今日のばら/ジュード・ジ・オブスキュア
春に伸びた枝がぜんぶブラインドになってしまって切り戻してから、2つだけ蕾
をつけて、やっと咲いたジュード・ジ・オブスキュア。
輸入苗のよくない特徴を持ったこのばら。
そのよくない特徴とはまず腰高で、深いローズポットに注意して植えても接ぎめ
の下の根っこが土から露出してしまうところ。
だからなのかどうか、病虫害に弱い株が多い。
植物にとってはやっぱり生まれた土地の環境がいちばんいいのかもしれない。
とくに弱い品種が多い白や黄色のばらは少々高くても国産苗に限る、と思う。
でも、それをしてもジュード・ジ・オブスキュアは素敵なばらだ。
ローズガーデンで数あるばらのなかにあっても、ひと際目を引くばら。
ちょうどよい大きさの深めの黄色からときにアプリコッがかる花は、最初は深い
ディープカップ型から、ひらきはじめると花びらがかたちよく波うち、格別に繊細
で優雅な雰囲気になる。香りは鮮烈、といっていいほど強くていい香り。
レモンみたいなかたちの淡い緑の葉っぱとのコントラストも美しい。
これでもっと強くて多花だったら、と思わずにはいられないけれど、本来のこの
ばらは強健でとても返り咲く性質のようだから、私のジュードは個体差によると
ころなのだろう。いつか、狭くてもいいから自分の庭のフェンスをこのばらでいっ
ぱいにしてみたい、などとそんなかなわぬ幻想さえ生まれてしまう。
今日咲いた貴重な1本。
熱い陽射しで萎れてしまわないうちに切って食卓に活けた。
そして、ここからは去年アップしそびれたジュード・ジ・オブスキュア。
いつもたいてい、ばらのシーズンは連日早起きしてばらの手入れと写真撮影と
画像整理とブログアップに追われるうちに、だんだん疲れてきて最終的には手
が追いつかなくなってアップできなくなってしまう。だから実はここに載せている
以上にもっときれいな写真がフォルダには残っていたりする。
ジュード・ジ・オブスキュア
1995年 デヴィッド・オースティン シュラブローズ 強健 樹高1.5m
四季咲き 中~大輪 ディープカップ バフイエローからアプリコットイエロー
強香(時おり強烈なシトラス香の混じったグアバと白ワインを思わせる香り。)
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