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2014年4月29日 (火)

ドレスコのノート

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先日、『My Favorite Things』という記事にオニオンスキン・ペーパーのことを書い

たら、思いのほかいろいろな方から「私もオニオンスキン好きだった!」という反

応があって驚きました。さすが、繊細なテクスチャーを好む繊細な日本人!

表現するのが好きな人にとっては、文字を書く紙も筆記用具もまた自分独自の

こだわりとするところなのでしょう。私は感覚主義者だから紙の手触りや書き味

が大事で、紙はツルツルのより少しざらっとしたの、筆記具はエッジの効いたシ

ャープなのよりちょっと滲むもの、まあ、とにかく手書きのあたたかみを感じるよ

うなもの、そしてラクに書ける、書きやすい、自分のヘタッピな字がなんとかサマ

になるのを選んで使ってます。

ときどき意識的に断捨離をして身軽をこころがける私が捨てられないダントツの

ものは人の手書きの文書類で、それがとくにいまはもうこの世にいない人の文

字だったりすると、ほんとうに捨てられない。といって、それが目に入っただけで

苦しいんだからやめたらいいのにと自分でも思う。たとえば母が息子の入学祝

いのお祝い袋の裏に書いた「しゅんちゃん、これでお母さんにいいランドセルを

買ってもらいなさい。おばあちゃんより。」とか。でも最近は私もずいぶん酷薄と

して捨てるようになったけれど、いま手もとに残ってる数少ないボスの手書きの

手紙は、これはほんとうに捨てられない。ボスは何を書くにも横書きで書いてし

まう私と違って、なんでも縦書きで書く人だったけど、物書きらしい、詩人らしい、

味のある字を書く人だった。これだけは小さな額に入れてとっておこうと思って

いる和紙のような薄紙に書かれた一枚の手紙は、きっとこの先も生きていく私を

励ましてくれるものだからぜったいに捨てられない。

捨てられない言葉を残せる人は少ないし、それを私にくれる人はもっと少ない。

愛しの書き文字。

そんなわけで、誰かの手書き文字が書いてあるばっかりに捨てられない紙類が

いたるところに潜んでる私の部屋ですが、このあいだの記事にも書いたオニオン

スキン・ペーパーを使ったノートが届いた。

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ブランド・コンセプトは『まるで身につけるようにお使いいただけますように。ドレス

のように。ドレスと一緒に。』だそうです。なんだかちょっと貴族趣味ですね。

(でも私は貴族乞食だから反応しちゃうわけ。)

オニオンスキンを使ったノートの色はたったの3色。

大きさは大小、2サイズのみ。

でもこれがどういう組み合わせで買おうか迷ってしまうくらい素敵なんですよね。

みんな欲しいとかいってたら聖徳太子さまが飛んでいっちゃうしね。

それで届いたのが上の5冊。

さんざん迷って私のはこの2冊です。

『すみ』のLと『アクア』のSサイズ。

『すみ』に使われた表紙の紙の説明には『まるで柔らかなフェルト地を思わせる

素材感の紙』とあり、『アクア』には『タイシルクのように角度によって輝きを変え

るドイツからの輸入紙』とありました。

フェルトとシルク。

どちらも想像できて、好きな質感。

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娘は『アクア』と『ブロンズ』のLと、『すみ』のS。

『ブロンズ』の説明がまた素敵で『星空の輝きを思わせるメタリックパール。イタリ

アからの輸入紙』なんてあったから、思わず『So Many Stars』口ずさんじゃったく

らいです(笑)。

さっそく封をあけた娘のノートを見せてもらいました。

『すみ』のS。

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う~ん、たしかに。

これは持って歩いてるうちにだんだんいい感じに(フェルトみたいに)手に馴染んで

きそうな、あたたかみのある質感の紙。

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帯にサンバレーのオニオンスキンって書いてあるとおり、中は儚げなオニオンス

キン・ペーパー。LサイズとSサイズの値段は同じで、そのぶんSサイズのほうが

厚みがあるのだけれど、厚くてもかさばらないのが、さすがオニオンスキン。

表紙の紙とのテクスチャーの違いがなんともいえずよいです。

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ちょっと早いけど母の日のプレゼントでもらっちゃいました。(やった!)

でも、こんな素敵なノートに何書きましょね?

電車の中や喫茶店で思いついたことをメモするのは、いつもトートバッグに突っこ

んであるロルバーンのちっちゃなノートでじゅうぶんだし ・・・・・・

と考えて、おりしも今日は新月だから、このドレスコのノートに魔法をかけた。

どんな魔法かはいわない。

人にいうようなことじゃないし、恥ずかしいからね。


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2014年4月28日 (月)

新緑の鎌倉へ

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昨日の若宮大路。

この写真でわかるかな、まぶしいばかりの新緑と青空。

駅を降りたばかりのときは、なんて爽やかで気持ちいいんだろう!

と思ったけれど、歩きだしたらリネンのカットソー1枚でも汗ばむくらいの陽気。

季節はすっかり初夏。

鎌倉まで知り合いの個展を観に行って、ほかに何もなければ1人で街をぷらぷら

して帰ってきてもいいのだけれど、鎌倉にはなんたってカマクラムジカのハンタさ

んがいる。まだ寒かった時期、桜のころは無理かもしれないけれど新緑のころ鎌

倉で会えたら、なんて思っていたからこのタイミングに駄目もとでハンタさんに連

絡したら「私もちょうどあなたに会いたいと思ってたところだった」といってくれて、

こんなにうれしいことってないじゃない?

自分の好きな街に友達がいる、っていうのも。

大井町にあるパトローネさんを出て急ぎ足で待ち合わせの八幡さまの鳥居を目

指して歩きだしたら、休日の鎌倉は相変わらずすごい賑わいで、私もすっかり

おのぼりさん気分で辺りをきょろきょろ。ハンタさんといえば猫だから、思わずこ

んな看板が目に入ってきてパチリ。

イタリア語で『コメバ?』と書かれたたここは天然酵母パンのkibiyaさん?

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そして落ち合った途端に、まるで昨日も会ってたかのように自然に話しながら

歩きだす我々。ハンタさんが子供のころ通学路で毎日通ったという懐かしい路

地を抜けて、案内してくれたのは窓に映る新緑もまばゆいもぐら食堂さん

鎌倉野菜たっぷり、こだわりの食材で作っているという『もぐら定食』をオーダー

して、出てきたのを見たら、やあ、さすがハンタさん、よくわかってる。

最近、こういうごはんがいちばん落ち着くんだよね。

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右上の汁ものは一瞬けんちん汁かな? と思ったのだけれど、牛すじと根菜の

スープでした。これがめちゃめちゃおいしかった!

いつも思う。こういうごはんって一見地味に見えるけど、家でやろうと思ったらま

めに常備菜の作りおきでもしておかないかぎり無理ですね。一汁四采。

ごはんもおいしかった。

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さて、食後のお茶もしてこれからどうする? ってところだけれど、ハンタさんは

地元っ子だし、私も『人がごちそう』でとくにオーダーはないから、気の向くまま

歩くハンタさんについて歩く。

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さすが猫。

路地裏が妙に似合うのにゃ。

万年少女、ならぬ万年少年のようなハンタさんの若々しい後ろ姿。

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猫好きはみんな好きなのかな?

翠さんも好きな大佛次郞の家。

残念ながら私はまだ読んだことないけど、猫の表札がいとかわゆらし。

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いまやめずらしい茅葺の家。

中ではお茶ができるらしい。

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観光とは無縁のふつうの民家の間をまるで建物探訪のように歩きながら、「どこ

か見たいとこある?」と聞かれてなんとなく答えたのが「ロミ・ユニさん」だった。

とくになんてこともなかったのだけれど。

場所がわからないのでハンタさんの友達が働いている鎌倉コンシェルジュに行

って地図にしるしをつけてもらって向かう途中みつけたこの看板の文字、すごく

ないですか? 

まるで文字そのものがはちみつ! 

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近くに行ってよく見たらこの字も木でできていて、立体的なペイントがされている

のでした。店の中も素朴でいかにも老舗のはちみつ屋さんて感じ。

そして、ロミ・ユミ・コンフィチュール。

店の中も外も若い人でいっぱいでした。

洒落た雰囲気の真っ白い店内にはたくさんの種類のコンフィチュール(ジャム)

と焼き菓子がカラフルにきれいに並べられていて、かわいいパッケージやグッズ

なんかもあって、これはいかにもお洒落な若い人が好きそう。

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誰かからお土産にもらったりしたらきっとすごくうれしいだろうし、ちょっとしたプレ

ゼントにするにもぴったりだと思うけど、私が自宅用に買うにはいかんせんジャ

ムのサイズがかわいらしすぎるし、高い感じがしたかな。

私はどこどこの街の人気のある有名店で買った何々、みたいなものより、なんだ

かんだいろいろ考えて自分で作ってみるのが好きだし、ジャムは自分で作ったの

でじゅうぶん満足してるから今日は何も買わずに出てきた。そしていつも思うの

だけれど、こんなかわいいお店でかわいいコスチュームを着ているのに若い店員

さんがつまらなさそうな顔で働いていたのが残念。

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この店を出るあたりですでにハンタさんと落ちあってから4時間が過ぎ ・・・・・・

このあとはハンタさんがやっぱり高校生のころから好きで行っているという駅前

の喫茶店でのんびりお茶して帰りました。

なんだろうな、鎌倉に行くたびに思うのは、町のそこここ、路地のあちこちになん

ともいえない懐かしい光があって、いつもこころの琴線を揺さぶられてしまう。

懐かしさと同時にさみしさが入り混じったような気分、とでもいうのか ・・・・・・

あちこちに鎌倉ならではの感じがあって、すごくいい町。

でも、だからといってここに住みたいかといったら、やっぱりここは私の住処じゃ

ない、と思う。きっと北村太郎もここにいたころはさみしくてたまらなかったろうな。

東京の下町にも懐かしい雰囲気はあるけど、それとは何かが違う。

それは私が東京っ子だからなのか。

なんてことないけれど休日らしいリラックスした楽しい時間をすごしたハンタさん

とは、こんどはふたりが大好きなアリさんのライヴに行こう! といって別れた。

次はまた一年半後、なんてことには今回はならない気がする。なんとなく。

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2014年4月27日 (日)

スミレと鉱物

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3月に沼津のweekend books さんで行われた2人展には残念ながら行けなかっ

たけれど、今回は行くことができました。布花作家のutopianoさんによるファブリ

ック・フラワーと、『鉱物アソビ』のフジイキョウコさんセレクトによる『永遠に枯れな

いお花』である鉱物のコラボレーション、『スミレと鉱物』展。

会場となったのは鎌倉にある、ふだんはヴィンテージ家具や雑貨を扱っている

パトローネさん。知り合いの作家さんの個展を見るために往復4時間もかけて

出かけたのは今回が初めてです。なんたって行くたびに何年ぶりかになってし

まう鎌倉なので道が不案内で、地図を片手に人に聞きながら行ったのだけれど

着いたのはオープンしてからまだ30分くらいの時間。今日は初夏らしいとっても

気持ちのいいお天気で、まだ午前中の光がいい感じにデッキを照らして・・・。

初日はなんと30分おきの入場整理券を配ったくらいの盛況だったというから、

わざわざ行っても見られないこともあるかもなと思いながらビルの細い階段を

上ったのだけれど、ラッキーなことに思いのほかすいていて、南の窓から燦々と

光が入る明るい部屋には、端正としかいいようがない世界が広がっていました。

utopianoさんの花は布花とも思えない、まるで生きているように自然で精緻に

つくられた花。といって、もしかしたら本物よりうつくしいくらいかもしれない。

彼女が花をつくっているときのことを思い浮かべると、まるで鶴の恩返しの鶴

じゃないけれど、きっと身を削ってつくっているんだろうなあ、と思う。

実際の植物をじっくり穴のあくほど観察してスケッチし、そこからパターンを起こ

し、白い布をパーツごとに切り抜いてひとつひとつ手で染めあげ、コテをあてて

微妙な立体感を作ったり芯材を入れたりしながら形をつくりあげていく。以前、

ご本人から聞いた話によればパターンだって一発でうまくいくとは限らないし、

むしろなかなかうまくいかないことのほうが多いという。万重咲きといわれる

オールドローズともなれば小さな花びらの数だけでも相当数だし、手先の器用

さを必要とする作業であるのはもちろんのこと、ふつうの人には考えられない

ような、気が遠くなるほどの手作業を経て生まれる繊細な花たち。

いっぽう、これが自然の産物とは思えないような色とりどりの美しい鉱物たちは

それこそ元々はただの水だったものが何万年、何億年もの時間を経て結晶した

もの。だからかな。utopianoさんのスミレと鉱物が並んだところはとても似合って

自然だし、まるでひととき時間が止まってそこで光と戯れているような、不思議

な空気感を感じました。私がいちばん欲しかったのは、小さなフローライトの立

方体とともにガラスの標本瓶に入れられたスミレ。濃い紫、淡いブルー、薄紫と

ピンクとあって、すでに私が欲しいのには完売済みのシールが付いていた。

今日は見られるだけで満足しようと思って来たからいいのだけれど、いつか手

に入るかな。それとも手に入らないからいいのでしょうか。なんたって子供に石

オタクといわれるくらいの私なので、もう今日は「石は買わない」と思って来たの

だけれど、窓際のシャーレの中に置かれた小さくて儚げなブルーのフローライト

と目が合ってしまい、そのあとナンバーが刻印された小さなガラス瓶も見つけて

しまって、そのふたつだけ買って出てきました。

帰り際、店主さんにご了解を得て撮らせてもらった店内の写真。

いまの店内は今回の展示にあわせたギャラリー仕様で、いつもとはまったく雰囲

気が違うそうです。ふだんのヴィンテージ家具や雑貨を置いてあるところも見たい

ような。清潔でとても気持ちのよい空間でした。

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utopianoさんと鉱物アソビさんの『スミレと鉱物』は今月29日まで。

鎌倉パトローネさんで行われています。

お散歩がてら、新緑の鎌倉にぜひお出かけください。

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2014年4月26日 (土)

ラフィアの帽子

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ベランダでは一年中かぶってるけど、外でもラフィアの帽子がかぶれる季節にな

って、シャワーを浴びて水着を着たらリネンのワンピース一枚着て、濡れた髪の

まま帽子をかぶって自転車に乗る。

あたりはすっかり緑の季節。

なんて気持ちいいんだろう!

もしかしたら桜の季節よりずっと好きだ。

本日またしても2週間ぶりのプール。

後半、バタフライのドリルで片手バッタをやったら、自分ではちゃんとやってるつも

りなのに、コーチにキャッチができていない、といわれる。もっと大げさにやるよう

にいわれて、苦手な左手で大げさにやったら、「そうそう!」といわれるものの息を

するのを忘れてて、もう苦しいのなんのって。陸でも水中でも何かに集中すると息

を止める癖、なんとかしたい。

帰り道、自転車をこぎながら、今日コーチに忘れるなといわれた「エントリー、グラ

イド、プル、リカバリー」といいながら帰る。

木漏れ日のなかに緑のさくらんぼ。

いつだって私は外に出ると空と木ばかり見てる。

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もう10年以上もかぶってよれよれになったラフィアの帽子。

今年こそ新しいのが買えるといいな。

庭仕事用はこれでいいとして、お出かけ用の。

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2014年4月24日 (木)

清水翠×馬場孝喜@上町63

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めずらしく早めに着いてしまった。馬車道。

まだうっすら明るい。

そして、このあいだと同じくらいあったかい。

今年も気づいたらいつの間にかシャツ1枚でいられる、いい季節になりました。

食事をしてまっすぐ向かうには早すぎるので、近くにあったディスク・ユニオンを

ちょっと眺めて、お蕎麦屋さんで腹ごしらえしてから上町63へ。

今夜のメンバーはもう隔月恒例となった清水翠(vo)×馬場孝喜(gt)のデュオ。

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さて、今夜の二人はどうだったかというと、めちゃめちゃよかったね。

とにかく馬場さんのギターはリズム感がすごくよくて、うっとりするほど音色がきれ

い。リズムとテンポを自在に操りながら、そこに意匠を凝らす、というか、様々な

工夫をしてちょっとしたニュアンスやアクセントをくわえて聴く者を飽きさせない。

そんなことができるのはてっきり馬場さんが器用だからだと私はいままで思って

いたのだけれど、今日見てたらあながちそれだけではないみたい。ちょっと苦労

して踏ん張ってツボにハマると思うような音になって思わず馬場さんの顔が笑顔

になる。するとその笑顔のキラキラが翠さんにも伝わって翠さんも笑顔になる。

二人はすごくいいコンビネーション。馬場さんのギターはヴォーカリストの気分を

上げてくれるし、翠ちゃんは実にいいパートナーを見つけたなって思った。そして

調子のいいときの声ってすぐにわかるけど、今夜の翠さんはいい感じに喉がひら

いてる感じですごく楽な発声をしていて、その歌声はいつも以上に軽やかで伸び

やか。最近、翠さんは歌う前の曲紹介を全然やらなくなっちゃったから、なんど聴

いてもわからない曲がけっこうあるけど、今日やった曲をわかる範囲で順不同に

書いてみると、

I'll never be in love before、Black bird、Here,There and Everywhere、

Be still my beating heart、Englishman in New York、Dienda、

True colors、So in love、Kiss of my life、Just the two of us、

Felicidade、Eu Vim Da Bahia、Aquelas Coisas Todas、

So Many Stars、Love for sale、My Ideal ・・・・・

・・・・・・ って感じかな。

どうして毎回こんなふうに演った曲を書くかというと、音楽好きならこれを見れば

このミュージシャンがだいたいどのあたりが好きなミュージシャンかわかるだろう

って思うから。今日はビートルズ・ナイトってわけでもなかったろうと思うけれど、

Beatlesの曲を数曲やった。オープニングの馬場さんのソロも『In My Life』の間

に『All the things you are』がはさまってアレンジされたものだったし。

個人的な好みをいえば、実をいうとBeatlesのカヴァーってあまり好きじゃないの

だけれど、今日のはみんなよかった。これまた個人的な意見ながら、Beatlesを

やるなら誰もが知ってるメロディーラインのきれいな曲じゃなくて、あまり知られて

ないけどすごくいい曲、ちょっとシニックでハードでかっちょいい曲をやってもらい

たい。(いくらでもある。)

今日すごくいいと思ったのは、Kiss of my lifeJust the two of us

やるたびに毎回どんどんよくなってる。これは次のレコーディングにはぜひとも

入れてもらいたし、みんなにも聴いてもらいたい私が翠ちゃんがアップテンポの

曲をやるのが大好き。アップテンポの曲のあいだに深いバラードが入るとぐっと

引き込まれる。それからジョアン・ジルベルトでおなじみのポルトガル語の『フェ

リシダーヂ』やEu Vim Da Bahia

最後にかなり早いテンポでやったAquelas Coisas Todasもよかったな。

これは以前はピアノで聴いてたけれどギターのほうが断然いい。もともとトニー

ニョ・オルタの曲だもんね。翠ちゃんの最近のお気に入りはDiendaだそうだ。

Be still my beating heartもいいけどね。それからLove for saleみたいな

スタンダードも。ヴォーカルは1曲が短いからファースト、セカンドで20曲くらい

はやっただろうか。いい感じにチューンしたデュオって最高に気持ちいいけど

今夜の二人がそれでした。これはもう、いやがうえにも期待してしまう。

今年、私がとても期待していることが2つあって、それはそれぞれ彼らに直接

伝えてあるからここには書かないけれど、音楽って数ある表現のなかでももっ

とも儚いアートでしょう、だからやっぱり後々まで聴けるかたちとして残してもら

いたい。そうすれば、どうやったって上町63に聴きに行けない、というあなたに

だって聴いてもらうことができるから。

ちなみに余談ながらライヴがはじまる前、二人がリハしているあいだにマスター

の親バカちゃんりんぶり(私は全ての親は親バカであるべきだと思っています。

他人から見て自分の子どもが多少どうであろうが、親くらい親バカでなくてどー

する、と思う。もちろん、厳しさは必要として)と、かつて若かりしころの数々の

武勇伝(?)を聞いた。それを聞いたらいままで謎だった、なんでJAZZ虎の穴

に住む強者たちと対等にやりあえるのか、というのと、マスターのちょっとワル

そーな、いたずらっぽーい感じが胆の据わった遊びからきてたんだ、というのが

わかって面白かったな。

上町63、ますます居心地よくなってます。

最近、すっごくシンプルに思うのは、自分の大事な人を大事にしよう、ということ。

同様に、自分のことを大事にしてくれる人はほんとうにありがたい人だから、や

っぱり大事にしたい。自分をないがしろにする人を大事にすることはできない。

すごくシンプルな話。そんなふうだから私の友達はけして多くはないかもしれな

いけれど、時間もお金も気力体力も限りあることを思えば、自分が無理なくケア

できる範囲としてちょうどいいのかな、と思ったりする。

一見、このライヴとはなんの関係もないことのように思えるかもしれないけれど。

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2014年4月23日 (水)

今年のセツ展

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今年もまた娘と一緒にセツ展に行く。

まず着いて早々、ギャラリーの入り口から見える作品が気になる。

このギャラリーに飾られている絵はたとえ賞をとってなくても評価の高かった作品

なのだろうか。際立った個性の絵が多かった。それから、ロビーに飾ってある絵を

見て、細い階段を上ってアトリエを下から上へ。そして、ふたたび上から下へ。

ゆっくり見てまわった。

すごく大まかな感想をいえば、今年の作品は去年のよりずっとよかった。

少なくとも陰々滅々とした作品が減って、カラフルでエネルギーの高い、強い作品

が増えたように思う。

それはすごくよいこと。

受付で渡された資料によれば確か応募作品の5分の1くらいが展示されていたん

じゃなかったかな。つまり5倍の確率ということだけれど、今年はかなり点数が減

ったような気がする。それも娘によると生徒数自体が減ったということだ。

年々、入学する人も継続する人も少なくなっているみたい。

いつかここも伝説だけを残してなくなってしまうんだろうか。

でも、たとえばかつて長沢節さんやそのほかの名の通った先生方がいらしたとき

にここに通ったOBたちが、自分が通ったころと比較していまのセツを批判したり

「昔はよかったけど、いまは」といったりするのを聞いたり目にしたりするたびに

そんなことをいまいったからってどうなるの? と思う。そりゃ、長沢セツさんがい

たころといまが違うのは当然のことでしょう。でも、OBたちにそういわれたからっ

ていまここに通っている人たちがそれを選べるわけじゃなし、現在のセツのことを

考えたって、ここと同じような場を提供しているところがほかにありますか?

もっとちゃんと絵を教えているところはいくらでもあるかもしれないけれど、創始者

がいなくなくなったいまでも特別な空気、特別に自由な空気を持った場なんてそう

そうないと思うのです。それに創始者がいなくなったいまでもここは暗黙のうちに

ここに来る人たちに問いかけているように思うのです。きれいって何? 汚いって

何? 何が上品で、何が下品? 君の美意識、君の個性って何? と ・・・・・・

あくまで私の感覚ですけど。

長沢節さんはもういないけど、残された絵の中にも書物の中にも、そしてここにも

そのエッセンスはまだ生きていて、感じる人にはいま生きている人以上にそのメッ

セージを強く受けとれるような気がする。

だから、いつかここも時代の波に押し流されてなくなってしまう日が来るかもしれ

ないけれど、それまではなんとか存在し続けてほしいし、ここから多くのものをも

らった人たちは、いまのセツを批判するんじゃなくて応援してほしいと思うのです。

そして庭。

ここに来たらやっぱりここを見ずにはいられないね。

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都会の街のなかの学校にあって、こんな明るくて、いつ来てもきれいに花が植えて

あるテラスで自由にお茶できるだけでも素敵だと思います。

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そして毎回見ちゃうけどね、この樹。

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私はこの樹にもセツさんの魂の一部くらいは入ってると思うよ。

ほんとにすごいです、この樹。

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そうして、例によって私が樹の下で「すごい、すごい」と一心に空と樹を見上げて

いると、授業料を払い終わった娘が近づいてきて「何やってんのよ」とばかりに

笑うのです。

ラストは、今日たくさん見た絵のなかで、娘が「これほしい」といった絵。

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最初にギャラリーで見た絵です。

来年はそういう本人自身に、ぜひとも自分の絵を見てくれた人にそういってもら

えるような絵を描いてもらいたいものだと思います。(親ばかの親としては。)

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2014年4月22日 (火)

My Favorite Things

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My Favorite Things

            raindorops on roses and whiskers on kittens,
            bright copper kettles and warm woolen mittens,
            brown paper packages tied up with strings,
            these are a few of my favorite things.........
                              Oscar Hammerstein 2nd


どんなに好きなものも

手に入ると

手に入ったというそのことで

ほんの少しうんざりするな


どんなに好きなものも

手に入らないと

手に入らないというそのことで

ほんの少しきらいになるんだよ


バラの上の雨のしずくに

子猫のひげ

みがきあげた銅のヤカンに

あったかなウールの手袋か


かわいそうなオスカー

脚韻てのは踏んずけると

ずいぶんひどい音がするね

まあ魂も時にはオナラをするさ


コップに水が一杯欲しいんだ

のどがかわいてるから

半杯じゃ少なすぎるし、百杯じゃ溺死する

水は好きだよ


      *      

                                   ジョン・コルトレーンに

きみは生きていて呼吸してたに過ぎないんだ

十五分間に千回もためいきをつき

一生かかってたった一回叫んだ

それでこの世の何が変わったか?

なんてそんな大ゲサな問いはやめるよ

真夜中のなまぬるいビールの一カンと

奇跡的にしけっていないクラッカーの一箱が

ぼくらの失望と希望そのものさ


そして曰く言い難いものは

ただひとつだけ

それがぼくらの死後にあるのか生前に

あるのかさえわからない


魂と運命がこすれあって音をたててら

もうぼくにも擬声語しか残ってないよ

でも活字になるんじゃ

呻くのだって無駄か


ぼくは目をつむって

どんな幻影も浮かばぬ事がむしろ誇りだ

その事の怖ろしさに

いつか泣き喚くとしても

                           8/2/1973

(谷川俊太郎/詩集『夜中に台所でぼくは君に話しかけたかった』より、
 『My Favorite Things』)

***************************************************************

血ってすごいな。

ときどき思う。

今朝、朝食の後のパン屑だらけのテーブルで、ぼけぼけしながら珈琲を飲んで

たら、娘がとつぜん「オニオンスキン・ペーパーって、どこかで買えるかな?」と

聞いてきた。オニオンスキン・ペーパー? なんでまた急に? と、聞き返したら

「いや、どこかで手に入らないかと思って」という。

それで珈琲カップを置いて机の引きだしをガサガサやって、使い古しで薄ぺっ

たくなったオニオンスキン・ペーパーのレターパッドを3冊あげたら喜んでいた。

オニオンスキン・ペーパーは、かつて私の超愛用品だった。

これがないと手紙が書けない、というくらい。

書く、といっても、この紙を使うときはほとんど手書きじゃなくてワードプロセッサ。

当時使っていた愛用のプリンタはいまみたいな色気のないインクジェットじゃなくて

パタパタ活字が印字されるタイプ。それに角が少しまるまったお気に入りのスペシ

ャル・フォントを使って印刷する。凹凸のあるオニオンスキンの紙に印字された文

字はところどころ掠れて、それがまたいい雰囲気で大好きだった。とにかく、手書

き以外はオニオンスキンのペーパーにそのプリンタの活字じゃなくちゃ駄目なの

だった。いったいそれでどれだけ手紙を書いたことだろう。私が夜中から明け方

までかかって書いた長文のラヴレターはもうとうにシュレッドされてしまったかな。

(まあ、そんなものとっておかれても困るけど。)

そんなふうだから、オニオンスキンがなくなるとそれを買うためだけに伊勢丹に

行っていたくらいだ。レターパッドには白一色のと、一冊で6色アソートになって

いるのとあって、同色の封筒と合わせていつもまとめ買いしていた。いつかも

(といっても、もはや大昔)そのためだけに伊勢丹に行ったのに、あるべきところ

にないから、フロアにいた顔見知りの男の子をつかまえて「ねえねえ、私はこれ

を買うためだけにわざわざ伊勢丹まで来たのに、どうして在庫切らしてるの?」

なんていったことがあった。彼は「オニオンスキンはメーカーでも在庫を切らして

まして・・・・・・」なんていってたな。

それからしだいにオニオンスキンはなかなか手に入らないものになっていって、

いつだったか私の愛用のプリンタもついに壊れて、味気ないインクジェット式の

プリンタになってしまってからはもう使う用途もなくなって机のひきだしのなかで

眠っていた、というわけだ。

オニオンスキンにはこんなふうに(この写真でわかるかな?)

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ウォーターマーク(透かしロゴ)が入っていて、そんなところも大好きだったな。

ウォーターマークというとすぐに昔持ってたアート・ガーファンクルのアルバムを

連想するけど、横道にそれるからその話はやめとくとしてオニオンスキン、ほん

とうにいい紙だった。

そして今日、娘の一件から思い出してあらためてネットで調べてみたら、すでに

09年だか10年にメーカーのサンバレーで製造を中止してしまい、日本での在庫

もすでにどこにもないらしい。

つまりもう手に入らないってことだ。

そう娘にいったらひどくがっかりして、「いいものはやめないでほしいね」といった。

ほんとにね。

娘がすごく気に入っていたデッサン用の鉛筆もすでに製造中止となって手に入ら

なくなってしまったらしい。オークションなどに高値で出品されるとすぐに落札され

るということだから、娘同様その鉛筆をこよなく愛する人がいるってことですね。

でも、オニオンスキン・ペーパーが見つからなかったかわりに、オニオンスキンを

使った素敵なノートを見つけた。ふつうに使うノートとしてはちょっと高価なんだけ

ど、でもすごく素敵!

娘に見せたらやっぱり一発ですごく気に入ってしまって、自分用にと、それから私

への母の日のプレゼントにするからオーダーしておいてちょうだい、っていう。

マジですか?!

やったね!

・・・・・・ というわけで、さっそくオーダーして待ってるところ。

それにしても、すごくマイナーなところから自分の好きなものをピンポイントで探し

出してくるようなところ、それって娘にも息子にもあるけど、その好きなものが極端

に自分と似通っているところはやっぱり『血』、としかいいようがない。

ちなみに、私が『My Favorite Things』といって思い出すのはコルトレーンじゃなくて

この谷川俊太郎のハスにかまえたような詩と、まるで風に舞う羽毛のように軽やか

に歌う清水翠の『My Favorite Things』。

『My Favorite Things』っていまやJR東海の『そうだ京都、行こう!』のテーマソング

みたいになってるけど、TVやラジオからふつうに清水翠の声が流れてきて、しばし

頭が京都に行く妄想でいっぱいになって、「そうだ京都、行こう!」って人々が思っ

てくれるようになるのが私の夢なの。

清水翠のMy Favorite Things、めちゃめちゃいいよ!

誰かかなえてくれないかなあ?

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 Shimizu Midori / Remains

My Favorite Thingsは10曲めに入ってます。

いまは亡き名ギタリスト、田附 靖さんの素晴らしいギターとともに。

 

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2014年4月21日 (月)

セツ展、明日から

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仕事をしていたら今日もうっかり夕飯の支度をするのが遅くなっちゃって、7時過

ぎに小雨の降るなか買い物に行って、帰りにポストの中を見たら届いてました。

セツ展、明日から。

はじまります!

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荒れ模様

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この花を見るといつもあることを思い出して可笑しくなる。

昔、子どもだったころ、両親と、母が仲良くしていた友達夫婦のおじちゃんとおば

ちゃんと飯能に山登りに行って、途中の川で遊んだり、林の中でシイタケを見つ

けたりタケノコを掘ったりしながら一日遊んだ帰り道、山道の脇に生えていた山

野草を見て、おじちゃんが「これはスズランだ!」といった。スズランが好きな女

ふたりは「えー、どれどれ!」と一瞬湧いたけど、葉っぱを見て「なんだか違うん

じゃないの」といった。でも男ふたりがこぞってこれはスズランだと言い張るから

シャベルで掘り起こしてもらって女ふたりは後生大事に抱えて帰った。

なんか違うような気がするけれど、といいながら庭の片隅に移植して、さて季節

がきて花が咲いてみたらやっぱりスズランじゃありませんでした、ちゃんちゃん。

という笑い話。「ほら、やっぱり違ったじゃないの!」と男たちが責められたのは

いうまでもない。

何かにつけて、かなり長いこといわれていたっけ。

楽しかった山登りの思い出。

そんななんでもない、平凡な一日のことをこの歳になるまで憶えているとは思わ

なかった。

腕に小さな刺青があって、ちょっととっぽいところのある人だったけれど明るくて

面白かったおじちゃんはとうの昔に亡くなり、遺されたおばちゃんは私の父より

年上の86。日本人の寿命もほんとうに長くなったものだと思う。

ちなみにこの花の名は甘野老(あまどころ)だそうだ。

それから、そのころ住んでいたアパートのまわりと、大家さんの大きな家のまわ

りを囲んでいた生け垣はすべてどうだんだった。満点星、と書いて、どうだん。

そこには小学校に入る1年前までいた。

いまでも、どうだんを見ると懐かしい。

今日は風が強くて天気は荒れ模様。

気圧がおかしくて頭が薄く痛むから、これはどこかで一雨くるかな。

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2014年4月20日 (日)

イイダ傘店のデザイン

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本日、二十四節気の穀雨。

雨は降らなかったけど冴えない天気の冴えない日曜日。

おまけに寒いから私はまたしてもチョコレート色の猫に逆戻り。

せめてしあわせな音楽を聴こうと思えば、うちのBOSEくんはご機嫌ななめらしく

さんざん音飛びしてたと思ったら紙をくしゃくしゃに丸めたみたいな派手な音を

たてて止まってしまった。もうどうやっても今日は私に音楽を聴かせてくれる気

はないらしい。それで、朝ごはんが遅かったからとぼけぼけしてるとすぐに娘の

アルバイトに行く時間がやってきて、今度は遅いお昼を作らねばならぬ。あーあ。

ときどき、ごはんを作るのは面倒くさい。

すぐにお腹がすく人間も面倒くさい。

でも、どうせ作るならしあわせなごはんが食べたいと思って、息子に(君にとって)

しあわせなごはんってなあに? と聞くと、う~ん・・・と考えてから、パスタかなあ

という。パスタ! パスタ? ・・・・君はイタリア人か。

でも自分じゃ何も浮かばないから自転車飛ばして買い物に行って、息子の好き

な緑のパスタを作る。昨日買ったイタリア製のジェノベーゼソースのビンに書い

てあったレシピ『海と大地のパスタ』。あさりにじゃがいもにバジルソースっていう

日本人にはなんだかあんまりピンとこない組み合わせ。時間がないので自分に

巻きを入れて作った。子供2人はおいしいといって食べてたけれど、べつにまず

くはなかったけどね、それほどしあわせなごはんでもなかったかな。

そんな冴えない穀雨の日に、おあつらえ向きの本が届いた。

このあいだ恵文社一乗寺店で予約した『イイダ傘店のデザイン』。

ご存じの方も多いだろうけど、オーダーメイドで傘を作っているイイダ傘店

その初の書籍となるこの本。

これまでイイダ傘店さんが作ってきた歴代の素敵な傘のコレクションやテキスタ

イルが見られるうえに、今回スペシャル・イシューで雨傘のテキスタイルで作った

ミニトートバッグが限定特典でつくってことで、ちょっと割高だったけど早めに予約

して買ったのでした。

その特典のミニトートバッグがこれ。

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女って実に袋もの、好きよね。

私の母がどこに行っても年じゅう袋もの見てる人で、いくらあっても買う人だった。

そんな母を見ながらその昔、「ほんとに女って袋好きだよねえ」と思っていたら、

このあいだ会ったsumigonさんも「私が買わずにいられないもの!」といって北欧

雑貨屋さんの壁に飾ってあるトートバッグを見ていたし。

で、なんだかんだいって気づけば私も好きですね(^-^)

自分が好きで使いやすいデザインって決まってるからどれも似たようなシンプル

なかたちのトートバッグだけど、コットン、リネン、ウールツィード、素材違いでいろ

いろ持ってる。とくに最近は革のバッグは重くて肩がこるから布バッグばっかり。

スーパーマーケットに行くときは100%エコバッグ持参だしね。

このちっちゃなトートバッグ。

なんてことないんだけど、こういう繊細なテキスタイルのバッグはありそうでない。

この小ささはちょうど単行本を持って歩くのにちょうどいいし、雨傘の生地ででき

てるから防水なのもいい。かごバッグとかトートバッグに直接本を入れて歩くと

本の角がへこんで痛んだりページが変なふうに折れたりするのが嫌だったんだ

けど、これに本を入れてバッグ・イン・バッグにしてもいい。

今日みたいに全身チョコレート色の日にこれを持つとかわいいし、本に携帯に

ハンカチにお財布くらい入れて近所の喫茶店くらいは行けるね(いかないけど)。

・・・・・・ というわけで、けっこう気に入りました。

私が選んだのは2つあるうちの『森の花』。

大きな生地のどこか出るかはわからないから、模様には個体差があるだろうけど

裏はこんなふう。

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ちなみに傘というと昔 、友達が持っていたコム・デ・ギャルソンの竹の持ち手が付

いた黒い大ぶりの傘がとっても素敵だったので私も真似て奮発して買ってみたと

ころ、重いものを持つのが嫌いな私には重すぎるし、キャンバスの厚手の生地は

なかなか乾きにくいしで、自分にはぜんぜんフィットしなかったのを思い出します。

それ以上に自分だけのオーダーメイドの傘。なんて贅沢・・・・・・

そんな素敵な傘があったら憂鬱な雨の季節もハッピーにすごせるかなあ、なんて

思ったりもするけれど、私の場合はそれよりも前に素敵な誰かに会う約束でもあ

ったらね、と思ってしまう。やっぱりそっちのほうが先かなあ。

というわけで来るべく(?)雨の日のデートのためにこのスペシャルはとっておこう。

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雨の日に素敵な傘のコレクション眺めながら、私だったらあんなのがいいかなあ、

こんなのがいいかなあ、と想像をめぐらせるのもオツかもしれない。

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この特典つきの『イイダ傘店のデザイン』は、ここでまだ予約できるみたいです。

 恵文社一乗寺店 イイダ傘店のデザイン

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2014年4月16日 (水)

本日の竹内直4@SOMETIME

Nao4sometime

昨日からぐんぐん気温が上がって6月中旬なみの陽気となった今日は、ブロガー

友達(と呼ばせていただいてもいいのかな)のsumigon さんとサムタイムへ。

本日のメンバーはいわずとしれた竹内直4!

もっちろん今日のこの日を楽しみにしていた私なんですが、あろうことか前日の

夜から体調不良になってしまって、ライヴがはじまるころには絶不調 ・・・・・・

ふだんまったく飲まないのだからそんな不調のときに飲まなきゃよかったのだけ

れど、直前までsumigon さんと話してた地下の喫茶店がかなり寒くてすっかり冷

えてしまい、それもいけなかったのかもしれないと、すこし温まろうと飲んだらなん

だか一気にまわっちゃってもう何が何やら。

そんななか、ファーストステージにやった憶えてる限りの曲を書き出してみると、

1.Basta De Clamares Inocencia

2.I'll never be in love before

3.Seraphinite

4.A time for love

5.Lotus Blossom

6.East of the Sun and West of the Moon

・・・・・ と、曲順は違ってるかもしれないけれどこんな感じかな。

あんな状況だったにも関わらずけっこうちゃんと憶えてるもんですね。

もうそれくらいこのバンドの音を聴いてるってことだと思うけれども。

今夜も店内はほぼ満席。

今日が誕生日のお客さんもいて、バンドがバースデーソングを演奏するなか恒例

のバースデーケーキが客席に運ばれるアットホームなシーンなんかもあって今夜

もサムタイムはいい感じだったけれど、sumigonさんには店に入る前にすでにエク

スキューズしてあったとおり、本日はファーストステージであえなくリタイア。

直さんにはごめんねして帰って来たのでした。

直さんも歯が痛くてごはんが食べられないとかでなんだかいつもより元気がなか

ったような気がしたけれど、まあ、にんげん、生きてればいろいろありますね。

ギネス2杯のんでちょっとエンジンがかかったくらいのとこで終わりにさせちゃった

sumigon さんにはほんと申し訳なかったけれど、それでも「いやあ~、やっぱりライ

ヴはいいね!」といってくれたからほっとしました。

今夜のリベンジはまた近々、ってことで。

いつもブログでは硬質な写真と文章でジェンダーを感じさせないsumigon さんだ

けれど、実際にお会いしたら文章から受ける印象よりずっと気さくでおおらかな

女性でした。「わたしって何故かリズムセクションばかりに耳がいくのよね」という

sumigon さんが今日気に入ったらしいのがベースの井上陽介さん。

「時折り見せる笑顔がすごくチャーミング!」

ってことで、彼女が撮った写真を2枚アップさせてもらって、本日はおわり。

Nao4sometime_01_5

どこまでもエレガントでインテリジェントな陽介さんとハードボイルドな直さん。

私はやっぱり『All or nothing at all』とか『So What』とか『Amstredom after Dark』

とか『Thonpkins square park serenade』とかやってもらいたいです。

あ、『LIGIA』とか『All the things you are』もいいけど。

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写真見て笑っちゃったのは、うしろにタモさんみたいな人がいること。

お忍びですか? なんちってね smile

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2014年4月15日 (火)

ブラッドムーン、フルムーン

14blood_moon

一昨日の夜、アルバイトから帰って来た娘がちょっと興奮気味に「火曜日の夜に

赤い月が見えるんだって! ブラッドムーンだって!」というから、「ふーん、ムー

ミン谷に出ると不吉なことが起こるってあれ? ちょっとこわいね」なんて話した

のだけれど、ちょっと調べてみたら日本では見えないっていう。でも今日ちょうど

コンピュータの前にいるときに「16:42分に満月になりました」っていうメールが

きて、そのときもう5時半だったので慌ててベランダに出てみたら、見えたのが

この月。確かにいつもとは違う濃いオレンジ色をしてるけど、これってブラッドム

ーンじゃないのかな。息子いわく、線香花火が最後に落ちるときみたいだって。

なるほどたしかに。

そしてさらに2時間後。

夕飯の買いもの帰りに見たときにはだいぶ高いところにいて、すっかり皆既月食

が終わった後なのか、いつもの白い月になっていました。

140415full_moon_2

太陽の光もすごいけど、月の光もすごい。

こんな荒れた画像を見ていてさえ、眉間に圧を感じるほどのまぶしいビームが

出ているから。

ブラッドムーン、フルムーン、今夜はロロちゃんが1番好きだっていってたビル・

エヴァンスの『Moon Beams』でも聴きますか。

Moon_beams_2

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2014年4月14日 (月)

OH MY LOVE

140414sky

Oh my love for the first time in my love

my eyes wide open

Oh my love for the first time in my love

my eyes can see


I see the wind,

Oh I see the trees

Everything is clear in my heart

I see the clouds,

Oh I see the sky

Everything is clear in our world


Oh my love for the first time in my love

my eyes wide open

Oh my lover for the first time in my love

my mind can feel


I feel sorrow,

Oh I feel dreams

Everything is clear in my heart

I feel life,

Oh I feel love

Everything is clear in our world


( Lyrics & Music By John Lennon )


****************************************************************

死ぬほどお腹が空いてお昼を買いに外に出ると、空にはおいしそうな白い雲

ぷかぷか、大気はどこまでも爽やかで気持ちいい。

帰りは帰りで、ぽかぽか暖かい陽射しにくるまれて歩きながら目線の先に見

えるのは、青空に揺れる生まれたばかりの淡い新緑。

視界はどこまでもクリアではっきりしてる。

と思ったら、ふっとこのメロディが上ってきて、歌いながら帰った。

頼りなく儚くピュアでイノセントで、でもこんな瞬間はたしかに真実で、いまの

この季節にぴったりのジョンの歌。

音楽好きなのに、「ビートルズなんかぜんぜん好きじゃない」なんて人とはやっ

ぱり友達にはなれそうにないな。

みどりちゃん、HAPPY BIRTHDAY!!!

こころから愛してるぜー

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2014年4月13日 (日)

緑の魂

14greenness

朝ベランダに出たときにはまだ気温が低くて、家の中はひんやり肌寒かったけれど

午後になって外に出ると意外にも陽射しはぽかぽかと暖かい。

私の部屋から見える景色は、冬ざれの裸木、淡いピンクの綿菓子みたいな桜、そ

して緑の林へとあっという間に移り変わったけれど、外に出てふと見上げるとここ

にも淡い緑。

「降りかかる、緑のさざなみ」と詠ったのはもう30年以上も昔のこと。

私にとって窓っていつも物語の入り口みたいだ。

窓辺に立つその人は、視線の先に見えるはずのない水平線を見ている。

わびしい独り住まいの部屋でボスが倒れたときに、うつろな瞳のなかに映っていた

のと同じように。

今日、わたしは去年から抱えていた例の一件から降りた。

自分の気を最大限に引き伸ばしたところで、どうやってももう無理だと思ったから。

いつもいきなり電話をかけてきて、一方的に自分のいいたいことだけを話す。

そのほとんどが自己弁護とできないことのいいわけ。

その異常なまでののらりくらりにつきあうのに心底うんざりしたから。

私が成就させたかったのはまだ見ぬ最後のイマージュだけど、彼が異常に固執

したのは物理的な紙の束。

物に執着するなんて愛じゃなくてただの業だ。

声こそそっくりだったけど、彼はボスとは似て非なる人物だった。

個々の家が抱える病理をここにも見た思い。

でもボスは許してくれるだろう。

もともと私には一言もいい遺していかなかったのだから。

それに、もうとうにボスは軽やかな魂となってこの春の光のなかを飛びまわって

いるだろう。青くさい、緑の魂を持った少年のように。

一切の重力から解放されて。

笑いながら。

死に顔を見なかったから、ボスを思い出すときはいつも笑顔だ。

もちろん、それが唯一の救い、だなんていわない。

救いなんていくらだってある。

いま陽が輝く、

ただそれだけのことだって。

私ももう何も執着すまい。

言葉なんてただの言葉にすぎないんだ。


屋根の落ちたあばら家に散乱する大量の紙片 ・・・・・・

一生が一瞬のうちに駆けめぐり

傾く意識のなかで

切れ切れに舞う断片のむこうに聴こえるのは

ただ、蒼き海鳴り


なんて私の悲愴なイメージよりは

ボスはずっと整理整頓された死を遂げた。


もうすぐボスの命日。


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2014年4月10日 (木)

La dolce vita

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ひるま外にでると今日は暖かいを通りこして暑いくらい。

やっと私もチョコレート色した2月の猫を脱して黒のワンピース1枚ぽろんと着たら

一気に肩が軽くなって解放された気分。私のワンピースを見て娘が「それって新月

のワンピースみたいだね」という。

新月のワンピース! なかなか素敵な表現。

月のない夜の、漆黒の闇の、はじまりの ・・・・・・

それに今年最初の新月に買ったネオンブルーの石のネックレスをして夜、馬車道

で友達と落ちあって、彼女がみつけておいてくれたイタリアンレストランへ。

まずは4日後の彼女の誕生日を祝ってワインで乾杯した。

グラスワインだったけど私がオーダーしたのはドライで皮の渋みを感じる重厚な

ボディを持った赤で悪くなかった。ま、けっきょくは私は乾杯しただけであとはぜ

んぶ彼女が飲んだけど。それからパルマ産生ハムの盛り合わせと前からずっと

食べてみたかったカラスミのパスタを食べた。彼女がオーダーしたのは牛肉のラ

グーのパスタ。どちらもおいしかった。欲をいえばもう少し食べたかったくらい。

3月にメールのやりとりをしたとき、彼女からいつになく神妙な返事が返ってきて

最後に「会って話したいね」とあったから「なら会おう」ってことになったんだけど

この店に決まるまではちょっとかかった。人から「話したい」なんていわれると私

は会って話すことが第一優先でそれ以外のことはどうでもよくなっちゃうタイプだ

から別に会うのはどこでもよかったのだけれど、そこは性格の違いか、いろいろ

考えてくれたみたいだ。このあいだ娘がいってた。「パーティーでは人がごちそう

だから食べものはちょっとでいいんだ」ってセツさんはいってたらしい、って。

そういうのって素敵よね。『人がごちそう』。私もそのタイプ。

でもパトリス・ジュリアンだったらいうだろうな。「でも待って。それもいいけどそん

なとき、こんな料理が出てきたらもっと素敵じゃない?」って。それも素敵。

今日行った店は初めて入った店だったけど、リラックスして食べたり話したりで

きた。我々が入ったときはまだ客もまばらだったのが、徐々に仕事帰りと思わ

れるきれいな女の子がたくさん入ってきて、ここはそういう店なんだなと思った。

私はこのあいだからずっと気になっていたことも聞けたし、お互い音楽のことに

ついてアホみたいに熱く語り合った。何より正直な話ができてよかった。

たとえば相手について何かひどく気になることがあったとしても、いつもそれを

正直に本人にいえるとは限らない。自分の言葉が相手の核心を突いていると

思われるような場合、それ相応の勇気を持っていったところで相手が素直に聞

く耳を持ってくれるかどうかわからないし、ましてや間違いなくヒステリーを起こ

すのがわかるような相手だとこちらも一度踏んだにえは踏みたくないし自分も

ダメージを受けたくないから、何もいわずに黙っていたりする。でも、ほんとうの

ことがいえない相手とはどうやってもほんとうの関係にはなりえないから、いず

れ離れることになる。そうやって友達もだんだん淘汰されていく。

それはしかたのないこと。

今年の最初だったか、石井ゆかりの星占いを見ていたら、水瓶座の特徴として

「いってもしょうがないことはいわない主義の人。でも、あなたの言葉が救いに

なることもあるのだから積極的に伝えて」というようなことが書いてあって、確か

にそういうところもあるかもな、と思ったから今年は意識してできるだけ言葉で

気持ちを伝えるようにしている。時間は有限だし、今日ふつうにできたことが明

日ふつうにできるとは限らないし、何よりいつもオープンで率直でいたいから。

店の中から見える外がいつまでも明るく見えるのとお喋りに興じていたせいで

時間がわからなくなって、気づくともういい時間だった。今夜はことによったら行

けなかもしれないな、と思っていたのだけれど、それから二人で上町63へ。

今夜のメンバーは滝野聡(g)、江藤良人(ds)、坂崎拓也(b)のトリオ。

滝野さんは前より何かがだいぶすっきりした感じ。

このあいだ聴いたときよりよかった。

そしてこれからどんどんよくなる。

なんの根拠もないけど、でも当たってる。

そして上町63のマスターの佐々木さんも実にはっきりした人だ。

お会計をして、「この日のブッキングのピアニスト、気になってるんだけどどんな

感じですか?」と聞いたら、「○さんとやっていいかどうかわからない」と意外な

ことをいうから「え、どうして?」と聞き返したら「(一緒に演るのは初めてじゃない

らしいけど)ずいぶん久しぶりだっていうから、わからない。ま、期待しないで来

たらいいんじゃないの。だいたいライブ来るのに期待して来たら駄目だよ」なん

ていう。「ふーん、そう。でも前日も○さんのライブだから2日続けては無理かも

しれない」といえば「その日が最初で最後になるかもよ~」といい、「なんで!」

といえば「だって。つまんなかったら1回で終わりだから」なんていうのだ。私が

「○さんのライブ行ってよくなかったことないですけど」といい張れば「聴き方が

違う」ですってさ。やーないいかた! ○さんに聞かせてやりたい。

でも佐々木さんはこういう風だから実に信頼できる。

ライブハウスのマスターなんて仕事をしながらここまではっきりいえる人ってめ

ずらしいんじゃないかなあ、と思う。たかがブログくらいでも国内ミュージシャン

についてほんとうのことを書いてる人はほとんどいない。まるで海を隔てた有名

ミュージシャン以外は正直な感想すら書いちゃいけないとでもいう暗黙の了解

でもあるみたいに。

だから正直な佐々木さんは聴き手にもミュージシャンにも信頼される。

ここでいつも演れてるってことはそれだけで Good music だということだから。

素晴らしい!!

でも、そりゃあ聴き方は私なんかとはぜんぜん違うとして、人の好みは千差万別

だから、佐々木さんのブッキングを私が全部いいと思うかどうかは別だけどね!

写真はイタリアンレストランで最後に食べたデザートのチョコレートケーキ。

ラズベリーとアイスクリーム添え。アーンド、エスプレッソ。

糖分控えようと思っているのに最近なんだか甘いもの率高し。

(ストレスでも溜まっているとか? いやいや、潜在的に太りたい願望の表れ。)

好きな友達に会っておいしいもの食べて思いきり喋っていい音楽を聴く。

これぞまさしく、ドルチェ・ヴィータ。


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2014年4月 7日 (月)

朝のベジ・ファースト

14salad

毎朝、大きなお皿にたっぷりのサラダを食べる。

ベジ・ファースト=食事のとき、まず最初に野菜から食べること。

それによってたんぱく質の糖化を遅らせ、食後の血糖値の上昇を抑制できる。

ベジ・ファーストも多くの人が知るところの常識となってきた感があるけれど、でも

主婦の私にしたってかなり意識しないとこれはできないことで、まずサラダって意

外とめんどうくさいです。

まず野菜(とくに葉物)を50度洗いしなくちゃならない。

スーパーマーケットで買ってきたレタスをいちど50度洗いしてみたらすぐにお湯

が白く濁って泡立ったのを見てからはもう、これをせずにはいられなくなりました。

だってふつうに畑に生ってる様子を想像しただけでもいろんなものが付いている

のは容易に想像できますもんね。で、50度洗いしたらしばらくほうっておいてか

ら、こんどは冷水に放つ。それでじゅうぶんパリっとしたら適当にちぎってサラダ

スピナーでくるくるやって完全に水を切る。お皿に盛り付け。ハーブソルト、有機

りんご酢、オメガバランスオイルかオリーブオイルで味付け。

これだけでも朝の忙しい時間にはけっこう手間。

だからサラダを毎食たっぷり、なんてわけにはいかない。

主婦の私でこれだから、老若男女問わず忙しく働く独り暮らしの人となったらさら

に難しいだろうと思う。ときどきスーパーマーケットやコンビニエンスストアで袋詰

めになったカット野菜を買っている人を見るけれど、そうじゃなくたって昔にくらべ

て野菜からビタミン・ミネラルが失われているいま、そんなもの食べたってなんの

栄養にもならないだろうな、と思う。「野菜を食べた」という気休め程度にしか。

それだったらサプリメントを摂ったほうがずっといいくらい。

外で食べる食事にしたって、野菜はお飾り程度にしか付いてないところが多い。

と思っていたら、いま読んでいるパトリス・ジュリアンの本の中に「かつてマクロ

ビオティックという菜食主義に影響された僕の献立は、肉料理は全体の30パー

セントにおさえて、そのぶん新鮮な野菜をたくさん使って、サイド・ディシュを充実

させた家庭料理です。メインの肉屋魚のボリュームがたっぷりで、サラダは飾り

つけ程度のレストランが多いけれど、例えばフォアグラにサラダを付けるとき、

僕の店ではサラダは飾りではありません。サラダは体にミネラルをつくる大切な

ものだから、お皿にたっぷり盛り合わせてサービスします。」とある。

この本、『生活はアート』が発行されたのは1996年。

いまから48年も前にそんな考えでやっているフレンチ・レストランがあったとは。

行ってみたかったなあ!

ベジ・ファーストの効果は最初に書いたけれど、生野菜や果物をたくさん摂るこ

との良さは、それらに含まれる豊富な酵素が消化酵素を活性化して消化を促進

し、代謝がアップすること。私の友達は食べる量はそのままでベジ・ファーストを

実行しただけで2ヶ月に3キロも体重が減ったそうです。

とりあえずこれを続けるために、最近は買い物に行ったらかならず野菜を買うよ

うにしてるのだけど、写真はルッコラとベビーリーフとミックスビーンズとプチトマト

のサラダ。家の近所のマーケットでは萎びたようなルッコラがひょろひょろっと入

って1袋198円なのが、なんとデパートの地下の野菜売り場では大きな葉っぱ

の見るからに新鮮なルッコラがわさわさ入って100円!

なんなのこれって、といつも思う。

だからわざわざ電車に乗ってまで買いには行かないけど、用事で出たときには

かならず野菜を2日分くらいは買って帰る。

いまの季節、ルッコラとアスパラガスは畑ごと欲しいくらい大好き!

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2014年4月 6日 (日)

風に舞う

14hanafubuki

父の84歳の誕生日を家で家族と祝う。

しかも今年のお寿司は記念すべき息子のゴチだ。

いつも娘にしてもらってるのと初めて孫がしてくれるのとじゃぜんぜんわけが違う

んだろう、電話口でさえわかるほど父はすごくご機嫌だった。

だからそれだけでハッピーにやれると思ったのに、なんでそうならないのかな。

今日もなんだかすごく疲れた。

ふたりを駅まで送って行くのに上着を着て鏡を見たら、別人みたいに疲れた顔の

自分がいて。

今日は朝からとても寒かったけど、夕方外に出るとさらに北風が強くなっていて

冬に逆戻りしたみたいな寒さだった。それでも満開になった近所の桜並木が風

に散る様はとてもきれいで、桜吹雪のなか自分の前をゆくはかなげな父の後姿

を8ミリフィルムの映像のように眺めた。妹も私も髪や肩に桜の花びらをくっつけ

て歩いた。

彼らと駅で別れた後もそのまま家に帰る気がしなくて、寒風吹きすさぶなかひと

りで桜を探して歩いた。いろいろなこと、たとえば母に次いで妹ががんになったと

きに、医者の友人から「それはあなたの家の、○○家が抱える病理だ」といわれ

たことなど思いだされ、それは私がどうやっていまの自分のメンタリティーを形成

するに至ったか、そのルーツを嫌でも思い出させることになって打ちのめされそ

うになったけど、ともあれ今日は父が無事に84になれたことを寿ぐことしようと

思い直した。ホ・オポノポノのノートに書いてあった。

「ホ・オポノポノでは『疲れ』とは、先祖から残された記憶の重みを指しています。

ひどい疲れを体験したときは、先祖や家族から体験させられる記憶をクリーニン

グしてみましょう」と。たしかにそれは当たっている気がする。

14sakura_mankai

私たちの命は風に舞ういちまいの桜の花びらのようなものだ。

生れて咲いて束の間、陽に輝いて風に散っていつか消える。

そしてそれこそが素晴らしい。

14sakura_mankai_01

I'm sorry.

Please forgive me.

Thank you.

I love you.

昨日、プールに行くとき私の頭の上すれすれに飛んでいったシラサギが今日も

野火止め用水に降り立っていた。

これは吉兆なりや?

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そして愛すべき緑。

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と、青空。

神さま、ありがとう。

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2014年4月 5日 (土)

春の野川で

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何年ぶりだろう。

春の野川を友達と歩く。

初めて彼女にここに連れてきてもらって、野川の桜を見たときの驚きはいまでも

忘れない。都下とはいえ、ここが東京都内とは信じられないほど平和でのどかな

景色だった。

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先日ひさしぶりに連絡したら「今年はあなたと一緒に桜を見られるかなってちょうど

思い出してたところだった」といってくれて、自分のことをそんな風に桜とセットで

思い出してもらえるなんてなんだかうれしいな、と思ったのだった。

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たとえ京都の桜じゃなくたって、桜の見ごろのときにちょうどタイミングよく花見を

するのは難しい。ここ野川の枝垂れ桜は毎年ソメイヨシノの開花よりかなり遅れ

て咲くのだけれど、そういいつつ今年の気候からしてこのくらいの時期に咲くだ

ろう、なんて予測していると実際にはそれよりずっと先に咲き終わってしまって

いたりする。

去年は思ったよりとても早くて、気づいたときにはもう終わっていたそうだ。

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今年はどうかというと、以前よりもだいぶ花のボリュームが落ちた気がするし、

花色も淡い気がするからまだ満開ではないのかとも思うけれど、都内の桜の名所

同様、ここの桜の樹もだいぶ年をとってきて弱ってきたのかもしれない。

人間が思う以上に桜が開花に使うエネルギーは凄いのだと思うから。

でも以前にくらべてさみしくなってきたとはいえ、この春の若緑とピンクの花の組み

合わせは、いつ見ても穏やかな暖かさに満ちたしあわせな景色。

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風にゆれる春の妖精のような、はかない風情の枝垂れ桜。

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今日はこれでもわりと人が多いくらいだけれど、ここのいいところはすべてが静か

でのんびりしていて、お花見名所にありがちな露店もなければ、桜の下にシート

を敷いて昼間から賑やかに飲食するような人たちがまったくいないこと。静かに

散歩しながら時折りカメラのシャッターを切ったり、邪魔にならないところにイーゼ

ル立てて絵を描く人がいるくらい。ただただ春の陽射しと気持ちのいい空気と緑

と桜を愉しめるところだ。こんなところは都内では滅多にないんじゃないかなあ。

今年は別の友達との目黒川の夜桜見物は成らなかったけれど、私は都心の河川

沿いのライトアップされた桜よりも、やっぱり昼間の光のなかで見る桜が好きだ。

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一緒に行った友達はなんたって地元に住む人だから、このあたりのことは詳しい。

枝垂れ桜の並木を離れて、そのまま野川沿いに歩くことにする。

満開で散りはじめたソメイヨシノも、いまがピークのうつくしさ。

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最近ぜんぜん『つくし』を見ないといったら、友達がとっておきの場所を教えてくれ

ました。2週間前に見たときにはたくさんあったという場所。

1人でランニングしながら道々せっせとつくしを探している友達の姿を想像したら

なんだか可笑しくなりました。さすが昭和生まれのこどもたち。

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昔の童謡の歌詞通りの、春の小川。

水も透き通っていてきれいです。

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まるで盆栽を大きくしたみたいに見事なフォルムの大島桜。

なんて素敵な樹。

さっきまで桜の樹の下で若い女の子と男の子が何かやりとりしていた。

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柳も昔から好きだ。

したたる緑を見ていると泣きそうになる。

『Willow weep for me』を思い出す。

全ては過ぎ去ってしまう、消え去ってしまう、思い出。

でも、いまはただただ気持ちのよい空気を吸う。

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彼女の好きなレンゲ畑も教えてもらった。

まだちょっとしか咲いてなかったけど。

レンゲも昔はどこにでもあったけど、いまはすっかり見かけなくなりました。

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これも懐かしい。

オオバコ。

子どもの頃、どれだけ原っぱで遊んだことでしょう。

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駅で会ってから3時間近く。

二人とも強脚なのをいいことに時間の経つのも忘れて歩き続けた。

それでもちっとも疲れてないのが不思議なくらいだけど、たーくさん歩いたあとは

すっかりお腹が空いて、前にも行ったことのある石釜ピッツァのおいしい店へ。

大きな薄焼きピッツァを2枚、ふたりでシェアして完食したあと、しっかりデザート

もいただきました。もうお腹いっぱい。

そして、それ以上に充足感でいっぱい。

今年は友達と野川の桜が見られてよかった。

大切な人と桜を見るというのは私にとってはとくべつなこと。

毎年、桜に願をかけている私。

なかなか叶わぬ願いなれど・・・・・・

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桜の下ではお互いの家族のことを話していた私たち。

親が年老いていけば、同じように自分やきょうだいも年を重ねていけば抱える問

題も年々増えてゆくわけで。

でもいまこうやって、自分の撮った野川の桜の写真を見ていたら、ここの桜を見

せたいとずっと思っていた人たちのことを思い出した。生きていたら母や、それか

ら父や妹や友達 ・・・・・・

時間的なことや物理的なことでなかなかそれは成らないのだけれど、でもそれ

以上に私が人に何かを見せたいと思う気持ちは往々にして空回りに終わること

が多くて、やっぱり自分が美しいと思うものを一緒に共有できる相手はごくわず

かで、それ自体、稀有でありがたいことなのだと思う。

でも来年こそ連れて行こう、と思った瞬間に胸の奥がわずかに痛むのは、人が

有限の時間を生きてるからなんでしょうね、きっと。



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オレンジはちみつ

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朝、キッチンでごはんの用意をしているときに玄関チャイムがピンポン! と鳴って

Amazonからの荷物だったからすぐに中身がなんだかわかってうれしくなった。

ちょうど朝食に間に合うように届くなんてラッキー♪

このあいだ友達にもらったオレンジのはちみつがおいしかったから、違うところのだ

けど買ってみた。ミエリツィアのオレンジはちみつ。

さっそく荷物をあけて出してみると、クリームみたいに白く結晶化しているのはこの

あいだのと同じ。ビンの蓋をあけると濃厚なはちみつの匂いがして、焼いたパンに

つけて食べると口の中にひろがるほのかなオレンジの香り。このあいだのにくらべ

たらこれはすごく甘いのかなあ、と思ったけれどそんなこともなく甘さもちょうどよか

った。やった、これもとってもおいしい! 

BIOマークの付いたイタリア産のオーガニックはちみつでありながら、近所のスー

パーで買ってくるハンガリー産のアカシアはちみつよりコストパフォーマンもいい。

ということで、これはリピートあり、と決定。

これがシチリア産のオレンジフラワーから採れたはちみつで、横にならべた色の

濃いほうのビンはトスカーナのはちみつ。トスカーナの野生の花から採れたいわ

ゆる百花蜜らしい。これはサイトの写真ではとろっとしたふつうの液状だったのに

なぜかこれも結晶化している。結晶化したはちみつはクリームみたいでパンには

塗りやすいけど、これは湯せんして食べたほうがいいかもしれない。

最近、私より年上ではあるけれど見た目にぜんぜん太っていない友人から、健

診を受けたら糖尿病の危険信号だと診断されたというのを聞いて、俄かに気に

している『GI値』という言葉。GI値とはグリセミック・インデックスの略で、炭水化物

が消化されて糖に変化する速さを相対的に表す数値。ちなみにメープルシロップ

とはちみつでは、はちみつのほうがGI値が高いそうです。なぜかというと、はちみ

つはすでにミツバチの身体のなかで一度分解されてしまっているから、だそう。

だから砂糖にくらべてはちみつのほうがいくらビタミン・ミネラルが豊富だからとい

って、食べ過ぎてはいけない。そして砂糖にくらべたら分解速度が遅いとはいえ

ごはんやパンなど主食となる炭水化物の摂りすぎも駄目らしい。あーあ。なんだ

か年をとるとだんだん制約事項ばっかり増えてきて嫌になるけど、サルより多少

なりとも知性のある人間なら考えろ、ってとこですかしらね。

これは今朝食べたカンパーニュ。

近所のパン屋さんが焼いてるもので、増税後、税抜価格で前より高くなった。

もちろん原料自体が上がってるのだからしかたがない。

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ここのカンパーニュの特徴はカリッと焼くと皮の部分が芳ばしくて、軽くて食べや

すいこと。・・・ と思っていたら、今日食べたら前よりもちっとして密度が上がって

いたから、どうやら値段が高くなっただけじゃなくて粉の配合も変えたみたいだ。

わざわざさんのカンパーニュはずっしり重くて玄米みたいに噛みごたえがあって

少しでお腹いっぱいになるパンだったし、かいじゅう屋さんのは酸味の強いヨー

ロッパ系のハードパン、近所の別のパン屋さんの天然酵母のカンパーニュはこ

れよりも小ぶりで密度が詰まっていて酸味はないけど皮が固くてすごくいい匂い

のするカンパーニュ。ひとくちにカンパーニュといってもパン屋さんによってそれ

ぞれ特徴が違う。でも、先の友人はおいしいパン屋を追求しようなんて了見は

いまやすっかり手放して、家のホームベーカリーで焼く食パンくらいで満足しよう

と思う、ということだった。

そして、これはオレンジはちみつと同じ友達にもらった月桂樹の葉っぱ。

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庭の樹木の剪定に来たおじさんにもらったというのを一枝わけてくれたのだけど

最初は花と一緒に生けていたのを、花が終わってから短く切って束ねて干してお

いた。2週間だったか、3週間だったか。もうすっかり乾いてカラッカラ。

ただの葉っぱなのに、こんなのを見ていても自然の姿っていつも完璧に美しい。

ダフネが月桂樹に変身したのもわかろうというもの?

数あるキッチンハーブのなかでも最もよく使うのがこれじゃないかと思う。

キッチンの常備品。

昨日でローリエがなくなっちゃったからちょうどよかった。

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ちなみにこのローリエ、お料理に使うだけじゃなくて入浴剤とし使っても身体がぽか

ぽか温まって風邪の予防や肩こり、腰痛、関節痛、疲労回復などに効果があるよ

うです。

ローリエのお風呂!

なんだか自分がスープで煮られてるような気になっちゃいそうでもあるけど(?)

庭に月桂樹がある方はぜひお試しあれ!

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2014年4月 4日 (金)

空模様

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夕方5時の空模様。

今日はあさ雨だったのがやんで晴れてきたと思ったらまた風が強くなり、しだいに

また雲が出てきて、かと思ったら夕方、西からカーッと晴れてあたりいちめん明るく

なったと思う間もなくこれだ。春の天気は気まぐれ。

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それにしても、こういう空を見ているといつも色の複雑な変遷に圧倒される。

自然は偉大なペインター。

雲に雲・雲・雲を重ねて空模様になる。

青に青を重ねて今日の心模様になる。

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2014年4月 3日 (木)

桜と雨

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あさカーテンをあけると雨だった。

窓をあける。

掃除をする。

精油を焚く。

ローズマリーとラヴェンダーとベルガモットとフランキンセンスのいい匂い。

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午後、遅いお昼を買いにパン屋に行く途中、遠まわりして桜の下を歩く。

毎年、桜には驚かされるけれど、今年も驚かされた。

一週間前どころか数日前には咲く気配さえなかった枯れた老木のような桜の樹が

三月の終わりの一気に気温が上がったすぐ後にはもう咲きだしてしまって。

花咲さかじいさんの話もこんな桜の性質あってのことだろう。

時がきて花が咲く。

毎年変わらず繰り返される自然の営み。

なんの不思議もなかれども。

桜が咲くと雨が降る。

それも毎年のことだ。

桜の下、遊歩道を歩いていると毎年おなじ桜の樹の下で三脚を立てて家族写真を

撮った昔のことが思い出される。

映画のワンシーンのように。

まるで別の人の人生のように、ただ懐かしく。

こんな年になるまでこういう暮らしをするとは思わなかった。

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前から歩いてきた、見るからに心を病んでいる人とすれ違う。

傘をさして、まるで自分を自分で守るように片腕を自分の半身にまわして、目をつ

ぶったままごくわずかづつ前に進んでいく。

都心より緑が多くて環境がいいからなのかどうか、あたりには精神病院が多いから

こんなことはとくにめずらしいことではないけれど、こういう人の人生。

ときどき生きるってどういうことなのかわからなくなる。

雨は思いのほか激しくて、こういうときカメラを持って出るからカメラが傷むと思いな

がら、灰色の空をバックに曖昧にぼやけた桜を見上げる。

健やかでいることと病むことの境はいつも紙一重で、わずかなところでバランスして

いるにすぎない。光と闇がいつも隣りあわせにあるように。

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家に帰って、ふと思いついて花粉症用のアロマバームを作った。

このあいだ医者の友人が、花粉にはワセリン軟膏を鼻のまわりに塗るのがいいと

いっていたから。ユーカリにペパーミントにラヴェンダーにティートゥリー。

花粉症がひどいうというあの人のために。

イージー・ブリーズなすっきりした香り。

少しは効くとよいのだけれど。

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