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2014年9月23日 (火)

お彼岸

14semi

お彼岸の今日は父と妹と母のお墓詣りに行く。

昨日同様、朝から気持ちよく晴れて風がここちよい秋の日。

家を出るときはこんな薄いリネンのワンピースじゃ寒いかと思ったけれど

日中の陽射しの下でお墓の掃除をしていると暑いくらいだった。

一生懸命タワシでお墓をゴシゴシこすって水で洗い流しながら、私はやっ

ぱりお墓はいらないやと思う。

掃除をしたあと花をたむけお線香をあげてしばし墓前で拝んでから、あれ

から14年とは月日のたつのはなんて早い、でもいろんなことがあったね、

と父と話した。いろんなことがあった、と父は記憶を辿るような茫洋とした

目でただ私の言葉を繰り返すだけだったけれど、それだけで十分だった。

実に筆舌に尽くしがたい、いろいろなことがあったのだ。

お墓参りをすませて霊園のなかの東屋のようなところで一服して帰り際、

この時期の晴れ渡った穏やかな空って、なんて彼岸的なんだろうと思って

空を見上げたら近くの木で蝉が鳴きだした。うちのほうはすっかり蝉は鳴

かなくなったのにここにはまだいるんだ、といって木を見たら葉っぱにいく

つも蝉の抜け殻が付いていて、夏の盛りに生まれた蝉はまだいいけれど

秋になって生まれた蝉なんて切ないなあ、と思ったらますます彼岸的。

帰りは前回と同じように『利休』に寄って遅いお昼を食べようと思ったら、

祭日のせいか五穀米の御膳が売り切れていて残念だった。

それで今日は茶そばの御膳。

14rikyu

最初に小さな器で出てきたおいしいお茶は『白露』という名前だったか。

茶所だけあってここはほんとにお茶がおいしい。

食べ終わった後はいつものように父がそそくさと支払いをすませ、私と

妹はカフェと併設のショップで知人にお土産を買って帰った。

今日の教訓は過去に人からいわれて腹が立ったりショックだったりした

言葉は早々に忘れてしまうこと。そして間違ってもそれをいった相手に

わざわざ思い出させて再び蒸し返したりしないことだ。

双方疲れて不快なだけ。

たまにしか会わない家族とこんなふうに会うときくらい、何事もなく穏や

かに過ごしたいと思う気持ちは私の我儘なのだろうか。

なかなか叶わない。

時間にしたらごくごくわずかな時間なのに、いつもくたくたになって家に

帰る。

こんどはお盆もお彼岸も関係なくひとりでお墓詣りに行こう。

花屋が教えてくれたオペラという菊を持って、年内に。

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コメント

そうきちさん

私もある時からお盆もお彼岸も関係なく一人で私の両親のお墓詣りするようになりました。それは私の誕生日。1月4日。
お正月の静かで、少し華やいでいる墓地に行くと、じつにこころ穏やかに暮らせるような気持ちを貰って帰ります。
多分、そうきちさんのお宅の近くの墓地です。

投稿: aya | 2014年9月25日 (木) 09:54

ayaさん、こんばんは!

先ほどayaさんのブログ拝見しました。
2回めの版画展入賞、おめでとうございます!
ほんとに素晴らしいですね。
誰になんといわれても自分の感覚を貫いた結果ですね。
ほんとうにおめでとうございます。

ひとりで行くお墓参りは暮れを考えていましたけれど、
たしかに新年もいいかもしれませんね。
何より故人に気持ちよく新しい年を迎えさせてあげられるような気になれる。
困るのはお花だけど、花の市場はいつからだったかな・・・
こんど花屋に訊いてみましょう。

そしてayaさんも冬生まれ、早生まれの方だったんですね。
私とは違う、堅実なやぎ座だけれど・・・

投稿: soukichi | 2014年9月26日 (金) 23:57

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