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2014年3月12日 (水)

虹の袂/GIRL AT HER VOLCANO

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虹の袂


毎晩あなたは行ったこともないところに

  出かけていく夢を見ていたもの

あなたが密かに囁く願いでできた翼に乗って

あの頃は毎晩 月もあなたも

決して悲しみがないとわかっているところへ

突き進んでいけた


いまや夢のひとつひとつを運ぶ翼をくれるのは

  ウィスキー

それに月はあなたのものじゃない

だけどあなたの心はいまでも夢を持ち続けてると

  私は信じてる

そうよ私はいわれてきたの

老けないようにしろって

いったん壊された心は

持ち直したらもっと強くなるものよ


悲しみのせいで歌うのをやめてはだめ

ダーリン あなたには折れた翼があるだけ

さあ 私の虹につかまるのよ

私の虹につかまった

私の虹に頼るのよ


(RAINBOW SLEEVES/Song by Tom Waits/対訳 沼崎敦子)

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キッチンで洗いものをしていると、脈絡なく次々といろんな曲が口をついて出て

それを次から次へと口笛で吹くのが私の日常。ときどき憶えている歌詞の部分

を歌ったり、わからないところはいいかげんにスキャットしたり、たまにリズムに

あわせて手近なものを叩いたりして。そうやってるうちにたまに無性にその元の

音源が聴きたくなって、エプロンで手を拭いてCDラックに駆け寄る。

今日は昼間に是安則克さんの『Lush Life』を試聴したりしたせいかな。

突然これが聴きたくなった。

1曲目にラッシュ・ライフが入ってるリッキー・リーの古いアルバム。

大好きなの。

リッキー・リー・ジョーンズも、ときどき聴きたくなる人だなあ。

ちょっと鼻にかかったルーズな英語の発音。

ラフにくだけた不良っぽさと胸に迫ってくる痛いほど切実な歌が微妙なブレンドで

すごくユニークな彼女だけの音楽を作ってる。で、泣ける。(私がこういう場合たい

てい、ほんとに泣いてる。)

ピアノもすごい。まるで歌ってる本人が弾いてるみたいにぴたっと歌に寄り添って。

まるでリッキー・リーの感情の機微、ニュアンスまでも知り尽くしているように。

これが歌伴ってもんだよと私は思う。

そして時を越えてなんど聴いてもやっぱりこれは私の宝物だと思うのです。

それから何気なく歌詞カードを読んで驚いた。(たぶん毎回驚かされてる。)

訳詩のあまりのすごさに。

それで今日は英語の歌詞じゃなくて訳詩。

聴きたかったラッシュ・ライフもいいんだけど、でも今夜はこれにしよう。

なぜって私の知らないあいだに小さな小鳥が音も立てずに玄関の前に置いてった

オレンジ色したハチミツからの連想がこれだから。

リッキー・リーの歌を聴くならだんぜん夜だね。

とくにこのアルバムはね。

そして、こんな夜は私は自分が酒飲みじゃなくてよかったってつくづく思うのよ。

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GIRL AT HER VOLCANO/RICKIE LEE JONES

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