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2013年10月 4日 (金)

『布花標本ー記憶の花たちー』はじまりました。

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朝、秋はシャツが着たいと書いたけど、シャツ1枚でいられる時期って意外と短

いんだよな、と思いながら、男の子みたいなストライプのシャツを着て家を出る

と、すぐにぽつぽつと雨粒が落ちてきた。でもかまわずに自転車に乗ってコトリ

花店に向かう。

彼女からその個展の企画のことを聞いたのはまだ寒かったころのこと。

そのときの興奮ぶりからも彼女にとってそれがどんなにインパクトのある出会

いだったかがうかがえたけど、あのときはまだまだ先だと思っていた秋は思い

のほかあっという間にやってきた。

一期一会の出会いを果たしたふたりが春から大切にあたためてきた布花作家

UTOPIANOさんの個展、布花標本 - 記憶の花たち - が今日からはじまった。

コトリ花店に着くといつものように精油のいい香りがして、でもいつもとは違う

整然とした雰囲気。白い布で覆われた棚には、まるで生きた本物の花と見まご

うばかりに精密につくられた花たちが並んでいた。

これはたぶんもう二度と作れない、と作家本人がいうセルリア。

まさしく標本というにふさわしい根っこのついた可憐なすずらん。

いま地面から抜いてきたようなリアルなニオイスミレ。

少女のころ好きだったいたいけな風情そのままにブルーの花が愛らしい忘れ

な草。そして丹念に何十枚もの花びらを重ねて作られたオールドーローズの

いまにも香り立つような美しさ ・・・・・・。

思わず作家のUTOPIANOさんにお会いするなり、「いったいあなたはどんな手

をしてるの?」と聞いてしまったほどでした。そして、そういわれた当の彼女と

いえば、いままでコトリさんから見せてもらっていた布花作品の写真の繊細さ

とあまりの完成度から私が勝手に想像していた、ちょっと神経質で近寄りがた

いイメージの女性とは全然ちがう、ものすごく気さくでオープンでよく喋る明る

い人でした。そこでどうやって布花作品ができあがるのか、その工程をざっと

説明してもらったのだけれど、それはちょっとここで文章で再現するのも面倒

になってしまうような、それはそれは気の遠くなるような作業なのでした。

そして私と同じようにずっと鉢でバラを育てているという彼女、いままでバラの

話ができる友達がいなかったということで、コトリのデッキテラスでしばしバラ

の話で盛り上がってしまいました。

そんなご縁もあって、今日は素敵な作品を間近で見させていただくだけで十分

と思いながら伺ったのに、つい気になった作品を買うことにしてしまった私。

いまちょっとドキドキしています。

今日伺ったら、作品の写真も自由に撮っていいと気さくにいっていただいたの

だけれど、今日は雨で店内が暗かったし時間も時間だったので、それはまた

明るい昼間の時間に、ということで、花を買って帰ってきました。

この個展の会期は来週の定休日の7日月曜を除いて9日水曜まで。

最終日は夕方5時までだそうです。

繊細で美しい手仕事が好き、という方はぜひ行って本物を見てきてください。

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写真は今日買ったバラとユーカリのポポラス。

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