美貌の青空
アーカンソー水晶クラスターを置いたのがよかったのかな。
CDアンプが嘘みたいにまた音を読みだした。
何を馬鹿なことを、という人がいるかもしれないけれど、人間にわかってることなん
て、ごくごくわずかなんだと思う。この世には、人の理解を超えた力が確かにある。
そして、そういう力がほんとうにあると信じられるほうが、現実の突破口になると思
うんだけど。
この三次元空間で肉体という重さを持って生きていると、つい自分も固定化された
物体のように思ってしまいがちだけど、人間もまた光のビット(粒子)でできた流動
体であるなら、変わっていくことこそが自明で、むしろ変わらずにとどまっていよう
とすることのほうが不自然なことなのだと、いまならわかる。
ひとときたりともとどまっていない時を、そのありようを、日本人は無常とも儚いとも
いったのだろうと。
冬。
美貌の青空が続く。
そして、こんな冬の青空を見ると聴きたくなるのがこのCD。
OUR TRIBAL MUSIC
よくこれだけ似たようなことをしている個性があったと思う。
サックスとフルートとバスクラリネットと、声。
ふたつの管はたがいに好き勝手に音を奏でているようでときに激しく絡みあい
弾かれ、自然に呼応し、共鳴し、追いかけあい、メロディーとリズムとなって、
ひととき変幻しながら遊びながら天の高いところ、虚空の彼方へとうつくしく
昇華してゆく。
このアルバムを聴くとき、いつも頭に浮かぶのは、空に突き出した高いビルの
屋上、白い柱がまわりを囲み、その影がコントラストを生む空間の西と東に離
れて立っている、サックスを持った二人の男の姿。白い柱の背景となるのは空
か海かはたまた雲か。奏でているのは天への献上なのか、それともいま、を生
きる歓びなのか。歓喜しながら踊るように上ってゆく2頭の龍。
音が鳴るたび空間に鋭い裂け目ができ、場が浄化されてゆく。
制限をはずすこと、すでにある概念を捨てること、鎧を脱ぐこと、こころのうちから
湧きあがってくるものに身をゆだねること。
より自由になるために。
変わっていくことは必然。
ならば素直に柔軟に。
変化の途中がたとえもし醜かったとしてもしかたがない。
と、いまなら思える。
God bless you!
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