バナナマフィンを焼いた。
今日はいつもよりちょっと早く起きてバナナマフィンを焼いた。
レシピは『ほぼ日』の『かえってきた! ちいさなレシピを1ダース。特別編』から。
このレシピ、材料もシンプルなら作りかたもいたってシンプル。
これなら朝のわずかな時間にもできる。
レシピ通りやってみたらできあがった生地はちょっとかためだったからこれでちゃんと
膨らむのかなと思ったけれど、オーブンで20分ちょっと焼いたらちゃんと膨らんだ。
見た目もほぼ見本の写真どおり。
レシピ通り作ってちゃんとできるというのはレシピがたしかだってことだ。
使えるレシピだってこと。
レシピと違えたところは生地にバニラエッセンスを入れたところと焼き時間を少し長く
したことくらい。できあがったのを食べてみたらおいしかったから、いつも通りここに自
分の覚え書き用のレシピを載せようと思ったら、子供たちふたりは「おいしい」といい
つつも息子は「なんだか蒸しパンみたい」とかいうし、娘は「中学のときバレンタインに
友達からもらったバナナマフィンはもっとしっとりふっくらしていてすごくおいしかった」
なんていう。なんだか文句なしに「おいしい!」というわけじゃないらしい。
このマフィンだってバナナのいい匂いがして、あんまり甘くない素朴なおいしさなのだ
けれど、どうやらうちの子たちは「素朴な味」ではだめなのだとわかった。デザートは
もっとしっかりちゃんと甘かったり、バターが入って風味豊かに濃厚だったりしないと
いけないらしい。娘はこれにチョコチップが入ってたらいいかも、といい、息子は上に
アーモンドスライスがのってるといいよ、とかおっしゃる。もう、ほんとに贅沢。
私が子どもだったころ、私の母は完璧主義者で私は何をやってもおよそ褒めてもらえ
ることはなかったけれど、うちの子どもは子どもでなかなか手厳しい。それで母である
私はさらなる精度を求められるってわけだ。まあ、私は研究熱心で実験好きだから、
考えようによっちゃ、それはそれでいいんですけど。
でも、自分ではできあがりに満足だったから、5つ作ったうち3つは家族で食べて、残
りの2つは昼に友達のところに差し入れに行った。
友達はちょうどこれからお昼を食べるところで、彼女はあまり甘くない素朴な味が好き
な人だから「おいしい。たくさん作って持ってきてほしいくらい」といってとても喜んでく
れて、私はちょっと報われた気持ちになりました。
そして、バナナマフィンがサワーチェリージャムになった!
このあいだまで私がチェリータルトのことばかり書いてたからだと思うけど、これを見た
とき私のことを思い出してくれたのだそうだ。
こういうのって嬉しいよね。
いつだって持つべきものは友。
そして今日はもうそれ以上は書かない。
もっとも残しておきたいシーンが写真で残せないように、言葉にできないこともたくさん
あるから。これまで彼女が抱えてきたものも私がこれまで抱えてきたものもおおかた
の人には見えないしわからないだろう。でも、それでいい。たくさん言葉を費やして説
明しなくても通じる人には通じるという、ただそれだけのことだから。
ジャムが入ってた小さな手提げの中には緑のリンゴが入っていて、「メルシー」のテー
プが貼られていたけど、メルシーというのは私のほうです。
彼女はまるで雨探知機のような人で、彼女が頭が痛い痛いといってたら午後になって
やっぱり雨が降り出した。
ちょっと暑さがやわらいだかに思えたのも束の間、明日の午後にはまた猛暑が戻って
くるらしい。
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