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2014年8月 5日 (火)

この夏いちばん暑い日

14summer_green

今日も気温は体温とおなじくらいあって、外に出た瞬間、全身からぶわっと汗が

噴きだすほど暑いけど、空はすきっと青く、ものの輪郭はくっきりしていて、光と

影のコントラストが強い、典型的な美しい夏の日だ。

赤坂に着くと、ここは私の住んでる町よりさらに暑い。

以前はよくこんなところまで働きにきていたと思う。

相変わらずここで働く人たちは首からIDカードをぶらさげて歩いていて、かつて

は私もぶらさげて歩いていた。セキュリティだかなんだか知らないけれど、本当

にそれが必要な人はどれだけいるんだろう。少なくとも私がいた会社には必要

なかった。あのころのことをいま思うと、大の大人が9人も雁首揃えて大まじめに

ただ会社ごっこをしていただけのように思える。でもそれで紛れもなく人生が狂っ

てしまった人もいて、ある種悲惨としかいいようがないけど、散り散りになってし

まったいま、かつてわずかな間ではあったけど仲間だった人たちがどうしている

のか、知らない。

私が夏風邪をひいてしまったせいで先日会えなかった人と、アオザイで待ち合わ

せてランチをした。そこで約3時間近く、それから場所を移して1時間くらい、計4

時間くらいを彼女と話した。どれだけ話しても話は尽きなかったし、お互いの人生

のなかに無数の点のように小さな符号がたくさんあって、不思議だった。いまの

彼女はとても穏やかでしあわせそうに見えたけれど、彼女もまた人生でもっとも

最悪の時から自力で抜け出してきた人だった。4時間話して、あろうことか彼女は

私がこれまで誰にも話してなかった問題の核にたどり着いた。

私の最大のウィークポイント。かなしみの種。

彼女は「それはもう手放してしまったほうがいいでしょう!」といい、

「手放せるものなら」と私はいった。

人生はどうなるかわからない。

もちろん、良くも悪くも。

彼女と別れてから、いつもならまっすぐ家に帰るところをひとつ手前の表参道で

降りて、原宿まで歩いて帰った。

今日はこの夏いちばんの猛暑日ということで外は猛烈に強烈に暑かったけれど

街は懐かしい夏の光に満ち満ちていて、街路樹はエバーグリーンとでもいうべき

輝きを放ち、その下を歩くと蝉の声が凄くて、私はぜんぜん嫌じゃなかった。

何よりこの季節を愛しているから。

いつだって私が永遠の一瞬を感じるのは夏だけだと思うから。

14omotesandou

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