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2014年10月31日 (金)

A LITTLE INNOCENCE ─ quelque chose de bleu ─

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10月は結婚の月。

だからというわけじゃないけれど、コトリ花店さんプロデュースのマリアージュ

のエキシビション『A LITTLE INNOCENCE』に行ってきた。

彼女の仕事ぶりを見るまであまり考えたこともなかったけれど、お花屋さんの

仕事ってすごいです。花屋にいてブーケを束ねたりアレンジメントを作ったり

するだけじゃなくて、花嫁さんのヘッドドレスやブートニア、ブライダル装花の

お仕事もする。つまり、場所ごとにその空間を見て、どうやったらその場を最

も美しく花で飾れるか、それを頭で想像して必要な花を揃え、限られた時間

内にバランスよく配置する。人の人生において最も、といっていいくらい記憶

に残るそんなシーンの花をつくるなんて、考えただけでも緊張しいの私には

とてもできそうもない仕事だけれど、それをあのふだんはどちらかというとか

弱くて頼りなそうな(失礼!)コトリさんが難なくやってのけているとはちょっと

驚きです。それどころか、コトリさんいわく「ブライダル装花の仕事はすごく楽

しい♪」というのだから、彼女はやっぱり花屋が天職なんでしょうね。

そしてコトリ花店さんにブライダルのお花を頼む人は女性であれ男性であれ

きっとすごくロマンティストなんだろうな、と思うのです。

3日間の展示のあいだには、先日結婚されたばかりのお知り合いのカップル

を招いての『マリアージュのお茶会』なんていうのもあって、盛り上がったみた

いです。最近は地味婚どころか、一緒に暮らししてて事実婚であってもお式

は何もしない、という人も増えていて、そういうことに関する考えも人それぞれ

自由でいいと思うけれど、個人的には正式じゃなくても、ほんのささやかでも

いいから何かしら記憶に残ることをしたらいいんじゃないかな、と思います。

そういう意味でいまパッと頭に浮かんだのは、絵本画家のいわさきちひろの

『ラブレター』という本の中にあった『花の結婚式』という文章で、家族の反対

を押し切って自分よりずっと年下の貧乏なコミュニストと結婚することに決め

た彼女は四面楚歌のなかで結婚式をすることにします。戦争で焼け残った古

いアパートの六畳一間の部屋を有り金はたいて花でいっぱいにして。

それはわずか7行の文章なのだけれど涙がでちゃいそうなほど感動的です。

innocenceって、私にとってはいわさきちひろみたいな人、彼女が描く絵みた

いなものです。いまの時代に限らず当時にあってもあんな人は稀有だったろ

うと思うけれど ・・・・・・

それで、私はなんでも自分でできるようになろうとは思わないタイプです。

それが自分よりずっとうまくできる人がいたら、その人のために場所をあけて

おくのが好き。私はコトリさんのつくる花が好きだから自分ではつくれなくても

いいと思っていて、だからこれまで彼女の花のワークショップには参加しない

できました。いつか、ここから引っ越しておいそれと彼女の花屋に花を買いに

行くことができなくなったら、そのときは教えてもらうね、といってあった。

けれど今回はじめて彼女のワークショップに参加しました。

だって人の人生なんて、いつどうなるかわからないもんね。

下の写真は、私がコトリさんに教えてもらいながらはじめて作った、

* 秋の実と秋色の花のリース *

14autumn_lease

ワークショップが終わった後は、アトリエ・コナフェさんのおいしいクッキーと

熱々のアールグレーをいただいて。

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黙々と作って、あっというまの2時間。

サブタイトルの『quelque chose de bleu』は花嫁の幸福を祈るサムシング

ブルーのフランス語だそうです。

そういえばウェディングドレスを作ってくれたデザイナーの片山さんが、

最後にドレスの裏の裾のほうに、小さな水色のリボン結びを縫いとめて

くれたっけな、なんてことを懐かしく思い出しました。

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