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2014年7月 3日 (木)

久しぶりの眼科

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私の医者嫌いはひどくて、滅多なことじゃ医者に行かない。

私が医者に行くのはよっぽどのことで、たいていは急性症状のときだけ。

みぞおちと背中がものすごく痛んでいてもたってもいられない、とか、咳がひどく

て眠れないとか、とつぜん耳が聞こえなくなった、親知らずが痛む、インフルエン

ザになった、などなど ・・・・・・

だから、たいてい医者に行くとすでに以前のカルテはなくなっている。

数年前から痛む肩も、ここまできたらもう医者レベルだろうと思いつつ、やっぱり

行かない。このあいだも、それだけ痛いなら鎮痛剤を飲みなさいよ、といわれた

けれど、けっきょく飲まなかった。薬もできるだけ飲まない。男性より女性のほう

が痛みには強いといわれる。理由は、出産するから、だそうだけれど、それって

ほんとうだろうか?

そんな私が今朝起きた瞬間に「今日、眼科に行こう」と思った。

2週間くらい前から目頭がかゆくてしかたがなかったのだ。

最初はただの眼精疲労のせいだろうと思っていたのだけれど、数日たってもか

ゆみはなくなるどころかどんどんひどくなっていく。だんだんコンピュータの画面

の小さい字を見ているのもイライラしてきて、ぜんぜん集中できなくなってきた。

かゆいからつい指の関節で間頭をクキクキとやると、白目まで少し充血してき

てしまう。家にあったアレルギー用の目薬をさしても全然よくならない。とうぜん

目がそういうことになると顔もだいぶ疲れて見える。

いつか、夏の琵琶湖で泳いでひどい結膜炎になったときには、あと少し来るの

が遅かったら視力が低下したまま戻らなかったかもしれない、といわれたことが

あった。今回はたぶんアレルギーだと思うけれど変な病気だと嫌だし、朝起きた

瞬間に目がすごくかゆかったから瞬間的に今日は行こう、と思ったのだった。

それに変なことをいうようだけれど、唯一その眼科だけは好きなのだ。

洋館風の雰囲気のある建物といい、庭の緑が見える静かで明るい待合室といい

とくに大先生のころは、広くてしんとした診察室も、そこにいる老眼科医のほとん

ど物音をたてない立ち居振る舞いも好きだった。とにかくすべてが静寂のうちに

行われる場所だった。

何年か前に娘が眼鏡を作り替えたいというので連れて行ったら大先生はもう亡

くなられていて、いまは息子さんが継がれていた。大先生にはぜんぜん似てい

ない三谷幸喜似の先生で、それがゆえに私たちは見えないところでくすくす笑っ

ていたのだけれど、明るくはきはきした医者だった。それまで無音だった待合室

にごくわずかなボリュームだけれどBGMがかかっていて、それだけが唯一変わ

ったところだった。

私が自分のことで眼下に行くのは何年振りか。

夕方、終わる間際の待合室はそれほど混んでなかったけれど、それでも20分く

らいは待たされた。診察室では症状をいい、そうなる前の経緯を話し、自分では

アレルギーじゃないかと思う、と話した。彼はアレルギーの原因は血液検査をす

ればわかるけれど、アレルゲンがわかったところで症状が良くなるわけではない

し、世の中には実に様々な原因物質がありますからね。もし毎年決まってこの

梅雨の時期に目がかゆくなるというならハウスダストの可能性が高いです。なぜ

なら梅雨は湿気が多くて埃は下に落ちるけれども、ダニが増える時期だから。

血液検査をして、たとえばもし杉が原因だとわかっても、杉を撲滅することはで

きないですからね。それよりはいまの症状を治すことを先にやったほうがいい、

といった。私はもちろん、調べなくていいです、といった。

それから視力検査と眼圧測定をした。

結果は両目とも軽い近視と乱視があるけど矯正すれば視力1.0はあるから日常

的には眼鏡をかけなくてだいじょうぶ。車の運転をするなら眼鏡は必要だけど。

眼圧も正常値で問題なし、といった。それから顕微鏡で目の中を覗き、目頭を見

て、「これはそうとうかゆそうですねー」と明るくいった。

かゆみがひどそうだから、ということでステロイドとアレルギー用の2種類の目薬

を出されて、それを1日マックス4回まで、1週間は使うように。それで治らなかっ

たら2週間使ってもいい、それで治ればもう来なくてもいいです、終了です。

といわれて、その場で2種類の目薬をさされて帰って来た。

きわめて簡潔で無駄のない診察と処置だった。

それにしても眼科医ってなんて目薬をさすのがうまいんだろう!

そして今日の私の結果がいろいろ目に問題を抱えている同僚の結果だったら、

彼女はどんなに喜ぶだろうな、と思った。別の友人は肺気腫で、一度死んだ肺胞

は二度と元には戻らないし、一度視野狭窄になってしまった視野も元に戻ること

はないという。私だって何も抱えてないわけではないけれど、つくづく健康ってあ

りがたい、と思った。

どっちにしても今日はいろいろ聞きたかったことも聞けたし行ってよかった。

写真は朝咲いていたクレア・オースティン。

夕方になるとこんな風に閉じる。

それは切り花にしてもおなじで、それを見るたびに生きているんだなあ、と思う。

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