夏こそ和スウィーツ
今日は立秋。
でも外は熱風。
自転車のサドルが焼けるように熱い。
こうも暑い日がつづくと毎日食事を作るのも大変だけど、おやつだってケーキや
焼き菓子なんかよりもっとさっぱりしたものが食べたい。
ということで、ここのところ甘味屋さんで食べるようなおやつにハマっている。
最初に食べたのはくずきり。
これはもうずいぶん前、去年の秋に妹から奈良のお土産でもらった本葛を98%
使った貴重な葛きり。
くずきりを初めて食べたのは高校生のころ。
友達と鎌倉に行って銭洗い弁天でお参りし、その脇にあった茶屋で食べたくずきり
がなんともおいしくて、以来好物になった。暑いなかたくさん歩いて汗をかいた後に
爽やかな緑陰のなかで食べた、ということもあるかもしれない。くずきりって、何が
どうというのじゃないのだけれど、そのおいしさは独特の弾力のある冷たい食感と
黒みつの甘さ、でしょうか。東京じゃめったにこんなにいいくずきりにはお目にかか
れないし、あったところできっと高いと思うけれど。
それに最近、近所のスーパーマーケットでみつけたあんみつ。
あんみつ、なんてのも若いころはそれほど好きじゃなかった。
あんみつがおいしいと思ったのは母に連れられて新宿『みつばち』に行ってから
だ。あそこの『蜜』というのにふさわしい濃厚な黒みつ。それにアイスクリームと
あんこの絶妙なコラボレーション。 できることならまた行きたい。母と。あるいは
マリコと。とにかく私の数少ない親密な誰かと。誰かとおいしいものを食べること
って、そのとき感じている以上に記憶に残る。親しかった誰かのことを思い出す
とき、そこにはかならずといっていいほど食べものが介在する。
食べるって大事、おいしい記憶ってしあわせな記憶だ。
そして今日のおやつは豆かん。
これは、あんみつとは別のスーパーでみつけた。
実は豆かんって、私はいままで食べたことなかった。
甘味屋さんにクリームあんみつと豆かんがあったらやっぱりクリームあんみつを
選んでしまうから。
でも、こうあっついと豆の塩味もいいかもしれない、と思ったのだった。
初の豆かんはさっぱりしていておいしかった。
基本的に私はアイスクリームと黒みつが混ざればなんでもおいしい、というのも
ある。家で食べると好きなだけアイスクリームをのせられるのもいい。
それでもやっぱり私はクリームあんみつかな。
・・・・・・そんなわけで、とうぶん暑いあいだは和のスウィーツということになりそう。
死ぬほど暑い日に、ガラスの器にふわふわ山盛りのかき氷、それに抹茶と小豆と
練乳ミルクをかけた『嵐山』なんてのが食べたいものです。
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