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2013年12月31日 (火)

大晦日

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もうずいぶん前に買ったのに、ずっともっている元気なユーカリの枝があって、

そのユーカリが「ラナンキュラスがほしい」というのでラナンキュラスを買って生

けていたけれどそれも枯れて、ここ数日いそがしく外出したりしていてうっかり

花屋のTwitterをチェックできずにいるあいだに2日前に花が完売してしまった

というのを昨日の夕方になって見たから、しょうがなくベランダのバラについて

いるつぼみをぜんぶ切って生けた。

でも、お正月のお飾りをオーダーしていたからまだ行ったらあるかも、と午後に

なって行ってみたけど、花屋は一足早く今年の営業を終えてしまったみたいだ。

これでうちのお正月飾りはなくなってしまったけれど、お正月飾りがないからと

いってお正月が来ないわけでもなし。彼女は予定より早く休めてよかったかも

しれない、と思いながら帰った。

昨日、近所の花屋でお正月の花だけは少し買っておいたからよかった。

来年はお飾りも自分で作ろうかなと思ったり。

家に帰って、大掃除ですっかりきれいになった部屋に花を生けた。

静かな一年の終わり。

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2013年12月29日 (日)

最終日のカイユボット展へ

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今朝も朝6時に起きてから娘が帰ってくる時間までよく働いた。

建物の構造上の不備なのだそうだけれど冬ともなるといつも真っ黒にカビてしま

う北側の壁をシャワーキャップにゴーグルにマスクにゴム手袋というけったいな

格好でクリーニングしたり、お風呂掃除をしたりトイレ掃除をしたりキッチンの棚

の整理をしたり、昨日に引き続いて布団カバーやシーツなどの大物を洗濯したり。

ほんとうに日本の暮れというのは忙しい。

同じ忙しいんなら、いっそ『ホーム・アローン』の一家みたいにあたふたとスーツ

ケースに荷物まとめて空港に向かうクルマに乗り込み、ボラボラ島にバカンスに

でも行ってしまいたい。

娘が帰って来るころにはもうお疲れモードだったし大掃除も気になったけれど、

でもそれよりもっと気になるものがあって遅い昼食もそこそこに娘と日本橋に向

かった。本日6時で終わってしまうカイユボット展を観るために。

終了時間1時間半前にブリヂストン美術館に着くと入り口前には長蛇の列がで

きていたからどうなることかと思ったけれど、なんとか見ることができた。

そして結果から先にいうと、無理してでも行った甲斐があった。

思った以上によかった。

カイユボットについては前から知っていた。

例によって『美の巨人たち』で見て。

最初にとりあげられた一枚は『床削り』、2回めは『ヨーロッパ橋』。

『床削り』は当時としてはめずらしかった労働者を描いた絵として、また『ヨーロ

ッパ橋』はくっきりした線と極端にデフォルメされた遠近法で描かれた都市風景

画として、どちらも印象派の範疇からは外れるものだった。なのになぜカイユボ

ットが印象派の重要人物といわれるまでになったかということ、多くの印象派の

画家たちが屋外の自然光のなかで光そのものをとらえようとしたのに対して、

カイユボットは明瞭な線で都市生活者の明暗と孤独を描いた、という2つのこと

に焦点が当てられていたように思う。パリという、華やかな同じ街の風景のなか

にあって光と影のようなブルジョア階級と労働者。同じ室内の中にいて親密な

関係であってさえ、見えない壁や入り込めない領域で隔てられている人の心の

孤独 ・・・・・・

つい先日『日曜美術館』でとりあげられたときもそのあたりのことが話題になっ

ていた。それはちょうどやはり先日、暮れの街で見た、ブランドネームのついた

買い物袋をたくさん抱えて意気揚々と歩く若者の姿と交錯するようにその背後

をまるで淡い影法師のように、破けた一切合財袋を引きずりながら今このとき

の空腹をしのぐためだけに食べものを探し求めていたホームレスの光景とも

あいまって、胸に迫るものがあった。それでその番組でカイユボット展がいま

東京で開かれていることを知って、これは見に行かずにはいられないと思った

のだった。

そして『なぜ思った以上によかった』のかというと、2つの番組でとりあげられて

いた初期の代表作ももちろんよかったのだけれど、それとは違う後年の、より

印象派的な風景画がまたとてもよかったのだった。

後年(といっても彼は45歳の若さで亡くなっているけれど)、カイユボットは都会

の喧騒を離れるように、かつてモネが制作の拠点としたセーヌ下流のアルジャ

ントゥイユの対岸プティ・ジュヌヴィリエに移住し、舟遊びやガーデニングに興じ

るとともに、そこで目にした自然の風景を初期とは違う、明るい色彩と勢いのあ

る粗いタッチで繊細に、かつ生き生きと描いている。

この一連の絵を見ているとき、私の頭のなかで不思議なことが起きた。

カイユボット展を見に行った日、外はとても寒かったのだけれど美術館のなかは

暑いくらい暖房されていて、時間がなくてコートにマフラーをしたままの私は途中

で頭がのぼせてきて、おまけに喉が渇いて酸欠状態になってきた。

そのときだ。

目の前の絵は単に静止した風景画でなくなり、まるで映画の映像のように生き

生きとリアルに動き出した。明るい陽光の下で樹木は風に揺れ、川のせせらぎ

はあたりに眩しく光を放ちながら水音とともに流れ、いまにも誰かの呼び声が

聞こえてきそうで、その場の空気感までも伝わってくるようだった。驚いた。

私は一瞬、自分の頭がおかしくなってしまったんじゃないかと思った。

絵を見ていてそんな経験をしたのは初めてのことだった。

それはまさしくスーラの点描画なんかよりずっとリアルに「う・ご・い・て・い・た」。

少なくとも私の眼の中では。

私の眼の中でそんなことが起きたのは、まるでカメラのファインダーを覗いてい

るように絵の中に引きずりこまれずにはいられない、見事な遠近法による構図

と、移ろいゆく一瞬の光を速いタッチで写すことのできた画家の画力にほかな

らなかった。

そこには初期の作品に見られる静謐さや孤独感とは違う、明らかに生きる歓び

うつくしい自然のなかで人生の愉しみを謳歌する画家の視点、心があった。

それが素晴らしかったのだった。

それを見た後に最初のほうのコーナーにあった、カイユボットの年代別の自画

像を思うとき、そこにあった『最初の自画像が若々しく、希望に満ちた絵描きの

肖像であるのに対し、年をとるごとにその顔は暗く陰鬱になり、また老けていて

それはレンブラントの晩年の肖像画を思わせる」というような説明は、単に描か

れ方だけを見ればそうかもしれないが、はたしてほんとにそうなのだろうか、と

思った。レンブラントは多分に自らの浪費癖が招いたことだから自業自得といえ

るだろうけれども、晩年は文字通り何もかも失くしてほんとうに孤独な老人だっ

た。彼が失くさなかったのは『絵を描く』ということだけだ。晩年のレンブラントは

もうモデルを雇うお金さえなくなって鏡に映った自分を描くしかなかった。その自

画像には醜く老いた自分を揶揄して笑う、老画家のリアルな凄みがある。

それにくらべて裕福な事業家の息子に生まれたカイユボットは(たぶん)生まれ

てこのかた一生お金に困ることはなかったろうし、労働に身をやつすこともなか

った。人間の苦悩や苦痛がお金のある・なしだけではないのはもちろんのことと

して、でもその一点における苦悩や苦痛がないだけでもずいぶんと人生は(また

人生観は)違うのではないだろうか。

とくにゴッホなんかとくらべてしまうとつい、そんなふうに思ってしまう。

だからカイユボットの晩年の自画像の暗さや深みは、絵描きというセンシティブ

な生きものが年をとって当然のようにたどり着いた境地なのであって、レンブラ

ントとくらべる由もないのではないかと思うのだ。なんたってカイユボットは舟遊

びに興じるあまり、自分の造船所まで持ってしまうというくらいの桁外れの金持

ちなのだから。彼が長いこと画家として評価されなかった理由は、印象派の画

家たちの擁護者としての側面が強かったのと、カイユボット自身も、また遺され

た遺族たちも金に困っていなかったので作品を売る必要がなかったため、その

絵が人目にさらされることがなかったから、ということなのだから。貧苦にあえぎ

ながら生涯一枚の絵も売れなかったゴッホとはわけが違うのだ。

もちろん、あくまで私見にすぎないことを付け加えておく。

カイユボットの絵の素晴らしさは、先ほども書いたけれどまるでカメラのファイ

ンダーを覗いたときのように絵が目の中に飛び込んでくることだ。その視覚、

大胆な構図は極めて写真的。一見、とても自然な構図に見えながら、ひとつ

の絵の中に複数の視点を組み合わせて現実にはありえない美を描いてみせ

たのはもっぱらセザンヌだといわれているけれど、それはカイユボットの絵の

なかにもあった。恐るべし、どこまでも美を追及する画家のまなざし。

・・・・・・ そんなわけで、まだまだ知られざるこの絵描きの魅力をじゅうぶんに

感じることのできたカイユボット展。

惜しむらくはなんといっても時間がなかったこと!

混雑する美術館のなかを駆け足で見ていて、閉館30分前を告げるアナウンス

がはじまったとき、きちんと見られなかったところはあとで図録で補おうと思って

いたから、入館時同様ミュージアムも長蛇の列なんじゃないかと思ってあわてて

しまった。さいわい、思ったほど混んでなかったからよかったけれど。

図録と息子に頼まれたポストカードを買って外に出たときにはもう、やっと金魚

鉢に戻された金魚のようでした。外の冷たい大気が気持ちよかった!

すっかり喉が渇ききった娘と私はちょうど通りを渡ったところにあったサンマルク

カフェで冷たいイタリアン・カフェラテなるものを飲みながら、興奮冷めやらぬ私

は絵の印象をダーッと語ったのでした。

そしてそのあとは休む暇なくデパートの地下街へお正月食品の買い出しに。

ほんとに日本の暮れって、なんて疲れるんでしょう!

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朝の月

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朝6時、まだ真っ暗。

窓をあけたら、ちょうど見上げた目線の先に細い三日月が濃い群青の空に炯々

と光ってた。私のカメラのスペックじゃこれで限界だけど、実際の月はもっと細い。

7時半でやっとこれくらいの明るさ。

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今年も今日を入れてあと3日を残すばかり。


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2013年12月28日 (土)

大人のりんごジャム

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人間の行動パターンって面白いなと思う。

たしか去年も年の押し迫ったころにりんごジャムを作ってたような気がするけれど

大事に食べてた青森のりんごがあと3つを残すばかりとなってちょっと味がぼけて

きたので、それに紅玉を足してまたりんごジャムを作った。

りんごジャムを作るのも今季これでもう4回め。

前回、ちょっと趣向を変えて家にあったブランデーとキルシュワッサーとシナモン

を入れて作ってみたところ、思いのほかおいしかったので今回もそれにした。

ビンをあけるとりんごの香りに混じってほのかに洋酒とシナモンの香り。

ちょっと大人のりんごジャム。

これはアップルパイのフィリングにちょうどよさそう。

あんまり甘くないからチーズと一緒にパンに塗っても合いそうだ。

チーズと合う、といえばレモンジャムのほうがもっと合いそうだけど。

似たような行動パターンといえば暮れともなると何故かかならず聴きたくなる音楽

があって、オリジナルラブの『東京飛行』とマーク・マーフィーの『The Windmills Of

Your Mind』。どちらも切れ切れの想いが風に舞うイメージ。

それでりんごジャムを作ってるあいだマーク・マーフィーを聴いた。

そして聴きながら思うのは、年が明けるとすぐにまたひとつ年をとるわけだけど、

年をとればとるほど人生には気楽さが大事になってゆくんじゃないかってこと。

真面目すぎるって嫌いだ。説教臭いのや陰鬱なのはもっと嫌。できることならマ

ークの歌みたいに洒脱に飄々と(ちょっとクレイジーに)いきたいもんです。ユー

モアを忘れずに。大人こそ無理してもパタパタ飛ばなきゃ。いかに羽が重くても。

ちょっとやぶれかぶれでも、さ。

なーんてね。

それにしても。味見するつもりでブランデーとキルシュワッサーをひと匙飲んだ

だけなのに頭が痛くなるってどういうことなの。嫌になっちゃうな。

ちなみに、『東京飛行』は大掃除をしながら聴くと実に掃除がはかどる。

ついでに一緒に馬鹿声だして歌いながらやるとさらにすっきりする。

大人のりんごジャム、以下、覚え書きのためのレシピ。

******************************************************************* 

 ●大人のりんごジャム 

 < 材料 >

    紅玉 5つ~6つ

  国産レモン 1個

  砂糖(洗双糖かてんさい糖かきび砂糖) 

      皮をむいて芯をとったりんごの総重量の25%

  ブランデーとキルシュワッサー 各大さじ1(洋酒はラム酒でもワインでも)

  シナモン(パウダー) 少々

 < 作り方 >

  ①りんごは皮をむいて芯をとり6つ割にして塩水につける。

  ②りんごの総重量の25%分の砂糖を量る。 

  ③レモンは絞って小さな器に入れておく。 

  ④①のりんごを薄切りにしてから小さな角切りにし、ホーローかステンレスの

    鍋に入れる。ぜんぶ入れ終わったら砂糖をかけ、レモン汁をかける。

  ⑤④の鍋に火を入れてすぐに煮始めてもいけれど、しばらく置いておくと水分

    があがってくるのでそれから煮始めてもいい。

    まず、全体によくかき混ぜて砂糖をまぶしながら溶かす。

    沸騰して、あくが出てきたらとり、ひたすらかき混ぜながら煮る。

  ⑥鍋の中のりんごが透明になって煮汁がほぼなくなるまで煮たらいったん火

   をとめ、シナモン少々と洋酒を入れてふたたび火をつけアルコールを飛ばし

   て煮詰めたらできあがり!

*****************************************************************

りんごジャムを作るのはたぶん、もうこれで終わり。

このあとはレモンとか柑橘系のジャムを作りたい。

春はいちごが安く大量に手に入ったら、いちごジャムを作るんだけど。

下の写真は昨日、泳ぎ納めのプールでHさんからもらった、ゆずジャム。

自宅の庭に生ったゆずで作ったのだそう。

迫力の大ビン!

私のは甘いわよお、といっていたけど、昨日一緒にもらったお稲荷さんを食べ

たらすごく甘かったから、たしかにこれも甘そう。

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2013年12月27日 (金)

仕事納め

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冷たい小雨の降る金曜、今日、仕事納め。

つい数日前、「今年もあと10日ですね」といわれたときには全然ピンとこなか

ったのに、今年もなんだか一気にパタパタと暮れていくなあ ・・・・・・

にんげん、はじまりとおわりは意識がクリアになるみたいで、来年の仕事のこ

とを考えるといくつか思い当たることがあるから、忘れないうちに簡単でもドキ

ュメントにしておこう。

来年はいままで『これがやれたら』と思いつつ、ずっとできずにいたこと、でき

ないとあきらめてたことをやってみる年だと思う。たとえ小さな成果であっても

たしかな結果として何かひとつくらいは残したい。

プライベートではこの一年ずっと、頭のどこかでいつも気にしながらけっきょく

会えないまま終わった人もいるけど、来年こそ機会をつくって会おう。

そう、来年はもうちょっとまめになって。

娘のアルバイトは年末年始もないみたいで、明日もあさっても6時起き。

大晦日も元旦も出なきゃならないみたいだ。

なんだかなあ、と思うけれど、かつては私だって年末年始もなく忙しく働いて

たのだからしかたがないか。

数日前あたりから郵便局に行っても銀行に行ってもスーパーに行ってもパン

屋に行ってもなんだか人の気配が慌ただしく殺気立っていて、毎年の、この

年の瀬の雰囲気が嫌いだ。いますぐどこかにエスケイプしたい。

夕方、小雨のなかを傘もささずに重い荷物をさげて歩いていて、なんだか季

節はずれの桜が見たい、と思って、そうだ、と、かつて植木職人だったという

おじいさんが住んでいる棟の裏に行ったら、やっぱり咲いてた。

十月桜。

寒々しい灰色の空に、うす紅の可憐な花。

何かがちょっと救われた気持ち。



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2013年12月25日 (水)

カフェオレ、クロワッサン。

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はじめてのイギリス旅行でロンドンに滞在してたとき、たまたまパリに来ていた

Sちゃんと連絡が取れてパリで落ち合うことになり、急きょ彼女にとってもらった

ホテルに夜たどり着いたら、ホテル自体はたいしたことなかったんだけどロケー

ションが凄くて、朝めざめて部屋のカーテンをあけたら目の前にエッフェル塔!

ここで朝食に食べたカフェオレとクロワッサンが生涯最高のうまさだった!!

・・・・・・ 友達Tちゃんの話。

人の自慢話って何度聞いても頭をスルーしちゃうらしくて内容は正確じゃない

かもしれないけれど、人生に一度はこんな経験をしてみたいもんですね。

でも私だったら、昔、駆け出しのカメラマンの男の子から聞いた、毎朝自分の部

屋の窓の下まで花を届けにやってくる、モルディブの美少年のほうがいいかな。

昨日、神楽坂ポールで買ったカンパーニュとクロワッサン。

クロワッサンはこんなかわいい袋にひとつづつ入ってます。

それで、いつもは滅多に飲まないのだけれど今朝はカフェオレにクロワッサン。

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カフェオレも外で飲むとぬるかったり珈琲の味が物足りなかったりするのだけれ

ど、自分で作るとアツアツで珈琲の濃さもあって我ながらおいしい。

こんなふうだからますますおうちごはんになっちゃうわけです。

外ではできるだけ自分じゃ作らない作れない、おいしいものが食べたい。

肝心のクロワッサンのお味はじゅうぶんおいしかったけれど、このお値段だった

らもうちょっとバターリッチにしてほしいかな。

生涯最高の焼き立てクロワッサン、っていうのはやっぱりパリにいかないとない

のかなあ?

少なくとも焼き立てをお店で食べないとだめですね。



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2013年12月24日 (火)

娘とふたりのクリスマスイヴ

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24、25はいないといってた息子はどうやら約束の日を間違えてたらしくて昨日

の昼過ぎに出かけて行った。私はといえば午後まで元気だったのに夜から一気

に絶不調になってしまって、今日は眠れないまま朝を迎え、一日くらくらしながら

過ごした。そんなふうだから実はもうどこにも出かけたくはなかったのだけれど、

娘と約束していたので仕事が終わった後ぎりぎりセーフでブックハウス神保町で

やっている酒井駒子の原画展へ。

最終日前日だからもうサイン本はなかったけれど、なんとか原画を見ることがで

きた。石井睦美による物語と酒井駒子の絵による新しい絵本『しろうさぎとりんご

の木』の原画展。まじかで初めて見る酒井駒子さんの絵は、変な言い方だけど

いわゆるイラストレーションではない、ちゃんとした絵画でした。庭にりんごの木

がある、白い家の絵が印象的だったかな。あれからずっと私の『りんごの日々』

は続いていたから、ここでもまた何かがつながった気分。

お話自体は、庭にりんごの木があって、それほど大きくはないけれど必要なもの

はすべてそろっている家に住んでいる、優しいおとうさんとおかあさんの間に生ま

れたうさぎの女の子の、なんてことないしあわせな日常のひとコマを描いたもの。

何も特別ではないけれど、かといってここにあるものを何ひとつ持ってない子が

読んだらちょっとさびしくなっちゃうような話だと思ったから、私はこの新刊本を買

うかわりに別の絵本を2冊買ってクリスマス用にラッピングしてもらった。うちの子

とあの子用に。ラッピングをしてくれたブックハウスの店員さんはとても優しそうで

感じがよくて、子どもの図書を扱う店員さんはこうでなくちゃと思うような方でした。

師走だというのにここは混んでもなくて、のんびりした空気が漂っていました。

私が思うに神保町の珈琲のレベルはすごく高くて、だから神保町で珈琲を飲ん

でもよかったのだけれど、なんだかもうお腹が空いていたのでどこにも寄らずに

地下鉄に乗って神楽坂へまっしぐら。茶寮へ。

以前はここっていつ見ても満席で店の前に列をなして待つ人がいると思っていた

けれど、クリスマスイヴはみんなもっといいところでディナーなのか、今日はがら

空き。店の中にはクリスマスイヴだというのに御一人さまの若い女性や、おばん

ざい二品をおつまみにホットワインなど飲むシャビィな女ふたり、男2女1でわい

わいうるさいお子ちゃま大学生の3人連れがいるくらい。クリスマスの特別メニュ

ーなどもなくて、ふだんどおりのお品書き。

娘は『和風タコライス』を、私は『鶏のステーキ丼』というのを頼んだのだけれど、

出てきたのはいわゆる完璧なカフェ飯ってやつで、たまの外食でこういうのだと

ふだんいかに自分が家でちゃんとごはんを作ってるかがわかって感慨深い。

ここはどうやらスイーツでお茶するところでしたね。

ということで、ボリュームも少なかったので食後はスイーツと有機珈琲を。

これ前にも食べたっけかな。

抹茶とミルクプリンの和パフェ。

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黒糖ゼリーと抹茶ミルクプリンの上に生クリーム、抹茶アイスにわらび餅に小さ

な大福に芋けんぴがのった見た目以上にボリューミーで不思議においしい和風

パフェ。でも食べてるうちに、ああ、もうとうぶん甘いものはいいや! と思うくら

い満足しました。もちろん、これだけ甘いもの食べてるんだから珈琲に砂糖は入

れません。

デザートですっかりお腹いっぱいになったあとは、クラシカルな素敵な外観でとて

も賑わっていた神楽坂ポールでいつもは買わないようなパンを買って帰りました。

それにしても神保町も神楽坂も、ツリーひとつ、電飾ひとつなくて、何ひとつクリス

マスらしきところがない、いつもどおりの平日の街だったなあ。

これってなんだか少しさびしいような気もするけれど。

そんな今年のクリスマスイヴ。



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2013年12月23日 (月)

冬のアロマバーム

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昨日アルバイトから帰って来た娘が、マネージャーからクリスマスプレゼントを

もらった、といってキッチンにいた私に見せに来た。雪の結晶柄のソックス2足

と、お菓子。アルバイト全員もらったという。どちらもスーパーで買ったものだけ

れど、だからって誰にでもできることじゃない、と思った。会社からそんな余分な

経費が出るわけもなく、マネージャーのポケットマネーでしてくださったことなの

だろうから。少なくともケチだったり、気持ちがなかったらできない。

今年の流行語大賞は『ブラック企業』だという困った国、日本だけれど、どうも娘

のアルバイト先で働く社員たちも半端じゃない酷使のされ方をしていて、家では

もっぱらそこもブラック企業なんじゃないの、といいあっている。娘がしょっちゅう

話すことによれば、マネージャーはそうとう疲弊していて健康上の問題も抱えて

いるらしい。年齢はたぶん私と同じくらいで、お子さんも何人かいるらしい。

聞いてるとなんだかだんだん身につまされてくるし、他人事ながら心配にもなっ

てくる。

そんなわけで、自分の使うぶんもなくなってちょうど作ろうと思っていたところだ

ったし、気は心でアロマバームを作った。

今回作ったのは4種類。

ひとつめは温め系のマッサージ・バーム。

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中身はホホバオイルに自家製カレンデュラオイル、アルガンオイルを少々にシア

バターにビーズワックス、そこにジンジャー、ローズマリー、ジュニパーベリー、マ

ンダリン、オレンジビターの精油を混ぜたもの。

生姜の入ったマッサージ・バームを手足に塗ってマッサージすると、すぐに温か

くなってくるのは、このあいだ作ったアロマバームで実証済み。ジンジャーを入

れるとどうしてもジンジャーの香り強くて「ああ、いい香り」とはならないけれど、

これは冷えには効く。

もうひとつは、上のからカレンデュラオイルを除いたベースに大好きなネロリと

フランキンセンスを入れた乾燥肌向け。

今回はほかにあげたい人もあってこれをいっぱい作った。

小さいのは前に何度も作ったローズ・アブソリュート、ローズゼラニウム、ローズ

ウッド、パルマローザを入れたローズスペシャル。これは文句なくいい香り。

ネロリは個人的にはとても好きな香りだけれど、草っぽくて嫌、という人もいるの

でマネージャーにはもっとわかりやすいところでシンプルにローズだけにした。

こういう手作りアロマのいいところは、よけいなものが入ってなくて有効成分で肌

荒れや乾燥肌が治る、ということはもちろんだけど、それ以上に香りの効果。

過酷な労働に追われまくって疲弊した心を、一瞬でもふわっとやわらげてくれると

いいな、と思う。



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2013年12月22日 (日)

冬至

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冬至の夜。

花屋にもらったゆずの実ひとつ。

お風呂に入れて入りました。

花屋の自宅の庭に生ったという小さなゆずは、スーパーで買ってくるのとは

ぜんぜん違う、なんだかとてもきれいでまんまるで、4つ割りにしてバスタブ

に入れたら、ゆずというより爽やかなレモンみたいないい香りで、私はこれが

いっぱいあったらゆずジャムが作りたい、なんて思ったのでした。

黒猫を抱いて箒にまたがって空に飛んでいきそうな花屋だから、庭のゆずの

木にも魔法がかかっているのでしょうか。

寒い夜。

冬の静寂に浮かんだ、きいろの実ひとつ。



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Allumez en décembre

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今年のクリスマスは息子が24、25と家にいないというので、娘とサダハル・ア

オキのアーティスティックなクリスマスケーキを買って2人で食べちゃおうかと話

していたら、息子が「だめ!」というので、娘の学校とアルバイトの間隙を縫って

2日早いけど今日やってしまうことにした。

それで今日6時に起きて娘をアルバイトに送り出したあと、私は家から20分も

てくてく歩いてくころカフェさんにオーダーしていたクリスマスケーキをとりに行っ

たり、コトリ花店さんにキャンドルリースをとりに行ったり。

今日も空は雲ひとつない青空。

でも北風がすごく強くてデコレーションケーキの入った手提げをさげて歩いてい

ると吹き飛ばされそうなほど。こころもとないので、いったん歩いて家に帰ってか

ら自転車飛ばしてコトリ花店さんに行った。

この時期のケーキ屋と花屋の忙しさは1年のうちでもピークだろうから、さぞか

し賑わっているかなと覚悟して行ったら、ちょうどいいタイミングだったみたいで

店主が1人で静かにせっせとリースを作っているところだった。

店のなかには12月の光がのどかに遊んでいて。

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ここは相変わらず忙しい外の世界とは別世界みたいだ。

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くころカフェさんのケーキ、どんなのだった? と店主が聞いた。

いちごののったオーソドックスなクリスマスケーキ。

とこたえたら、今日、何つくるの? というから、

もう作った。ビーフシチュー。いつもとおんなじ。

といったら、いいなあ、早苗さんちはいつもおいしそうで。と店主がいった。

クリスマス、今日やっちゃうんでしょ? というから、うん、これからもうケーキも

食べちゃう。最近、夜は珈琲のまないようにしてるからね、といい、その理由を

聞かれたから珈琲とコルチゾールの関係を話した。

それで、クリスマスを今日やっちゃったら24日はどうするの、なんていうから、

わかんない、とこたえた。

それから花屋の来年のビジョンなど聞いた。

買っていった珈琲を飲みながらポツポツと。

1年はほんとうに早い。

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今年もいろいろあったような気がするけれど、それもあと少しで終わり。

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NESTをイメージして作ってもらった今年のキャンドルリース。

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まんなかにはコトリさんが6周年記念のときにun jour さんとコラボで作ったキャン

ドルを。ヤドリギとちょこっと入ったサンキライの赤がポイント。メッセージ付き。

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そしてもうひとつのリースはコトリさんから誰かさんへのサプライズギフト。

ヤドリギいっぱいのリース。

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ちなみに今日のタイトルはフランス語の自動翻訳サイトに『12月の光』と入れた

ら出てきたんだけど、これで合ってるのかな。

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コトリさんが作ってくれたキャンドルリースを飾るのもこれで何年めかなあ。

家に帰ってテーブルの上にキャンドルリースを置いたら部屋のなかが一気に

クリスマスムードになりました。

今年もこれでなんとか格好がつきました(^-^)

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今年のケーキはくころカフェさんのいちごの生デコ。

純子さんには「3人なのに、これじゃ大きくないですか?」と聞かれたけれど、

「いえいえ、一番大きいのでもいいくらいです。食べちゃいます」と答えました。

3人で2回分たっぷりの18cmホール。

ホールケーキを家族で切り分けて食べるのが好きです。

滅多に食べないホールケーキだから、これくらいは食べたい。

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12月に家を出て行くはずだった人がまだ家にいるけど、まあ、いいや。

いいことにしましょう。

そんなわけで今年は2日早いアットホーム・クリスマス。



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2013年12月20日 (金)

初雪

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天気予報では朝にはやむはずだった雨が降りやまず、今日も一日暗い空。

昼前にいっとき雨がやんで明るくなったかと思う間もなく、瞬く間に灰色の雲が

覆うように垂れこめてきて、部屋の中はふたたび真っ暗。

それにしても妙な空だな、と思いながらメールを打っていたら何やら窓の外で

シャカシャカと音がしだして、息子が「どうやら雪みたいだ」といった。

ベランダに出てみると雪というより、みぞれ。

夕方近く、郵便局に行こうと家を出たら、もう雨もみぞれも降っていなかったけ

れど一気に気温が下がって冷えていた。このあいだあたり、まわりの人たちが

寒い寒いといっても自分はさほど寒さを感じていなかったのが、久々に真冬の

寒さを思いださせられたような気がした。

夜、天気予報を見ていたら、「今日、東京に初雪が降りました」といっていた。

あんなみぞれ程度でも初雪っていうんだ、と思った。

ノラ猫にとっても暖かい巣を持たない人にとっても過酷な冬がやってくる。



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2013年12月17日 (火)

あつあつホットアップルパイ

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今年はなんだかりんごの当たり年みたいです。

りんごの日々はまだ続いていて、先日ハヤトウリと一緒にりんごを2個もらった

と思ったら、昨夜は娘がアルバイト先のおばさんからまたひとつりんごをもらっ

てきたし、それにどれも蜜入りのおいしいりんご!

それで今日は娘がアルバイトに行く前にランチに何を食べようかと思って、冷

蔵庫に市販のパイシートを買ってあったことを思い出してホットアップルパイを

作ることにしました。

ほんとうは、りんご1個の皮をむいて銀杏切りにしたのをバターでソテーして、

お砂糖とレモンとブランデーとシナモンで味つけしたのをパイに挟もうかと思っ

たけれど、さすがに平日の昼間にそこまでやってる時間はないから、先日作っ

た紅玉のりんごジャムを挟むことに。

これはいたって簡単でした。

市販の18センチ長さのパイシートを10分ほど室温のなかに置いたら6センチ

ずつ3等分に切って、すでにパイシートには穴が開いていたから上にのせる分

だけ横に切り込みをいれて、ジャムを適量はさんでシナモンをふりかけたら切り

込みを入れたパイではさんで、端をフォークでしっかり押さえたら水溶き卵黄を

パイの表面に刷毛で塗って、210度に予熱しておいたオーブンで10分焼いて

180度に温度を下げて10分焼いたらできあがり!

あっという間にできた割にはとってもおいしかったです。

自分で作ったりんごジャムは爽やかな酸味で甘すぎなくてちょうどよく、家で作

ったのを食べると外で食べるのがいかに甘いかがわかりますね。

ただ市販のパイシートがこれだけおいしいとパイ生地を自分で作る気はなくな

っちゃうかも。まあ、日常的にちょっと使う分には便利なしろものです。

こんなのふたつ食べてもお昼にならないかと思ったら意外にお腹いっぱいに

なりました。

ホットアップルパイには珈琲じゃなくてストレートのアールグレイで。

お手軽なのでりんごが出まわってるうちにぜひお試しくださいapple


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2013年12月16日 (月)

ハヤトウリ

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不思議なかたちでバランスしている緑のオブジェ。

ハヤトウリって初めて見ました。

このあいだハタハタが大量に送られてきたとき、茫然としながら私が最初にした

のはスイミングクラブのおばさまに電話することだった。

開口いちばん「いま私、困ってるの」といったものだから、相手は一瞬何事が起

きたかと思ったようだけれど、かくかくしかじかと話すと、彼女は笑いながら「東

京の人はハタハタなんて食べないもんね」といい、こころよくもらってくれること

になった。彼女だって東京人なのだけれど、彼女の家では以前は冬になるとハ

タハタを買って食べていたらしい。けれど、高い割にはたいして食べるところが

ないことから、そのうち買わなくなってしまったという。それならおいしい食べ方

も知ってるだろうしと、ほっとした。なんたって冷蔵庫にはLサイズのジップロック

に入った大量のハタハタが積んであるのだ。冷蔵庫のドアを開けるたびに否が

応でもそれが目に飛び込んでくる。消費期限はもらった日から3日以内。さっさ

となんとかしないことには駄目にしてしまう。

翌日、こんなに持ってくと迷惑かなあ、といいながらHさんの家に持って行った。

案の定、彼女は「うわ、こんなにいっぱい!」といったけれど、嫌がられることは

なかった。彼女の旦那さんも釣り好きの人で、鮎を100匹くらい釣ってくること

があるというからもともと免疫があったのだ。旦那さんは釣ってきた鮎をぜんぶ

自分で捌くというからそれなら世話がなくていいと思うけれど、その後の台所が

しばらく魚臭くって、とHさんはいう。その点、ハタハタは丸のまま煮つけにできる

からいいわよ、とも。

そしてハタハタをもらったかわりに、ってわけじゃなかったみたいだけれど、杉の

小さな樽に入った小鯛の笹漬けをいただいた。「これは魚だけど調理しなくてい

いからね。おいしいわよお~」といわれた。さすが、わかってらっしゃる。

そして、そのあと家に帰って私と誕生日が一緒のAさんに電話したら留守だった

けれど、夕方暗くなるころ向こうから電話がきて、ハタハタの話をしたらやっぱり

もらってくれるという。彼女は山形の人だからもともと食べてたのかもしれない。

その日はもう真っ暗だったからいったんは翌日近所で待ち合わせることで電話

を切ったけれど、すぐそのあとにまた電話がきて、おとうさんがクルマで行って

くれるっていうから、というので近所のスーパーで待ち合わせをした。

Aさんは「もらうだけで何もあげるものがないの。悪いわねえ」というから私は即

座に「なんにもいらない!」といった。そしてまたしても大量のハタハタを持って

行ったわけだけれど、彼女は旦那さんの今夜の酒の肴にするといっていた。

スーパーから出たところでAさんが「ハタハタっていったら歌があるじゃない」と

いうから「秋田名物。八森ハタハタ。男鹿で男鹿ブリコ、でしょ」と歌ったら「よく

知ってるわねえ」と感心するから「うん。母が昔歌ってた」と私はいった。

写真はそのときAさんからもらったハヤトウリ。

これ、どうやって食べるのかと思ったら、皮を剥いて薄い銀杏切りにしたものを

缶詰のホタテと一緒に炒めてオイスターソースで味付けするとおいしいのだそ

うです。Aさんからはハヤトウリのほかにまたしてもリンゴをもらった。

なんだかハタハタで物々交換してるみたいな一日。

ともあれ、一匹も無駄にすることなく、鮮度のいいうちにハタハタがうちの冷蔵

庫からいなくなってくれて心底ほっとしました。



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2013年12月15日 (日)

シュトレンの季節

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いつか同僚で友人のHさんが送ってくれて初めて食べたシュトレン。

今年もまた送ってくれました。

最近、極力あまいものを控えている私のことを気遣って、事前に送ってもいい

かと彼女からメールで聞かれたとき、実はすでにわざわざさんでシュトレンと

石窯パンのセットをオーダーした直後だったのだけれど、彼女の前の職場の

お知り合いが神戸で開店したカフェで作ってらっしゃるシュトレンで、去年食

べたらすごくおいしかったとメールにあったので、お言葉に甘えて送ってもら

うことにしました。わざわざさんのシュトレンはお砂糖も卵もバターもいっさい

使っていないストイックなシュトレンなのに対して彼女のはきっともっとお菓子

よりのシュトレンだろうと思ったから。娘は好きだろうと思って。

そして届いたのが上のシュトレン。

焼き菓子のカードとともにかわいらしくラッピングされて。

そして、こちらはわざわざさんのシュトレン。

いかにもカフェ併設のパンと雑貨のお店だけあってシンプルでかっこいいです。

13_stollen_01

さっそく友人が送ってくれたガトー・ファヴォリさんのシュトレンを切ってみました。

13_stollen_04

お砂糖で表面をアイシングされたシュトレンを切ると、クルミやナッツ、レーズン

がぎっしり。そしてここのシュトレンが特徴的なのは一見、栗みたいに見えるも

のが入ってるところで、これロー・マジパン(つまり生のマジパン)だそうです。

私の好きなアマレットの味がしました。予想どおり、お菓子のシュトレンの味。

でも甘すぎなくて上品な味でした。

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こちらは、わざわざさんのシュトレン。

13_stollen_02

これもすごい。

全粒粉の記事に長野県産白ワインにオーガニックのドライフルーツを漬け込

んだものとココナツをたっぷり混ぜ込み、オーガニックスパイスを効かせて自

家製酵母でゆっくり発酵させて焼き上げたというシュトレンはずっしり重い。

お菓子というよりはドライフルーツとナッツたっぷりの重めの天然酵母パンと

いう感じ。

13_stollen_03

趣は異なるにしろ、どちらも珈琲にあうおいしいシュトレンでした。

ワインを飲む方だったら、わざわざさんのシュトレンのほうがいいかも。

これにチーズや生ハムがあっても似合いそうな味。

シュトレンは焼いてから時間が経つごとに熟成して味に深みが増してくるそうで

その味の変化を楽しむためにもクリスマスまで毎日ちょこっとづつ切って食べる

お菓子のようだけれど、今年は2本あるからそうできるかと思ったら、どうやらや

っぱりその前になくなっちゃいそうです(^-^)

洋酒に漬けたドライフルーツとスパイスの匂いというと昔、プチブルなインテリア

ショップで働いていたときに、店内にしつらえたガゼボのなかに飾った大きなクリ

スマスツリーのデコレーションを終えた女社長が、ツリーの枝につけたサシェの

匂いを嗅ぎながら「う~ん、いい匂い。クリスマスの匂い」といったのを思い出し

ます。当時わたしはあのスパイシーな匂いが苦手だった。

冬の匂いといえば私にとっては、夜246から外苑前に歩いて絵画館前の街路

樹の下を歩くときの冷えた夜気に溶けた枯葉と湿った土の匂い、寒い外から暖

かい喫茶店の中に入ってオイルヒーターで急速に温められたウールのコートの

匂いのほうがよほど馴染みがある。珈琲と煙草の匂い。火が燃えるときの匂い

と掠れたような古いレコードの音。

今年もそんなことを思い出すシュトレンの季節がやってきました。



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2013年12月14日 (土)

12月の薔薇

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12月ともなると薔薇はなかなかひらかない。

花びらのぎゅうぎゅうに詰まった重い頭をしなだらせて

次の、来るべき春を待つように。

それにしても冬の光ってなんて眩しいんだろう。

冬の光は銀いろ。

春になるとあまい色がつく。

まだつぼみをたずさえた薔薇もいくつかあって

あと半月でもう今年も終わろうというのに

私の薔薇はまだ剪定も終わってない。

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2013年12月13日 (金)

今年最後の検診

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父の検診の今日はよく晴れて陽射しは暖かったけれど風がすごく強かった。

西武新宿の駅を降りて西新宿方向に歩きはじめたら、副都心のビル群をバック

に黄色く色づいた銀杏並木が逆光を浴びて金いろに輝いていた。父が「銀杏の

葉がきれいだ」といったと思ったら後ろから激しい北風が吹いてきて、黄色い銀

杏の葉っぱがバサバサと大量に落ちてきて、父と私の上に降りかかった。

すごいね、と父と笑いながら後ろをふり返ると、それはもうまるで銀杏の雨だった。

その一瞬だけはなんだか映画のワンシーンみたいにきれいで、もしかするといつ

までも記憶に残るかもしれない、と思った。

先週、血液検査とCT検査を受けに行った妹から、その日はめずらしく病院が混

んでなくてスムースに終わったとメールをもらっていたけれど、今日も同じだった。

消化器内科に予約票を出してから間もなく電光掲示板に番号が表示されて中待

合に行き、診察室前のソファでもそう待たされなかった。師走のこの時期は病院

も混んでいるかと思っていたのに意外だった。

結果は可もなく不可もなく、異常なし。

CT検査はあまりやりすぎると腎臓に負担がかかるからということでいつもの3ヶ

月後ではなく、今回になってはじめて4ヶ月後になった。次は来年の4月。父の

誕生日の2日前だ。私が父と一緒に病院に来るのはその1週間後だから、その

ころ父は83歳になっているのだ。

あっさり結果を聴いて、いつものように次のCT検査の承諾書に父がサインをし、

ありがとうございました、来年4月またよろしくお願いします、といって父をうなが

して診察室を出ようとしたら、父が椅子から立ち上がらずに何事か考えている。

と思ったら、担当医に向かってやにわに「それだけですか?」といった。

え? 何かほかに聴きたいことでもあるの、と思ったら「お会計はいくらですか」

と医師に聞いた。思わず「会計はここじゃないよ!」という医師。「おとうさん、

会計はいつも下でしょ」という私。それでも解せない顔をしている父をうながして

医師に礼をいって外に出た。最近、父のボケかたはひどい。このあいだも家に

りんごジャムとパンを持って行って、手作りジャムだからお昼にでもパンにつけ

て食べてね、といったのに、私が帰るころになって「これは、ごはんにつけても

いいもの?」と聞くから、「はあ、嘘でしょ」と思ったばかりだ。

自分でもいま聞いたことをすぐに忘れてしまう、といっていた。

今日だって入り口でさんざん診察券がないといって探したのだった。

そんな風なのに、「次に来るころには83だね」というと、「オリンピックまで生きら

れるかな」という。

病院を出るころには12時半をまわっていたけれど、例によって父が「お腹すいて

ない」というのでまっすぐ駅に向かった。父は切符を買うのに手袋をはずしたりそ

れをポケットに入れたりするのに手間取ってたが、何を思ったのかお札を1枚取

り出して私に差しだすので、人混みの中でみっともないからやめて、といった。

父はこれからクリスマスでケーキを買ったりしなくちゃならなくて大変だからといっ

たけれど私はうけとらなかった。電車に乗って横を見ると父は荒れた冷たそうな

手をしていて、私は自分がしていた指なし手袋を見せて「こういう手袋だと切符を

買うときも指が動くから手袋を脱いだりしなくてよくて便利だよ。父にも編んだから

する?」と聞けば、「しない。もともとおとうさんは手袋なんて滅多にしないし」とぶ

っきらぼうにいう。「でも、父用に編んだんだよ?」といってみたけれど、「お気持ち

だけでけっこう」といわれてしまった。

父が途中で電車から降りてしまうと私は本に目を落とした。

家の近所を歩きながら、けっきょく、最後まで父のことはほとんど何もわからない

まま終わるんだろうな、と思った。優しさと懐かしさの曖昧な輪郭だけを残して。

家に帰り着くころにはすっかりお腹が空いていて、ナポリタンを作って子どもと食

べた。ナポリタンの隠し味あたしベイベーさん のブログで教えてもらったカレー

粉、少々。これがないのとあるのとでは全然ちがう。

コンピュータを立ち上げたらブルーノート東京からメールマガジンが入ってきて、

『Alone Togther』コンビで、ロン・カーターとともに公演予定だったジム・ホールが

ご逝去されたので、1月に予定していた公演は中止になりましたと書いてあった。

亡くなったのは12月10日。

12月4日に83歳の誕生日を迎えたばかりだったそうだ。

それにしても、亡くなるそのときまで現役のトップミュージシャンであり続け、海外

公演まで予定していたとは。すごい。

まさに今を生ききった偉大なジャズギタリストに思わず感服をおぼえた。



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2013年12月12日 (木)

ハタハタ100匹?!

13hatahata

今朝キッチンで朝食の支度をしているときに電話が鳴って、ちょうど手が離せな

かったからとらずにいたら、30分後にまた電話が鳴って、弘前にいるボスの弟

さんからだった。てっきり、ついに年内に東京に来る決心でもしたのかと思ったら

そうではなくて、大の釣り好きの彼は、おととい釣りに行ったらハタハタがたくさん

とれたのだけど、ギャルが一匹もいなくて、自分んとこだけでは食べきれないから

あなたのところへも送った。このあいだリンゴを送ったくらいの箱に入れて昨日送

ったから、今日には届くと思うので鮮度のいいうちに食べなさい、というのだ。

相変わらず津軽弁訛りの朝から大きな声で。

このあいだのりんご箱いっぱいのハタハタ?

それをもう送った、って・・・・・・。

「ごめんなさい、わたしハタハタがどんな魚かも知らないし、リンゴ箱いっぱいの

ハタハタっていわれてもぜんぜん想像できないんですけど、それって何匹くらい

になりますか?」と聞くと、「さあーて・・・80匹くらいか、いや100匹は入ったか

もしれね」という。

「ハタハタ100匹。私にはやっぱり想像できません。それで ・・・ ハタハタって、

どうやって食べたらいいいんですか」とさらに聞くと、「まーず、煮魚だな。鍋に

してもいい。お宅は家族は何人? ・・・3人か。じゃあ、1人6匹として、今夜の

夕飯に18匹くらい煮魚にしてみたら? まず魚を水道の水でよく洗って ・・・」

と、弟さんは調理方法を話しはじめた。

彼が喋り続けているあいだも私の頭のなかは『1人6匹のハタハタ』でいっぱい

だった。でも青森の人は一度に17匹くらいは食べるという。私が黙って聞いて

いたら、やっと私が思いっきり引いているのを少しは察してくれたのか、弟さん

は「自分とこで3日続けて食べる分くらいをとったら、あとは近所の人にでも分

けたらいい」といった。

送る前だったら謹んでお断りするとかもっと少なくしてもらうこともできたけど、もう

送ってしまったというものをどうすることもできないから、私は「わかりました。今夜

やってみます。ありがとうございます」といった。弟さんは「ギャルは子持ちでおい

しいけど、オスも白子が入っててうまいから。そういう意味でギャルって行った意

味、わかった? メスがとれたらこんどまた送るよ!」と明るい声でいった。

クラクラしながら、それから私は一日中、「ハタハタ100匹ハタハタ100匹」といっ

て過ごした。でも、なんどそう繰り返したところでそれをリアルに想像することはで

きなかったし、正直なところ100匹の魚をリアルに想像するのも嫌だった。

日常的に魚を食べないからオメガ3&6オイルを摂っている我が家なのだ。

そんな落ち着かない気持ちで一日を過ごしたのに、もう7時になろうとするとき

になってもけっきょく魚は届かなかった。もういいや。今夜は遅くなっちゃったか

ら娘の好きなオムライスでも作ろう。と、コートを着て買い物に出ようとしたとこ

ろで玄関のチャイムが鳴った。ついに来た!!!!!

ハンコを持ってドアをあけると、そこにはほんとうにこのあいだと同じくらいの大

きさの発泡スチロールの箱を持った宅配人が立っていた。ずっしり重そうな箱を

受けとろうとすると、彼は「水が出るから気をつけて、傾けないように水平に持っ

てくださいね」といった。え、水? ・・・・・・ もうその時点でげんなり。

玄関の板の間にはすでに発砲スチロールから出た水の滴が垂れている。

子どもと話してるときからちょっと嫌な予感がしたのだけれど、案の定クール宅

急便ではなく普通便で来たから、きっと中の氷が溶けてしまったんだろう。

おそるおそる箱のガムテープを剥がして蓋をあけて中を見たら、箱の中にも、

大量に魚が入ったビニール袋の中にもジャブジャブ水が入っていた。鮮度がい

いからまだそれほど魚臭くはないけれど、水に浸かった魚が温まってきたらどう

なるかくらいは私にもわかるから、まずは中の水を捨てなくてはならない。

そこからはもう限りなく五感をシャットアウトして何も考えずに無機質にやること

にした。水を捨てたあと玄関の涼しいところに置いて必要なものを買いに飛んで

行き、それから買ってきたLサイズのジップロックにひたすら魚を入れて冷蔵庫

にしまうこと数時間。若いころボスに「早苗は黙ってすましてれば良家の令嬢み

たいに見えるけど、いうことややってることを見てるとマンガだな、といわれて

何いってるんですか、私はいつだってマンガじゃないですか、といったことがあ

るけれど、どうして自分ってこうマンガチックなんだろう。母がいたらきっと大笑

いしただろうな。やれやれ!

途中、どうにもお腹がすいたから、いわれたとおりハタハタの煮魚を作って食

べたけれど、けっきょくぜんぶ詰め終わったのは11時前だった。まいった。

へとへとに疲れたのもそうだけど、最後は映画『ブリキの太鼓』の大嫌いなシ

ーンを思い出してグロッキーになりそうだった。

肝心の、はじめて食べたハタハタの味は、何度もいうように鮮度がよかったから

生臭くなくて淡白でおいしかったけれど、ふつうの煮魚しか食べたことのない私

にはほとんど食べるところない魚だった。こういうことをいうときっと「だから東京

の人は贅沢なんだ」とかいわれそうで嫌だけど、私の母は煮魚といえばカレイ

の煮つけとキンキしか作ったことのない人だったから。私もそれしか食べたこと

がないのだ。これはもう、贅沢とかなんとかいうより、風土・風習の違い、単なる

経験値の違いだと思うのだけれど・・・・・・

私はいたって素直な人間なので、いわれたとおり1人6匹の煮魚を作って出した

ら、子どもは子どもでかなりショッキングだったらしい。つまり、ビジュアル的に。

だって東京でお魚を食べるといったら、きれいな器にのってせいぜい1匹か2匹

食べるくらいだもんね。

青森の人にはハタハタが大好物で大事な魚なのはわかる、高級魚で買うと高い

のも調べてわかったけど、でも私が魚が好きか嫌いかも聞かずに、家族三人で

暮らしてる家にわずか数日で鮮度が落ちてしまう生魚をこれほど一気に大量に

送ってくるとは・・・・・・。私が具合でも悪かったらどうするんですか。ボスの弟は

ぜんぜん東京人ってものがわかってないよ。私はヤワな東京人のなかでも最も

ヤワな東京っ子なんだから! 

夜遅く、私がすっかり疲れた顔で意気消沈してたら、息子が「年寄りの男ってと

きどきこういうことするよね」といった。「おじいちゃんもいつも突然やってきたし」

「うん、ボスもそうだったしね」と私がいい、けっきょく、そういうことする男の人っ

て自分の思いひとつで行動して相手のことはいっさい何も考えないのね、という

結論になった。

袋に入りきらなかった、食べるところのさらに少ない小さな魚を20匹くらい一気

にグリルで焼いたせいで、家の中には魚の匂いが充満していて、ストレスでずっ

とやめていた夜の珈琲も飲んでしまったしチョコレートも食べてしまった。

生れてこのかた、こんなに大量の魚を見たのも触ったのも初めてで、とうぶん魚

を食べるどころか、鮮魚売り場に近寄ることもできなさそうな私です。

下の写真は本日の夕飯のハタハタ、オス18匹。

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2013年12月11日 (水)

美貌の青空

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アーカンソー水晶クラスターを置いたのがよかったのかな。

CDアンプが嘘みたいにまた音を読みだした。

何を馬鹿なことを、という人がいるかもしれないけれど、人間にわかってることなん

て、ごくごくわずかなんだと思う。この世には、人の理解を超えた力が確かにある。

そして、そういう力がほんとうにあると信じられるほうが、現実の突破口になると思

うんだけど。

この三次元空間で肉体という重さを持って生きていると、つい自分も固定化された

物体のように思ってしまいがちだけど、人間もまた光のビット(粒子)でできた流動

体であるなら、変わっていくことこそが自明で、むしろ変わらずにとどまっていよう

とすることのほうが不自然なことなのだと、いまならわかる。

ひとときたりともとどまっていない時を、そのありようを、日本人は無常とも儚いとも

いったのだろうと。

冬。

美貌の青空が続く。

そして、こんな冬の青空を見ると聴きたくなるのがこのCD。

 OUR TRIBAL MUSIC

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よくこれだけ似たようなことをしている個性があったと思う。

サックスとフルートとバスクラリネットと、声。

ふたつの管はたがいに好き勝手に音を奏でているようでときに激しく絡みあい

弾かれ、自然に呼応し、共鳴し、追いかけあい、メロディーとリズムとなって、

ひととき変幻しながら遊びながら天の高いところ、虚空の彼方へとうつくしく

昇華してゆく。

このアルバムを聴くとき、いつも頭に浮かぶのは、空に突き出した高いビルの

屋上、白い柱がまわりを囲み、その影がコントラストを生む空間の西と東に離

れて立っている、サックスを持った二人の男の姿。白い柱の背景となるのは空

か海かはたまた雲か。奏でているのは天への献上なのか、それともいま、を生

きる歓びなのか。歓喜しながら踊るように上ってゆく2頭の龍。

音が鳴るたび空間に鋭い裂け目ができ、場が浄化されてゆく。

制限をはずすこと、すでにある概念を捨てること、鎧を脱ぐこと、こころのうちから

湧きあがってくるものに身をゆだねること。

より自由になるために。

変わっていくことは必然。

ならば素直に柔軟に。

変化の途中がたとえもし醜かったとしてもしかたがない。

と、いまなら思える。

God bless you!

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2013年12月10日 (火)

Special Night@SOMETIME

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昨夜はいつもの竹内直カルテットのピアノに辛島文雄さんをゲストに迎えての

スペシャル・ライヴでした。

辛島さんといえばいつかの夜、プライベートで遊びに来ていた辛島さんに直さん

がお願いして飛び入り参加で弾いてもらったときの、場の雰囲気を見事に一変

させるような鮮やかな演奏はまだ記憶にあたらしい。

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昨夜もステージに出ていらっしゃるなり、古き佳き時代のJAZZの匂いをまとった

ような、特別なオーラで場の雰囲気が一気に華やかになりました。メンバーにも

いつもとは違う、いい意味での緊張感が漂って。

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昨日はサックスによる『マイ・リトル・ダンサー』ではじまり、辛島さんが弾きはじ

めたら、いやあ~、エレガントの一言。辛島さん入ってのこの曲もよかった。

もう、しょっぱなからうっとりでした。

またしても私はアマレットの1杯(しかもほんのちょこっと)でいい感じにふわふわ

しちゃって、帰るころにはセットリストが飛んでしまったのだけれど、3曲めにジョ

ビンの『オ・グランジ・アモール』を直さんが吹きはじめたときには「やられた」と思

いました。ずっと聴きたかった曲だから。

いつも知的でジェントルな陽介さんはこの日はスーツ姿でますますジェントル。

その陽介さんがもうほとんどウッドベースと激しいダンスをしているような果敢に

やりまくってる姿はいつ見てもすごい。思わずドラムの江藤さんもニカ!と歯を見

せて笑ってしまうほど。終始楽しげにピアノを弾いている辛島さんをはじめとして

いつも以上にメンバーが楽しんで演奏してるのがとてもよかった。個人的に昨日

私が聴けてよかったのは『オ・グランジ・アモール』と『All The Ttings You Are』、

それともう1曲あったんだけどなあ ・・・ (失念)

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いつものメンバーじゃなかったので直さんのオリジナルは少なかったけれど、

いつもの曲、『East of the Sun,West of the Moon』、『All the Way』、『ロータス

ブラッサム』、『I'll never be in love before』なんかがいつもとまた違って聴こえ

てよかった。あらためてピアノによってバンドの音のイメージやカラー、聴こえ

かたが全然変わってしまうのを実感した夜。

最後はいつものように冬の日本海の荒海を思わせる『コキリコ』でいつも以上

に大盛り上がり。音の密度がぎゅっと詰まって真空状態になって場がふわっ

と浮くような、あの滅多にない感じを味わった。

そして終わって満場拍手喝采、そして当然のごとくアンコールの手拍子のなか

「もうあとは3人でやってよ」といいながらさっさと退場してしまった辛島さんも

もう一度出てきて、ほんとにほんとのラストはスローなブルースを。

ファーストから私の隣りにいて熱心に聴いていた60代と思われる、いい感じ

にちょい悪風のおばさまたち2人が終わるなり両手をあげて「ああっ! 今日

も来てよかった!」と叫んでさっさと帰ってく姿が可笑しかった。

そんな年になっても気の置けない友達とこんなライブハウスに来られるのって

いいですね。

昨日はやらなかったけど直さんの『HOME』も私にとってはNEST。

さて。私は12月中にあともう1回、サムタイムに来られるかな。

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2013年12月 9日 (月)

季節はずれの ・・・

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栗が好きだから、毎年栗が出まわる秋には2回は栗ごはんを作りたいと思う

のだけれど、今年はうっかりそのタイミングを逃してしまった。

そういえば、と思ったときには、すでに近所のスーパーには見当たらず。

今年はついに食べ損ねたと思っていたのだけれど、数日前、栗がわずかに

売っているのを発見。最盛期にくらべるとちょっと高かったけど買ってきた。

しかもこの栗、すごく大きい。

娘が「こんな大きな栗、はじめて見た」というくらい、小さな栗まんじゅうほども

ある。

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さっそく軽く洗って皮を剥く。

栗ごはんは自分じゃ作らない、という人のなかにも嫌いだからじゃなくてこの皮

を剥くのが面倒だから、って人が多いのじゃないかと思うけれど、私のやり方は

軽く洗った栗をボウルに入れて上から熱湯をかけて少し置き、栗がまだ熱いうち

に外側の硬い皮を剥いて渋皮がついたのを湯にもどす。表皮を剥き終わるころ

には渋皮もふやけて剥きやすくなっている。

さりとて栗の皮を剥くのはやっぱりそれなりに時間がかかる。

ここのところしばらく木工をやってなかったら、久しぶりに手が痛くなりました。

やっとこさで栗の皮を剥き終わったら水にさらしてきれいにし、半分くらいの大

きさにしたら、あらかじめ研いで、みりんと塩少々を入れて分量分の水を入れ

ておいた炊飯器に栗を入れて炊く。

この栗は剥いたら虫食いこそなかったものの、黒いところとかあってどうかなあ

と思ったけれど、いざ炊きあがって食べてみたらホクホクと甘くておいしい栗で

した。栗がごろごろ入った栗ごはんを食べながら、思わず、ああ、栗ごはんが

おいしくできてしあわせだなあ、といってしまった私。

おうちごはんがやっぱり一番。

いまやたいていのものが一年中たべられる今日び、その季節にしか食べられな

いものって貴重だし贅沢だと思うのです。

ちょっと季節はずれではありますけれど。

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2013年12月 8日 (日)

ブラックウォルナットとブラックチェリーのスプーン

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毎日なにやかやとあってなかなかアップできないままになっていたのだけれど

10月にはできあがっていたブラックウォルナットの大きめのスプーン。

前回これと同じ形のものを作って失敗して無理やり大きなアイスクリームスプ

ーンにしてしまったから、実際に作るのはこれで2度め。

こんどはなんとか成功しました。

前回はスプーンの先を跳ね上げようと下の部分を糸鋸で削ったのが敗因で、

作家さんの作った立体的なスプーンをよくよく観察してみたら材料の板の厚み

が1.5cmじゃどうにもならないことが判明。それであきらめて、できるだけ持

ち手に曲線をくわえたのがこの形。

スプーンの裏。

頭がまるっこちいのがかわいいです。

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そして、先月できあがった同じ形のブラックチェリー。

13_black_cherry

これでスプーン作りは大小あわせて8本め。

8本作ってやっと手ができあがってきたのか、スプーンをすくうところを彫るのも

だいぶ慣れてきて、やっと満足のいく仕上がりになりました。いままでで作った

なかではこれが1番よい出来。

まだエクセレントとはいえないものの、もともと切ってある材料で、ホームセンタ

ーで買った安い彫刻刀とオルファの切り出しナイフで作るのだとこれくらいが限

界かな、とも思う。いちどプロの木工作家がやっているワークショップに行って、

工具の使い方や彫るコツを教えてもらいたいとも思ったけれど、行きたいワーク

ショップは東京ではやってなかったりして結局そういうのにも行かず、1人で黙々

と試行錯誤してこれくらいできればまぁ、じゅうぶんかな、と。

人間の手ってすごいなと思うのは、さいしょ硬い木にまったく歯が立たなかった

彫刻刀がだんだん使ううちに切れるようになってきて、そうなると安い道具でも

ちょっとずつ愛着が湧いてきて、ときどき研いでみたりもするようになってますま

す切れるようになったこと。もちろん、道具は最初から良いものを使うに越した

ことはないけれど、たとえ安いものであっても多かれ少なかれ、道具って人が

工夫しながら使って育てていくものなんだなあ、というのは発見でした。自分が

どんな性格で、どういうものが好きで、どういう仕事をするのかというのもわか

ったし。まあ、そんなお勉強チックなことは置いとくとしても、とにかく作ってるあ

いだは没頭できてすごく楽しかったです。

あるとき切り出しナイフでスプーンの持ち手を削っていて、いままでこんなもの

使ったこと全然なかったのにどうして私は切り出しナイフがこんなに上手く使え

るんだろ、と思って、あ、そうか、まいにち料理してるからか、と思いました。

包丁でけっこう硬い皮も剥いたりしてるから。

日々の積み重ねってすごいです。

だから毎日ごはん作ってる人はきっと切り出し小刀がうまく使える!(^-^)

上のブラックウォルナットのスプーンが完成して3週間くらい経ってから、なん

か左の親指に違和感を感じるなあ、と思ったら、かるくタコになってた親指の

左側の皮がぺろりと剥けて、やってるあいだは肩も腕も手首も指の関節も痛

くなったけど、いちばん負荷がかかってたのはここだったか、と思いました。

指にタコができて剥けるほど切り出しナイフを使った甲斐あってか、このブラ

ックチェリーのスプーンはすくうところがかなり薄くできました。

スプーンの裏。

チェリーのこのやわらかな木目が好き。

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そして、同じ形、同じ大きさの材質ちがいのスプーンを並べてみたところ。

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13_black_cherryblack_walnut_01

一見、似たようだけど、ほぼ同じ形から作ったのにふたつは微妙に違います。

持ってみたところ。

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朝のスープだってちゃんとすくえます(^-^)

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これで買った材料はぜんぶ作ってしまったから、ひとまずこれでスプーン作りの

練習は終わりだけれど、そのうちまた材料を買っておいて、手がまた駄目にな

ってしまわないように、冬のあいだもときどきやってみるかな、と思う。

でも、こう寒くなってきたらこれからはだんぜん編みものです。

この冬こそ指なし手袋(ハンドウォーマー)をいっぱい編まなきゃ!



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今日のパンとスープ④

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2週間ぶりの6時起き。

今日は空がいちめん雲で覆われてるせいもあって、起きたときは真っ暗。

7時半でようやく薄日が射してちょっと明るくなってきた。

昨日は家に帰るとちょうど『美の巨人たち』がはじまったころで、それからフェル

メールの『牛乳を注ぐ女』を見たあと大きな鍋いっぱいの野菜スープを作った。

今日の朝ごはんはそのスープと、わざわざさんのカンパーニュとみまきカレンツ。

みまきカレンツはその名のとおり、干しぶどうが入ってずっしり。

カンパーニュは香り高くて焼くとカリッとした軽い食感。

わざわざさんの焼くパンはどれも玄米ごはんみたいなパンだな、と思う。

だからしっかり噛まなくてはならないし、すごく食べごたえがある。

どちらもとってもおいしかったです。

ああ、またしても朝からお腹いっぱい。

それにしても今日はやっとこの時期らしい寒さになりましたね。

我が家は本日初ストーブ。



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2013年12月 7日 (土)

NEST

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このあいだからずっと、人が押し黙ってしまうわけについて考えていて、今日も

そんな頭をして友達と待ち合わせの場所に向かうのに電車に乗ったら、まるで

どこかで何かあったみたいに駅のホームも電車の中もすごく混雑していて、その

押し合いへし合いの中でなぜか老いも若きも自分の居間で話してるみたいな

大きな声で話していて、いやがおうにもその話の内容が自分の耳に入ってくる

のに辟易とし、前の席が空いたので座ってふと見上げたらその喋っている人た

ちの顔が蛍光灯の下でひどく醜く見え、でも向こうから見たら自分もそんな風に

見えてるかもしれないと思ったらなんだかいたたまれない気持ちになって、電車

が渋谷でとまってドアが開くなり人混みをすりぬけるようにして銀座線に乗った。

表参道。

(レジュ、レジュ、もう何もかも変わってしまって、あのころのものは何ひとつ残っ

てないけど、ここだけは変わってない。もしここがなくなってしまったら、私には

もう行くとこがない。)

そんな風だったからちょっとナイーブにはなってたかもしれないけれど、不機嫌

だったわけではなかった。レジュに着くと友達はまだ来てなくて、おかげで私は

1人でぼんやりしながらゆっくり濃い珈琲を飲むことができた。

ここを待ち合わせの場所に指定した友達が40分遅れで「遅くなってすまん」と

いいながら来たときも、私は2杯目の珈琲を頼もうとしていたところでいたって

機嫌よかった。それから何かの話をしていて、彼が「いまはなんでもいろいろあ

っていいよな。いまの若い子が羨ましいよ」といった。たぶん、何気なくいったの

だと思う。私は私で単純に彼が『何が』いろいろあって、『何が』羨ましいといって

いるのかが全然ピンとこなかったからそれを聞き返したにすぎなかったのだけ

れど、それからそのことについて15分間くらい不毛の会話をすることになった。

私の感覚では、私たちが20代だったころにはたしかに携帯電話もパーソナル

コンピューターもiPhoneもインターネットも何もなかったけど、だからといって何も

不便じゃなかったし、何もないぶん無垢で、夢を見ていられた。すべてが出尽く

したかのようないまでは、ブータン国と同じように何もなかったころの無垢な時

代にはもう戻れないし、宮崎駿がいうように夢を見るのも描くのも難しくなってし

まった時代だと思う。なんでもあるようで、本当にほしいものは何もない時代。

もちろん、だからといってあのころに戻りたいなどとは思わないけれど、少なくと

もいまの子供たちが羨ましいなどとは私にはけして思えなかったから。でも昨日

は、どうやってもそういう話には行きつかなかった。けっきょく、私には彼がいま

の子供の何が羨ましいのかが全然わからなかった。それで、ごくわずかのあい

だだったけれど2人のあいだにはめずらしく居心地の悪い空気が漂った。

日本人には議論は向いてない。

小さな子供のころからディベートを積んで大人になる欧米人のように、議論する

ことに慣れてないからだ。それ以上に、ふだんから自分の心のうちや頭のなかを

冷静に客観的に分析して文章化するようなことをしていなければ、そうそう簡単

に人にわかるように論理的に話せるようにはならないのだと思う。

面と向かって話していてそうなのだから、顔が見えないネットならなおさら人の真

意など掴みかねる、と私は思うのだけれど、息子はいや違う、人の顔色や口調や

その場の雰囲気といった、いっさいのバイアスのかかってない、そういうものに影

響されないところでこそ論議はなされるべきだ、そうすれば話したことも全てネット

上に文字という証拠となって残るから、いかに互いの論旨がずれているかもわか

りやすくて、間違ったことをいっても軌道修正しやすい、国会の議論なんかも僕は

全部そうしたらいいと思うね、という。でも私はやっぱりネット上でキーボードを早

打ちして人と議論したいとは思わない。むしろコンピューターからもモバイル機器

からもできるだけ離れていたい。自分の身体を使って五感を使って何かすること

に没頭したい。私の場合はそれゆえの料理だったし木工だったりガーデニング

だったり編みものだったりLIVEに出かけることだったりしているのだと思う。いま

以上、余分な情報はいらない。

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ひとたび息子と議論にでもなれば、それこそ家事も横に置いといてとことんつき

あわなきゃならない羽目になるけど、私たちは長いつきあいの友達で、いささか

いい年齢の大人だったからそれ以上やりあうことはなかった。

2杯めの珈琲を飲み終わったら無性にお腹が空いたので、それから246を外苑

前方向に歩いて『たまな食堂』に向かった。夜のたまな食堂は初めてだったけれ

ど電球色の灯りがほわっと照らす店内は暖かく、アットホームな雰囲気で、とても

落ち着いた。店内はほぼ満席だったにもかかわらず、節度のある人たちで満た

されていたのか静かだった。予約してない残りの席はひとつしかなかったから、

ここで食事できたのはラッキーだったかもしれない。

たまな食堂の夜のごちそう、『たまな定食』を食べた。

突き出しの枝豆に、塩麹のバーニャカウダに厚揚げ、テンペと野菜サラダ、お総

菜三種と野菜のぬか漬け、在来種豆の納豆に玄米ご飯に味噌汁。

友達や家族と一緒のとき以外めったに外食はしないけれど、最近はどこに行って

もこんなふう。ただこの友達の野菜嫌いは私が想像してた以上にひどくて、好き

嫌いだらけなので最初はどうしようかと思ったけれど、なんのことはない、うまい

うまいといって食べてたからよかった。人間、おしかったら嫌いなものでも食べら

れるってことだ。彼はこのところずっと会合やら忘年会続きで脂っこい食事が多か

ったから、かえってこういう食事がよかったという。私は私で、昨夜はお総菜屋で

アルバイトしている娘が持って帰ってきたジャンクな塩焼きそばがすごくヘヴィだ

ったから助かった。こういうごはんを食べると本当に心身ともにほっとする。食の

セミナーのとき、講師の遠藤さんが「外で何を食べても戻ってこられる自分にとっ

ての基本の食事があればいい」といっていたけれど、たまな食堂のごはんはそれ。

このあいだから、花屋が打ち立てた今年の冬のテーマの『NEST』はもしかしたら

普遍的なテーマだったのじゃないかと思っているのだけれど、そういう意味では

私にとってレジュもNESTだし、こういうごはん屋さんもNESTだと思う。

親友の女友達は家族の縁の薄かった恋人に家族を作ってあげたいと思って結婚

したのだそうだ。結婚生活や子供のいる家庭生活はそれまでとても大胆に、自由

に生きてきた彼女にとってはかなり我慢強く、自分に無理を強いらなければでき

ないことばかりだから、ときどき会うとなんだかひどく窮屈そうにしているけれど、

彼女はそれを維持するために努力する。大事なものを守るって、多かれ少なかれ

そういうこと。私もいつかNESTを持たない人のNESTになりたい。安心して口を開

ける場所として。

おいしいものを食べてすっかりくつろいで和やかな気分になった私たちは、食事の

あと、また246を戻って表参道を歩いて原宿駅まで行った。

この時期の街路樹はいつもどおりライトアップされていて、神社の境内みたいに

人で混み合っていた。駅のホームでお互いに反対方向の電車に乗るとき、今年

初の「良いお年を!」をいった。これからこうやって次々にパタンパタンとドアが閉

まってゆく。12月の終わりとともに世界が終わるわけでも、これで何かが最期に

なるわけでもないのにこの言葉をいうたびにいつもさびしくなる。

ときどき、あたたかい巣を持たない人のことを考える。

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『わざわざ』さんのパンが届いた!

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わーい、わざわざさんからシュトレンと石釜パンセットが届いた!

長野の御牧原の山のてっぺんで、わざわざのオーナーである平田はる香さんが

毎朝暗いうちから起きて、大きな石釜に薪をくべて焼いているパン。

自分が心からおいしいと思える、毎日食べたい『究極のふつうのパン』を目指して

原材料からこだわって作っているパン。

パンセットの細かい内容を書くと、みまきカンパーニュが半分と角食1.5斤、全粒

粉のスコーンと紅茶のスコーン1個ずつ。みまきカレンツ4分の1と、りんごとシナ

モンのマフィン1個、それにシュトレンが1本。

さっそく朝ごはんに角食を厚切りトーストにして食べてみました。

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よくパンの耳までおいしいっていうけど、まさにそんな感じ。

色よく焼けたパンの耳はパイみたいに芳ばしくって、中はもっちもち。

今週はそら屋さんで買ったよつばの発酵バターなんて素敵なものがあったもの

だから、よりいっそうおいしく食べられました。

トーストの半分は手作りりんごジャムをのせて。

いつもより密度の詰まったパンは食べごたえがあってお腹いっぱい。

半分とはいえ、大きなカンパーニュは日が経つごとに香りが増してゆくというから

これから大事にちょっとずついただこうと思います。



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2013年12月 6日 (金)

Winter Tree

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また今年も現れた。

電飾でライトアップされた木。

きらきらの冬のはじまり。


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断水

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今朝おきてから、今日は住宅の給水塔の清掃のため9時から5時までほぼ

終日断水だったことをすっかり忘れていてあわてた。外がなんだかいつもと

違うと思って、もしやと思ったらやっぱりそうだった。「大変、今日断水の日だ

った!」という私の声でいつもはいいかげん起きてこない子供たちもあわて

て起きてきて身支度をはじめる始末。実際に断水になったのは9時ジャスト

じゃなくて多少タイムラグがあったからまだよかったようなものの、余分にや

かんに水を入れておきましょう、と蛇口をひねったら、止まってしまった。

そこからはもうトイレの水も出ないし、手を洗いたいと思っても洗えない。

たまたまバスタブの水をまだ落としてなかったので急場しのぎにそれをトイレ

の貯水槽に入れて、飲み水は、と思って、3.11以来、備蓄しているミネラル

ウォーターがあったことを思い出した。もうずいぶん前にそろそろ消費期限切

れになるころだから確認しないと、と思いつつ、そのままにしていたのだった。

さっそく押入れを開けて、1.5リットル入りのボトルが1ダース入った箱をやっ

とのことで取り出してみたら、案の定、半年ばかり消費期限が切れていた。

でもミネラルウォーターの場合、半年消費期限が切れていてもさほど問題は

なかろうということでさっさと消費してしまうことに。フランスにはコントレックス

100%でできたプールもあるってことだから、いっそこれでお風呂でも沸かす

か、と冗談をいいつつ・・・。

それにしても、やっぱりたまに断水になって全く水が使えなくなると、ほんとう

に不便だし、同時にふだんどれだけ無造作に水を使っているかがわかる。

我が家は娘が学校とアルバイトに行っているほかはほとんど3人とも家にい

るから水の消費量がとても多くて、友達にいうと間違いなくみんなにびっくり

されるほど水道代が高い。家族には日ごろから水を無駄に使わないようにい

っているものの、まだまだ無駄に使っているところはあるんだろうなと思った。

そして、この備蓄というもの。

阪神大震災に遭った会社の同僚でいまや友人でもあるHさんがいうことには

震災のあと1番困ったのは水で、トイレの水を確保するためにお母さんと自

宅のある六甲の山から降りて川までバケツで水を汲みに行った経験から、

以来バスタブの水は次にお風呂に入る直前まで落とさない、そして常にミネ

ラルウォーターの備蓄を欠かさない、という。それを聞いて私も3.11以来、

水の備蓄と、まだまだ不備ながら防災袋に乾パン含め最低限のものを詰め

込んではいるものの、一度備蓄したらそれでいいというわけではなく、消費

期限のあるものはいずれまた買い直さなきゃならないことを考えるとなかな

か手間だし、コストもかかる。私が住んでいる住宅の自治会では、このあた

りにしてはめずらしく災害時の備蓄があるということだけれど、個人レベル

でこれだから、入居世帯分の備蓄ともなればその管理も維持費も大変だろ

うな、などと思った。

1.5リットル入りのペットボトルのボルヴィック×2ダースはお風呂を沸かす

までもなく、やかんに入れると1本じゃ足りないくらいだから、使いだしたらあ

っという間かもしれない。

ちなみに珈琲をいれるにはミネラルウォーターより浄水器を通したふつうの

水のほうがよいそうです。でも、これも人によって諸説あるみたいだからどう

なんでしょう? 

自分の舌でたしかめてみるしかないかな。

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2013年12月 4日 (水)

冬の赤

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赤い宝石みたいなりんごが5つ。

紅玉とはよくいったもんです。

ほんとに紅い玉みたい。

色のなくなった冬の街を、こんな真っ赤なコート着て元気に歩きたい。

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このあいだ青森県産のサンふじで作ったジャムを友達にあげたらいたく喜ばれ

「こんど、そうちゃんが作ったら買う」とまでいわれたで、リクエストに(勝手に)

おこたえして、こんどは紅玉で作る。材料はそら屋さん で買った無農薬の紅玉

と洗双糖と国産レモンとハチミツを少し。

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この洗双糖、量るときボウルに出してみたら結晶がキラキラ輝いてきれいでした。

糖度はこのあいだと同じ、25パーセント。

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紅玉はほかのりんごより水分が少ない気がするので、今日は薄くくし切りにした

のをさらに細かくして、ほうろうの鍋に半分入れたら半量の砂糖、またりんご、砂

糖半量と入れて、最後にレモンの絞り汁を入れて煮る。

今回は小さな紅玉5つだったので、あっという間にできました。

スプーンでひとくちすくって味見したら、サンふじより甘酸っぱくて、うん、これも

おいしい!

できあがったのはジャムの空きビンほぼ3個分。

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今回は洗双糖を使ったのできれいなりんご色になりました。

これからジャム作りには洗双糖を使おう。

りんごジャムは紅玉がでまわってるあいだはまだ何度か作るかも。

それが終わったらみかんジャムもいいな。

甘いものは控えめに。

されど、作るのが好きな私なのです。

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珈琲とチョコレート

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冬といえば冬季限定のバッカスではじまる、というくらいチョコホリックを自認

する私が、先日あまいものの記事を書いて以来できるだけ甘いものを控える

ようになって数週間。

最近やっと砂糖を入れない珈琲を飲むのにも慣れてきた。

砂糖の入ってない珈琲を飲みながら、自分のいれた珈琲って砂糖なしで十分

おいしく飲めるレベルだったんだ、とあらためて思う。

もっとも珈琲をおいしくいれるのは、珈琲豆のクォリティが80%でいれかたは

20%程度だというから、すべては土居珈琲のスペシャルティコーヒー豆のおか

げなのだろうと思うけど。

「それに砂糖を入れないほうが珈琲の味が際立つしね」

と、もうずいぶん前から家族で唯一、砂糖なしの珈琲を飲んでいる(違いのわ

かる)娘は森の小動物のような顔をしていう。

母である私は、でも1日ティスプーン2杯のお砂糖をやめることが私の人生に

それほど大きな変化をもたらすだろうか、と思いながら砂糖なしの珈琲を飲む。

「僕は入れるからね」と息子は相変わらず砂糖入りの珈琲を飲んでいる。

PCを開ければ毎日いろんなサイトから冬季限定のチョコレートの宣伝がきてい

るし、スーパーマーケットに入ればチョコレート専用棚ができてるし、自然食品

屋さんに入ってもピープルツリーや第三世界地球食チョコレートが並んでいる。

買いたいのは山山山なのだけれどいまのところまだ買ってない。

いちど買うと、もういい、と思うまで買い続けたくなるのがわかってるから。

そんな折り、妹からゴディバのチョコレートをもらってしまった。

職場でもらったのだそうだ。

せっかくいただいたんなら自分でお食べなさいよ、と一度はやんわり断ってみ

たものの、「いーえ、いいの。私はほかにももらったチョコレートがあるから」と

いわれて、けっきょくもらった。

いくら糖分をなるたけ控えているからといってゴディバのチョコレートをもらって

食べずにいられようか。(いや、いられまい。)

それで、今日は朝食の後のコーヒータイムにチョコレート。

う~ん、おいしい。

珈琲とチョコレートって、なんてナイスな組み合わせなんだろう!

昨日、自然食品屋のそら屋さんに行って、「しかたがないから聞く」といって、彼

が甘いものをやめた経緯と、結果どれだけ身体がラクになったかを聞いた。

夏のあいだは店に置いてあるアイスクリームを毎日食べなきゃいられないほど

超甘いもの好きの店長が甘いものを完全にやめてもう1年あまり。もっともよくな

ったことは長年悩まされていた関節痛から見事に解放されたことだそうだ。それ

から疲れにくくなって身体が軽くなったこと。ふーん、たしかにいろいろなところに

そういうことがいっぱい書いてあった。

私自身のチョコレート摂取量がもっとも増すのは毎年2月で、その月を『チョコレ

ートの月』と呼んでるくらいなのだけれど、2月にいっぱいチョコレートを食べた

結果どうなるかということもよくわかっていて、まず胃がやられる、肌が荒れる、

乾燥肌が悪化して肌がかゆくなる、身体が冷えやすくなる、だるくなる、などなど

すぐ思いつくだけでもいろいろあって、食べないに越したことはないことは十分承

知の助だ。いったい動物の中で自ら毒を食らう生きものなんて、人間だけなのじ

ゃないかと思う。ふだん、理性的であれ、という自分のモットーをそこにも生かせ

ないものかと我ながら思う。いいかげん、いい年なんだからさ。

はたして、これで今年もチョコ解禁となってしまうのか。

この冬の行く末や、いかに。

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2013年12月 2日 (月)

12月のベランダで

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まだ咲いてる。

わたしのコスモス。

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2013年12月 1日 (日)

耳も成長する、らしい。

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最近、私のBOSEくんはいよいよ調子が悪い。

ずっと騙し騙し使っていたのが、このごろじゃCDが音飛びするとかまったく読ま

ないどころか、クローズボタンを押してもCDトレイが入っていかなかったり、中

から異音がしたりする。初期のウエストボローはつくりがしっかりしていて使用

パーツも細部までこだわった高級機といわれているけど、アンプの内部が熱く

なりやすい構造をしているらしく、部品が劣化しやすいらしい。

前回の修理、オーバーホールから約3年半。

すでに製造から15年も経っているから、こんなものなのかな、と思う。

息子には「最近、昼間はほとんど聴いてないんだからさっさと修理してくれる人

探して修理に出しなよ」といわれているのだけれど、いやだよう、いつも自分の

部屋にいる(ある、じゃなくて、いる)べきものがいないとなんだか落ち着かない

し、それにどうしても聴きたいときないと困るじゃない、なんてわけのわからない

ことを思っている。自分でもなんなんでしょう、この感覚。と思うけれど、ほんとに

そうなんだからしかたがない。

息子は私がライヴから夜遅く帰って来るとたいていまだ起きていて、かならず

「どうだった?」と聞く。このあいだ上町から帰ってきたときもそう聞くから「よか

ったよ。『ジラフ』って曲がすごくよかった」とこたえた。そして翌日、その音源を

探していて、それが堀さんのアルバムに入っているの見つけて息子に「これ買

って」といってみた。私は数日前にAmazonでCDを注文したばかりで、それさえ

まだ届いてなかったから。そしたらすっかり忘れていたけどそれは前にも話題

に上ったアルバムらしく、息子は「ドラムレスっていうから大体どんな音が予測

がついて買わなかったCDだ」とかなんとかいいつつも、けっきょくお急ぎ便まで

使って買った。

それが今日、私がオーダーしたCDより先に届いた。

それでさっそく聴きたいのだけれどBOSEくんはご機嫌斜めらしく、ちっともいう

ことをきいてくれない。休日とあって気長にBOSEと対話(?)する私を横目に息

子はさっさとPCに取り込んで聴いてしまった。

私はといえば、ものすごく丁寧に時間をかけて書いた記事が保存した瞬間、反

映されずにどこかにぶっ飛んで、たかがブログの記事なのに頭がまっ白になっ

て心臓がドキドキして、でも気を取り直してまた一気に書き直したところ。一字一

句までは完全に復元できなかったかもしれない。おかげで休日の午後数時間を

ロスしてしまった。こういうときいつも思うのは囲碁の打ち手が勝負が終わった

あといったんまっさらに片づけた石をもういちど元通りに並べ直すシーン。あれ

っていつ見てもすごい。そしてやっと無事にアップロードが終わったあと、ふたた

びBOSEの前でしばらくOPEN/CLOSEを繰り返していたら、やっとかかった。

それからこのCDを3回聴いた。

でも残念ながらアルバム全体としてみると私にとってはあんまり面白いCDでは

なかった。まだYouTubeにもアップされてなかったころ、息子がどこかのサイト

から見つけた映像で初めて聴いた『Spinning』のあのExicitingな堀さんはどこに

いっちゃったんだろう。堀さんはすごくうまい人だけど、こんなにうまく弾けなくて

もたどたどしくても、もっと胸に迫るピアノってある。つくづくうまいということと心

を揺さぶられるってことはイコールじゃないと思った。個々の好みもそれぞれだ

し、そのあたりが音楽の難しいところ。『I'll Remember April』でも滝野さんは一度

聴いたらしばらく頭から離れないような印象的なフレーズを弾いているんだけど

この曲のピアノはくどい。『Giraffe』もこのあいだのピアノレス・トリオのときのほう

がよかった。何よりギターの音がきれいにとれてないように思うし、やっぱりなん

といっても滝野さん本人によるリーダー作が待たれるところ。

そして、BOSEがやっとちゃんと動き出したので、その続きで久しぶりにこのあい

だサインしてもらった滝野さんのデビューアルバムを聴いた。そして以前とは聴

こえかたがまったく違うのに驚いていたら、息子が「前に聴いたときとは聴こえか

たが全然ちがうね」といった。

あのころはまだ何もわからずに聴いていたから。この数年でやっと耳が追いつい

たんだね、と。

まったくその通りだった。衝撃だった。

私もまったく同じことを考えながら聴いていたから。

それから続けて2枚めも聴いたのだけれど、その2枚はいま聴いても古臭くな

ってなくて、むしろ最近発売されたCDなんかより新しく感じるくらいで、当時の

ままのクリエイティブな光を放っていた。この2枚のアルバムにおける滝野さん

のギターは圧倒的だった。

それで時間を無駄にした休日の空しい気分が一気に充実したのだった。

音楽は素晴らしい。

このあいだPowerVoiceセミナーで「声も人格とともに成長する」ってパートを見

たばかりだけれど、耳も経験値によって成長するらしい。

願わくはこれから、も。

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宿り木の季節

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一年に一度、冬に行うこのイベントには欠かせない宿り木が今年は予約できな

くて、だから直前に行った市場でこれを見たときは飛び上がって喜んだという。

NESTというテーマにぴったりな、まるで大きな巣のように見事な球体の宿り木。

また、今年もこの季節がはじまりました。

たしか去年もおととしもすごい北風の吹く真冬日だったと思うけど、今年は爽や

かに晴れて、この時期としてはまだあったかい。

私がおやつの時間くらいに行ったときにはちょうどガラス作家のkeinoさんが遅

いランチを買いに、くころカフェさんに行っているときでした。

そのkeino glassさんのnest。

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手のひらにのる飴細工のような小さな鳥の巣とたまご。

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keinoさんの大きな旅行鞄に詰められた今年のnestの作品たち。

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ブロカントのプチミュゼさんのキャンドル。

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やまぐちめぐみさんのnest。

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お店の中に入ると、清香さんが調香した冬の森のなかにいるような香りが

漂っていて、店先に置かれたブルーバードとジュニパーベリーの葉っぱの

香りといい感じに混じりあってました。

冬の森の湿った土と樹木の匂い。

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冬の日はあっという間に暮れて、4時過ぎには暗くなってきてしまう。

それとともに辺りは冷気に包まれてきて、ここのデッキで寒さに耐えながら

keinoさんや羊毛・キャンドル作家のun jourさんとコーヒーを飲むのもなん

だか毎年恒例のことになってきました。

辺りが闇に包まれるころにはそこここにキャンドルや灯りがともされて。

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今日ゆっくり見られなかったぶんはまた会期中に来て見よう。

今年で6度めとなるコトリ花店のLe porte bonheur の展示『NEST』は、昨日から

始まって、12月8日(日曜)の夜7時までです。

きりっと冷えた冬の大気のなかで、温かい、あなただけのnestを見つけにぜひ

12月の花屋を訪れてみてください。

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