっ

たですね!」といってしまったほど。すると隣りのおじさんもドラムをやっ

てらっしゃるとかですごくノリがよくていろいろうんちくを語ってくださり、

なんたって僕はドラ息子なもんだからといって懐かしの林家三平師匠

のポーズで決めてくれました。Invitation、この曲は直さんにとっては

銀座で初めてくらいに米木さんとやったときの思い出の曲なのだとか。

米木さんのベースは輪郭がはっきりしいて、かつ弦の響きが美しく心

地よかった。そして驚いたのは次の曲(『熱いトタン屋根の猫』の『むせ

び泣くブルース?』)で楽器を持ち替えた直さんの変則クラリネットの音

が激しく進化していたこと。ホンキートンクみたいなブルースを吹く直さ

んの音がまるでミュートをかけたトランペットみたいにファンキーに聴こ

えたのでした。一転して次はしっとりしたスタンダードで『I Wish I New』。

そしてラストは私が大好きな『All or nothing at all』。

昨日は選曲、曲の並びとも変化に富んでいて最高によかった。

つづくセカンドセットも同様で、

1.You are everything

2.Peridot

3.ロータス・ブラッサム

4.I'll be seeing you

5.Basta de clamares inosencia

6.A time for love

と、好きな曲ばかりだったのだけれど、とくに5曲めは直さんの演奏を聴

いてエリス・レジーナのCDを買ってしまったほどで、この曲、ともすると

コテコテの昭和歌謡みたいにメロドラマチックなのだけれど(邦題は『弁

解はやめて』ですって)、今夜のこの曲は片倉真由子さんのピアノによっ

て、酷薄としてクールでサバけた大人の女の味わいになっておりました。

今夜も片倉さんのピアノは立て板に水の如く最初から歌いまくりで、直

さん同様、今夜も絶好調だと思った。とてもよかった。

そして『A time for love』といったら、直さんにとっての米木さんの思い出

が『Invitation』みたいに私にとっては清水翠の歌で、直さんが奏でるスロ

ーバラードに自然に頭の中で翠ちゃんの声が重なってしまった。すごく自

然でセンチメンタルな歌い回し。だけどこの曲は仄かにしあわせにつなが

ってる。

それで竹内直4のラストといったら『コキリコ』で盛り上がるのがいつもの

おきまりなのだけど、今夜はここで国立音大の4年生というサックスプレ

イヤーの平山たくみさん(間違ってないかな?)の飛び入りがあった。

私がいうのもなんだけどこの方すっごく細い男の子で、グレイのスーツを

着たところは最初女の子かな、と思ってしまったくらい。ダイヤモンドみた

いにキラッキラした目で直さんのプレイを見つめる姿は何者かなと思わ

せたけど、サックスを吹く人だったんですね。そんなに細いにもかかわら

ず、ステージに出て来たら臆することなく直さんの横でバリバリ吹いてま

した。すごい。

そんなわけで昨夜も大いに楽しんで満足したライブ。

まだ12月になったばかりだからサムタイムで今年最後といってもなんだ

か全然ピンとこないけれど、最後にふさわしい最高のライブでした。

そして来年へつづく。

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2014年12月 2日 (火)

12月の国の住人たち

14december

パンを買いに行ったついでに、お届けものがあって北風のなか自転車を

飛ばしてゆくと、今日はとびきり寒いというのに花屋ったらどこもかしこも

開け放したままクリスマスリースを作っているところだった。

ドアの前には大きな宿り木。

今年もまた花屋が大きな宿り木抱えて市場から帰ってくる季節がやって

きたんだ。どうりで寒いわけだ。

でも、いつもみたいなハチミツいろの宿り木じゃないと思ったら、いまや

この季節は宿り木の争奪戦なのだって。

店の中には実をつけた野性的なオリーブがわさわさ。

14december_02

そしていつものハチミツいろの宿り木はフラワーベースの中にあった。

14december_01

冬の午後遅くともなると、店の中の光はすっかりアンティークの紙のように

黄ばんでしまう。

外はもうすっかり冬の色だね、と花屋がいう。

14december_03

でも、吹きさらしの店の中でリースを作っている花屋の手はいま自転車

をこいできたばかりの私の手よりずっと温かい。ほんとにいったいどれだ

け体温が高いんだ、と思ってしまう。

きっと私の住んでる国とはちがう国の人なのね。

じきに、そんな12月の国の住人たちの祝祭がやってくる。

1年の締めくくり。

幸せをもたらすもの ─ 幸福の再来。

今年7回めとなるそのテーマは『ユキイロ植物園』、だそうです。

12月の国の住人たちがつくりだす仮想の植物園の冬の色を味わいに

小さな花屋へお出かけください。

14december_04

porte bohneur #7 ユキイロ植物園

 12/6 ~ 12/12

 コトリ花店にて。

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2014年12月 1日 (月)

新しいバターナイフ3本

14butter_knife_04

あたらしい月がはじまった。

12月。

12はひとつのサイクルが完了する数字。

12月は1年の終わり。

そして古い概念とさよならする月。

世界から色がなくなる真冬を前に、一瞬かがやく月。

12月はとくべつな月だ。

今日は雨だけど好きなものからはじめよう。

ここ2ヶ月のあいだ空いた時間にちょこちょこ作ってできあがった

あたらしいバターナイフ3本。

上から尾鷲のひのき。

吉野のひのき。

そしてハードメープル。

尾鷲のひのきは右向きより左向きのほうが木目がきれいに出ていて

うつくしい。

14butter_knife_hinoki_05

細かいやすりをかけるごとに内側からうっすらピンクがかってくるのが

この木材の特徴。娘いわく、この3本ではもっとも華奢なこのバターナ

イフがいちばん好きだそうだ。柄の先っぽが猫のしっぽみたいだって。

それでこのバターナイフだけ『7番目の猫』と名づけることにした。

実際はヒノキ4号なのだけれど。

上から2番めの、伊勢神宮を作る木材でもあるという吉野のひのきは

柾目でやわらかくてすごく削りやすかったけれどちょっと軽すぎる。

オイルを染ませて使っていくうちにだんだん締まって硬くなってくるかも

しれないけれど、堅い木を削り慣れてる私としてはちょっとこれはやわ

らかすぎる気がする。

この素直な柾目はとってもきれいだけど。

14butter_knife_yoshino_hinoki_01

そして、ハードメープル。

いつものように、削り出す前の木材と一緒に並べてみるとどれだけ薄くし

たかがわかると思うけれど、これを1本削るのに、左手の手袋の親指の

ラバーがあっという間に剥げ、ナイフの刃はすぐに削れなくなり、左手の

親指と中指の腹には水ぶくれができた。集中し過ぎたせいで、気づけば

目は充血。ほんとにどれだけ堅いんだか・・・・・・

14butter_knife_maple

でも削り終わって入念にやすりをかけた後のハードメープルはつるっつる

でプラスティックみたいに硬い質感。たぶん耐久性は抜群。

そして並べてみると、ひとつの型から作ったのにどれひとつおなじものが

ないのが手作りのいいところで面白いところ。

それで何本つくっても飽きない。

3本のバターナイフを眺めてちょっと考えてから、7をキーワードに『7番め

の猫』を猫好きのあの人に贈ることにした。

14septieme_chat

真冬になるまで、寒いベランダで木を削れる日があと何日あるだろう。

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